少人数職場の難しさ。「バディーもの」。目指せ名コンビ

(代表萩原のブログ・身辺雑記。なお、本文と猫の写真は関係ありません)学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」萩原和也です。身辺雑記です。学童保育所は少人数職場ゆえの難しさがいっぱい。人間関係に悩んでしまって退職、ということも珍しくありません。少しでもその難しさを解消出来たらと思うのです。

 年末、クリスマスシーズンになるとテレビで必ずと言っていいほど放映されるのが映画「ホームアローン」シリーズ。今年(2022年)は続編のホームアローン2でしたね。言わずと知れた大ヒットコメディー映画。わたくしも「ホームアローン」は大好きです(続編はちょっと、ですが。ごめんなさい)。かつて映画記者だった名残でついヒット映画の要素を分析する癖があるのですが、ホームアローンにはヒットを招く要素がたくさんつまっています。

 映画に限らずショービズ界には「子役と動物には勝てない」という言い伝えがあります。俳優がすごい演技をしても、リアリティの塊(=演技ではなく、素の行動が面白い、楽しめるという意味)である「子ども」と「動物」にはかなわない(こともある)、という意味です。ホームアローンはまさに、子どもが主役ですから、この言い伝えに適合します。

 で、さらに重要なのは「バディーもの」ということ。バディーとはbuddy、つまり固い縁で結ばれたコンビ、ということです。もちろんバディーものが全部ヒットするわけではないですが、バディーの描き方がツボにはまると大ヒットになりやすいというのが、ショービズ界の見方です。

 バディーもの、コンビもの、それ自体は大昔からジャンルを問わず当たり前のようにごく普通にありますよね。旧約聖書の時代の「カインとアベル」(これは悲劇的ですが)から、「弥次喜多」コンビで知られる「東海道中膝栗毛」は江戸時代の大ヒット作品。映画でもテレビでも刑事ドラマにはバディものは欠かせない要素です。ずばり「相棒」なんてまさに名前からしてバディーもの。私が映画記者時代にヒットした「踊る大捜査線」も、青島刑事と和久さんのコンビに、青島と室井管理官のコンビと複数のバディー要素が組み込まれていました。
 そしてホームアローンも、ケビン(マコーレー・カルキン)とマーリー(隣の家の不気味な老人)の対比に、なんといっても間抜けな泥棒2人組のバディーが映画を盛り上げています。ホームアローンのヒットは、わたくしとしては、あの泥棒2人組の名?迷?バディー、コンビぶりが大いにウケたからヒットしたんだろうとさえ思っています。

 その泥棒役ですが、実は大物俳優。背の低いハリーを演じているのがジョー・ペシ・アカデミー賞も受賞した名優です。相手のマーブを演じるダニエル・スターンも渋い演技派俳優です。芸達者の2人が間抜けな泥棒役をこれでもか、とばかり楽しそうに?演じています。途中でケンカしつつも、なんだかんだ、最後まで2人でワル?を貫くまぬけぶりがあって、観客は楽しめるのです。これこそまさにバディーものの1つの形でしょう。コメディー映画はいかにして客を笑わせるかが大事な要素ですが、ホームアローンは完璧、そりゃヒットするよ、とわたくしは思います。(ヒットしたからそういう分析ができる?ええ、それはその通り)

 さて話は戻って、少人数職場は学童保育だけとは限りません。大企業であってもプロジェクトチームを組んで取り組むタスクにおいても少人数職場のようなものでしょう。人間ですから、自分の思い通りにはなりません。相手も、自分と同じようにいろいろ考え、悩み、怒ったり困ったりしているでしょう。人間同士でコンビを組むとなれば、いざこざ、衝突は絶対にあります。でも、「仕事」です。コンビの間の困難を乗り越えなければなりません。

 学童保育の現場では、先輩と後輩の正規支援員コンビが多いでしょうか。わたくしは、学童保育の現場コンビにはぜひとも、「後で振り返って2人とも楽しめるバディーもののストーリーを作り上げていってほしい」と思うのです。ぶつかってもけんかしてもいい。でも、「子どもの最善の利益」のため、「学童に来ている子どもたちが、学童にいて楽しいと思える」ために、いろいろコンビで2人でのストーリーを作っていってほしいと思います。

 そして大事なのは、そのストーリー作りを現場のコンビだけに、やらせてはいけない、ということ。組織の運営者が、しっかりとコンビが活躍できる土壌を整えてあげることが大前提だと思うのです。
 育成支援における共通の考え方、育成支援倫理綱領、子どもへの見立てと手立ての組み立て方法などなど、いろいろあります。組織運営者が現場の支援員さんたちに「共通の土台」をしっかりと示したうえで、現場の支援員さんたちがそれぞれの名作バディーものを作り上げていくことを後押しすることが、大事なのです。

 全国にある学童保育所の数だけ、きっと、すばらしい(時には、ほろ苦い?)バディーもののストーリーが生まれることでしょう。そのストーリーをぜひとも、他の悩める学童保育所バディーさんたちに、伝えていってほしいと思います。

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