こどもまんなか社会とは程遠い学童保育所の実情。ストレスを負わされる学童のこどもたちが暴れるのは当然です。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。

 こどもまんなか社会元年となる2023年から、子育て支援をめぐる様々な環境が新たに整備されたり、整えられたりすることでしょう。学童保育所(放課後児童クラブ)にも、様々な制度上の変化が予想されます。6月1日には政府が「こども未来戦略方針」の素案を公表しましたが、そこには、「こども誰でも通園制度」が盛り込まれました。保育所が対象ですが、放課後児童健全育成事業にも同様な制度が反映されることになるでしょう。

 学童保育所を必要とする子どもと保護者が学童保育所を利用できる、それが当然ながら重要です。その方向性は維持する必要がありますが、一方で、子どもを受け入れる側の学童保育所についてはどうでしょうか。入所利用のニーズの拡大を受け止められるだけの施設整備、規模拡大に対する資本投下がニーズ拡大に追いつかず施設数が足りず、結果として、「ギュウギュウ詰め学童保育所」(大規模学童保育所)が、とめどもなく増加してしまいます。

 学童保育所の大規模化は長年にわたる課題です。全国学童保育連絡協議会調べでは、入所児童数が100人以上の大規模学童保育所は269単位(単位=放課後児童クラブを数える単位。1クラブと近い概念)で前年度比4.3ポイント増です。71~99人の大規模学童保育所は858単位で、前年度の97.2%と減少はしていますが、56~70人の大規模学童保育所は2,465単位、140単位増で、6.0ポイントも前年に比べ増えました。
 大規模学童保育所は年々、深刻となっています。それは学童保育所の利用ニーズが高いレベルで推移しているということなのです。

 ギュウギュウ詰め学童保育所で過ごす子どもたちの心理面は極めて深刻です。大人も、通勤ラッシュ時のことを快適と思う人は皆無でしょう。通勤ラッシュ時に等しいような、狭い面積に多くの人数がいること、それも数時間続くということを想像してみてください。大人はそれなりにストレス回避の方法を身に着けていることでしょうが、こどもは、そういう回避方法を持っていません。
 当然ながらギュウギュウ詰め学童保育所にいる子どもは学童保育所で過ごすことが苦痛となり、「暴れたり、大声を出したりする」「学童保育所に行きたがらない(行き渋り)」ということが、全国にある大規模学童保育所で、日常のように起こっているのです。

 大規模学童保育所の環境に適応するように子どもたちを過ごさせる、ということ自体が不可能なのです。ですが、日々、学童保育所の職員はその不可能な状態に向き合っており、職員にもとめどもないストレスがかかっています。その結果、メンタルヘルスに変調をきたして離職を選択してしまう、ということがこれも日常的に発生しています。

 こどもまんなか社会を掲げていながら、子ども(及び子どもを支える職員も)追いやっている社会。この矛盾を一刻も早く解消することが政府、行政に課せられた課題です。すぐに取り組むことが必要です。
 特に区市町村は、自らの地域で育ったり暮らしたりしている子ども、保護者に、人口維持のため地域への帰属意識を強めたいのであるなら、こうした大規模学童保育所は速やかに解消する施策に取り組まねばなりません。嫌な記憶しかない学童保育所がある地域に、成長した子どもが住み続けたいと思いますか?

 こどもまんなか社会の実現のために必要なこと。それは、子どもがストレスを感じずに過ごせる学童保育所を増やすことです。極めて明瞭な目標ですから、すぐに政府、行政には取り組んでいただきたいと私は希望します。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、こどもまんなか社会にふさわしい学童保育所のあり方について、また児童福祉事業行政について、種々の意見提言を行います。また、日常において学童保育所を運営する立場の方たちへ、安定した学童保育所の運営に役立つ種々の助言が可能です。学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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