学童保育側も、自助努力が必要です。育成支援に真面目に取り組む職員には高評価と高収入を。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。「小1の壁」問題の解消に必要であり、かつ次元の異なる子育て支援の中核の1つとなる学童保育所の充実をサポートする重要性を訴え続けています。

 「小1の壁」解消による子育て支援の充実とか、少子化対策とか、諸々の子育て支援政策の1つとして重要視されている学童保育。現状は乏しい予算でなんとかやりくりをしている、ワーキングプアの状態での雇用を余儀なくされている、という現実はもっと知られていいはずです。

 しかし一方で、残念な学童保育所があるのも、事実なのです。それはSNSの投稿を見れば一目瞭然。子どもをクソガキ呼ばわりし、とっとと退所してほしいという低レベルの投稿もあれば、子どもを殴る、怒鳴る、という犯罪すら行われ、行政に連絡しても何も対応しないという、信じられない内容の投稿もあります。

 こんな体たらくの学童保育所が実はあちこちにあると私は思っています。犯罪行為はごく少数としても、毎日、一生懸命に子どもの支援に向き合っている放課後児童支援員や補助員の陰で、子どもの支援なんて考えもせずに毎日をダラダラと仕事をしている職員が多数存在することは、間違いないでしょう。

 学童保育の世界でも、給与には評価制度を導入するべきなのです。現場クラブの職員だけでなく運営側の役員にも当然です。あまりにも真面目に地道に頑張っている人と、いい加減に学童保育の世界に寄生している人とのレベルの差が、あまりにも大きすぎます。

 学童保育の世界、特に育成支援系の学童保育の世界は、職員の評価給制度について拒絶に近い反応を持っています。それは労働組合との関係もありますが、「福祉の仕事には評価は似合わない。だから評価給は不適切」という信仰が根強いからです。

 そんなことはありません。福祉の仕事であっても業務目標や業務達成について数値化することは可能ですし、数値化しなくとも達成目標に対する努力の程度は評価が可能です。多くの民間企業でやっていることです。

 学童保育につぎ込まれる運営資金は、その5割超が補助金(税金)であり、残りは保護者が納付する保育料であり、その性質は学童保育という福祉サービスに対する利用料であって、運営している団体そのものへの保育料ではありません。どの団体が運営していても福祉サービスへの対価として支払われるものです。つまり、その保育料はある意味、公のお金として扱われるべきであるものです。

 よって、学童保育を行うことで得られる収入は当然ながら、絶対に無駄にしてはならず、その金額で最大限の効果をもたらす運営をする必要が当然に生じます。だらけた仕事をしている職員と、一生懸命に育成支援に取り組んでいる職員が、同じ給与水準であるのは、お金の使い方として、間違っています。

 学童保育で働く職員の評価、それは給与という形で分かりやすく明示するべきです。速やかに評価給の制度を採り入れ、やる気のある有能な職員にはその貢献に報いるべきなのです。そのことが、学童保育における育成支援の質的向上を支える1つの有効な手法となります。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の質的向上を願い、子どもたちの最善の利益を守るために必要な施策を提案、提言していきます。子どもの未来を支える学童保育について、学童保育所の専門性向上について、必要な施策を助言し、提案をしています。それが「運営支援」という業務の1つの形であると考えているからです。

 学童保育の運営者の方、行政担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る学童保育所の発展のために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく学童保育です。学童保育の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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