<運営支援ブログミニ71>ガソリンへの政府補助金が段階的に縮小。放課後児童クラブへの影響が心配!
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表で「あい和社会保険労務士事務所」の萩原和也です。放課後児童クラブ(学童保育所)運営支援アドバイザーであり、放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士です。(ぜひグーグルのAIで「萩原和也 放課後児童クラブ」と検索してみてください!)
ミニブログです。政府はガソリンへの補助金を段階的に縮小すると発表しました。経済の理屈からするとやむを得ませんが、物価高をさらに後押しする要因になるでしょう。放課後児童クラブは、およそギリギリの予算で経営運営しているところがほとんどですから、物価上昇への政府や自治体から十分な支援が行われることを、運営支援は強く望みます。
New! ブログ後段に、【学童のすき間時間に使える、無料のクイズ・なぞなぞサイト】についてお知らせを掲載していますので、ぜひとも児童クラブのみなさま、ご覧ください!
<毎月5円ずつ、ガソリン代が上昇する?>
原油高のためガソリン代も上がっていますが、国は生活や経済への影響を考えてガソリン代に補助金を出しています。そのため、いまは全国平均でレギュラーガソリンがリッターあたり170円程度になっています。その補助金を段階的に減らしていくことが、政府方針として公表されました。報道を引用します。
ヤフーニュースに2026年10月29日19時17分に配信された、毎日新聞の「高市首相、ガソリン補助金縮小を表明 毎月5円ずつ引き上げ」の記事です。
「現在、補助金でレギュラーガソリン1リットル当たり170円程度に抑えている基準価格について、春先に向けて毎月5円ずつ段階的に引き上げることを基本とする考えを示した。」(引用ここまで)
わたくし萩原も、補助金を削減していくのはやむを得ないと考えます。経済の理屈からすると補助金で価格を無理やりに変更するのは自由主義経済においては相当な理由が必要です。物価上昇による生活や経済への影響は相当な理由に該当するやんか、とわたくしは思うのですが、国の財源にも限りがありますし、何よりいつまでこの原油高が続くか分からない。まったく、米国大統領等の無意味なイラン攻撃や独裁国家ロシアのウクライナ侵略という、後世の歴史家が「馬鹿な指導者がもたらした大愚策」と評価するのが確実な愚策が早く収束しない限り、原油高は続くでしょう。
ガソリンが上がれば、いろいろな面に深刻な影響が出るのは必須。車を日常的に使う地域では死活問題ですね。車を利用しない世帯でも、燃料価格の上昇が、あらゆる商品やサービスに転嫁されることになるのは必須なので、家計の支出は増えていきます。
「外国はリッター200円、300円や400円だ。日本だけが補助金で無理やり低価格にするのはおかしい」という意見がSNSで多く見られますが、外国がそうだから日本もそうだ、という論はわたくしは賛成しません。個々の国の事情に応じて政府が判断して施策を考えるべきでしょう。その点、日本は多くの世帯の家計の収入が増えていません。そんな状況で家計支出が増える施策が実施されることの悪影響が心配です。2027年4月からの消費税減税なんて、風の前の塵に同じ、でしょう。by平家物語フィーチャーリング宇多田ヒカルですよ。
<児童クラブも大変になりそうだ>
ギリギリの予算で運営することが多い児童クラブです。こどもを受け入れることに使うお金や人件費という直接経費は国の補助金や利用者から毎月いただく負担金(利用料、保育料というもの)でまかなうとして、「家賃や水光熱費」「組織運営」といった運営経費や間接経費への補助は全くの手薄です。
燃料油の上昇で、児童クラブで購入する物品や水光熱費そのものが上昇すると、たちまち運営が苦境に追い込まれます。年間十数万円の経費増でも苦しいんですよ。「だったら節約、削減すればいいじゃん」と、児童クラブの世界の外にいる人は気軽に口にしますが、乾いたぞうきんからどうやって水を絞り出すのか、という状態です。まして職員数を減らして人件費を抑えるなんて愚策をしたら、児童クラブでの、こどもが過ごす環境がとたんに悪化します。本来の事業の目的が達咳できにくくなりますから。
かといって、補助金は決まった項目にしか使えないのは当然、保護者からいただく毎月の負担金を値上げすることは、極めて難しい。利用者世帯の多くから反発を受けるのは当然ですが、行政自治体が首を縦に振らないです。議員も首長も、自分の選挙が心配ですからね。
ガソリンへの補助金削減で、児童クラブの運営は現在より、いっそう困難になるであろうとわたくしは心配でなりません。
<補助金を積極的に活用してください>
運営支援から、国と自治体へのお願いです。
1 物価高騰への補助金を児童クラブにも活用してください!
内閣府の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」(物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金 - 地方創生推進事務局)の活用を児童クラブに積極的に取り入れることを検討してください。令和8年度の臨時予算で対応してください。令和9年度にこの補助金があるかどうかわかりませんが、おそらく同じような内容の補助金はあることでしょう。令和9年度にも積極的に活用してください。
資料(r8hosei_gaiyou.pdf)を見ますと、「医療・介護・保育施設、学校施設、公衆浴場等に対する物価高騰対策支援」が対象メニューになっています。ですので児童クラブにも大いに活用できます。
実際、千葉県鎌ケ谷市はこの補助金を活用して児童クラブでのおやつ(補食)代の保護者負担を0円にしています。市のHPにはこうあります。
「令和8年度(4月から翌年3月)に限り、物価高騰による子育て世帯の生活を支援するため、おやつ代実費徴収金(月額1,600円)について、国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用して、無償化します。」
工夫次第で活用の幅は広がるでしょう。もっとも分かりやすい、おやつ代の補助であっても利用世帯にはありがたいものです。
児童クラブは、子育て世帯に必須な社会インフラです。放課後や長期休みの時間の、わが子の安全安心が保障されてこそ、保護者は安心して社会経済活動に取り組めます。保護者が安心して就労や介護、看護や求職するために必要なのが児童クラブです。いわば、保護者が安心して社会経済活動をするためには児童クラブを利用せざるを得ず(利用しない場合は「うちの子、大丈夫かしら?」という不安やストレスを背負ったまま社会経済活動に従事することになります。)、いわば、必要に迫られて支払わねばならないのが、児童クラブの利用料、負担金です。家計の支出がいろいろな面で増えそうな局面において、いわば子育て税の性質も帯びる児童クラブ利用料が少しでも軽減されることは、国民の生活を支える上で必須です。
「児童クラブは、利用したい人が利用する自己選択、自己責任。そこで支出が増えても利用を選択した世帯の自己責任だ」という考え方には、断固反対です。利用しないと安心して働けない、活動できないから利用しているのです。自己責任で利用する事業ではなく、放課後児童クラブである放課後児童健全育成事業は児童福祉法に規定される法定の事業です。であれば、国や自治体は放課後児童健全育成事業の円滑な運営、安定した組織運営、事業者の経営について、可能な限りの財政支援を行って当然であると、わたくし萩原は考えます。
もちろん、無駄遣いは徹底的に洗い出すこと、事業に必要な予算を組まずに利益計上するような事業者には徹底して厳しい姿勢で構いません。クラブ運営側も、職務に励まない職員、育成支援について熱心に学び研さんすることを怠る職員には、厳しい態度をとって構わない。補助を受ける側は自らを律するのは当然の前提条件です。
ぜひ、2026年度下期の、物価高騰に対応する放課後児童クラブへの補助を国と自治体に強く求めます。
(おわり)
New! 【学童のすき間時間に使える、無料のクイズ・なぞなぞサイト】
宿題が終わったあとや、おやつの前、雨で外に出られない日。放課後児童クラブ(学童保育所)では「ちょっとした時間に、みんなで楽しめる遊び」が欲しくなる場面がたくさんあります。そんなときに使える無料サイトを2つご紹介します。どちらも登録なしで、スマホやタブレットからすぐに使えます。
■クイズ図鑑(https://quiz-zukan.com/)
一般常識・雑学・ひっかけ・小学生向け・国旗・動物など21ジャンル、約5,500問のクイズを、答えと解説つきで集めたサイトです。テレビやプロジェクターに映して使える「クイズ大会ツール」には、チーム分け・早押しボタン・点数表がついていて、行事やお楽しみ会がすぐに開けます。問題用紙と答えの紙を印刷できる機能もあります。
■なぞなぞ図鑑(https://nazonazo-zukan.com/)
ダジャレやかくれことばなど、言葉遊びのなぞなぞ732問を集めたサイトです。幼児・1年生・低学年・高学年と、学年や年齢に合わせて選べます。どの問題にもヒントと答えの説明がついていて、読み上げボタンもあるので、まだ字を読むのが苦手な子とも一緒に遊べます。
☆
上の学年の子に問題を読んでもらうと、学年をこえた教え合いも生まれます。毎日の1問に、ぜひ使ってみてください。
(お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
わたくし萩原が社会保険労務士となり、「あい和社会保険労務士事務所」を開業してから1年が過ぎました。ここまで続いてこれたのはひとえにみなさまのおかげです。どうもありがとうございました。「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしてこども性暴力防止法(いわゆる日本版DBS制度を含む)に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
☆
こども性暴力防止法に関する諸課題を5人の弁護士が各々の専門分野に関して紹介、説明するYouTubeチャンネル「こどもを守る弁護士チャンネル」。
出生までの戸籍・識別符号収集の注意点と自治体に求める支援
こちらをぜひご覧ください。「こどもを守る弁護士チャンネル」の特別版「出生までの戸籍・識別符号収集の注意点と自治体に求める支援」の動画URLです。弁護士で、自ら放課後児童クラブの運営に関わってきた鈴木愛子弁護士による詳細な解説です。
「第6回子ども性暴力防止法緊急LIVE」は2026年8月12日21時半から、「災害時のこども支援とこども性暴力防止法」が登校されました。話し手は 鈴木愛子弁護士、聴き手は野田隼人弁護士です。
第5回は7月19日(日曜日)15時から、すでに施行されている「児童生徒性暴力防止法」における調査の解説です。話し手:飛田桂弁護士、聴き手:嶋崎量弁護士、鈴木愛子弁護士、野田隼人弁護士、三輪記子弁護士。
第4回が2026年6月30日に配信されました。放課後児童クラブの運営に関わってきた鈴木愛子弁護士が「こども性暴力防止法がもたらすこどもの被害申告に適切に対応できるか」をテーマに関して丁寧に説明しています。 まずは動画をぜひご覧ください。わたくしの著書「知られざる<学童保育>の世界」も紹介されています。
https://youtube.com/live/9q8xzkgs7wo?si=dr06eChxK1Jgov5T
第3回(2026年6月11日)は、鈴木愛子弁護士がメインスピーカーとして「こども性暴力防止法がもたらす「人手不足の加速」とその構造的リスク」とのタイトルで、人材確保に関する懸念を取り上げています。内容は放課後児童クラブ限定ではなくて法制度全般にわたるものですが、とりわけ放課後児童クラブで働く人、運営する人そして管理する行政パーソンには必見必聴の内容です。https://www.youtube.com/watch?v=ZVafKTKe204 を、ぜひクリックしましょう。
第2回(2026年5月30日)が、こども性暴力防止法の「Q&A」を読み解くとして、【弁護士が読む❗️こども性暴力防止法Q &A】のタイトルで配信されています。メインスピーカーは三輪記子弁護士、聞き手は嶋﨑量弁護士です。
https://www.youtube.com/watch?v=XtTCNTDBLLo
第1回(2026年5月16日)は「こども性暴力防止法を考える」です。
https://www.youtube.com/watch?v=uUlx8XaKMso&t=4324s
☆
わたくし萩原が寄稿した記事が「ウェッジオンライン」で2026年7月29日に公開されました。「子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ」という記事です。ヤフーニュースにも配信されています。URLは以下の通りです。(子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン))
☆
こども性暴力防止法がもたらす、構造上の課題問題について、法律家がとても分かりやすく解説する記事が「アエラキッズプラス(AERAKidsPlus)に掲載されました! 解説はもちろん、鈴木愛子弁護士です。こどもを性暴力から守るための重要な法制度だからこそ、実は逆説的にこどもや運営事業者が追い込まれてしまう可能性を分かりやすく説明されています。ぜひぜひ、記事を読んでください! 実に分かりやすいですよ!
「本当に性犯罪を防げる?」学校や学童保育、放課後子供教室も対象になる「日本版DBS」に、現場から懸念の声…【弁護士が解説】 | AERA with Kids+
☆
「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、講演会、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆
(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)
※ミニブログは、ページ全体の文字数が多くても7,000文字程度の投稿を指しています。また、文字数が多い場合でも「肩の力を入れずに気楽に読んでほしい」という内容の場合もあります。
