<運営支援ブログミニ32>雨の日の、放課後児童クラブ(学童保育所)です。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表で「あい和社会保険労務士事務所」の萩原和也です。放課後児童クラブ(学童保育所)運営支援アドバイザーであり、放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士です。
本日(2026年5月1日)は東日本の各地で雨模様。わたくし萩原の住む埼玉県上尾市は朝から本降りとなっています。雨の日の放課後児童クラブの様子を紹介しましょう。放課後児童クラブに勤めていたり利用していたりする方には先刻ご承知のことですが、児童クラブに関わったことが無い人に伝えたい。わちゃわちゃで大変、だけど雨ならではの良さもちょっぴりありますよ。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<雨、とりわけ春から夏休みが終わるまで>
「明日は雨だって」とクラブ職員のだれかが口にすると、万事手抜かりの無い職員たちはさっと準備にとりかかります。タオルに雑巾。「明日はたぶんフルメンバーね。どんな遊びがいいかな」と誰かが口にすると、あちこちから「これはどうかしら?」「工作タイムにするのも。プラ板とか」「新作DVD、出しちゃう?」などいろいろな声が出てきます。
夏休みが終わるまで、特に都市部や住宅地にある児童クラブはおよそ満員です。4月や5月は児童クラブを休むこどもはそれほど多くないので、外遊びができない雨の日の児童クラブは、まさにギュウギュウ詰め。こどもたちの、ありあまる元気のパワーでクラブ内は満たされます。といえば優しいですが、受け入れる側にとってはまさに鉄火場です。
・足を拭き拭き。学校から登所してきたこどもたちは、登所ルートが外歩きの場合はもうびしょ濡れです。たった数分歩くだけでもびしょ濡れ。想像つきますよね。「濡れないようにね!」と大人たちが声をかければかけるほど、児童クラブに来るこどもたち、というか男子は濡れてきます。もちろん女子にも少数ですがいます。雨の登所は、こどもたちをしっかり拭く、自分たちで拭いてもらうことから始まります。靴からしてもう水に浸っていますのでー当たり前ですが、たいていのこどもたちにとって水たまりは越すものではなくて踏むものー靴下を脱いでもらって足を拭くのです。で、靴下が行方不明となるのです(だから保護者さん、靴下にもしっかり名前を書いてね)。
・押し合いへし合い。外遊びできるならこどもの人数が分散できるので、クラブ室内で過ごすこどもの人数が減ることで若干の隙間、余裕ができます。でも雨の日は、みんな室内にいるのでギュウギュウ詰め。そして声が室内に響きます。こどもたちの声変わり前の甲高い声がこだまします。ですので児童クラブ職員に突発性難聴は珍しくないといわれます。最もストレスが大変きつい職業だからだ、という意見もきっとあるでしょう。
・むんむんムレムレ。ちょっと下品な表現ですね。春先の雨の日ですと、気温が低めですから湿気が多くても、まだなんとか耐えられるとしても、これが6月にもなれば、いやいや最近は温暖化が著しいので5月も半ばになると、雨の日は湿気の多さと大勢のこどもたちーそれは発熱体ーがいるおかげでクラブ室内の温度は急上昇。「あついーエアコン入れて」という声が上がります。大人の職員も「たまらん。除湿除湿!」と空調のスイッチを入れます。しかししっかり試運転をしていないと、稼働した空調機から、なんだかカビ臭いというかホコリ臭いというかそんな空気が噴き出してきます。児童クラブの皆さん、エアコンの試運転はしっかり行いましょう。
・遊べ遊べ! 室内での遊びだっていろいろあります。遊びは別に外だけのものじゃない。児童クラブの職員を数年勤めると、いろいろな遊びをこどもたちに提案できる引き出しが揃ってくるものです。しっぽ取り。ハンカチ落とし。伝統あそび、承継あそびとなれば、けん玉は雨の日の人気メニューでしょうか。UNO、トランプ、ボードゲーム。工作、ブロック、お絵描きだってこどもたちの健全育成にとても有益。いやいや、こどもたちのおしゃべりだって、大切なコミュニケーションですから。そこに職員も加わって、楽しい話に花が咲きます。
・静かに過ごしたいこども。もちろんいます。宿題の後に読書タイム。クラブに置いてある漫画や図鑑を、ここぞとばかり読みだすこどもがいます。降りやまぬ雨を窓ガラスに張り付きながら眺めて、「雨ってなんで降るんだろう」「雨がジュースだったら飲み放題なのに」とおしゃべりしたり、じっと窓ガラスを流れ落ちる雨粒を眺めて物思いにふけったりするこどももいます。こども=全員が元気に遊ぶ、というのは大人の単純な想像。こどももおとなも同じ人間です。児童クラブには、陽気に騒ぐのが好きなこどもがいれば、ひとりが好き、気のおけない少人数の友だちとなら話をするこどもだっています。人間は十人十色。児童クラブにいるこどもだって、職員だって、同じですよ。
雨の日の児童クラブ。保護者の方はこどもに「どんなことをして過ごした?」と聞いてみてください。児童クラブ担当の行政パーソンさん、議員さんや政治家さんは、事前に児童クラブ側にアポイントメントを取ったうえで雨の日の児童クラブを訪問してみてください。「こりゃ、もう1つ、支援の単位を増やさにゃあかんな」と思うかもしれませんね。行政担当者さん以外の事前アポなし訪問はおやめください。なお、職員は正直、来客対応という業務が増えるので大変にはなりますが、「雨の日のギュウギュウ詰めの様子」を見ていただくことは大事なことだと理解していますし、ましてこどもたちにとっては「見知らぬ人がやってきた!」という、いつもの日常と違う出来事だけでも、わくわくしたりそわそわしたりするものです。ちょっとした「違った出来事」が、同じような児童クラブの日常を彩るちいさなハプニングですからね。
最後に。雨の日は、とかく交通事故の可能性が高くなります。こどもの送迎で車を運転する人も、徒歩で帰宅して横断歩道を渡るときも、しっかり注意しましょう。職員も通勤時の交通事故には気を付けましょう。窓ガラスが曇って歩行者や自転車、対向車の接近に気づくのが遅れて事故になったら大変です。スピードの出し過ぎ、急ブレーキもダメですよ。いまどきは、放課後児童クラブ職員が事故をしたら職業名と一緒に報道されやすい時代ですからね。何より、こどもの命を守る職業の人が、他人の命そして自分の命を大事にしなかったら、ダメですからね!
(お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
2025年9月1日付で、わたくし萩原が社会保険労務士となり、同日に「あい和社会保険労務士事務所」を開業しました。放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。なお、放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしていわゆる日本版DBS制度に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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放課後児童クラブ事業を考えている民間企業の方へ朗報! 児童クラブ参入の手引きとなる「埼玉県 放課後児童クラブ新規参入スタートブック」が公開されました。全40ページ。フルカラー。冊子は2部に分けて埼玉県福祉部こども支援課のページで公開されています。なお本スタートブックは弊会が作成受託しました。
(前編)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook01.pdf
(後編)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook02.pdf
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「Wedge ONLINE(ウェッジオンライン)」にて2026年4月13日、「「こどもが学童に入れたから仕事も安泰!」なのか?小1、行き渋り、夏休み…いくつも存在する“学童保育の壁”とその対処法」という記事が公開、配信されました。(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/40473)。わたくし萩原が編集部の依頼に応じて寄稿しました。ぜひご高覧ください。
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「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)


