台風と前線の強烈コラボで大雨大警戒。放課後児童クラブ(学童保育所)もこの機に防災意識アゲアゲで。

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表で「あい和社会保険労務士事務所」の萩原和也です。放課後児童クラブ(学童保育所)運営支援アドバイザーであり、放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士です。放課後児童クラブを舞台にした人間ドラマ小説「がくどう、 序」が、アマゾン(https://amzn.asia/d/3r2KIzc)で発売中です。「ただ、こどもが好き」だからと児童クラブに就職した新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描くハッピーサクセスストーリーです。お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!

 まだ5月6月というのに恐ろしい台風が日本列島に近づいています。この時期は台風と(梅雨)前線の組み合わせでものすごい大雨になる可能性がある時期です。沖縄から東日本にある放課後児童クラブでは、さっそく大雨災害に備えて施設の点検や連絡体制の整備を再確認しよう。夏の防災に向けて意識をアゲていきましょう。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

※わたくし萩原が寄稿した記事が「ウェッジオンライン」で2026年5月29日に公開されました。「“産業化”の大波に飲み込まれる学童保育…企業はどう収益を上げているのか?事業構造から見える放課後育成の実情」という記事です。ヤフーニュースにも配信されています。URLは以下の通りです。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/40665

<台風6号が接近へ>
 報道記事を引用します。tenki.jp(日本気象協会)のウェブサイトで2026年5月30日7時20分配信の「台風6号 6月2日にかけて沖縄・奄美に接近 九州~関東は梅雨入り前から台風に注意」の記事です。
「台風6号が、6月1日(月)から2日(火)にかけて強い勢力で沖縄と奄美に接近し、3日(水)には西日本に接近する予想です。沖縄や奄美、九州から関東では大荒れや大しけとなる所があり、台風の進路等によっては警報級の大雨や高潮となるおそれがあります。週末の間に、台風への備えをしてください。」(引用ここまで)

 気象の専門家が「台風への備えをしてください」と呼び掛けています。こういうの、軽く見てはだめです。このところ台風といえば、メディアが盛んに警戒を呼び掛けても実際にはほとんど被害が出ないということで、「どうせまた、たいしたことないでしょう」と軽く思われがちな風潮を感じますが、絶対に違います。それは結果論です。防災への意識を高めて準備している人や組織団体の活動のおかげです。台風、まして台風によって刺激された前線による大雨は、とんでもない豪雨災害をもたらす可能性があるのです。

 台風と、台風+前線の組み合わせは、本当に本当に要注意です。

<児童クラブでは>
「水害ハザードマップ」「洪水ハザードマップ」など、水害関係で公共機関が発している資料を確認しましょう。児童クラブでは浸水しやすい地域であることかどうかぐらいはさすがにそこに勤務している職員なら把握しているでしょう。改めて、立地に対する水害に遭う危険性を把握し、職員同士は当然、保護者にも注意を呼びかけましょう。

 大雨、豪雨による地盤のゆるみで起きるがけ崩れは、巻き込まれると最悪の事態になります。がけ崩れが心配される地形にある児童クラブは、とりわけ情報収集をこまめに行い、早め早めの対応をおねがいします。

 時間帯ごとに、豪雨に襲われた際の対応を確認しておきましょう。こどもの登所前、こどもが登所中、ほとんどのこどもが登所している時間、こどもの迎えが多くなる時間、閉所後の時間など、それぞれに対応した豪雨大雨への備えを確認しましょう。最も留意したいのは、こどもが登所しているときに自治体等から避難指示が出たときの対応です。おそらくそうなる前にクラブの運営側から保護者に対して「早めのお迎えを」の依頼が出ているでしょうが、全世帯がすぐに迎えに来ることができない場合、クラブに残っているこどもと一緒に避難する局面になるかもしれません。万が一の可能性を考えて、いざというときの対応が円滑にできるように準備をしておきましょう。

 運営本部やほかのクラブ、また保護者への連絡について、いざというときにすぐに連絡行動にとりかかれるように連絡手段や連絡先について確認しておきましょう。

 もし雨漏りがする施設であるとか、豪雨時にサッシ等から雨水が室内に入り込むという施設でああるならば、雑巾やタオルを用意する、濡れてしまっては困る物品を高い場所に移しておくなどの用意をしておきましょう。

 夏休み前のこの時期は、入所している児童数が多く、雨の日の登所児童数は多くなるものです。登録している児童がほとんど登所しているという状況も珍しくないのが、夏休み前のこの時期です。雨の日の、ギュウギュウ詰めの児童クラブでの過ごし方についても、職員同士で打ち合わせておきましょう。「雨の日レク」は現場職員の腕の見せ所です。「定員以上受けいれていて雨の日は足の踏み場がないんだよ!」と現場から怒りの声が上がるのは承知しております。「大規模はいずれなんとかするから、頑張って!」と運営側は頭を下げましょう。そういう日に行政の児童クラブ担当者をクラブにお招きするのもいいですよね。

<内水氾濫に特に注意>
 大雨、豪雨で河川の堤防が壊れて洪水となったり、堤防を乗り越えて濁流が押し寄せたりという非常に危機的な状況になる可能性を当然に考えて、クラブの防災マニュアルは整備されていることでしょう。ハザードマップで浸水可能エリアに立地しながら、大雨、豪雨災害による防災対応を備えていないマニュアルは絶対にダメです。

 その中で、ハザードマップでは網羅しきれていない、ごく局所的な大雨豪雨による影響への対応を児童クラブは準備しておきましょう。わたくし萩原が呼びかけたいのは、大雨豪雨による雨水が滞留して起きるタイプの局地的な内水氾濫です。雨水の排水量が降水量に追いつかないときに起きるものです。巨大な水たまりというイメージですが、局地的なものであればハザードマップにて掲載されていなかったり、防災機関や行政機構も把握していないこともあります。局地的な内水氾濫が起こると交通への影響が起きます。保護者が迎えに来られなくなるとか、職員が車や自転車で帰れなくなる、ということです。ひどい場合には児童クラブやその周辺地域で床下浸水も起こりえます。

 雨で水はけが悪い地域にある児童クラブ、というのも児童クラブは、そういう場所に建てられることがあるものですからね、水たまりが起きやすい地域にあるならば、内水氾濫への備えを確実にしておきましょう。冠水しやすい道路の場所を把握して保護者にも知らせておきましょう。

<運営側の姿勢が大事>
 防災対策、災害への備えは、何より児童クラブの運営責任者、組織運営の責任者がその意識を前向きにしていないとなりません。組織のトップが台風や大雨の備えを軽視していると、それは組織全体に広がります。児童クラブの運営に責任を負う立場の者は、あらゆる自然災害への「おそれ」を常に理解し、その対応に積極的に取り組むことが必要です。
 一番ダメなのは「口先だけ」の対応です。「台風が来るからさ、大雨の備え、よろしくね」と現場に指示するだけして、その備えをする職員のことを何にも考えていない運営責任者です。いつものクラブの仕事にプラスして防災の準備をするのですから、その手当や補助をして当然です。口では言うだけ言って運営責任者側は何もしないというのはあってはなりません。仮に時間外勤務になるなら当然に残業代を出す。むしろ自ら率先して防災への備えの作業に駆けつけて手伝うぐらいのことはしましょう。

 組織は運営責任者の考え方にその傾向が左右されます。はっきり言いますよ、「児童クラブの組織の上が無責任なら、組織全体が無責任さを帯びた組織になるよ」ということです。まじめな職員がかわいそうです。

 これからの時期に起こりやすくなる台風に伴う大雨、豪雨は決して不意打ちではありません。備えをしておけば災害の発生を防ぎやすいタイプの自然現象です。「そなえよつねに」で、こどもと職員に被害が出ないように、児童クラブの世界は夏の災害防止に全力を投入しましょう。

(お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
 2025年9月1日付で、わたくし萩原が社会保険労務士となり、同日に「あい和社会保険労務士事務所」を開業しました。放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。なお、放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしていわゆる日本版DBS制度に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
☆New!
 こども性暴力防止法に関する諸課題を5人の弁護士が各々の専門分野に関して紹介、説明するYouTubeチャンネルが開設されました。このほど、第1回の動画が公開されました。放課後児童クラブの関係者さん、とりわけ運営や就業で関わっている方には必見です。児童クラブに運営者としても関わってこられた鈴木愛子先生ももちろん参加されています。チャンネル名は「こどもを守る弁護士チャンネル」です。2026年5月16日に「こども性暴力防止法を考える」が配信されています。
https://www.youtube.com/watch?v=uUlx8XaKMso&t=4324s

 放課後児童クラブ事業を考えている民間企業の方へ朗報! 児童クラブ参入の手引きとなる「埼玉県 放課後児童クラブ新規参入スタートブック」が公開されました。全40ページ。フルカラー。冊子は2部に分けて埼玉県福祉部こども支援課のページで公開されています。なお本スタートブックは弊会が作成受託しました。
(前編)
 https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook01.pdf

(後編)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook02.pdf

 「Wedge ONLINE(ウェッジオンライン)」にて2026年4月13日、「「こどもが学童に入れたから仕事も安泰!」なのか?小1、行き渋り、夏休み…いくつも存在する“学童保育の壁”とその対処法」という記事が公開、配信されました。(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/40473)。わたくし萩原が編集部の依頼に応じて寄稿しました。ぜひご高覧ください。
 なお、近く新記事掲載が予定されています。

 「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)

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萩原和也