2025年度(令和7年度)が始まります。新年度を迎え、運営支援から改めてお伝えいたします。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリー小説「がくどう、 序」がアマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください!
(https://amzn.asia/d/3r2KIzc)
4月1日を迎え、2025年度、令和7年度が始まりました。運営支援を掲げて事業活動を展開している、一般社団法人あい和学童クラブ運営法人から、新年度に向けてご挨拶を申し上げます。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<保護者運営系の放課後児童クラブの、命運を握る年度になる>
2025年度は、2026年12月までに実施される、いわゆる日本版DBS制度の導入、適用に関して放課後児童クラブは重大な年度になるでしょう。制度の具体的な内容を国が協議検討していく作業が続きますが、その進展具合をにらみつつ、必要な準備を整えていく年度になるでしょう。
すでに、膨大な事務作業が確実になることは予想されています。児童クラブは任意での適用ですが、認定事業者になるのか、ならないのか、ならないことで事業継続、とりわけ自治体からの委託や指定管理において重大な不利益が生じるのかどうかを、見極める必要があります。事業規模の大きな児童クラブ事業者、例えば自前で事務部門、バックオフィスが充実している事業者であれば、膨大な事務作業も、厳格な情報管理も自前の人員で対応できるでしょうし、作業を外注、外部の専門家に頼むための費用も捻出できるでしょう。しかし、小さな、地域に根差した保護者運営、あるいは保護者運営由来の小さな児童クラブ事業者は、よほどの特例措置でも講じられない限り間違いなく、自分たちだけでこの制度を利用しようというのは、不可能でしょう。
しかし、この制度は、限界があるにしても一定限度において子どもへの性暴力を防ぐ最低限度の仕組みですから、保護者や行政は、この制度を利用することを期待するでしょう。そのために児童クラブ事業者は無理をしてでも制度の適用を求めざるを得ない状況、風潮に流されることになるというのが、私の予想です。その状況に対応できなければ、行政からの委託や指定管理を得られる可能性が大幅に減る、というリスクが生じるでしょう。
2025年度は、とりわけ、事業規模の小さな児童クラブ事業者は、日本版DBS制度への対応において正念場となります。運営支援は、とりわけ地域に根差した児童クラブ運営事業者に対して、日本版DBS制度への取り組みについて支援いたします。弁護士や行政書士といったスペシャリストと協同で、日本版DBS制度への対応をサポート、支援いたします。年度の下期からは萩原も国家資格者として一定限度の具体的な支援が可能となります。
日本版DBS制度への対応をめぐっては、規模の大きな広域展開事業者にとってビジネスチャンスとなります。一方で、子どもと保護者のことを大事に考えて支持を高く受けていても、この制度への対応に戸惑っているうちに、クラブ運営を広域展開事業者に取って代わられる事態も起こりえます。児童クラブ業界の大きな地殻変動をもたらしかねない余波が起こりうるのが、日本版DBS制度です。このことを、児童クラブの方々にはぜひとも認識してほしいのです。
運営支援は2025年度、日本版DBS制度について積極的に発信、呼びかけを行っていきます。
<小さな運営ではより困難に。合従連衡を提唱します>
日本版DBS制度を筆頭に、他の問題でも、もはや小さな事業者で児童クラブを運営することが困難、もっといえば事実上不可能となる時代に入りました。「ストレスチェック制度の全事業者適用」は、目立たない話題ですが事業運営にとっては命運を握る極めて大きな出来事です。この制度を完全に行うには、ボランティアの運営者や児童クラブ職員が兼業で対応できる作業量や作業範囲を超えるコストが必要です。医療関係者を確保して診断してもらいそれを監督官庁に毎年、提出するのですから。
社会保険料の改革はこれからも紆余曲折を経ながら進むでしょう。社会保険料を時短勤務者に対して課す場合に導入されるという事業者の肩代わりですが、代わりに事業者が支払った場合、国は社会保険料を事業者に還付する方針と報道されています。そんなややこしい制度に対応するには専門家に任せない限り対応ができないでしょう。しかし、専門家に業務を代行してもらうには費用が必要です。小さな事業者では捻出することが難しいでしょう。
最低賃金はさらに上がるでしょう。機動的に補助金の交付額が引き上げられるわけはないので、事業者は相も変わらず人件費を確保するのに厳しい局面のまま推移するでしょう。物価高もとどまることを知りません。この場合、スケールメリットを活用できる、大きな事業者が有利となります。小さな事業者では、もう、事業を続けることすら困難です。
運営支援は、全国の小さな児童クラブ事業者に、2025年度は「合従連衡を決意するよう」呼びかけます。独自の理念にこだわったために事業そのものがつぶれてしまっては、意味がありません。ここのクラブでの運営には一定の自治権のような裁量を与えつつ、大きな理念として、「子ども、保護者の権利と生活を支える事業の維持と発展。従事する者の充実した雇用労働条件の確立」を共に抱く児童クラブ同士が、合流してスケールメリットを活用して「生き延びる」ことが重要だと、運営支援は強く呼びかけます。
<放課後児童クラブの、もっと本当の様子を知ってもらいたい>
運営支援は2024年度、2冊の本を世に送り出しました。1冊は、運営支援の立場から児童クラブの世界を紹介した「知られざる<学童保育>の世界 問題だらけの社会インフラ」であり、もう1冊は、萩原の印象から書き上げた学童ドラマ小説「がくどう、 序」です。
運営支援は、児童クラブのありのままを、リアルの世界を、この社会一般に広めることも大事なことと考えています。児童クラブ職員の本当の仕事、仕事の大切さを世の中に知ってもらうことが、児童クラブで働く人の雇用労働条件の向上に結び付くと考えているからです。もちろん、児童クラブの側に何も問題がない、とは私は思っていません。まじめに子ども、保護者に向き合う職員が大勢いることを信じていますが、もう一方で、何も考えずいい加減に適当に仕事をして給料をもらって過ごしている、残念な児童クラブ職員もまた、それなりに存在することも容易に想像できるのです。
ダメな点、改善が必要な点は遠慮なく指弾します。それは、まじめに児童クラブに向き合って日々、苦闘しながら過ごしている児童クラブ職員のその姿勢を支えたいからです。
今後も、運営支援は児童クラブのことを世間に発信していきます。メディアの取材にも積極的に対応いたします。年度の終わりごろには、小説の第2弾を送り出せるように考えています。
<社会保険労務士の登録を済ませます>
萩原は2024年に行われた社会保険労務士の試験に合格しました。現時点(2025年4月1日)で、社会保険労務士の登録として必要な「事務指定講習」の受講中です。こちらを8月いっぱいで修了し、9月からは社会保険労務士の登録ができるように準備を進めてまいります。
登録後は社会保険労務士としても、放課後児童クラブの運営を支援する業務を積極的に掲げて取り組んでまいります。組織内の規則規程類の作成や提出、労務管理に関するより専門的な助言などに取り組みます。ご要望いただければ給料計算などの実務作業にも取り組みます。
ぜひ、ご期待ください。
2025年度の、運営支援は、本格的に事業を掲げて歩みだしてから3年目を迎えます。ホップステップときて、いよいよ、ジャンプ!の年になるはずです。ジャンプ、したいのです! ジャンプできるのは、皆様からの追い風、つまり「お仕事の発注」が必要です。ぜひ職員の研修や運営のご相談などで、皆様には、仕事を注文していただきたいと強く希望します。発注する仕事がない、あるいはそういう立場ではない方は、ぜひとも「がくどう、 序」をご購入いただき、周りの人にも「この本、面白いよ」と勧めてください。それが運営支援のご支援となります。仕事のオファー、本のご購入のこの2点で、ぜひとも運営支援をごひいきいただけますよう、2025年度もよろしくお願いいたします。
<PR>
弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。
☆
放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。
☆
弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
☆
放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
☆
「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆
(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)