3分で読める今週の「運営支援」ブログ(2月11日~2月17日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、学童保育(所)への提言や意見を行っています。2024年2月11日から2月17日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。

・子どもにとって良い放課後児童クラブを考えよう。学童保育をめぐる環境は、営利の広域展開事業者が全国各地で学童保育所の運営を手掛けるようになり、急激に変化しています。そのような状況で、とりわけ地域に根差した学童保育の事業者はどのようなことに留意してクラブ運営を行うべきか。重要なテーマについて、石巻市で勉強会の講師を務めます。(2月11日掲載)

・指定管理者制度において、学童保育所(この場合は、放課後児童クラブ)を運営する事業者を選ぶ基準が、肝心の「運営支援の質に関する理念、提供される支援の質の高さ、内容の充実具合、取り組み方」という、育成支援に関わる中核的なことではなく、育成支援に含まれることではあるとしても「人員体制」「他地域との連携」だったり、事業者の規模が大きければ大きいほど有利となる「管理運営体制、財務状況」だったりに重点が置かれ、配点が重視されているようでは、公平な選考はできないと私は考えます。まして、地域に根差した事業者が点を獲得しようがない、他地域での実績を選定基準とされては、一方的な差別的選考と言ってよいでしょう。(2月13日掲載)

・あなたはこの小学校だから、この学童を利用してくださいと行政が決めたルールで入所したクラブが、どうしてもその子にとって居心地が悪い、穏やかにすごせないとなったとき、大人は、つまり社会は「どうしたら、その子がもっと安心して過ごせる場所を提供できるだろうか」ということを、しっかりと考えるべきなのです。行き渋りになって学童を辞めてしまった子どもの居場所を考えるべきです。あってはならないことですが問題行動を理由として学童を追い出されてしまった子どもの居場所を考えるべきです。それこそが、「こどもまんなか社会」を構築する上で、欠かせない考え方だと、わたくしは思っています。(2月14日掲載)

・愛知県津島市における放課後児童クラブの指定管理者問題が急展開。議会の議決を経て市が選定し公告もした事業者に対して指定の取り消しという、極めて異例の事態になりました。この問題が投げかけるものは、「こどもにとって、最善の利益をもたらす育成支援を実施できるかどうか」の観点を中心に指定管理者が選ばれるべきですし、こども基本法の理念を取り入れて、当事者であるこどもの意見を指定管理者の変更の過程において反映させる仕組みを市区町村が整える必要がある、ということ。同時に、地域に根差した学童保育の運営事業者は、大手の企業と公募で対決したときに、できる限り負けない、劣らない程度の組織運営体制、財政力、効率的な運営体制を構築していく必要があります。(2月15日掲載)

・学童保育の世界では極めて大きな動きとなる、さいたま市の新たな放課後施策について、運営事業者が決まったようです。さいたま市の新規事業は「さいたま市放課後子ども居場所事業」というもので、まずは2024年度(令和6年度)、市内の4つの小学校をモデル校として運用するとしています。それぞれ特色のある事業者が選ばれています。行政はその特色が新事業にどのように効果的なのか見極めることを考えているのでしょう。(2月16日掲載)

・学童保育所の保護者会(父母会)には「必要だ」「負担すぎるからいらない」の意見対立がついてまわります。大変難しい問題ですが、あえて、おおざっぱに私なりの考えを示すなら、次のようになります。
・保護者「会」は、絶対に必須とは思わない。
・保護者同士の連携や交流が図れる機会を学童保育の事業者(運営主体)は定期的に用意するべきだが、それは保護者「会」で必ずある必要はない。(2月17日掲載)

 ※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演が可能です。学童保育に関する職員、保護者の方の個別の相談には原則、無料で応じております。お気軽にお問い合わせください。取材対応も可能です。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
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