<運営支援ブログミニ50>大雨特別警報。放課後児童クラブ(学童保育所)の皆様、ご無事でしたか。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表で「あい和社会保険労務士事務所」の萩原和也です。放課後児童クラブ(学童保育所)運営支援アドバイザーであり、放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士です。(ぜひグーグルのAIで「萩原和也 放課後児童クラブ」と検索してみてください!)
恐ろしい災害が起きてしまいました。2026年8月13日夕刻から翌日14日未明にかけて、千葉県が過去に例のない集中豪雨に襲われ、多くの地域にレベル5大雨特別警報と土砂災害特別警報が発出されました。亡くなった方も複数おられる、痛ましい災害となってしまいました。盆期間中とはいえ平日の午後からの大雨で、千葉県はじめ関東の多くの児童クラブで開所していた施設では、命を守るためにすさまじい緊張、プレッシャーに襲われた職員さんが大勢いらっしゃのではないでしょうか。何より、こどもたちは経験のない大雨に恐怖を覚えたかもしれません。この災害の中で、児童クラブに従事していた方には本当に感謝です。多くのこども、職員が過ごし、保護者が行き来する児童クラブですから、豪雨はじめ地震、台風、大雪などあらゆる自然災害に対応したマニュアルの整備、業務継続計画(BCP)の整備をしっかりと行ってください。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<普段から意識しておこう>
今回のようなすさまじい集中豪雨は、台風が接近しているという分かりやすい状況でない限り、不意打ちみたいなものです。確かに雨が降る、それも非常に強い雨が降る可能性については気象予報で言及されていましたが、まさかここまでとは、半日前には誰も想像できなかったのではないでしょうか。
とはいえ、地震と違うのは、不意打ちであっても「即座、その瞬間」にものすごい豪雨が突如として目の前に現れるものではないことです。わずかであっても対応する時間はあります。
「避難場所に移動できるなら安全に留意して移動する」
「保護者に、早くお迎えに来るように促す」
これらは余裕をもって行えるように、「常に最新の防災情報を入手できる環境にしておく」ことは当然に必要です。
運営支援は職員の生命身体の安全も重視します。そのためにはまず運営事業者つまり経営者、使用者側が、労働契約法に定められた労働者の安全配慮義務を確実に履行することを求め、その安全配慮義務に従って職員の避難や出退勤時の身の安全の確保を事業者側から確実に明確に指示することを求めます。それを大前提として、職員のみなさんも、決して命を落とすことがないように的確な判断をしてほしいと強く願います。
放課後児童クラブも業務継続計画(BCP)の策定が義務となっています。放課後児童健全育成事業を指定管理者として運営している、あるいは業務委託を受けている児童クラブ事業者であれば行政からのチェックがあることでしょうから、とっくに策定していることでしょうが、もしもまだでしたら、すぐに策定しましょう。
いくつかの自治体ではクラブごとに策定したBCPを公開していますから、それを参考に、AIの力も借りればすぐに策定できるでしょう。もちろん弊会あい和学童クラブ運営法人もお手伝いできます。参考までに新潟県燕市が市のHPで公表しているので、そのページのURLを記載しておきます。
児童クラブの「安全計画」及び「業務継続計画」/燕市
<怖い内水氾濫>
大雨警報、大雨危険警報、大雨特別警報で怖いのは洪水や土砂崩れ、がけ崩れです。児童クラブの立地に応じて、周囲にどのような危険があるのか、当然に調べて全職員で共有しておきましょう。自治体が公表しているハザードマップがあるはずです。
今夏の千葉県のレベル5大雨特別警報を報じるニュース映像が伝えたのは「内水氾濫」の恐ろしさです。内水氾濫とは、簡単に言えば降った雨の水が速やかに川などに排水されずに市街地や住宅地に滞水することです。巨大な水たまり、です。しかし内水氾濫では「アンダーパスが浸水して車もろとも水没する」とか、「たまった水の中で歩いているうちに、側溝に落ちたり、マンホールのふたが外れたところから下水溝に落ちてしまったりする」という危険があります。もちろん床下浸水、床上浸水は怖いです。
児童クラブの近所に川があると氾濫、洪水の危険性を当然に考えるでしょうが、近くに川が無くても、水害に遭う危険性があるということ。まして、昨今の異様な集中豪雨では、内水氾濫のリスクがどの地域でもあるということを、児童クラブの運営に関わる人、児童クラブで働いている人は、しっかりと考えておきましょう。
今回の「令和8年8月千葉豪雨」は、犠牲者のほとんどが「水没した車」に関係していました。児童クラブも送迎がかなり当たり前になりましたが、「車だから安心」ではないことを、児童クラブ運営側はしっかりと職員に周知してください。送迎で車のハンドルを握る職員には女性職員も多いでしょうが、一般論として申せばあまり運転や車に関する情報に詳しくない方が女性には見受けられます。豪雨の時はアンダーパスには進入しないとか、万が一に車体の高さの半分まで水につかってしまったらドアは水圧で開かないので、備え付けのハンマーを使うか、ハンマーが備え付けられていなかったらヘッドレストを取り外して鉄パイプ部分で窓ガラスをぶち破るとか、そういう知識はなかなか身近ではありません。車両による送迎を行っている児童クラブでは、豪雨下での送迎で陥りやすい危険についても、しっかりと専門家から話を聞いて学びましょう。
<最低限の防災用品を>
児童クラブは避難先ではないので、今回のようなものすごい大雨でも、基本的には保護者がこどもを引き取ります。そのために早め早めのこどもの迎えを要請することになるのですが、あまりにものすごい豪雨では道路が冠水してしまう、鉄道が止まるという事態になり、保護者の迎えが不可能になる事態も考えられます。
その場合は児童クラブ職員がこどもを安全な場所に連れて避難することになりますが、それすらも危険な状況では児童クラブの施設にとどまって安全が確保できるまで待つ、ということになります。
今回のように1時間で120ミリの雨が降ったという状況では、児童クラブの外に出られないという事態もありえます。一晩や、最悪の場合は1~2日間、児童クラブの施設内にこどもと職員が留まって救助を待つ、という事態をも想定した、物資の備えもぜひ検討してください。救助活動は「二次災害(救助する人たちが災害に巻き込まれること)は起こさない」という鉄則ですから、どんなことがあってもレスキュー、消防や消防団、自衛隊、警察や海上保安庁の人たちが駆けつける、というのは映画やドラマの世界です。現実を考えると、数日間は児童クラブ内で過ごせるだけの食料品や飲料水、電池などは備えておく方が安全です。
<通信は複数ルート>
保護者や行政など関係機関に連絡を取ろうとしても、停電になったり携帯スマホの基地局がダメージを受けたりして連絡が取りにくくなることも想定しておきましょう。通信ルートは複数考えて、常に訓練をしておいていざというときにも円滑な連絡体制がなるべく取れるようにしておきましょう。
<保護者さんへ>
児童クラブは、保護者にこどもを引き渡さないと職員も退避、避難ができません。今回のような大災害のような集中豪雨も、30分、1時間でも早く情勢を判断して早くこどもを迎えに行けるように、家族内や勤め先との調整も事前に行っておきましょう。いざ、というときには、仕事も用事もさておいて「こどもを迎えに行く」ということを最優先に考えてください。
もちろん、迎えに行く道中ですでに災害に巻き込まれるリスクが高いと判断できるとき、ニュースや防災に関する自治体からのアナウンスで「これは迎えに行くと危険だ」という状況になってしまったときは、児童クラブの運営事業者に連絡して、その後の対応についてしっかり相談してください。
「安全確保を徹底して誰も死なないこと」。これを最優先に考えて合理的な判断をしましょう。そのためにも、日ごろからの情報収集や訓練、災害時を想定した運営やこどもの引き渡し、職員の出退勤について意識して訓練しておきましょう。
(お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
2025年9月1日付で、わたくし萩原が社会保険労務士となり、同日に「あい和社会保険労務士事務所」を開業しました。放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。なお、放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしていわゆる日本版DBS制度に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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こども性暴力防止法に関する諸課題を5人の弁護士が各々の専門分野に関して紹介、説明するYouTubeチャンネル「こどもを守る弁護士チャンネル」。「第6回子ども性暴力防止法緊急LIVE」は2026年8月12日21時半から、「災害時のこども支援とこども性暴力防止法」です。話し手は 鈴木愛子弁護士、聴き手は野田隼人弁護士です。
第4回が2026年6月30日に配信されました。放課後児童クラブの運営に関わってきた鈴木愛子弁護士が「こども性暴力防止法がもたらすこどもの被害申告に適切に対応できるか」をテーマに関して丁寧に説明しています。 まずは動画をぜひご覧ください。わたくしの著書「知られざる<学童保育>の世界」も紹介されています。
https://youtube.com/live/9q8xzkgs7wo?si=dr06eChxK1Jgov5T
第5回は7月19日(日曜日)15時から、すでに施行されている「児童生徒性暴力防止法」における調査の解説です。話し手:飛田桂弁護士、聴き手:嶋崎量弁護士、鈴木愛子弁護士、野田隼人弁護士、三輪記子弁護士。
第3回(2026年6月11日)は、鈴木愛子弁護士がメインスピーカーとして「こども性暴力防止法がもたらす「人手不足の加速」とその構造的リスク」とのタイトルで、人材確保に関する懸念を取り上げています。内容は放課後児童クラブ限定ではなくて法制度全般にわたるものですが、とりわけ放課後児童クラブで働く人、運営する人そして管理する行政パーソンには必見必聴の内容です。https://www.youtube.com/watch?v=ZVafKTKe204 を、ぜひクリックしましょう。
第2回(2026年5月30日)が、こども性暴力防止法の「Q&A」を読み解くとして、【弁護士が読む❗️こども性暴力防止法Q &A】のタイトルで配信されています。メインスピーカーは三輪記子弁護士、聞き手は嶋﨑量弁護士です。
https://www.youtube.com/watch?v=XtTCNTDBLLo
第1回(2026年5月16日)は「こども性暴力防止法を考える」です。
https://www.youtube.com/watch?v=uUlx8XaKMso&t=4324s
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わたくし萩原が寄稿した記事が「ウェッジオンライン」で2026年7月29日に公開されました。「子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ」という記事です。ヤフーニュースにも配信されています。URLは以下の通りです。(子どもの「体験格差」が気になる夏休み…その“差”を埋めるのは難しいのか?子どもにとって貴重な体験に目を向けろ Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン))
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こども性暴力防止法がもたらす、構造上の課題問題について、法律家がとても分かりやすく解説する記事が「アエラキッズプラス(AERAKidsPlus)に掲載されました! 解説はもちろん、鈴木愛子弁護士です。こどもを性暴力から守るための重要な法制度だからこそ、実は逆説的にこどもや運営事業者が追い込まれてしまう可能性を分かりやすく説明されています。ぜひぜひ、記事を読んでください! 実に分かりやすいですよ!
「本当に性犯罪を防げる?」学校や学童保育、放課後子供教室も対象になる「日本版DBS」に、現場から懸念の声…【弁護士が解説】 | AERA with Kids+
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「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、講演会、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)
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