食品の値上げの流れが止まりません。学童保育に必要な「おやつ」費用に公費補助を期待します。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。学童保育事業の質的向上のためにぜひ、講演、セミナー等をご検討ください。

 食料品の価格上昇が止まりません。ありとあらゆる食品が値上がりしています。4月26日付東京新聞のネット配信記事では、「5月に予定される食品の値上げは約800品目となる見通しだ。5000品目を超えた4月より落ち着くが、前年同月比では3倍と値上げペースは速くなっている。」と報じられています。卵、小麦粉、油などが軒並み値上がり。学童保育所で子どもたちが楽しみにしている「おやつ」の購入価格も当然、これまでにない値上がりとなっています。

 おやつを提供している学童保育所の多くで、おやつ代は実費負担か、もしくは毎月の保護者負担金(保育料、月謝)に組み込まれています。その額はおおよそ2,000~3,000円。3,000円は費用としては高い方で、2,500円前後のところが多いのではないでしょうか。1か月で学童保育所が開所している日数を25日とすると、1日あたり100円前後という計算です。児童数が40人の学童保育所なら、40人分のおやつを1日4,000円で購入するということになります。金額としては十分だと思われがちですが、「もうちょっと予算があると、より充実したおやつを購入できる」と感じる放課後児童支援員の方が多いのではないでしょうか。

 水光熱費の急激な値上げに対して多くの自治体では学童保育所にも臨時の補助金を交付した地域があったと聞いています。同様に、この食品値上げに対しても、臨時的ではなく、継続的に、おやつ代の一定程度の補助、公費補助を期待します。

 ちなみに、学童保育所におけるおやつの役割について説明しますと、厚生労働省が策定した「放課後児童クラブ運営指針」では、おやつについて、こう示されています。
 「子どもにとって放課後の時間帯に栄養面や活力面から必要とされるおやつを適切に提供する」
 「発達過程にある子どもの成長にあわせて、放課後の時間帯に必要とされる栄養面や活力面を考慮して、おやつを適切に提供する。おやつの提供に当たっては、補食としての役割もあることから、昼食と夕食の時間帯等を考慮して提供時間や内容、量等を工夫する」などと明示されています。
 つまり、学童保育所にとって、おやつは必要なものなのです。

 実費負担に関しては、低所得者世帯に対する配慮を特に自治体に心がけていただきたい。毎月2,000~3,000円のおやつ代負担も、低所得者世帯にとっては重い負担です。要保護(生活保護)世帯はもちろん、準要保護世帯に対しても、おやつ代は全額、公費負担とするように、迅速な対応が必要だと私は考えます。

 学童保育所のおやつは、子どもたちがとても楽しみにしているものです。相次ぐ値上げによって、おやつが貧相なものになっては、子どもたちはがっかりです。まして、値段の安いおやつはいきおい、スナック菓子など特定の種類に偏りがちです。バラエティーに富んだおやつを提供できるよう、自治体には、おやつ代の公費補助を早急に検討していただきたい。
 同時に、放課後児童支援員も、おやつの内容が偏らないよう、放課後児童クラブ運営指針にて示されているように、栄養面も必ず考慮して、日々のおやつ献立を考えていただきたいと期待します。当然ながら、賞味期限、消費期限が過ぎてしまった食品を提供しないことや、食物アレルギーのある児童に対する特別な配慮も、同時に細心の注意を払って、おやつ提供に取り組んでいただきたいと期待します。

 楽しい学童保育所生活は、おいしくて楽しいおやつから。子どもたちの豊かな時間を作るためにも、行政には、おやつ代の公費補助を検討していただきたいと願います。同時に、「放課後子供教室」や、放課後子供教室をベースとした「全児童対策事業」においても、子どもたちにおやつの提供を行っていただきたいと願います。

  「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育所が子どもたちにとって楽しみな場所になるように、運営方法について種々の提言が可能です。自治体にとっても、学童保育所への評価を高めることによる地域の魅力アップ=子育て施策への高評価=人口増ということが期待できるような種々の提言が可能です。で絶対に起こしてはならない不適切な子どもとの関りについて、その防止と改善の指導について、運営事業者に助言が可能です。学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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