「打倒!小1の壁クエスト」第3話。ちょっと、なんでそんなに他人事なのよ~!

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性、学童保育のあらゆる問題の解決を訴えています。

 「打倒!小1の壁」クエストが始まりました。主人公は、来春にお子さんが新1年生となるご夫婦、学童保育について普通に入れるものと思っていたようですが、そもそも学童保育っていうのが、よく分からなくなってきました。

 ~打倒!小1の壁クエスト~第3話:学童保育は、どこの誰がやっているのさ!

(前回までのあらすじ)子どもが来年春、学童保育にフツーに入れるものだと思っていた勇者ママと勇者パパ。ところが小1の壁も、そもそも学童保育も、なんだか複雑であることを知って混乱、メダパニ状態。さあ、どうする学童。どうなる学童。

勇者ママ「小1の壁をクリアするのには、引っ越せばよいって?無理言わないで。なんでこっちが引っ越さなきゃいけないのよ。でさ、うちの子が入ることになる学童保育は、その放課後児童クラブ?っていうのになるのかな。確認しなきゃいけないと思わない?」
勇者パパ「そうだね。保育所は役所にいろいろ書類を提出しているから、学童も役所に行って聞けばいいのかもね。」

 というわけで、勇者ママと勇者パパは、地元の市役所にやってきました。
勇者パパ「市役所の案内板に、学童保育って書いていないよ。どこが担当なのか分からないよ、これじゃ」
勇者ママ「総合受付があるじゃない。その人に聞いてみましょ」

勇者ママ「すみません、お尋ねしたいのですが、学童はどちらの担当になりますか?」
受付係「学童保育ですか?ええっと、そうですね、少々お待ちください」
そういってどこかに内線電話をかけ始めました。「え、そうですよね、そちらでいいんでしたよね」

勇者パパ「受付の人もすぐに分からなかったみたいだね。学童ってマイナーなの?」
勇者ママ「そんなことないと思うけど。保育所の子どもたちはほとんど学童に入るし」
受付係「大変お待たせしました。学童保育は建物3階の、こども未来課になります」

3階にやってきた2人。こども未来課の前までやってきました。
勇者パパ「すみません、学童保育の事についてお聞きしたいのですが、こちらでよろしいですか?」
こども未来課「はい、こちらが担当ですが、学童保育のことでしたら、運営母体が別になりますので、そちらでお尋ねいただきたいのですが。こちらでは詳しいことは分かりかねますので」
勇者ママ「え、ちょっとそれ、おかしくないですか?だって、こども未来課さんが担当しているんですよね?だったら、学童保育について、概要とか、あるいは資料とか、あればいただきたいだけなんですが」
こども未来課「おっしゃることは分かりますが、運営は市役所でやっていないんですよ。民間に任せているので。入所のこととか、利用条件などは、すべてその運営業者にお尋ねください。こちらには資料も特にございません。ホームページに載っていることだけです」

あっけにとられる2人。「学童保育って、市役所がやっているんじゃないんだ」
その足で、話が長くて面倒くさいながらも、ハギのところに寄ってみることにしました。

ハギ「ははは。よくある話じゃ。先にわしのところに聞きにくればよかったものを。まあ、それも勉強じゃ」
勇者パパ「保育所は役所がいろいろやってますよね。書類の審査とか。学童も同じかと思ったんですよ」
ハギ「うむ。確かに、お役所が学童保育所をやっているところは、全国でもまだまだ多いぞ。<公設公営>と言われるパターンじゃ。だが、今はものすごい勢いで、民間の企業や団体が、学童保育の運営をするようになっておる。<公設民営>に変わっておる。民間が学童保育所を設置する<民設民営>もあるぞ。いずれにせよ、その場合、学童保育の運営については、ほぼ丸投げじゃ。まあ、<委任>や<指定管理>という制度になるんじゃがの」
勇者ママ「それっておかしくないですか?しっかりと行政が責任をもって学童をやるべきじゃないですか?」
ハギ「まあ、それはそうじゃ。ですがの、必ずしも公設公営がベストでは、ないんじゃよ。なにせ、お役所仕事、という嫌な言葉があるじゃろ。あと、たいてい、どこの自治体もお金はあまり持っていないんじゃ。よって学童保育につぎ込む予算もあまり多くなくての、働いている人が大変だったり、開いている時間も短かったりするんじゃよ」
勇者パパ「それってどうなんですかねぇ」
ハギ「学童、といっても放課後児童クラブだが、それには国からお金が出ておるんじゃ。あまり多くはないがの。そのお金はもちろん税金からなる補助金であるからして、しっかりとした運営をしていないと、補助金はもらえないんじゃ。言い換えると、補助金を出す、出さない、出したら出したでしっかりと学童保育所を運営しているかどうか、役所は管理監督ができることになっておる。この点については、わしよりも大所沢市の賢人雑木林殿が一番詳しいんじゃがの」

 せっかく、学童保育について役に立つ知識を得ようとした2人でしたが、市役所では空振り。気を取り直して、学童保育を運営しているという団体に行ってみることにしました。さあ、2人はこんどこそ、学童保育について、小1の壁について、役に立つ情報を手に入れることができるのでしょうか。しばらくの間、「打倒!小1の壁」のクエストで、小1の壁について学んで、一緒に打倒法を考えましょう。(たぶん続く)

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育に関連する多くの問題、小1の壁の問題解決や、保護者の負担感といった学童保育に立ちはだかる多くの問題の解決について、学童保育の運営に関して具体的な実践と経験を積んだ代表が、具体的な解決策を提示することが可能です。

 学童保育の運営についても、育成支援の質の向上に直結する研修、教育の機会を提供するとともに、個々の学童保育所運営者様へ、安全安心な子どもの居場所づくりとその運営手法において、学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に講演や具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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