(特別編)放課後児童クラブ(学童保育)の運営支援は、こんなお手伝いを業務として行っていますよ!
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。本日(2025年2月4日)は、萩原が任命されている愛知県津島市の放課後児童クラブ運営団体の業務のため名古屋方面に出張していた関係で、ブログをたっぷり書く時間がとれそうにないので、特別編として、「放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営支援は、こういう仕事をしていますよ」という紹介をすることとします。「どんなことをしているのか、よくわからない」という方も多いと思いますので、これを機に、放課後児童クラブの運営支援にご興味、ご関心を向けていただけると幸いです。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<運営支援とは>
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援ということを、仕事として、ビジネスとして行っている人や企業は、ほとんど見かけません。児童クラブの新規設立についてコンサルティング的なかかわりでお手伝いをしている事業者はあるようですが、弊会(あい和学童クラブ運営法人)の運営支援は、設立のお手伝いもご用命があればお手伝いしますが、「日頃の児童クラブの運営をサポート、フォロー、困りごとの相談相手」というものです。
具体的に、以下の取り組みを運営支援として行ってきました。
・児童クラブの運営事業者の一員として、日常のクラブ運営を支える。→まさに本日もこの業務をしていました。私は愛知県津島市で放課後児童クラブを一括運営しているNPO法人放課後のおうち、の理事(非常勤)として、運営について具体的にかかわっております。クラブ運営そのものですから、その内容は非常に多岐にわたっております。
・児童クラブ職員や関係者への研修、講習。→私は育成支援の実務家ではないので、育成支援の個々の技術や理論についての講師や指導者としてはお役に立てません。(ただし現在、藤田幸秀氏という育成支援のプロフェッショナルと提携しており、育成支援の実務への支援、指南についても対応可能です)。一方で、支援員を対象にした社会人研修や組織人としての研修。最低限の法令遵守研修については、最も得意としているところです。また、組織運営者に対して、児童クラブの組織運営に即した助言、指導についても得意としているところです。
・児童クラブの運営に関わる保護者さんからの相談。→こちらの需要は結構多いものです。多くは、保護者運営または保護者運営に極めて近い非営利法人の役員からの相談です。個人で抱える困りごととしては非常に大きく深刻な悩み、課題となっていることがほとんどです。こちらの相談についてはメールや電話でいただくことがほとんどです。保護者がやむを得ず引き受けている任務における悩みですので、相談料などはいただいておりません。少しでも悩みや心労が減ることを願いつつ、できる限り丁寧にご相談に応じています。
・児童クラブ新規開設に関する相談。→件数としては多くはありませんが、時々、ご相談をいただきます。弊会が得意としているのは「どのような施設や設備が、児童クラブの実際の運営をしていて、便利であるか。あるいは、困ったことになりそうな要素を事前に排除できるか」というものです。
・児童クラブで働いている職員からの相談。→こちらは大きく二つに分かれていて、「雇用労働環境」と「育成支援に関する事業方針」です。前者は、賃金の相談、休みが取れないという相談、ハラスメントに関する相談が多く、後者は、児童クラブの現場で育成支援の方針が統一されていないのでどうしたらいいか、児童クラブで起こる子ども同士のトラブルについてどう対応していいのか、というものです。法律行為に関することは報酬を得て解決に動くことはできませんので、そのような場合については相談先を紹介しています。児童クラブにおけるトラブルについては、私も多く実例を重ねてきましたので、得意としている分野でもあります。また前述の藤田氏とも連携し、速やかに解決策や助言をご提供するよう心がけております。
・児童クラブに関する取材対応。→児童クラブに関する出来事、事象、あるいは事案についてメディアからの取材に対応しております。児童クラブは、いまや小学1年生の2人に1人が利用している重要な子育て支援の児童福祉サービスであり、社会インフラです。ですが、「子どもを預かってくれる施設」であり「子どもを預かって見守っている仕事」という完全に間違った認識が今なお根強く残っています。それが原因となっていろいろな勘違いや誤解が広がっています。また残念ながら児童クラブでの仕事に従事する人の不祥事も起こっています。それらについて、マスメディアからの取材にできる限り迅速に、丁寧に対応することも、児童クラブに関する正しい理解を社会に広めるために重要な使命だと私は考えています。これまでに「児童虐待の実態」「夏休みの壁」「小1の壁」「弁当提供問題」「スキマバイト問題」についてコメントやインタビュー取材を受けております。
・児童クラブに関する情報発信。→私が非常に大事にしていることです。このことで直ちに収益が上がるというものではありませんが、児童クラブの現実や制度上の難点、改善が必要な点などを、この運営支援ブログやSNSで発信しています。また昨年(2024年7月)には初の書籍「知られざる<学童保育>の世界」を発売しました。今月(2025年2月)には、保護者運営系の放課後児童クラブを舞台とした小説「がくどう、序」を出版予定です。これから確実に訪れる、日本版DBS時代の大混乱、大激変を前に、社会や世間が少しでも児童クラブに関心を持ってもらい、国や地方自治、政治家の皆様に、児童クラブの制度や状況の改善に動いてほしいと、強く願っています。よって、児童クラブに関する情報発信は非常に大切です。個人としては、「全国市区町村データーベース」を行って日本全土における児童クラブの動向を確認する作業に地道に取り組んでいます。これについてもじっくりとまとめて、いずれ書籍として発信していこうと考えております。これも、社会に児童クラブのことを少しでも知っていただきたいと考えていることの現れです。
・児童クラブに関する研究の剤私的な支援、非営利団体への運営の財政的な支援。→こちらは残念ながらまだ実施できていません。この業務には資金が必要ですがその資金が確保できていません。今後、奇跡的にでも上記の本がものすごく売れた、というようなことがあれば、児童クラブの研究者への財政支援や、育成支援を重視している非営利団体への支援をぜひとも行いたいと考えています。研究テーマとしては、例えばですが、「児童クラブに通っている子どもの幸福度」や「児童クラブが及ぼす地域の子育て支援の充実度」、「児童クラブの利用経験の有無における児童の活動範囲の違い」、「児童クラブの有無における地域の人口態様の変化」などです。児童クラブに関しては、子どもへの育成支援に関する技法や支援の技術について多くの研究や成果の発表がなされているようですが、児童クラブが社会にどのような影響を及ぼしているかの研究は、ほとんど手つかずのようです。児童クラブが社会に貢献していることは間違いないと思うのですが、それを研究者の方によって解明していただきたいのです。そのための研究費用等をご用意したいと考えています。
<おわりに:PR>
弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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放課後児童クラブを舞台にした小説を完成させました。いまのところ、「がくどう、序」とタイトルを付けています。これは、埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)