放課後児童クラブ(学童保育所)を利用する人、職員へのヒント。「児童クラブのトリセツ」シリーズ16は「学童業界、困った集」!
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンのみで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
不定期にお送りしている、放課後児童クラブの「ちょっとしたコツ」をお伝えするトリセツシリーズ。16回目は、児童クラブの世界にまつわる「困ったこと」を挙げていきます。困ったこと、たくさんあるんです。ぜひ1つでも多く解消するよう、みなさんが声を上げてくださることを心待ちにしております。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
※2025年8月25日(月曜日)の、運営支援ブログの更新は、萩原の私用(旅行)のためお休みします。ご了承ください。
<その66:ギュウギュウ詰めで困った!>
児童クラブに入所しているこどもの人数が多い状態、つまり児童クラブの室内にこどもたちがギュウギュウ詰めの状態を「大規模児童クラブ」と呼んでいます。大規模は、児童クラブの場合は困った事態です。なにをもって「人数が多い」とするのか、つまり判定基準ですが、現在は「おおむね40人」の人数を大幅に上回る状態で、児童クラブでこどもたちが過ごすスペース(専用区画、と呼んでいます)を、入所しているこどもの人数で割り算したとき、約1.65平方メートルを下回る状態のことを指しています。2015年になるまでは、入所しているこどもの人数が71人の児童クラブを機械的に大規模児童クラブと認識していました。いまも71人以上の人数になると、国が出す補助金が200万円以上も減額されるペナルティー的な措置が採用されています。
ギュウギュウ詰めで何で困るのか、それは読者のあなたが、満員電車に何時間も乗車していると想像してみてください。どのくらいの時間、乗車し続けられますか? 1分でも早く逃れたいでしょう? それと同じです。ストレスがとっても溜まるのであちこちでこども同士、こどもと職員との間でトラブルが起きます。大勢のこどもたちの声で耳の聞こえが悪くなります。夏場は室温が上がってとても不快です。何より、児童クラブの事業の目的である「こどもの育成支援」が、とても職員数が足りないので満足に実施できないんです。それって大問題です。
でも、大人の人は、「こどもなら、多少、厳しい状況でも大丈夫だろう。だってこどもだからね」という意味不明の理屈で、こどもに我慢を強いています。そしてその厳しい状況で職員が悪戦苦闘しているんです。
これほど児童クラブの世界を困らせている状態はありません。こどもの人数がすごい減って来るから大規模は解消するよ、という意見は「間違い」です。その意見、もう十数年前からずっと言われているんですよ。なのにちっとも解決していません。こどもの人数は減っても、児童クラブを利用したいと考える子育て世帯の数は、こどもの減少ペースを上回っているんですから。「ギュウギュウ詰め学童」こそ、諸悪の根源です。
<その67:児童クラブに入れなくて困った!>
{その66」が児童クラブ運営側や働く側の大問題とすれば、この「入れなくて困った!」はこどもと保護者にとっての超難問。いわゆる「待機児童」の問題です。一昔前、といっても「保育園落ちた日本死ね」のフレーズが流行語となった時代までは、待機児童といえば保育所・保育園に入れない未就学児の問題でした。2020年代は、児童クラブに入れない待機児童の人数の方が、保育所に入れないこどもの人数より多いんですよ。待機児童=児童クラブに入れないこども、のことだと思ってください。
待機児童で何が困るかっていえば、「こどもの安全安心な居場所が確保できない」ということです。こどもを社会全体で守れる状態になっていないということ。「こどもまんなか」社会を目指すのに「こども我慢」の社会となっていることです。「留守番をできるようにこどもを教育すればいい」という意見は常にあります。「高学年になったら学童は不要」ともよく言います。そうやって待機児童を「仕方がない状態」に落とし込もうとする考え方にわたくし萩原は断固として反対です。児童クラブは(本来であれば!)こどもの人権を守る場所です。こどもが遊びを通じて成長していく、生活の場を確保することはこどもの権利を守ることです。それがうやむやみなっているんですから、ダメなんですよ。
保護者側にとっては現実的に深刻です。子育て世帯のライフプランを根底から破壊してしまうのが待機児童です。しかも、主に破壊されるのは残念ながらほとんどが女性もしくは母親です。こどもが児童クラブに入れないから早く帰宅する職種や職業を、今までのキャリアを捨ててまでして選択せざるを得ない状況に追い込まれるのは、たいていが女性です。つまり女性のキャリア断絶をもたらすのが児童クラブ待機児童です。就業時間が短い職に変わることで所得も減ることになります。待機児童は、こどもの権利を守れないだけでなく、保護者の子育て生活を苦境に追い込む、子育て世帯の所得減を招く、ひいては女性の社会進出や活動、女性活躍社会を阻害する原因にもなっています。
私の立場は、子育て世帯の生活を脅かすことは結局、こどもにしわ寄せとなることが現実的に多いので、待機児童は絶対にダメ、待機児童を出すくらいなら児童クラブに無理やりでも入所させるべきだ、というものです。それはギュウギュウ詰めクラブを発生させますが、児童クラブに責任を持つ市区町村は、可及的速やかにギュウギュウ詰め大規模状態を解消する責任があるので年度始めから半年後、遅くても年内中には新たに居場所を整備して大規模状態を解消することを求めるものです。とにかく待機はダメ!
<その68:児童クラブで働いてくれる人が足りなくて困った!>
全国ほとんどの児童クラブで、働く人の数、職員数、スタッフの人数が足りていません。児童クラブで働いてくれる人がなかなか確保できないんです。人手不足は福祉の仕事とりわけ介護、また建設業や流通業で深刻ですけれど、児童クラブは誕生以来、ずっと人手不足です。人手不足は人数不足ですが、さらにいえば、社会人として優れた資質を持ち育成支援という児童クラブの中核的な業務を満足にこなせる「人材」もまた不足しています。人手不足であり人材不足なんです。
なぜか。給料が安い。給料が安いというのは得られる金額だけではなくて、「労働の質と量に見合った賃金ではない」ということです。これはね、わたしに言わせればですよ、世間様がね、児童クラブの仕事を「こどもを預かっているだけ。こどもを見張ったり遊んだりしている仕事と思っているから」、そんな程度の労働にはあの程度の賃金で良いとあんもくの了解を維持しているからだと、思っているんですね。「そんな仕事なら毎月の手取りは15万円でいいよ」と思っているんでしょう。特に政府、行政は。
違いますよ。育成支援という専門性のある業務です。ただ見張る、預かるだけでは毛頭ございません。ただ、現実的に、こどもを見張っているだけ、こどもを怒鳴ってコントロールしようとする、ダメダメな児童クラブ職員が案外と多く存在しているので、社会の暗黙知はなかなか改善しないんだと私は残念に思います。児童クラブの給料を上げる=児童クラブの業務の質の評価を上げる、ことは、まずは児童クラブの職員側が心得ねばならないことなのに、残念ですよ。99人の児童クラブ職員がまじめに勤めていても、たった1人の、いい加減な職員のせいで、99人が築き上げた評判は台無しになります。その繰り返しなんだろうと私は悲しいです。
児童クラブの職員の賃金は十数万程度でいい、管理職であれば年収300万円程度かな、というのが国の補助金の体系ですから、国が児童クラブの職員の賃金を高くする必要はないと考えているんだと、疑ってしまいます。というか実際そうなんですから。ここを変えねばなりませんよ。国会議員の方々にはぜひお願いします。放課後児童クラブ全体の補助金を倍にしたところで国の財政は痛くもかゆくもない。放課後児童クラブに関して、こども家庭庁の予算は約1300億円。倍にしたって2600億円ですよ。こども家庭庁の予算全体では7兆円ですからね。補助金が増えれば職員の賃金を上げられるし、雇える人数も増やせます。職員1人あたりの業務量を減らし、給料も増やせます。言っておきますが今の状態は業務量が適正量を大きく超えているんです。んで十数万円の賃金ですから。職員を増やして業務量を適正規模に減らし、専門業務に見合った収入を得られるようになれば、児童クラブで働く人が足りない現象は解消できます。もちろん、「いい加減に働いている職員には、それなりの賃金」という評価に連動した給与システムも必要でしょうね。保護者さんには、おこさんが通っている児童クラブの職員が疲れている、消耗していると思ったら、ぜひとも住んでいる自治体にメールして、もっと職員を増やしてあげてくださいと訴えてください。お願いします。
<その69:親が児童クラブに無理やり行かせるので困った!>
これ、本来なら「こどもが学童に行ってくれないので困った!」という表記になるのでしょうが、視点をこども立場に替えただけです。「行き渋り」という状態は保護者から見た表現で、こどもからすると「無理強い」そのものですね。
なぜ児童クラブに行きたくないのか。理由は簡単。「そのこどもにとって、児童クラブが、自身の居場所になっていない」からです。その原因は「自分でやりたことが児童クラブではできないから、児童クラブはつまらない場所」だったり、「別に他にやりたいことはないけれど、児童クラブでやることがいつも同じだから飽きた」とか、「児童クラブに嫌な人がいる」という場合があります。特に、嫌な人がいるというのは深刻で、こども同士のいじめ関係があるとか、職員によるこどもへの一方的な支配関係がある、という児童クラブの本質において重大な欠陥が存在している場合があります。
こどもは、「自分が学童に行かなければパパ、ママが困る」ということを小学1年生であっても当然に理解しています。ここで、こどもゆえの問題があります。「本当は辛いのに、親を困らせたくないから、児童クラブを楽しい場所だと親にうそをついてごまかし続けて、いよいよもう耐えられなくなって限界を超えてしまった」状態がまさに行き渋り状態です。そうなる前に打ち明けてくれればと、親は思うでしょうが、親を心配してのこどもの我慢の結果なのです。我慢の限界を迎える前に打ち明けることができる計算が、こどもだからなかなかできない。それは仕方のないことです。行き渋りが大変難問なのはこれでお判りでしょう。つまりこどもにとって受容できる限界を超えてしまっているのでもう児童クラブに行くことは事実上不可能なのです。そのような状態で児童クラブに行かせようとすると、こんどは容易に小学校の不登校状態を招きます。
なお、「他にやりたいことがあるから児童クラブに行きたくない(児童クラブで過ごす時間がつまらない、もったいない)」というのは、本来であれば歓迎するべきことですよ。児童クラブの目的は、こどもが成長する場を提供すること。児童クラブを利用していた結果、こどもが、自分の居場所となるべき場所を新たに見つけることができたのは、立派な成長です。そういう思いで児童クラブを辞めるこどものことを、児童クラブの職員は応援していますよ。そのような場合は保護者さんもぜひ、こどものリクエストをなるべく叶える方向で考えてくださいね。
こどもが児童クラブを拒否している場合は、無理やり行かせてはダメ。児童クラブ側と相談し、問題の解決に、粘り強く取り組みましょう。そこにいじめや職員の問題行動があるなら断固として対峙するべきです。誰かを苦しめている構造は、(しんどいですが)被害者が声を上げて改善を求める動きを最初に起こさないと、誰にも伝わらない。ファーストペンギンは辛いですが、運営支援も応援しますから。「許せない児童クラブがある!」という場合は断固として改善を求めて行動しましょう。
<その70:児童クラブの利用を始めた親なんですが、もっと忙しくなって困った!>
これは全国どこにでもある、ということではありません。十数年前ならあちこちの地域であったでしょうが、今ではだいぶ少数派、少なくなりました。つまり「保護者が運営に関わる児童クラブが大幅に減っている」からです。この減少傾向はさらに続くでしょう。よって、児童クラブの運営に関わることで忙しくなった保護者は、減っていくでしょう。
児童クラブは、育成支援の高度な専門性を理解したプロの経営者が児童クラブ事業者を経営し、事業を運営することが必要です。職員の研修について無理解な経営者では育成支援の質が向上しませんよね。各種法令を理解して適正に対応する経営者がいなければ話になりません。正直いって、今もそうですが、クラブで働いている人=労働者の権利は、ないがしろにされすぎてきました。いくら残業しても残業代がつかないことは当たり前でしたし、今は残業代は出るようになっても夏休み期間中の休憩時間が確保できないことは、ごく普通に児童クラブ界隈に残っています。コンプライアンスの点で、児童クラブは相当、遅れている業界と言えなくもありません。
そういうところは保護者運営つまり常時、事業の執行状況を把握できない非常勤の保護者では管理監督に限界があります。もっといえば事業に関する責任を完全に背負えません。それでは、安定した事業は遂行できません。職員が代行していることがほとんどですが、その分、職員はタダ働きですよ。
もう、児童クラブの運営はプロに任せねばダメ。ただし、問題があります。「児童クラブの運営を事業の中心として、組織の規模を拡大している会社や法人が増えています。それは、児童クラブ運営で安定した収益を得ることで稼いでいる会社や法人が増えているということ。そういう会社や法人が運営するクラブは、1円でも多く利益を確保するために、人件費や経費を節約しがちなので、働いている人の給料が安かったり、こどもが使う遊具や教材が足りなかったりする場合が、とても多い」という負の側面があることです。児童クラブを民間が運営することは問題ありません。保護者会だって運営委員会だって民間団体です。民間団体の方が市区町村が運営するより機動力が高く、アイデアも豊富です。(公営がアイデア不足ということではなくて、公営の場合は、事前に決められたことしかできないという制約があるからです。頑張っている公営クラブだってもちろんありますが、こと、自由な発想を自由に実施できるかどうかでは、民間に軍配が上がります)
児童クラブをプロが運営するのはいいんだけど、児童クラブの経費の多くを会社、法人の利益として職員やこどもに還元されないのでは、税金が補助金として投入されている事業である児童クラブにおいては大問題です。補助金をもらっていないなら何ら問題はありません。税金が投入されるのは、児童クラブの事業の質を必要最低水準以上に保つためであって、職員にしっかり給料を払って、こどもには折り紙や本を満足に使える状況を実現することです。それを、運営会社や運営法人の利益確保のために最低賃金水準の賃金しか支払わず、折り紙や本すら不足している児童クラブは、存在してはダメなのです。都道府県を越えて各地で児童クラブを運営している企業、法人のことを当ブログは「広域展開事業者」と称していますが、利益優先の広域展開事業者は困ります。ぜひとも、児童クラブ運営によって得られる収益を、当然に必要な支払いにしっかり充てることを当たり前にしている事業者が、全国で相次いで児童クラブを運営する時代を実現させましょう。そうすれば、職員が安月給で逃げ出すことのない児童クラブが誕生しますよ。
プロが運営するクラブですから、保護者の運営に関する負担は減りますし、無くなります。安心して児童クラブの利用ができますね。ただしここでわたしから一言。保護者は児童クラブの運営の責任や負担を負う必要はありません。自ら責任を背負いたい人はぜひとも運営に参画してください。それは大事です。また運営の責任は負わなくても「子育て」に向き合う必要はあります。こどもが育っている過程を児童クラブに丸投げはできません。自分のこどもが、児童クラブでどのように過ごしているかを知り、どうやって育っていくのが良いかを児童クラブ側に伝えていくことは最低限、親としての責務です。児童クラブにぜんぶお任せ!は、本来の、放課後児童健全育成事業ではないということを、私は訴えたい。これは児童クラブ側も反省が必要ですよ。「保護者には一切の負担がありません」とPRしているクラブが結構多いですが、こどもの育ちの責任をすべてクラブ側で背負うのですか? そんな傲慢でいいんですか? 子育てに関しては保護者が関わること、その関わりが大変である、難しいということであれば、遠慮せず児童クラブに相談してくださいね。児童クラブは保護者と一緒に子育てをしていますし、保護者を支える役割もあります。社会全体でこどもの育ちに関わっていくその最前線が児童クラブ、なんですからね。「こどもを虐待しそうで自分が怖い」と思ったらすぐに児童クラブに相談していいんですよ。「お金が足りなくて食事も満足に用意できない」状態ならすぐに児童クラブに相談してください。「子育てがまったくわからない。不安過ぎる。もう嫌だ」と思ったらすぐに児童クラブに打ち明けてくださいね。
※「トリセツ」シリーズは不定期に掲載しています。
第15回は2025年8月9日掲載でした。
<その61:なかなか職員の採用ができません。求人の応募がありません。どうすればいい?>
<その62:来てほしくない人が応募してくると大変面倒です。うまい手はありませんか>
<その63:児童クラブの仕事に向いている人が募集してくるような、巧い募集の文言はありますか?>
<その64:採用で、決して行ってはいけないことがありますか?>
<その65:採用に関して法令的に欠かせないことを教えてください>
(お知らせ)
<新着情報!>
2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/)
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)
☆
弊会代表萩原ですが、必要な手続きを経て2025年9月1日付で、社会保険労務士として登録となります。埼玉県社会保険労務士会大宮支部となります。同日付で「あい和社会保険労務士事務所」を自宅にて開業いたします。詳細は後日、ブログに投稿いたします。同日以降は、社会保険労務士としての業務は「あい和社会保険労務士事務所」で、放課後児童クラブ(学童保育所)の個別具体的な運営支援については「あい和学童クラブ運営法人」で分離してお引き受けいたします。「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽に児童クラブについての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応についてご依頼ください。
※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
☆
「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
(放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)
☆
(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)
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