学童保育を軸に、本当の「子育て応援のまち」=「子どもが元気に育つまち」を、つくりませんか?
(代表萩原のブログ・オピニオン)学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」萩原和也です。「学童で働いた、こどもをあきらめた」の悲劇が起きないように全力で訴え続けます。
政府が異次元の少子化対策を行うと宣言しました。具体的な施策の取りまとめの最中でしょう。どんな異次元の施策が打ち出されるのか、とても楽しみです。
その一方、すでに多くの市町村で「子育て応援宣言」を掲げている自治体があります。ほぼすべての都道府県に加え、埼玉県に限っても「さいたま市、川越市、熊谷市、秩父市、所沢市、加須市、本庄市、東松山市、狭山市、草加市、戸田市、朝霞市、新座市、北本市、ふじみ野市、小川町、鳩山町、小鹿野町」と、18市町に及びます。
これら自治体ではそれぞれ子育て応援施策を実施されていることでしょう。しかし、学童保育の現場を知る者としては、いささか不思議に思うこともあります。待機児童が出ているとか、大規模学童が解消されていないとか、「午後だけ学童」が多いとか、そういう自治体がちらほらあるなあ、という感想からです。
自治体にとって、「自治体を維持」することが至上命題でしょう。「少子化でも幸せな街づくり」を堂々と掲げている自治体はたぶんないでしょう。人口を増やす、増やせないまでも維持する、維持ができないまでも減少のスピードをなるべく抑える、という施策が、どの自治体でも試みられていると思います。
人口を増やしたい自治体にとって、お手本となっているのが千葉県流山市ですね。数々の子育て応援施策を打ち出して子育て世帯の人口が増えているからです。人口増加率1位です。となると、「駅前送迎ステーション」のような施策を追随しようという自治体が増えるのも当然です。
人口が増えるのは自治体にとって善。それは分かります。
しかし、あえて言います。それが本当に、「子どもにとって」の善なのかと。
最善の利益を保障されるべき存在の子どもにとって、本当の善は、子どもの育ちを支える要素がしっかりとしていることです。それはつまり、「保護者への財政的かつ心理的サポート」と「子どもの育ちを支える、居場所&あそび、の2つの保障」です。前者は言うまでもありません。東京都や福岡市で子育て世帯への更なる直接給付が検討されていることからも明らかです。
残念ながら、あまり重要視されていないのが後者です。子どもにとって直接かかわる、「居場所」と「あそび」の保障です。
実はこの2つの保障をしているのが、そう、学童保育所(放課後児童健全育成事業)なのです。
学童保育によく似た「放課後子供教室」は、保護者へのサポートはありませんし、子どもの遊びは重要視されていません。居場所は確保されますが、おおよそ午後5時までです。居場所としても不十分です。ただ、費用負担はほとんどない点が、保護者から歓迎されています。
学童保育は、保護者と子どもの双方をしっかりと支えられる児童福祉事業です。ですから、学童保育を中心に、放課後子供教室や、特別な支援を必要とする障がいのあるお子さんのための施設(放課後等デイサービス)を、有機的に連携させることで、その地域は、子育て世帯を本当に支援している地域に、進化発展することができます。
そして、そのような地域で育った子どもたちは、きっと、その地域に根付いてくれることでしょう。なんといっても、自分たちと親をしっかりと支えてくれた地域ですから。
そのような地域には、他の自治体から、子育て支援が引っ越してくる可能性だってあるのです。「あの地域って、待機児童がないのよ。小1の壁がないのよ。引っ越してしまいましょうよ」という家庭が、きっとあります。
自治体の子育て支援のご担当者には、ぜひとも、このことを深く考えていただきたいのです。
学童保育と放課後子供教室、そして放課後等デイサービスの連携は口で言うほどたやすくありません。しかし、やろうと思えばできます。実際に、わたくしは上尾市において若干ですが、そのことに関わってきました。
本当に人口を増やしたいという自治体は、ぜひとも、「学童保育を中心とした子育て支援のまちづくり」に挑んでください。「子どもが元気に育つまち」は、将来にわたって、人口がキープされる自治体となる可能性を秘めています。
ぜひ、「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。お任せください。一緒に考えていきましょう。
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