学童保育の仕事は「けが」が多いです。メンタルヘルスの不調も多いです。しっかりと労災の手続きをしましょう。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。学童保育事業の質的向上のためにぜひ、講演、セミナー等をご検討ください。

 学童保育所(育成支援系)では、子どもと遊ぶことが重要な業務です。なんといっても、遊びで子どもたちはその人格を形成していくのですから。ということは、学童保育所で働くということは、こどもたちと同じように、体をたくさん動かすことになります。

 ドッジボール、鬼ごっこ、かくれんぼ、キャッチボール、サッカー、大縄跳び、その他いろいろ。

 ということは、どうしても「けが」が、多くなってしまいます。まして、今はシニア世代、シルバー世代が学童保育所で大勢働いてくださり、子どもたちを支える重要な位置づけを担っています。どうしても加齢による体力や筋力、関節の可動性の低下で、けががおこりやすくなるのです。

 労働者が、その業務によって被る災害を労働災害、つまり労災といいます。この労災が、「まっとうに」育成支援を行っている学童保育所では、どうしても多くなってしまうのです。これは、やむを得ないところです。

 また見逃せないのが、メンタルヘルス関係の疾病です。コミュニケーション能力が問われる仕事です。子ども、保護者、そして何より多いのが、少人数職場に多い同僚など組織内での人間関係におけるストレスに起因する疾病です。これらも場合によっては労災として認められる可能性があります。

 もちろん、使用者(事業者)は、労災が1件でも減るように努める義務があります。あそびの前に、職員には十分なストレッチを行うように指示をしておくことや、けがをなるべく減らすための知識を伝えるための研修を開くなど、安全に配慮する義務があります。メンタルヘルスケアも同様です。それは、当然、運営組織が行うべき重要なことです。

 十分に配慮したうえで発生してしまった労働災害に対しては、法律に従って、労災の手続きもまた、当然ながら、遅滞なく進めなければなりません。

 ところが、SNSで見かける学童保育所職員の方からの投稿では、「労災の手続きをなかなかしてくれなかった」という内容が相当数あります。信じられません。法令違反を平然と行っている実態が、残念ながら、あるようですね。

 労災を少しでも減らす努力をしている限り、行政官庁から何か特別な臨検や調査が入ることは考えにくいです。もちろん、労災が相次ぐと、「どういった業務の執行状況でしょうか?」と問い合わせが入ることは当たり前です。その場合に、しっかりと対応策について説明ができればよいのです。「労基に目を付けられるから」「保険料が上がると嫌だから」といった理由で、学童保育の仕事でけがをした方の労災申請を拒んだり、あるいは渋ったりということは、あってはなりません。

 当たり前ですが、そんな「労災隠し」「労災しぶり」を行う運営組織に、まっとうな人間は、雇われたくありません。素晴らしい職員がどんどん逃げていくことになりますよ。運営組織が雇用している職員を守れないで、その学童保育所を利用している子どもたちの最善の利益を守れるわけがありませんから。

 学童保育所という、やや特殊な業態においてどうやって労働災害を減らすことができるか。そのためにどういう施策が必要か。その点も、「あい和学童クラブ運営法人」の運営支援が、ご協力できます。

  ひとつひとつの、個々の労働に関する問題も、丁寧に、誠実に対応すること。それが学童保育所そのものと、その運営組織、そしてより大きな自治体に対しての、子育て支援の良い評判をもたらすのです。

 学童保育所で働いている人たちが安心してこの先ずっと、その組織で働き続けられるため、運営支援はそのお手伝いをいたします。

 ぜひとも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。運営組織を率いる方たちはもちろん、運営組織に事業を管理させたり委託している自治体の方や、株式会社の学童保育担当者の方にも、運営支援はお勧めです。子育て支援が充実したまち、という評判を自治体に確立させることができる効果的な手段でもある学童保育の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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