(衆議院選挙編)ぜひ地元の放課後児童クラブを見に行ってください
放課後児童クラブ(児童福祉法に規定されている放課後児童健全育成事業を実施する施設のこと。学童保育所もその多くが該当します)では毎日、子どもたちが過ごしています。来る衆議院議員選挙に立候補される方に、公示の前にぜひとも地元の放課後児童クラブを見学してみることをお勧めします。
放課後児童クラブは、仕事などで家庭が留守の間に子どもを安全安心な場所で受け入れ、子どもに生活の場と遊びの場を提供することで、子どもの健全な成長を図る事業です。子どもの成長を支える仕事が、児童クラブの職員の職務です。児童クラブに関する法令は児童福祉法が基本となりますが、児童福祉法には、子どもを預かるとか託児をするということは一言も書いていません。
つまり児童クラブは子どもたちが人として成長する場所ですが、それにふさわしい設備や職員体制になっているとは、とてもいえない状況が全国ほぼどこでも見られます。その実態を是非、立候補される方はご自身の目で確認してください。職員や、子どもを迎えに来た保護者の本音を聞いてください。児童クラブ側は、数年に1度しかない大事な選挙の前のことですから、仕事の邪魔だなどと思わず、しっかりと現実をありのままの現実を、お見せしてください。
ただ言葉だけで待機児童解消、児童クラブを増やす、といっても説得力がありません。その地域の有権者に見抜かれます。「知りもしないのに口だけ、きれいごとを言っている」立候補者には票が集まりませんよ。本気で当選を狙う人ならぜひ児童クラブに足を運んでください。小学1年生の半数が利用する社会インフラなのですから。
(運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」特別編)