放課後児童支援員になるにはどうすればいいですか?

 放課後児童クラブ(児童福祉法に規定されている放課後児童健全育成事業を実施する施設のこと)には、放課後児童支援員という資格をもった人が従事している必要があります。市区町村は条例で放課後児童支援員資格を持った人が必ず勤務することを定めている場合も多いのです。

 放課後児童支援員になるには、前提条件を達成、クリアすることと、放課後児童支援員資格を認定するための講習を受講するということ、この2つを成し遂げる必要がありあm素。

 前提条件は、通称「基礎資格」と呼ばれています。放課後児童支援員を認定するための講習を受けるための条件として設定されているものです。主なものは以下になります。
・保育士であること
・各種教員免許をもっていること
・社会福祉士であること
・大学等で、指定された学部学科で単位を得て卒業していること(社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学)
・放課後児童クラブでの実務経験が高卒で2年間で2,000時間以上あること。中卒なら5年以上

 その他にもありますが、これらの基礎資格を持っているならば、都道府県や指定市、中核市が行う認定資格研修を受講することができます。これについては必ず地元の市区町村に問い合わせてください。窓口は地元の市区町村になります。基本的に基礎資格があれば受講について拒否されることはありませんが、受講できる人数の関係で希望の日程や会場では受講ができない、または後回しになる、という可能性はゼロではありません。

 認定資格研修は基本的に座学です。オンライン受講ができる講座もあります。詳細は受講したい地域の認定資格研修の案内を必ずよく読んでください。そうたびたび開かれている研修ではありませんから問い合わせは早めにおこなってください。申し込みには本籍地の資料や卒業証明書といった、入手に時間がかなりかかる書類が必要です。申請準備に時間がかかることは押さえておきましょう。

 放課後児童支援員は、都道府県知事の認定する公的な資格です。本来はもっと取得難易度を高める必要がありますが現状では相当容易に取得できる公的資格です。子どもの育ちを支え子育て中の保護者を支えたいという気持ちを仕事で実現してみたい、という人ならぜひとも積極的に資格の取得を考えてみてはいかがでしょうか。

 (運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」)