令和9年(2027年)春から放課後児童クラブ(学童保育所)入所を考えている保護者さん、もう動こう!

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表で「あい和社会保険労務士事務所」の萩原和也です。放課後児童クラブ(学童保育所)運営支援アドバイザーであり、放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士です。(ぜひグーグルのAIで「萩原和也 放課後児童クラブ」と検索してみてください!)
 2027年春(令和9年春)に、お子さんが小学校に新入学する子育て世帯の保護者さんにとりわけお伝えしたい本日の運営支援ブログです。放課後児童クラブの「攻略」に、もう取り掛かりましょう。万が一の場合、今までのライフスタイルや、思い描いていた子育て生活が根本からなし崩しになる危険性がありますからね。早め早めに「学童入所クエスト」に取り組んで、とっととクリアしてしまいましょう。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
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<小学生のこどもが過ごす場、過ごす方法>
 まずは小学生のこどもが放課後(学校の授業を終えて下校した後の時間帯)や夏休みなど長期休業期間中(以下「放課後等」と表記します。土曜日や、開校記念日など特別に学校が休みの日も含みます。)の日々を過ごすにあたって、どういう場所や手段があるかを紹介します。
・留守番
・放課後児童クラブ→いわゆる学童(保育)で、自治体が設置運営したり、自治体が民間に運営を任せています。放課後等にこどもたちが集団で過ごす仕組み。単にこどもを預かる仕組みではなく、こどもの成長を支える役割(=育成支援、といいます)と、保護者の子育てを支援する役目があります。費用が無償の地域もありますが、ほとんどの場合は費用がかかります。地域によっては満員で入れない(=待機児童、と呼んでいます。「待機学童」ではありません)ことがあり、これが手ごわい難問です。
・民間学童保育所→児童クラブに似ていますが、実は全く違います。放課後等にこどもを受け入れることは児童クラブと同じですが提供するサービス内容は学力増進支援、英会話など各種体験プログラムの提供、スポーツ、アクティビティの実施などです。育成支援は目的としていませんから国や自治体の補助金が出ないので、利用者が支払う毎月の利用料はかなりの額(5万円以上)となりますが、都市部を中心に施設も利用者も増えています。
・放課後子ども教室→自治体によって名称は様々で、実施していない自治体もあります。放課後等に小学校内で、様々な活動をして過ごす。だいたいが午後5時ぐらいまで。役割は、こどもの居場所提供(預かり機能)と種々の体験。子育て支援の役割は含まれません。原則、希望者は全員が利用できます。費用も実費負担や保険料以外は無料のことが多いです。人口が少ない地域では児童クラブを設置せず放課後子ども教室を放課後等のこどもの居場所としている自治体もあります。
・放課後全児童対策事業→各地で導入が進んでいます。上記の放課後児童クラブと放課後子ども教室を融合させた自治体独自の事業です。午後5時ぐらいまでは希望すればだれでも利用でき、夕方から夜にかけては働いている保護者の家庭のこどもが利用できるような要件を設けています。この制度を取り入れている地域は基本的に待機児童は生じません。
・預かり機能モデル→2026年度からスタートした新しいこどもの居場所。待機児童が生じていたり児童クラブがギュウギュウ詰めの地域で、民間企業や民間団体が、こどもの居場所を用意するもの。児童クラブではないのでこどもの育成支援は役割ではありませんが、こどもたちが集団で過ごすその形態から、現実的な運営は児童クラブに近い内容になりそうです。
・児童館→放課後等にこどもの自由意志で過ごせる場所。利用したい日に児童館に行けばそのまま利用できることがほとんどです。なお児童館で児童クラブを開いていることもあります。
・いわゆる「ファミリー・サポート・センター」→通称ファミサポ。おおむね、保護者が会員となってから、決められているサービスが利用できる仕組み。学校への送り迎え、こどもが自宅で過ごす場合の付き添いなどがあります。児童クラブで集団生活が苦手なこどもにはピッタリなのですが、会員となってもサービスに従事してくれる人が見つかりにくいのが最大の難点。しかも急な利用申請はまずできません。会員になるにも事前講習受講が必要な場合があります。とても便利なのですが柔軟性の点が難問です。
・習い事→子育て世帯の判断で利用する。児童クラブと習い事を併用している家庭はごく普通にあります。その場合ですが、「習い事の日は児童クラブを休む」のか「児童クラブから習い事に行けるが、習い事が終わった後はクラブに戻れず、自宅に帰宅することになる」のかは様々です。

 そしてこれは絶対に覚えておいてほしいのですが「児童クラブにせよ放課後子ども教室にしろ、その運営の方法は地域(自治体や、運営事業者、運営団体)によって千差万別です。まして市区町村が違ったら運営の方法は全く違うと思ってください」ということです。ですから「住んでいる地域で、どのように、小学生のこどもの過ごし方の仕組みを整えて運営しているか」が全く違うので、「自分が住んでいる地域の、小学生のこどもの過ごし方については、保護者が自分で情報を集めることが絶対に必要だ」ということです。
 何も行動しないで、小学生になったこどもの過ごし方について誰かが丁寧に教えてくれることは、ありません。「小学生のこどもの過ごし方の情報は、自分から取りに行く」が鉄則です。
 まずはネット検索そして自治体へ問い合わせましょう。通っている保育所やこども園などの職員に、情報の入手先を教えてもらうのもいいでしょう。

<その1:冷静な検討を>
 今度の春にお子さんが小学校の新1年生になる子育て世帯さんは、まず「小学生になった我が子を、放課後や夏休みの間、どこでどうやって過ごしてもらうか」を、あらゆる可能性を考えて具体的な過ごし方を挙げてみましょう。上記の、小学生の過ごし方を参考に、放課後や夏休みの過ごし方を各家庭で考えることが大事です。
・自宅で過ごす。
・児童クラブや放課後子ども教室、子どもの預かり機能を利用する。
・習い事を中心に、習い事が無い日は自宅で過ごす。
・習い事を中心に、習い事が無い日や、習い事に行くまでの時間は児童クラブ等で過ごす。

 要は、こども「だけ」で過ごせるかの判断となります。こどもが自分1人で行動できるか。習い事に行き帰りができるか。親類や祖父母の関わりが期待できるか。
 他にもいろいろな関係要素があります。
・自宅と小学校までの距離
・自宅と小学校との間の登校下校ルートの安全性。車両の通行の具合や、防犯面での安全性。
・児童クラブや習い事を利用するにしても、家庭が用意できる費用が万全かどうか。
・こどもにとっては「友達」と過ごせるかどうかが重要。よって保育所やこども園、幼稚園で、特に仲良しにしている周りのこどもたちの選択の具合。児童クラブに入るのかどうか。
・何より大事なこととして、こどもの希望はどうか。
・児童クラブにせよ、民間学童保育所にせよ預かり機能モデルにしても、習い事にしても、毎月の利用料を問題なく支払うことができるか。
 その上で最終的に、「保護者がわが子の安全、つまりこどもにとって最大の利益となる生命身体の安全が確保できる最も効果的な、最善の選択をする」ことです。保護者は保護者同士、そしてこどもと、よく話をしてください。その上で、児童クラブに入れたいのか、こどもは児童クラブに興味を持てるか、親も子も児童クラブに絶対的にこだわらないのか。習い事や留守番で対処できるか。いろいろな過ごし方があります。小学生のこどもの過ごす場所は児童クラブや学童だけではありません。児童クラブに入ってもなじめずにすぐに退所退会してしまうこども、家庭は決して珍しくないのです。

<その2:情報収集>
 家庭において、「こういう過ごし方を最優先に、第二希望はこうしたい、第三希望はああしたい」と、過ごし方の方針がまとまれば、すぐに情報収集に取り掛かりましょう。
 まず児童クラブが過ごし方の最優先となった場合は、住んでいる地域で待機児童が生じているかどうかをチェック。それには、こども家庭庁がこのほど公表した「令和8年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)」の資料が大いに役立ちます。
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/69799c33-85cb-44f6-8c70-08ed3a292ab5/65a48f05/20260710_policies_kosodateshien_houkago-jidou_87.pdf
 資料の6ページ以降、全市区町村の、児童クラブの待機児童の様子が掲載されています。これを使えば、住んでいる自治体にある児童クラブを利用するにあたって、入所できる可能性についてある程度の目安がつかめるでしょう。例えばわたくし萩原が住んでいる埼玉県上尾市は待機児童数は0人です。なお、「この情報で待機児童数が0人であったとしても、2027年春の待機児童数が0人であるとは、確実に言えない」ことには留意してください。小学生の人数は年度ごとに大きくことなるので、今まで待機児童数が0人だった地域が急に待機児童を出す、ということもあります。逆に、いままで待機児童が数十人いたのに次の春には全員が児童クラブに入所できる、ということもありえます。
 この、こども家庭庁の表を参考に、必要があれば自治体の児童クラブ担当者に問い合わせましょう。もちろん「2027年春の待機児童は出そうです、出そうにないです」ということは答えられない(仮定の話には、お役所はまず答えません)でしょうが、「いままで待機児童が出ていたか。こんどの新1年生の人数は大きく減るか、増えるのか」ぐらいは答えてもらいましょう。
 児童クラブを運営するのは、いまや民間がとても多くなりました。その運営する事業者に質問してもよいでしょう。

 何より効果的なのは「先輩保護者の口コミ」です。児童クラブにせよ、放課後全児童対策事業にしろ、「こどもがどのように過ごしているか」を実際の声でつかむのはとても大事です。保育所やこども園幼稚園、各種スポーツ団体の先輩ママ先輩パパに、「学童の様子でどうですか?」と情報を仕入れましょう。それがもっとも真実に近い内容です。

<その3:児童クラブ利用の場合は新規入所スケジュールを押さえる>
 児童クラブをこどもの過ごし方として最優先に考える場合は、「入所申請」を滞りなく行うことが必要です。入所申請は、いくつもの書類を準備して、指定する期限の日時まで提出することになります。ここで失敗してしまうと、児童クラブへの入所、少なくとも4月1日での入所が不可能となります。

 待機児童の有無を確認するために自治体や、児童クラブ運営事業者に問い合わせをする際には、合わせて入所申請のスケジュールを確認しましょう。自治体では9月以降、ポツポツと新規入所受付についての情報が掲載されてきますので、こまめにネット検索もしましょう。ただし最も確実なのは、自治体や児童クラブ運営事業者に電話で問い合わせることです。
 入所申請に必要な書類には、作成に時間がかかるもの(就労証明書、がその代表格)があります。「入所の締め切りは12月末だ」と安心していると、うっかり忘れてしまいがちです。早く提出すれば入所が確実になるものでもない(先着順ではないことがほとんど)ですが、早め早めに入所スケジュールを確認し、書類の準備の意識をしておきましょう。

<その4:こどもが児童クラブになじめそうかどうかを考える>
 児童クラブだけが小学生の居場所ではありませんが、児童クラブは保護者が留守になる小学生のこどもの家庭の代わりとして誕生発展した、児童福祉サービスです。こどもの主体的な成長をプロの職員が援助支援し、保護者の子育てもまた支える児童福祉です。
 そのような重要な社会インフラなのですが、現実的には小学1年生や2年生のうちに児童クラブを退所退会するこどもはごく普通です。集団生活である程度のスケジュールが決まっているので、自宅で過ごすように自分の好きなように過ごせないことが嫌で辞めてしまうことが多いのですが、集団で過ごすプレッシャーも、また残念ですが人間関係に傷ついて児童クラブを退所退会するこどももいます。友達同士や、嫌な職員がいる、ということが理由です。児童クラブが嫌で「行き渋り」になると、保護者も今まで通りの社会経済活動ができなくなるおそれも出てきます。
 わが子が、入所先として考えられる児童クラブにおいて、なじめそうかどうかを事前にリサーチすることを勧めます。そのために、児童クラブの運営事業者に相談して見学をさせてもらうと良いでしょう。それですべて分かることでもないですが、親も子も、「実際のクラブの様子」を先に知っておくことは安心感の醸成にもつながります。(児童クラブ側も、体験入所などのイベントを積極的に行いましょうね!)

 児童クラブの他にも児童館、放課後子ども教室などの見学も可能な限りしておきましょう。気になる習い事も。なお、これはわたくし萩原の勝手すぎる意見ですが、小学校の低学年のうちは、こども本人が「どうしてもやりたい!」という習い事以外は、親が無理強いすることがないようにお願いします。いまどきのこどもは、とてもいい子が多くて、親の希望をかなえようと一生懸命頑張ります。本当は嫌だけれど親を困らせないように頑張ります。その無理やり頑張った「ストレス」が、親の監視の目が届かない「児童クラブ」で、一気に爆発することが、とても多いのです。児童クラブの職員の少なからずはそういうこどもたちから、殴られたり蹴られたり、毎日、暴言を浴びせかけられたりした経験をもっています。そもそも、児童クラブにだって、こどもは頑張って通うものです。「学童に行かないと親が困る。だから嫌でも行くんだ」とこどもは頑張るんです。その頑張りが「もう無理」となったのが「行き渋り」なのです。親のことを思わないこどもはそうそういません。こどもを無理強いしないであげてくださいね。

<その5:いろいろな過ごし方もしっかり探す>
 たまたま、自宅近くに児童館があるなら、児童クラブに入らなくても児童館で過ごす選択肢が持てますね。いま「ランドセル来館」といって学校を下校してそのまま児童館に行ける仕組みを取り入れている自治体が増えています。ランドセル来館ならより安心です。夕方、保護者は仕事を終えてこどもを迎えに行きましょう。
 ランドセル来館ではない場合は、こどもは下校して自宅に帰ってから児童館に行きます。行きかえりのルートの安全、とりわけ自動車の通行量には注意しましょう。こどもには防犯ブザーを持たせるのは当然です。位置情報が確認できるキッズスマホも必要でしょう。

 習い事も費用負担に問題がないのなら、低学年のうちの安全な居場所になります。書道、そろばん塾は、個人で開いている方が多く、事情を話すと学校や児童クラブまで迎えに来てくれる場合もあります。保護者が帰宅するまで、習い事の場にこどもを留め置いてくれることも期待できます。だいたい「よみかきそろばん」に「公文」は低学年にぴったりの習い事ですからね。あくまでこどものやる気と意欲にもよりますが、こどもが「やってみたい」というならよみかきそろばん公文は有力な低学年児童の居場所です。

 自宅で過ごしたいこどもは実は最も多いでしょう。好きな時に動画を見られますし、お菓子もアイスも食べられます。一方で保護者にしては不安が最も募ります。火事を起こさないか、不審者が家に侵入しないか、下校路で変質者に襲われないか、そしてあまり口には出てきませんが親の本音として「動画やゲーム漬けになって生活習慣や規律が乱れまくって、どうしようもない子に育ったらどうしよう」という気持ちがありますね。児童クラブや習い事はスケジュール通りに活動するので規律が保てますし、集団生活で覚える社会性やコミュニケーション能力があります。とはいえ、集団が苦手なこどもは確実にいます。わたくし萩原もそうでした。家で安全に過ごせるように、監視カメラを取り入れて親のスマホで常に様子を見られるようにしましょう。玄関前や道路に面したところにも、もちろん監視カメラです。明らかに監視カメラが付いている、ということが見て取れることが不審者侵入の抑止力になります。

<その6:待機児童が無い地域だからと安心しない>
 放課後全児童対策事業は地域によってさまざまな呼び方があります。さいたま市では「放課後みんなのひろば」(旧称:放課後子ども居場所事業)という名称です。横浜市では「放課後キッズクラブ」です。これらは放課後子供教室の特徴である「午後5時ごろまでは希望する児童全員が利用できる」点と、放課後児童健全育成事業(=放課後児童クラブの法令上の呼び方)の特徴である「留守家庭のこどもの育成支援」を融合させた市区町村の独自事業で、保護者の立場からは「待機児童がない」ことが最も魅力的です。「こどもが待機になったら仕事を辞めなきゃいけない。仕事を転職しなければならない」という恐怖が無いのですから。

 ただし、この放課後全児童対策事業は、「全児童」が対象ゆえ、「とかく、利用するこどもの人数が多い」場合が圧倒的です。つまり、「こどもたちでいっぱい。ギュウギュウ詰め」である可能性が高いのです。こういう環境で毎日過ごすこどもの気持ちを、ぜひ大人は想像しましょう。
 「毎日、ラッシュアワーの電車の中で何時間も過ごせますか?」
「毎日、耳をふさぎたくなる騒音の中で何時間も過ごせますか?」(→児童クラブにせよ全児童対策にせよ、とかく、こどもたちの声はとても大人の耳に響きます。突発性難聴に苦しむ職員は珍しくありません。とにかくハードな仕事なんです、児童クラブや全児童の仕事は)

 待機児童が出ない地域だから、入所申請だけやっておけば問題ないね、という保護者さん、それ、間違っていますよ。
 待機児童が出ない地域だからこそ、多くのこどもたちが当然のように利用するので、こどもたちが過ごす環境整備が整っていなければあっという間にこどもは「行き渋り」となり、結果的に待機児童になるのと同じ状況ーこどもが放課後等に自宅で過ごす状況ーとなります。そうなってしますと、親とりわけ母親が「仕事を辞めるか。パートになるか、派遣になるか」の、これまで培ってきたキャリアを途中で断絶したり中断したりする、つらい選択を迫られることになってしまいがちです。

 ですから、待機児童が出ない地域であっても、「次善の策」「その次の策」を考えておきましょう。もしこどもが児童クラブや全児童対策事業に行くのを嫌がったら、どういう過ごし方があるか。念のためにファミサポの説明を聞きに行くとか、近くの習い事を捜してみる、という用意はしておきましょう。
 行き渋りは児童クラブや全児童対策事業だけではなくて、民間学童保育所や、自由来館の児童館にもあり得ます。こどもが「あの場所は行きたくない」といえば、過ごす場は自宅だけになります。その点において同じことです。

 こどもの放課後等の過ごし方は、その子その子にとっての「自分が最も安心できる居場所」を見つけ出すことです。もちろん、最も安心できる居場所は家庭であると考えられますが、それも絶対ではないのは、児童福祉の世界の側や社会の側は知っておく必要があります。自宅がとても恐ろしくて外の場所にいるほうが安心、というこどもだっているのです。それは例外的と考えたいのですが、なかなかそうもいかない時代となりつつあるようです。
 「こどもの居場所は本来は家庭」という考え方は当然にあるとしても「家庭だけがこどもの居場所だ」という考え方は、もう違います。多くの大人たちに、こどもにとって本当の居場所はどういうところなのかも、合わせて考えてほしいと運営支援は願っています。

 また、こうして小学生になったこどもの居場所探しにあれこれ準備や行動が必要なのも、わたくし萩原はずっと違和感を覚えます。昭和の時代は、こどもは放課後等、地域でたくましく勝手に過ごしていたのはそうです。ただしそれは地域社会がこどもを実は見守っていた、こどもへの興味関心を地域社会が持ち続けていた、という時代の構造があります。専業主婦も圧倒的に多い時代でした。今は違います。共働きは7割を超え、地域社会は共同共生ではなく、個の単なる集合に過ぎず、こどもは守り育てるというよりも「騒音や迷惑をまき散らす」存在と思われがちです。
 だからこそ、社会全体で子育てを支え、こどもを支えるべきなのに、また、共働きしなければ安定した生活が営めない社会になったのでこどもの居場所が当然に必要なのに、家庭の代わりとなる場所が当然に必要なのに、「この国や、この社会」は、社会経済活動と子育ての両立の負担で苦しんでいる子育て世帯に寄り添った援助支援の働きかけが不十分なままです。
 結局、働きながら子育てする世帯は自助でなんとか子育て局面を乗り切るしかない。本来はもっと公助が充実し、共助を支える財政的人的支援も充実していなければならないのにもかかわらず、子育て世帯がやむにやまれず自分たちでこどもの居場所を探し求めねばならないのです。
 この状況、ちっとも改善しませんね。なんとかしなければなりません。子育て支援の充実の度合いだけが出生数を左右するとはわたくしは考えませんが、第2子、第3子をあきらめる否定的理由にはなりえると考えています。

 自助で乗り切るしかない時代です。だからやるしかない。こんどの春に頭を抱える前に、夏から動きましょう。こどもの居場所が確保できずに困るのは、残念ながらあなたの家庭自身の問題として片づけられてしまう社会ですから。誰も助けてはくれませんから。だったら先に動いて、この難しいクエストを早くクリアしてしまいましょう。

(お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
 2025年9月1日付で、わたくし萩原が社会保険労務士となり、同日に「あい和社会保険労務士事務所」を開業しました。放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。なお、放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしていわゆる日本版DBS制度に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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こども性暴力防止法に関する諸課題を5人の弁護士が各々の専門分野に関して紹介、説明するYouTubeチャンネル「こどもを守る弁護士チャンネル」。「第6回子ども性暴力防止法緊急LIVE」は2026年8月12日21時半から、「災害時のこども支援とこども性暴力防止法」です。話し手は 鈴木愛子弁護士、聴き手は野田隼人弁護士です。
 第4回が2026年6月30日に配信されました。放課後児童クラブの運営に関わってきた鈴木愛子弁護士が「こども性暴力防止法がもたらすこどもの被害申告に適切に対応できるか」をテーマに関して丁寧に説明しています。 まずは動画をぜひご覧ください。わたくしの著書「知られざる<学童保育>の世界」も紹介されています。
https://youtube.com/live/9q8xzkgs7wo?si=dr06eChxK1Jgov5T
 第5回は7月19日(日曜日)15時から、すでに施行されている「児童生徒性暴力防止法」における調査の解説です。話し手:飛田桂弁護士、聴き手:嶋崎量弁護士、鈴木愛子弁護士、野田隼人弁護士、三輪記子弁護士。
 第3回(2026年6月11日)は、鈴木愛子弁護士がメインスピーカーとして「こども性暴力防止法がもたらす「人手不足の加速」とその構造的リスク」とのタイトルで、人材確保に関する懸念を取り上げています。内容は放課後児童クラブ限定ではなくて法制度全般にわたるものですが、とりわけ放課後児童クラブで働く人、運営する人そして管理する行政パーソンには必見必聴の内容です。https://www.youtube.com/watch?v=ZVafKTKe204 を、ぜひクリックしましょう。
 第2回(2026年5月30日)が、こども性暴力防止法の「Q&A」を読み解くとして、【弁護士が読む❗️こども性暴力防止法Q &A】のタイトルで配信されています。メインスピーカーは三輪記子弁護士、聞き手は嶋﨑量弁護士です。
https://www.youtube.com/watch?v=XtTCNTDBLLo
 第1回(2026年5月16日)は「こども性暴力防止法を考える」です。
https://www.youtube.com/watch?v=uUlx8XaKMso&t=4324s

※こども性暴力防止法がもたらす、構造上の課題問題について、法律家がとても分かりやすく解説する記事が「アエラキッズプラス(AERAKidsPlus)に掲載されました! 解説はもちろん、鈴木愛子弁護士です。こどもを性暴力から守るための重要な法制度だからこそ、実は逆説的にこどもや運営事業者が追い込まれてしまう可能性を分かりやすく説明されています。ぜひぜひ、記事を読んでください! 実に分かりやすいですよ!
 「本当に性犯罪を防げる?」学校や学童保育、放課後子供教室も対象になる「日本版DBS」に、現場から懸念の声…【弁護士が解説】 | AERA with Kids+

放課後児童クラブ事業を考えている民間企業の方へ朗報! 児童クラブ参入の手引きとなる「埼玉県 放課後児童クラブ新規参入スタートブック」が公開されました。全40ページ。フルカラー。冊子は2部に分けて埼玉県福祉部こども支援課のページで公開されています。なお本スタートブックは弊会が作成受託しました。
(前編)
 https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook01.pdf
(後編)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook02.pdf

 わたくし萩原が寄稿した記事が「ウェッジオンライン」で2026年7月29日に公開されました。「子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ」という記事です。ヤフーニュースにも配信されています。URLは以下の通りです。(子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ  Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)
 2026年5月29日には「“産業化”の大波に飲み込まれる学童保育…企業はどう収益を上げているのか?事業構造から見える放課後育成の実情」という記事が公開配信中です。URLは以下の通りです。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/40665
 2026年4月13日、「「こどもが学童に入れたから仕事も安泰!」なのか?小1、行き渋り、夏休み…いくつも存在する“学童保育の壁”とその対処法」という記事も公開、配信されました。(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/40473)。こちらもぜひ読んでいただけるとうれしいです。

 「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)

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