夏の放課後児童クラブ(学童保育所)で、注意したいことの「夏のまとめ」を紹介します。もちろん熱中症や食中毒には徹底注意です。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。口コミ、拡散だけが頼みです!
まだ6月ですが、暑さはもう真夏並み。夏の放課後児童クラブについて、関係者であれば注意しておきたい細かなことを紹介します。ささいなことも多いですが、一歩間違えれば命を落とすこともあります。運営側の人だけではなく保護者さんにもぜひお伝えしたいので、参考になさってください。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<その1:熱中症>
児童クラブで、絶対に起こしてはなりません。こどもも、職員も、同じです。なお言わずもがなですが、児童クラブ側は、受け入れているこどもに熱中症をおこさせることは大前提として絶対にあってはなりません。人間が生きているときに呼吸をしているのに、ラジオ体操での深呼吸ならともかく、普段の生活の中で、いちいち「よし、呼吸しよう」と意識して過ごすことはしませんよね。歩くとき、いちいち「よし、右足を前へ。次は左足が前だ!」と意識しませんよね。それと同じことで、児童クラブはこどもの安全をしっかり確保する義務があります。運営支援としては、当然に必要十分な対策を施しているであろう、こどもに関する熱中症予防の対策とは別に、軽んじられやすい職員の熱中症対策を、強く呼びかけたいのですね。
大事なことは、とにかく「事実」と、「事実を裏付ける情報」を入手することです。「気温や湿度の情報、熱中症に関する指数」のデータを記録することです。児童クラブの室温や、普段使っている遊び場(校庭や公園など)における気温や日差しの状況を日々、チェックしましょう。
いざというときに短時間でも横になれる、日陰の、風通しの良い場所で、水道などがすぐ近くにある場所も、事前に確認して把握しておきましょう。水分やミネラル分の補給態勢も万全に。こどもたち自身の水筒、クラブで用意している麦茶など、水分をたっぷり摂取できるようにしておきましょう。
とりわけ大事なことは「体調の変化」です。職員は、こども、また同僚職員の様子、顔色、言動、行動の「変化」を十分に注意しましょう。
所外活動で屋外を比較的長い時間(10分以上)移動するときは、徒歩で炎天下の環境でこどもたちを移動させるのは危険です。タクシーやバスを使うことを事前の計画で立てておきましょう。
保護者の方へ。児童クラブにこどもを連れてくるとき、だいたいは朝早めの時間帯でしょうが、真夏はもうその時間でも危険です。ごく短時間であっても、こどもの体調の様子次第で、その短時間の登所時間帯の暑さだけでも体調を崩す可能性があることを、気に留めておいてください。それは児童クラブから自宅に戻るときにも同じです。こどもの体調の変化を、保護者として当然に、十分に注意して確認しておいてください。体調の良しあし、食欲のあるなし、常にこどもに尋ねて確認しておきましょう。ちょっとでも気になったことがあったら、必ず、児童クラブの職員に伝えてください。「ちょっと、朝、食欲が落ちていたんです」「睡眠が足りないみたいで」という情報です。そういう情報でも、児童クラブ側にとっては重要な情報です。なお当たり前ですが、規則正しい生活をこどもに習慣づけさせてください。
運営の責任者側は、こうした熱中症対策について事前に、具体的に、どの程度実施しているかを認識してください。あまり言いたくはないですが、万が一の事態になったとき、上記に示したような最低限の留意事項でも、組織全体に周知徹底させていたかどうかが、運営事業者全体の過失の程度、責任の割合として判断されることになります。「現場でしっかりやってくれているから」というのは、第三者が到底納得するような理由にはなりません。「現場を統括する運営の本部や、経営判断をする責任者はノータッチですか? それでは、組織の無責任体質が招いた事案ですね」と一刀両断されて、おしまいデス。
毎日欠かさず、熱中症対策を指示しましょう。夏が始まる前に毎年、医療関係者を招いて熱中症(そして食中毒も)の基礎知識と予防、いざというときの処置、対応について、講義を受けましょう。これも毎年、組織的に医療関係者から講義を受けているかどうかが、事業者の対策の責任の度合いを判断する材料となります。もちろん、職員にしっかり理解をしてもらって現場で役立ててもらうことは当たり前のことです。
<その2:食中毒と食物アレルギー>
これもぜひ、医療関係者から講義、研修を受けてください。熱中症対策にも共通ですが、「施設の環境設定」に十分な留意を払ってください。室温の設定、おやつや食べ物の保管場所の気温や湿度。おやつであれば、消費期限の確認。食べ物がいたんで食中毒を起こす細菌類が増殖しないような環境を整えることは、児童クラブ側の責務です。
保護者も、弁当の中身には注意しましょう。昨晩のおかずを使うのは全く問題ないとしても、そのおかずが冷蔵庫ではなくて室内に置かれっぱなしであれば、傷んでしまう可能性があります。いまどきの冷凍食品は、凍ったままお弁当に入れてOKのものが多いので、積極的に利用したいですね。何よりお弁当の中の温度を低めに保てるので良いですから。
夏になると定期的に医療関係から呼びかけがありますが、カレーやシチューといった煮込みものの料理には「ウェルシュ菌」による食中毒には注意してください。
この1~2年で急速に増えている、外部の業者が届けてくれる弁当ですが、外部の業者だから安心、ということではありません。クラブに届いたら、あるいは受け取ってから実際に食べるまで、どんなに短い時間であっても適切な場所で保管しましょう。
外部の事業者から届く食べ物で不安なのは食物アレルギーです。予想もしていなかったアレルゲンの混入が現実にありえるのです。横浜市の児童クラブで外部の業者が製造した弁当に、なんと、調理過程の重大な過失で、含まれるはずのないアレルゲン物質が弁当に混ざっていたという事案がありました。保護者は事前に、アレルゲン物質の使用状況を確認しているのに、含まれていないはずのアレルゲン物質が含まれていたら、それはもう保護者側、児童クラブ側にしてはお手上げ、どうしようもありません。
よって教訓としては、「どんな状況でも、外部から取り寄せる食べ物については、コンタミ程度ではないアレルゲンの混入の可能性がゼロではない。エピペンがすぐに使用できる、あるいはかかりつけの医者にすぐに駆け付けられるような、万が一の対応について、訓練をしておいて状況の発生に際して冷静に対応できるようにしておくこと」を、運営支援は強く勧めます。
保護者さんへのお願いがあります。お弁当の「おかず交換」はしないように、こどもにしっかりと言い聞かせておいてください。こどもは、普段は食べてはならないと理解していても、仲良しの友だちなど誰かから勧められたとき、アレルゲン入りの食べ物を、ついうっかりと口にしてしまうことがあるものです。分けっこ、交換は、児童クラブで食べるときは絶対にしないということを理解させておいてください。児童クラブ側ももちろん注意していますが、40人や50人のこども1人1人の食事の様子を3~5人の職員で1分1秒たりとも見逃さないのは、できません。「こどもが、ある程度、自分自身で自分の身を守りながら生きていける」ことを児童クラブは前提として機能していることを、保護者は忘れないください。
食中毒は、お弁当やおやつだけではありません。児童クラブで水遊びをする機会があるかもしれません。かつては結構あちこちのクラブでやっていたようですが、今はそれほどでもないでしょうか。水に含まれる病原菌でこどもが体調を崩すことがあります。児童クラブの水遊びで、病原性大腸菌による健康被害が起きた埼玉県内の児童クラブがありました。仮に、プールのように水をためて遊ぶような場合は、その水は塩素でしっかり消毒しましょう。むやみに飲み込まないようにこどもをしっかりと指導してください。屋外で川遊びをするときも同じですよ。病原菌や寄生虫が含まれている恐れがあります。
<その3:落雷>
これはもう、児童クラブの運営者側が肝に銘じなければなりません。組織全体として、正規であろうが常勤であろうが夏休みだけのアルバイト職員であろうが、児童クラブで職に従事するすべてのものが、雷、落雷による事故を起こさないように確実に対応できるだけの知識と能力を身に着けておく必要があります。
「ゴロゴロ鳴ったら、直ちに安全な屋内に避難する」
それだけです。その単純なことが、時々、実行できずに、外で遊んでいる、活動しているこどもが落雷の被害に遭ってしまうのです。
児童クラブ事業者側は、常に気象予報、天気予報の最新情報を手に入れてください。雷注意報が出ていて、空が雲で覆われているときに、外で遊ばせてはなりません。雷鳴が聞こえてきたら、即座に避難です。
夏場、急に、空に黒い雲がどんどん出てきて、ひんやりとした風が強くなってきたら、強い雷雨がやってくる可能性はかなり高いです。ひんやりとした風は、雷雲による下降気流が地面にぶつかって地表を流れていっているものです。それが強烈になるとダウンバーストと呼ばれ、コンクリート製の電柱をへし折るほどの威力があります。つまり、雷雲からの下降気流が地面にまでぶつかるということは、かなり強い雷雲であるということです。「ひょう」も降るかもしれません。ひょうも、こどもに当たったら痛いどころじゃすみませんからね。
保護者の方も注意してください。こどものお迎え時に雷雨に遭遇するかもしれません。特に自転車や徒歩の場合は無理しないで、途中に店など寄って雨が弱まるのを待ちましょう。市街地でも落雷に遭う可能性がありますよ。児童クラブ側は、こうした天気の急変による保護者のお迎えの遅れには、柔軟に対応するように規定類を整えておきましょう。
落雷も怖いですが短時間の豪雨による水の影響にも注意してください。急な豪雨で道路が冠水したり、内水氾濫したりと、交通に支障がでる恐れが十分にあります。視界が悪くなって、お迎えで車を運転する保護者が事故を起こす、あるいは事故に巻き込まれるという恐れがあります。夕暮れ時の豪雨のときには、あまりお迎えだからといって急がせるようなことはクラブ側も避けましょう。お迎えに遅れると料金が加算される仕組みを設けているクラブは多いですが、あまりにも急な天候の急変時には柔軟に対応できるように、組織として考え方を整えておきましょう。
所外活動では、電車やバスのダイヤが乱れることがあります。予定していたクラブへの帰還時刻を過ぎてしまうことも、あるでしょう。クラブ側は、公共交通機関の急な乱れのときに、お迎えに来る保護者側と連絡を取れるように、情報を共有できるようにシステムを整えておきましょう。
関係ないですが、よく「ゲリラ雷雨」という単語をメディアが使いますね。もともと雷雨は急に起こるものなので、ある意味、ゲリラ的な不意を突いた出来事ですから、私(萩原)にしてみると、ゲリラ雷雨というのは「馬から落ちて落馬した」と同じ感覚なのですがね。
<その4:感染症など健康被害を防げ>
新型コロナ時代(2020年~)、毎年、夏は新型コロナウイルスが流行を拡大していたことを思い出してください。しかも報道では、新型コロナウイルスの変異株が急速に広まっているといいます。こんどの変異株は、のどの痛みが大変鋭く厳しいと言われています。窓を閉め切ってエアコンを利かせる児童クラブの室内は、新型コロナに限らず感染症の拡大の危険性が高まります。
「3密」というあの単語を再び思い出しましょう。換気はしっかりと行いましょう。
児童クラブの職員が新型コロナやその他感染症にかかってしまって、数日であっても病気の治療で仕事を休むとなったら、それだけでもう、児童クラブの勤務シフトが立ち行かなくなる可能性があります。感染症はなかなか防ぎようがありませんし、児童クラブ「だけ」で罹患するものでもないですが、少しでも感染症にかかるリスクを減らす努力を、児童クラブ事業者は徹底して行いましょう。
夏は所外活動も多い時期です。屋外で、虫やダニ、その他、蛇や毒のある昆虫に刺されたり噛まれたりする可能性がある時期です。キャンプや日帰りのデイキャンプを行う児童クラブでは、とりわけ「マダニ」には注意しましょう。マダニに刺されたことによる感染症は重篤な症状をもたらす可能性があります。この点はしっかりと医療関係者を招いて注意点をレクチャーしてもらうことが必要です。
水遊びの際に、その水を介して病原性大腸菌による健康被害が起こりうることを記しましたが、こどもたちが大好きな「川遊び」「どろんこ遊び」も、注意してください。レジオネラ菌属による感染症被害が全くゼロとはいえません。あまり過度に敏感になることはないにしても、どういう状況なら危険性があるのか、これも医療関係者を招いてレクチャーを受けることがあってよいでしょう。
これはちょっと違う系統の話かもしれませんが、私の経験であったことを紹介しますと、児童クラブで泊りがけの学童キャンプに行ったときのこと、はしゃいだこどもたちが、キャンプ場に泊まりに来ていた他のお客さんが連れてきていた「いぬ(わんこ)」にちょっかいをだしてしまって、怒ったわんこに噛まれた、ということがありました。キャンプではしゃぐこどもの気持ちは分かりますが、公共の場において必要なマナー、ふるまいを覚えることも児童クラブで過ごす上では重要なことです。引率で保護者が参加している場合は、その重要な役割を保護者にも周知徹底させておかねば、なりませんね。
<その5:職員の労務管理など>
これはクラブの運営責任者、運営本部の者が意識を徹底することです。夏休みは朝に児童クラブを開所しますが、「職員の寝坊」「シフトの勘違い」で、朝に児童クラブが開所する時刻に職員が出勤していない、というのは最悪です。公の事業を任されている事業者としてはあってはならない、契約上の債務不完全履行です。朝、クラブが開いていないので出勤が遅れた保護者から、業務上において重大な損害が生じた、どうやって責任を取ってくれますか? と賠償を求められる可能性もゼロではありません。
夏の遅刻は絶対にダメ! シフトミス、シフトの勘違いによる出勤日時の取り違えは、絶対にダメ!
クラブの運営側は心してください。児童クラブの開所時刻を厳守するための措置をしっかり行うのと同時に、万が一の場合に備えたバックアップ体制もまた構築しておきましょう。児童クラブの門や扉を開けるカギを、いざというときにすぐに駆け付けられる人が容易に手に入れられるようにしておくことです。(これも私の場合、私は夏や冬休み取った長期休業期間は、朝7時すぐには本部事務局に出勤していました。何年間も、該当する日は必ず、です。数年間の間に、実際に鍵を持ってクラブに鍵開けのために出動したことも数度ありました。それだけ、朝の開所時刻を守ることが重要だということです。自分の生活より児童クラブの運営の方がはるかに重要でした。)
児童クラブの世界は常に人手不足です。夏休みの間はとりわけ、人のやりくりが大変。だからこそ健康管理には十分に気を付けたいですし、「バイトが足りない! パートさんがいない!」では、満足な児童クラブ事業を実施できません。それは運営本部の責任で人を揃えねばなりません。
従事している職員が足りない場合、最悪の事態は「配置基準」を満たしていない時間帯が生じることです。バックアップ体制を運営本部で整えておきましょう。配置基準を満たしていない場合は補助金の不正受給につながる可能性があります。不正受給は犯罪的行為ですから、絶対に起こさないように、事業者は、職員配置に徹底的に留意しましょう。
2024年の夏は、のちほど判明したこととして、「人が足りないからスキマバイトを利用していた」とか、「人が足りないから外遊びをさせなかった」という、育成支援上、重大な失態を犯していた事業者がありました。しかも同一の事業者でした。いくら地域ごとの運営本部なのでそれぞれ独立して事業を行っているといっても、同じ法人名で児童クラブを営んでいる事業者であることは変わりありません。
保護者のみなさんも、そして児童クラブの「中の世界」にいる人も、こうしたスキマバイトの安易な利用や、事業者側のミス、失態による人手不足によってこどもの活動が不当に制限されてしまった、ということに気づいたら、直ちに「それはおかしい」と声を上げてください。なんなら、運営支援にご連絡ください。匿名の情報提供でなければ、こちらから市区町村に連絡を入れても構いませんから。「ダメなことは、ダメ」ということは、そのダメな目に遭わされた被害者だからこそ、より重い意味を持って声を上げることができるのです。
いい加減な運営を見逃さない夏にしましょう。
夏休みの仕事はとてもハードです。長時間、連日の勤務で、職員は心身ともに消耗します。メンタル面のケアも児童クラブ事業者は行いましょう。夏休みを終えて勤務に就けなくなる、出勤ができなくなる職員は決して珍しくありません。それぞれの事業者ができる範囲で、職員の体調管理、メンタル面のケアの工夫を整えましょう。
最後に、保護者さんへ。おこさんは、朝から夜まで連日、児童クラブで過ごしている場合、親からは想像もできないほどストレスを抱えている可能性があります。だからといって、長時間、児童クラブを利用することは良くないとは、運営支援は絶対に言いませんし、保護者のワークライフバランスのために児童クラブが必要なら、月から土曜日まで朝から夜までずっと児童クラブを利用することは大賛成です。児童クラブの職員は、こどもの育ちの専門職として、そうした長時間、クラブで過ごすこどもの育ちの支援について(本来であれば)しっかりと学んで実践できるのですから、児童クラブを頼ってください。
ただ、こどもの心の疲れや寂しい気持ち、満たされない気持ちがあるかもしれないですし、おそらくは、あるものです。朝や夜の時間に、家族で、親子で、しっかりとコミュニケーションを取りましょう。こどもと関わってください。それが10分でも30分でもいいんです。スマホに夢中にならないで、こどもと会話をして、児童クラブで起きた出来事の話を聞いてください。あるいは質問してみてください。私は親子の濃密な時間は、決して時間の長さが必要だと考えていません。もとより、児童クラブで過ごす時間の方が、自宅で「起きて」過ごすよりも圧倒的に長時間でしょう。時間が短くても構わないのです。その時間の間でどれだけ親子で関わりを持てるかどうかが、大切だと私は考えています。
家族での関わりの時間をぜひとも、長期休業期間の間は意識して確保するようにしてくださいね。児童クラブへの送迎中の車の中だって会話を取れるでしょう。一緒に買い物しても親子の触れ合いができます。
(お知らせ)
<新着情報!> 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/)
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)
※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
(放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)