<運営支援ブログミニ55>AIには任せられない「放課後児童クラブ(学童保育)」の記事、広報について。

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表で「あい和社会保険労務士事務所」の萩原和也です。放課後児童クラブ(学童保育所)運営支援アドバイザーであり、放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士です。(ぜひグーグルのAIで「萩原和也 放課後児童クラブ」と検索してみてください!)
 ミニブログです。AIが当たり前に使われるようになっていますが、とりわけウェブ記事や、企業団体の広報誌、広報紙に掲載される記事をAIで作成するということもまた当たり前になっているようです。しかし、放課後児童クラブに関する記事は、およそAIでは全く信用なりません。放課後児童クラブに関する記事は当面、制度と情報を理解した人間、書き手が必要であるとわたくし萩原は信じています。なぜなら、間違いだらけの情報があまりにも出回っているのでAIがその間違い情報を食いまくっているから。ライターさんは、児童クラブを守備範囲にしてしっかりビジネスを確立しましょう。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<ナニソレ>
 児童クラブは慢性的な人手不足ですから人材派遣、人材紹介の業者にとってはお得意様です。児童クラブ含めて保育や介護の福祉業界を守備範囲とする大手の人材業者は、福祉業界に関する解説や情報を掲載していることもよくあります。
 で、わたくし萩原、見てしまったんです。超有名な業者の、児童クラブへの解説記事を。そこには、こう書いてあったのです。
「学童保育のスタッフの正式名称は学童保育指導員です。学童保育指導員は放課後児童支援員がなることができます」

 ナニソレ。キイタコトナイ。ガクドウホイクシドウインが正式名称? どこの誰がそう決めたの? 好き好んで学童保育指導員という呼称にこだわっている業界団体はありますがね。
(自治体が条例や要綱で定めていることは、確かにありますがね、それは地域限定ですわ)

 そのトンデモ記事がAIによる、という証拠は全くありませんが、文章を書いて食ってきた人間には、「なんとなくこれ、臭うぞ」というのがあるんですね。AI臭いというか。AI臭がするというか。まあ、印象ですね。

 AIだろうが生身のライターが書いただろうが、「学童保育の職員の正式名称は学童保育指導員」と書いてしまい、そしてチェックする人も気づかないということが実際にあったのですから公開されているわけです。なぜそうなったのか。それは、放課後児童クラブの正確な知識が広く出回っていない、つまりネット上で拾える情報には間違いが多い、ということです。

<AIには不利な分野>
 児童クラブの世界は実にあいまいです。児童クラブそのものが学童保育と呼ばれますし、学童クラブとも、育成支援室とも、実に様々な表記の「ゆれ」があります。放課後児童健全育成事業が、いわゆる学童保育の本来の事業ですが、では放課後児童健全育成事業を行っている場所を放課後児童クラブと定義する、とはどこの法令で定義されているか。そんな定義はございません。

 放課後児童クラブの職員は放課後児童支援員か。それは職種名としてそう定義されているわけではありません。放課後児童支援員は資格の名前であり、従事しているときに名乗れる身分にすぎません。名称独占資格といえるでしょう。そういうことをしっかり紹介しているウェブサイトはあまりみたことがありません。2015年度から始まった、子ども・子育て支援新制度によって新たに誕生したのが放課後児童支援員ですが、それ以前は一般的な普通名詞として児童クラブの職員は指導員、学童指導員、と呼ばれていました。その習慣が今も残っていますし、意図的にとしか思えない動機で学童指導員という名称に固執している勢力もあるようです。どれほど「指導」という響きや立場が好きなんでしょうかすね。

 「学童保育の職員の正式名称は学童保育指導員」と書いてあるウェブ上の情報を、さらにAIが食べることで、AIを使った、間違った情報が記載されている児童クラブ関連の記事が世間に向けて公表されていく。その「間違いのループ」が確立しているのが児童クラブの世界の記事だと、わたくしは考えます。

 あまりにも不正確な情報が多いのですよ。実のところ何が正確か、というのも難しい。国や行政が示しているわけではないですからね。ただ、実態からして明確に間違いと言えることはあります。例えば、民間学童保育所と通称される事業は、放課後児童健全育成事業ではない事業を指すので、民間学童保育所を放課後児童クラブと呼称するのは明らかに違います。違いますが、民間学童保育所も世間一般には(放課後)児童クラブ、学童保育と呼ばれます。
 そのような不正確な情報だらけなのが児童クラブの世界、業界です。ですから、不正確な情報を食べて記事を吐き出すAIの記事もまた、不正確となりやすいのです。

<だからこそ、人の目で、人の手で>
 他の分野はよくわかりませんよ。ただ児童クラブの世界業界は、すでにネット上に出回っている児童クラブ関連の情報や定義が明らかに間違っている、実態とずれていることがたくさんありすぎるので、AIに児童クラブ関連の記事や紹介文を任せると、とんでもない内容になる可能性があること。これは、運営支援として明確に申し上げます。

 だからこそ、児童クラブの世界のことを学び、知っている生身のライターさん、書き手さんに、十分な活躍の場があるのが、児童クラブに関する記事や広報です。問題は、市場がまったく大きくないこと。つまり児童クラブの記事や紹介そのものが量的に多くない、ニーズが少ないということです。しかしそれもおかしな話で、小学1年生の2人に1人が利用しているんですから、多くの保護者にはなじみのある世界なのです、児童クラブって。だから本当はもっともっと児童クラブ情報が世間に出回っていいはずですし、児童クラブについて知りたい! と思っている子育て世帯の親は多いはずです。現にこの運営支援ブログでもっとも人気なのは、児童クラブの初歩的な説明を掲載している内容です。圧倒的です。しかも時期は秋以降、春休みまでの間。それって児童クラブを知りたいと思っている人が多いということです。

 まずはとにかく、こういうこと。
「児童クラブのことをAIに書かせると、間違っている可能性がかなり高いですよ。企業さん、メディアさん、注意してね」
「AIに仕事を取られると悩んでいるライターさんが多いでしょう。児童クラブの分野はそう簡単にAIに任せられない分野です。児童クラブについて(実にややこしいですが)しっかり学んで知識を得て、『児童クラブのことなら私に任せて!』というライターさんになりましょう」
「いま、ネットに出回っている児童クラブの情報や紹介、かなり怪しいです。いくつかのサイト、記事を見比べるほうが安心です」

 児童クラブに「強い」ライターになるのはどうしたら? 最後は手前みそですが、この運営支援ブログを(根気強く)読んでくださいませ。なお、埼玉県庁のHPで公開されている、「放課後児童クラブ新規参入スタートブック」は、初歩的な知識を得るのに十分活用できますから、ご利用くださいね。

 (お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
 わたくし萩原が社会保険労務士となり、「あい和社会保険労務士事務所」を開業してから1年が過ぎました。ここまで続いてこれたのはひとえにみなさまのおかげです。どうもありがとうございました。「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしてこども性暴力防止法(いわゆる日本版DBS制度を含む)に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 こども性暴力防止法に関する諸課題を5人の弁護士が各々の専門分野に関して紹介、説明するYouTubeチャンネル「こどもを守る弁護士チャンネル」。「第6回子ども性暴力防止法緊急LIVE」は2026年8月12日21時半から、「災害時のこども支援とこども性暴力防止法」です。話し手は 鈴木愛子弁護士、聴き手は野田隼人弁護士です。
 第4回が2026年6月30日に配信されました。放課後児童クラブの運営に関わってきた鈴木愛子弁護士が「こども性暴力防止法がもたらすこどもの被害申告に適切に対応できるか」をテーマに関して丁寧に説明しています。 まずは動画をぜひご覧ください。わたくしの著書「知られざる<学童保育>の世界」も紹介されています。
https://youtube.com/live/9q8xzkgs7wo?si=dr06eChxK1Jgov5T
 第5回は7月19日(日曜日)15時から、すでに施行されている「児童生徒性暴力防止法」における調査の解説です。話し手:飛田桂弁護士、聴き手:嶋崎量弁護士、鈴木愛子弁護士、野田隼人弁護士、三輪記子弁護士。
 第3回(2026年6月11日)は、鈴木愛子弁護士がメインスピーカーとして「こども性暴力防止法がもたらす「人手不足の加速」とその構造的リスク」とのタイトルで、人材確保に関する懸念を取り上げています。内容は放課後児童クラブ限定ではなくて法制度全般にわたるものですが、とりわけ放課後児童クラブで働く人、運営する人そして管理する行政パーソンには必見必聴の内容です。https://www.youtube.com/watch?v=ZVafKTKe204 を、ぜひクリックしましょう。
 第2回(2026年5月30日)が、こども性暴力防止法の「Q&A」を読み解くとして、【弁護士が読む❗️こども性暴力防止法Q &A】のタイトルで配信されています。メインスピーカーは三輪記子弁護士、聞き手は嶋﨑量弁護士です。
https://www.youtube.com/watch?v=XtTCNTDBLLo
 第1回(2026年5月16日)は「こども性暴力防止法を考える」です。
https://www.youtube.com/watch?v=uUlx8XaKMso&t=4324s

 わたくし萩原が寄稿した記事が「ウェッジオンライン」で2026年7月29日に公開されました。「子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ」という記事です。ヤフーニュースにも配信されています。URLは以下の通りです。(子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ  Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)

 こども性暴力防止法がもたらす、構造上の課題問題について、法律家がとても分かりやすく解説する記事が「アエラキッズプラス(AERAKidsPlus)に掲載されました! 解説はもちろん、鈴木愛子弁護士です。こどもを性暴力から守るための重要な法制度だからこそ、実は逆説的にこどもや運営事業者が追い込まれてしまう可能性を分かりやすく説明されています。ぜひぜひ、記事を読んでください! 実に分かりやすいですよ!
 「本当に性犯罪を防げる?」学校や学童保育、放課後子供教室も対象になる「日本版DBS」に、現場から懸念の声…【弁護士が解説】 | AERA with Kids+

 「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、講演会、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)
※ミニブログは、ページ全体の文字数が多くても7,000文字程度の投稿を指しています。また、文字数が多い場合でも「肩の力を入れずに気楽に読んでほしい」という内容の場合もあります。

投稿者プロフィール

萩原和也