<運営支援ブログミニ44>熊本で震度7の地震。放課後児童クラブ(学童保育所)よ、がんばって!

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表で「あい和社会保険労務士事務所」の萩原和也です。放課後児童クラブ(学童保育所)運営支援アドバイザーであり、放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士です。(ぜひグーグルのAIで「萩原和也 放課後児童クラブ」と検索してみてください!)
 またも熊本で震度7の強烈な地震がありました。2026年7月29日午後3時現在、いまだ被害の全容はつかめていませんが、甚大な被害となりそうです。震災に見舞われた皆様、どうか頑張って命をつないでください。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。そして放課後児童クラブと、児童クラブに関わる現地の皆様、どうかご無事でそして頑張ってください。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<地震や災害への対策、改めて行おう>
・何度も運営支援ブログで書いていますが、被災地以外の児童クラブは、地震やそのほかの災害発生を他人事と考えず、自分ごとと考えて受け止めて、「避難訓練」や「事業継続計画の点検」を行ってください。

・運営主体(児童クラブを運営する責任者の方々や、クラブに置ける責任者の職員も)は、こういう状況になって「うちは大丈夫かな。避難訓練をしたり、こどもたちに地震の恐ろしさを話したりしたほうがいいかな」と思わなければ、運営者失格です。日本はいつ、大きな自然災害に見舞われるかわからない国です。大災害が起きた時に自分ごとと考え、いかにしてこどもと職員を守るか、常に点検し訓練する緊張感を持ってください。

・点検や訓練はクラブや運営主体の実情に合わせておこなってください。見落としがちなのは、通信手段の機能不全による状況下での、保護者との連絡の取り合い方です。スマホに連絡アプリを入れているから大丈夫、ではなくて、非常時用の通信ネットワーク確立に至る数時間の間で連絡が必要な場合に備えて、どういう連絡方法があるか考えておきましょう。

・児童クラブの室内で、倒れたりぶっ飛んだりしそうな器物の整理整頓をしましょう。重力加速度を超える地震動は、とりわけ直下で地震が起きた場合には珍しくなく、その場合は、固定されていない大きなテレビやタンスが文字通り空を飛びます。当たれば人が死にます。家具や本棚の固定は今一度点検しましょう。窓ガラスの飛散防止対策は大丈夫ですか?

・児童クラブのある地形によっては、改めて点検をしましょう。近くにがけがある、あるいは裏山がある、という地形では、がけ崩れや、山崩れが怖いです。最近は豪雨もよくあり、地盤が緩んでいるかもしれません。点検して、少しで異変があれば自治体に連絡しましょう。もちろん海沿い、河口に近い川沿いのクラブは津波からの避難訓練を徹底しましょう。

・数日間は児童クラブでなんとかやっていけるだけの備品があるといいですね。特に水です。水は常に常備しておきましょう。清潔な2リットル級のペットボトルに水道水を入れておき、2日間程度で入れ替えるだけで十分な水の備えになります。

・施設によっては、耐震性が不安なクラブがあるかもしれません。継続的に粘り強く自治体に働きかけて新施設への移転や耐震補強など、予算を投じてもらえるように働きかけ続けましょう。

・これは自治体に動いてもらうことがいいのですが、万が一の時の、児童クラブ職員の応援に関する連携、協定を他地域の自治体や児童クラブ運営主体と締結できるといいですね。しかしこれに関して不安なのは、これからのこども性暴力防止法時代における、職員の臨時派遣や応援配置における、いとま特例との兼ね合いです。法令は順守しなければなりませんが、現実的に、よほどの大地震でない限り、数日もすれば徐々に地域の社会経済活動は動き出し、子育て中の保護者は児童クラブが必要となります。しかし職員が被災して勤務に従事できない場合も大いにありえます。そんなとき他地域からの児童クラブ関係者の応援は非常にありがたいのですが、こども性暴力防止法の認定事業者であると、いろいろと業務に制約が出ます。こどもの人権を守るために必要な理念としても、災害時の特例の場合にはこういう対応が認められる、というような柔軟な対応ができるように、国は考えてください。

・とにかく、死なないこと。児童クラブにいる間に災害に巻き込まれて、こどもも、職員も、命を落としたり、大けがをしたりするなんて、そんな可能性はできる限りゼロにしたい。ほとんどゼロにしたい。ですから、日々の準備、心構えです。日本にいる限り、いつ大地震がくるか分かりません。

・デマに注意。こういう大地震や台風の時に、「人工地震」だの「気象兵器」だの、面白おかしく言う人がいます。こどもが遊び半分で話しているかもしれないですし、もしかすると、児童クラブの職員スタッフがそういうことを信じているかもしれません。当運営支援ブログの読者様にはそのような人はいないと信じたいですが、SNSを見ると、不思議なことに、人工地震や地震雲だの気象兵器だの、真面目に信じている人が現実にいるんです。児童クラブの場では、そんなインチキな話は絶対にしない。もししている人がいたら、真面目に、諭しましょう。陰謀論に簡単に騙されてしまう人間になってしまいますよ。

<個人的な思い>
 熊本県では10年前の2016年4月に震度7の地震に立て続けに襲われて、多くの方が亡くなりました。大きな被害が出ました。当時、児童クラブの事務局長として実質的な事業の最高責任者だったわたくし萩原は、全クラブに熊本の児童クラブを応援する義援金の呼びかけを即座に行いました。その2年前に、熊本の児童クラブ連絡協議会の会長を視察でお招きしていたこともあって、市内全クラブの保護者会のご理解とご協力のもと、義援金をお送りしました。
 このたび、また熊本で大地震という知らせに、あの時のいろいろなことが脳裏によみがえってきました。まだ多くの保護者さんは、2011年の東日本大震災の記憶も生々しく、大地震による被災者の支援にとても協力的でした。「トップからの発案による義援金呼びかけ」に不安を訴える声もありました。「職員や保護者が自発的に集めたい、という声が出るまで待った方がよいのでは」という意見がややあったのですね。児童クラブの世界の特殊性というか、消極性というか、「社会を構成する1つの要素としての児童クラブ」の位置づけを今一つ分かっていないというか、ちょっと歯がゆい思いをしたのも、あの時でした。「いいんだ。困ったときにはお金だ。お金を集めて送ることにやましいことはない。児童クラブだからって、こどもの寄せ書きを送って応援、というのはそれで壊れた施設が直せるか? こういうときはカネでいいんだ」と周囲に説明したこともありました。

 熊本の被災地では猛暑酷暑が続く天気予報です。停電はまだ続くのでしょうか。児童クラブの運営が再開しても熱中症でこどもと職員が倒れてはもともこうもありません。熊本の児童クラブのみなさん、どうか必要なものがあれば遠慮なく自治体に伝え、SNSでも拡散して援助を求めてください。全国の児童クラブは全国の児童クラブで支え合えばいいんです。困ったときはお互い様です。

 地震、台風、噴火、集中豪雨、大雪、酷暑、突風竜巻、いろいろな気象災害があります。それらそのものは人間が食い止められませんが、被害を少なくすることはできますし、被害を早急に回復することだって人間はできます。助け合って支え合っていきましょう。

  
 (お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
 2025年9月1日付で、わたくし萩原が社会保険労務士となり、同日に「あい和社会保険労務士事務所」を開業しました。放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。なお、放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしていわゆる日本版DBS制度に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 こども性暴力防止法に関する諸課題を5人の弁護士が各々の専門分野に関して紹介、説明するYouTubeチャンネル「こどもを守る弁護士チャンネル」。第4回が2026年6月30日に配信されました。放課後児童クラブの運営に関わってきた鈴木愛子弁護士が「こども性暴力防止法がもたらすこどもの被害申告に適切に対応できるか」をテーマに関して丁寧に説明しています。 まずは動画をぜひご覧ください。わたくしの著書「知られざる<学童保育>の世界」も紹介されています。
https://youtube.com/live/9q8xzkgs7wo?si=dr06eChxK1Jgov5T
 第5回は7月19日(日曜日)15時から、すでに施行されている「児童生徒性暴力防止法」における調査の解説です。話し手:飛田桂弁護士、聴き手:嶋崎量弁護士、鈴木愛子弁護士、野田隼人弁護士、三輪記子弁護士。
 第3回(2026年6月11日)は、鈴木愛子弁護士がメインスピーカーとして「こども性暴力防止法がもたらす「人手不足の加速」とその構造的リスク」とのタイトルで、人材確保に関する懸念を取り上げています。内容は放課後児童クラブ限定ではなくて法制度全般にわたるものですが、とりわけ放課後児童クラブで働く人、運営する人そして管理する行政パーソンには必見必聴の内容です。https://www.youtube.com/watch?v=ZVafKTKe204 を、ぜひクリックしましょう。
 第2回(2026年5月30日)が、こども性暴力防止法の「Q&A」を読み解くとして、【弁護士が読む❗️こども性暴力防止法Q &A】のタイトルで配信されています。メインスピーカーは三輪記子弁護士、聞き手は嶋﨑量弁護士です。
https://www.youtube.com/watch?v=XtTCNTDBLLo
 第1回(2026年5月16日)は「こども性暴力防止法を考える」です。
https://www.youtube.com/watch?v=uUlx8XaKMso&t=4324s

 わたくし萩原が寄稿した記事が「ウェッジオンライン」で2026年7月29日に公開されました。「子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ」という記事です。ヤフーニュースにも配信されています。URLは以下の通りです。(子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ  Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)

 こども性暴力防止法がもたらす、構造上の課題問題について、法律家がとても分かりやすく解説する記事が「アエラキッズプラス(AERAKidsPlus)に掲載されました! 解説はもちろん、鈴木愛子弁護士です。こどもを性暴力から守るための重要な法制度だからこそ、実は逆説的にこどもや運営事業者が追い込まれてしまう可能性を分かりやすく説明されています。ぜひぜひ、記事を読んでください! 実に分かりやすいですよ!
 「本当に性犯罪を防げる?」学校や学童保育、放課後子供教室も対象になる「日本版DBS」に、現場から懸念の声…【弁護士が解説】 | AERA with Kids+

 「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)

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萩原和也