大型連休でも、働いている子育て世帯はきっと多いはず。子育て支援としての学童保育が果たす役割はきっとある。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。

 大型連休がはじまっています。本日と明日は連休の谷間ですが、仕事を休む保護者の世帯もあるでしょう。また祝日の日でも、休めない保護者の世帯も、もちろん多いでしょう。何といっても、今はサービス業に従事している方が多い時代です。連休中こそ稼ぎ時と、営業をしている企業や店舗もたくさんあり(だからこそ、行楽地や旅行で楽しめることができるのですから)、そこで働いている人は当然、います。その人たちの中には、小学生ぐらいのお子さんを育てている世帯もきっとあるでしょう。

 学校は休み、学童保育所も基本的にお休み。児童館は開館しているでしょうが、仕事を休めない世帯の小学生は、おそらく、家で留守番しているケースも多いかと想像します。家に子どもを残して働いている保護者にとっては、気が気でないことと思います。

 「祝日ぐらいは、子育て中の保護者は仕事を休めるように、企業が配慮すること」というのは理想ですが、現実はほぼ不可能です。時給制で働いている人にとっては、大型連休をずっと休んでしまっては収入も減ります。時給制の非正規労働者が、祝日で休んだ分の収入を雇用側が保障する制度はありませんし、今後もおそらくできないでしょう。

 私は、こういう大型連休や年末年始にも働いている子育て世帯を支えるために、学童保育所も、一定数の開所が必要だと考えます。もちろん、すべての施設を開所する必要はないでしょう。利用世帯が平日よりは当然、減りますから、地域ごとに開所する施設を決める、いわゆる「拠点開所」「拠点保育」を、実施することが望ましいと考えます。
 また、学童保育所以外の子育て支援施策、例えばファミリーサポートに行政がもっと援助して、こういう大型連休中でも、子ども見守りのニーズを受け止められるように、多角的総合的に、子育て支援を行うことが必要だと考えます。

 こういう主張をすると、働く側から「私たちだって休みたい」という声は絶対に出ます。もちろん、その気持ちは否定しません。大型連休中に出勤した人は、後日、まとまって振替休日を取得すればいいのですし、大型連休中に出勤した人には、インセンティブを運営組織が用意すればいいでしょう。働く人の中には、「ゴールデンウイーク中はどこも混んでいるから働いて、その分、手当ももらって、後でのんびりと旅行でもしよう」と思う人だっていると思います。働き手も、いろいろな事情の人がいますから、大型連休中であっても勤務できる人を探せばいいのです。

 学童保育所も、この社会活動を支える重要な公共的社会福祉サービスです。それは、社会で活動する人を支える使命を負っているということ。社会のニーズがあるなら、積極的に対応することが必要です。
 そうやって社会からのニーズに対応することを積み重ねていくことが、学童保育所に対する社会的な評価の向上となり、それは学童保育所で働く人への高い賃金を社会が容認する結果を導きます。

 子育てを支える仕事には、覚悟が必要です。社会的責任を果たすという覚悟が。

 学童保育をはじめとする子育て支援に従事する人は、社会に貢献しているという誇りと、子育てし円こそ社会を支える重要な役割だという覚悟の双方をもって、頑張ってほしいと切に願います。
 そして行政も、学童保育の社会的重要性をしっかりと評価し、そこで働く人が十分に満足できるだけの補助をするべきだと、私は思います。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育所の運営に関して必要なリスクマネジメントとクライシスコントロールについて、学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に、具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

 (このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば、当ブログの引用はご自由になさってください)