放課後児童クラブ(学童保育所)を利用する人、職員へのヒント集。「児童クラブのトリセツ」シリーズ10は「がくどう大ピンチ集2!」
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている、ほぼ唯一の事業者「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)お読みいただけたらSNSに投稿してくださいね!
運営支援ブログが不定期に掲載する「児童クラブのトリセツシリーズ」。前回は、保護者の立場での大ピンチを紹介しました。今回は、児童クラブの中の世界での大ピンチを紹介します。ただ基本的には「事業者(経営側、使用者側)がちゃんと経営すればいいだけ」の話になってくるものです。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<その38:採用した職員が、もう辞めたいと言っています!>
人手不足が不治の病と化している児童クラブ業界で、待望の新人職員が「もう辞めます」と言い出してしまう。これは何としても避けたい大ピンチ。でも実は本当に多いのです。身もふたもないことを言えば、人間が職に就きたい、辞めたいはその人の自由ですから手続きさえ適正であれば、退職を無理やり食い止めることはできません。「もう辞めます」と言ってきた人を慰留するのは無駄なことと思いましょう。その人は思い悩んだうえで決心をして退職を申し出ているのですから、翻意させるのはほぼ無理です。せめて、退職の時期を調整することぐらいです。なので、この大ピンチはそのまま児童クラブ運営の超絶大ピンチとしてさらに悪化進行していきます。退職を翻意させようと頑張るより、次の手を早く打つことが肝要ですし、何より「どうしてせっかく採用した人が辞めてしまうのか」の点の反省、つまり組織運営の点検と見直しに着手しましょう。
ですので、「辞めたい」と言わねばならない状況を作らないことに児童クラブの事業者は全力を尽くしましょう。せっかく採用されたばかりの会社、事業者を辞めたいとまで思い至るのは、いろいろな理由があるでしょうが、大きな理由の一つが「信頼できない」ということ。信頼とは、「相手のことを知ることができる。自分のことを知ってもらえている」ことから生まれる感情です。ですので、児童クラブの事業者側は、「児童クラブのことを包み隠さず、何でも伝えること。新人職員の希望や不安、困り事をもらさず把握するように努めること」を新人への関わり方の最優先順位として実行しましょう。とはいえ、退勤時刻の後にSNSなどで「どうでしたか?」と聞くのはダメ。仕事の時間と、仕事が終わった後の時間、つまりオンとオフ、プライベートの時間に仕事関係のことで関わりを持つのはよほどの緊急事態のみと事業者側は心得ましょう。だいたいにおいて新人の悩みは「仕事が分からない」「仕事がうまくいかない」ということに並んで「事前の説明と違って残業が多い」「プライベートに干渉される」「休みが少ない」という、プライベートを大切にされないこともまた大きなものです。
新人の退職はマッチングの失敗、つまり働いてみて「この仕事は自分に合っていないことが分かった」ということも多いもの。ですので児童クラブの仕事は合わなかったと思っている人を説得しようとしても無駄です。次の職場がその人の天職になるような転職を後押ししましょう。なお、新人ではない中堅以上の職員の退職に際しては、より丁寧に、快く送り出してあげましょう。というのは、今はアルムナイ採用というよく分からない横文字が使われますがいわゆる出戻りが往々にしてあるからです。児童クラブの世界で働く人は案外と視野が狭い。隣の芝生が青く見えるので、勤め先を退職して別の事業者に移ることがありますが、そこで初めて気が付くのです。「いままで自分が勤めていた児童クラブの組織の方が、よっぽどマシだった!」と。そして、「戻れることなら戻りたい」という気持ちになる人が案外といるのですね。ですから、児童クラブの事業者は、中堅以上の職員が退職するときには、いやがらせなどせず、笑顔で送り出しましょう。さりげなく「いつでも顔を出しに来てね」と伝えましょう。もしかすると、半年や1年後に「またお世話になりたい」とやってくるかもしれません。そうして外部の世界を見た人は何が本当に良いことなのか身をもって理解した人なのでとても頼りがいがある人になりますよ。
<その39:正規職員同士がバチバチ! 険悪な児童クラブになってしまっています!>
まさに学童あるある。少人数職場で、かつ、濃密なコミュニケーションが業務の土台にある職種であって、「個人の育成支援の理解、重きを置きたい価値観」が個人では程度の差はあれども必ず違いが生じることで実際に実践する支援、援助の手法や考え方、アプローチに個人ごとの差、属人性が反映されてしまうので、「あの先生のやり方は違うと思う」「ちょっと、なにあれ?あんなことしていいの?」という疑問や反発が、人間関係をあっという間に険悪なものに陥らせるのが、児童クラブの職場です。私も数えきれないぐらい、その対応に直面しました。保護者からみると「とても名コンビの2人ですよね」と高評価を受けている職員同士が、実のところそれぞれ別々に人事に対して「自分が異動するか、相手を異動させるか」を求めているという状態だったという悲劇もありました。大雑把に言えば、仲が良い、チームワークが良い児童クラブの職場よりも、何だかんだで同僚に不満を持ちながらも、仕事をしている職場の方が多いのではないでしょうか。「いやいや、自分のところはうまくいっていますよ」というのは、実は「うまくいっている」と思っている人の相棒、相方、同僚が、何らかの部分で我慢をしたり妥協をしていたりということが多いものです。「職場での人間関係は、誰だって妥協や思いやり、相手に合わせることが必要だよ」とはよく聞きますが、それが「お互いに」妥協しているならいいのですが、児童クラブの場合は、キャリアが長い先輩、先任職員のやり方や考え方に、後輩やキャリアが若い職員が一方的に妥協「させられている」ことがあります。
最終的に「人があう、あわない。ウマがあう、あわない」は仕事や職業、また育成支援に対する理解の違いだけでなく人間性そのものによって影響されるので、どうしようもないことがあります。よく言われる「仕事なんだから個人的な感情とは別にして仕事は遂行して」ということは、朝から晩まで年がら年中、狭い職場で、何なら相手の呼吸音すら聞こえる距離で働き続ける職場では、すぐに限界を迎えます。無理です。どうしようもなく人間関係がこじれたら、人事異動がない限り、どちらかが辞めるか、辞めるに等しいほどの屈服ー相手を無条件に受け入れるーぐらいしかありません。1クラブ1法人では人事異動はできませんし、数クラブ1法人では異動したところで顔を合わせる機会も多いので、法人組織そのものを辞めない限り人間関係への不安は解消されないでしょう。
(こういうことが本当に多いので、私は、児童クラブの零細規模や中小規模の事業者には合併、合流を呼び掛けています。クラブが数十もあれば異動すればほとんど顔を合わせないで済みます。合併に至るまでには、近隣の事業者どうして協定を結んで職員の出向や交換などについて積極的に関わり合うべきだと主張します。せっかく児童クラブ業界にやってきてくれた人を他の業界に移らせるのは、もったいないですよ)
人間性による好き嫌いはどうしようもありませんが、仕事に対する価値観や手法の差異による違和感、不信感等については解消できます。「組織として育成支援に対する価値観を共有する」ことと、「職員同士による対話と協議交流の確保」です。職員同士の会議や話し合いにはベテラン職員を参加させて双方の意見のバランスを取りながら双方の目指す方向の着地点まで導くことも必要ですね。これは事業者の意欲と知恵があれば実行できることです。
<その40:職員が育たない! なかなか信頼できるまでにならない!>
これもよくありますね。実は私の小説「がくどう、 序」にも先輩職員が後輩にこういうことを言うシーンが出てきます。ぜひ小説を読んでそのシーンを確認してみてください。児童クラブの業界向けだけの作品ではないですが、児童クラブで働いている人にはいろいろと思うところがたくさんある作品になっていることは間違いありません。ぜひ児童クラブで働く人には読んでもらいたいです。
さて職員が育たないというのは、先輩職員だけの判断では確認できません。なぜなら「その先輩職員が気に入るように育っていないだけ」かもしれないからです。これは、組織として職員を育てられる体制が整っていない児童クラブ事業者にありがちで、結局のところ、新人が配属されたクラブで先輩によるOJT(On the Job Training)によって職員が育っていく主砲がほぼ唯一の育成法だからです。育成支援は個人による解釈がとても大きく入る、専門職としてまだ発展途上の分野ですから、先輩職員によって伝えられる育成支援の解釈や具体的な実践方法が、きわめて属人性の高いものになって統一性や再現性に乏しいのです。
とはいえ、大企業のように1つの場所でそれなりの期間、新人をその場で教育することは現実的に児童クラブの世界ではまず無理です。全国で何百もの施設を運営している広域展開事業者であっても結局のところ、一定の広さの地域、エリアでの運営ですからスケールメリットを生かした職員教育はせいぜいオンラインで偉い人のお話を聞く形だけのものになっています。むしろ教育研修の費用をそぎ落としている傾向すらうかがえます。なんたって利益計上が第一ですから。児童クラブにおける職員の育成は規模の大小は決定的な差にはならないと私には見えます。
これはつまり、小さな事業者でも質の高い職員をそろえることができるということ。新人の教育研修をしっかりすることで質の高い育成支援を実施し、こどもと保護者から信頼を勝ち得て地域で生き残る可能性を少しでも高めることです。そのため新人の教育研修をどうするか、がまさに問われるのですが、「誰が教えてもあまり差が出ない分野」「事務的、単純作業的な業務」は個々のクラブの先任職員によるOJTで良いとしても、育成支援に関わることは、どれほど人手不足であっても指導役のマネジャー的職員を最低1人は任命し、その職員の指導による教育研修を施すことを考えましょう。運営するクラブが2つある運営事業者の場合、その2クラブでそれぞれ新人が配属されたなら、1人のマネジャーが適宜、2つのクラブで過ごしながら新人へのアドバイスをする、一緒に業務に取り組んで細かいところまで教えていく、という作業を実施するようにしましょう。そうすれば、クラブの先輩ごとの異なる観点で新人が育つことを避けられます。もちろん、そのマネジャーは、組織が掲げる運営支援の理念と目標を理解していることが大前提ですよ。
新人が育っている、まだまだ学びが必要だ、というのは組織的に判定され、どの分野をどの程度強化育成することが必要なのかも組織的に判断されることが必要です。先輩職員だけの判断に任せてはだめです。新人を育てるのは、なんといっても「事業者の組織、会社、法人組織」であるのですよ。
<その41:近隣住民との関係が悪化してしまった! こどもの声がうるさいと怒鳴り込まれた!>
これは、本当に頭を抱える事態です。間違いないと言っていいでしょうが、児童クラブ側が近隣住民の受忍限度を大幅に超える騒音を長時間発しているケースはないでしょう。瞬間的に、こどもの喚き声、叫び声が周囲に響くことはあります。それを切り取られて「こどもの声がうるさくて我慢の限界だ!」と怒鳴り込まれても、児童クラブとしてはなかなか、対応に困ります。また、こどもが遊んでいてボールが隣家の敷地内に入ってしまったとか、投げたものが窓ガラスを直撃してガラスを割ってしまったとか、いろいろと近隣トラブルを発生させる要因もあります。直接児童クラブに文句なりクレームを言ってくるならまだしも、小学校敷地内にある児童クラブで小学校に対して執拗に苦情、クレームを入れてくる場合は、小学校側から「学童さん、なんとかしてくれないか」と言われてしまうので、学校との良好な関係を維持したいという観点から、児童クラブ内でのこどもの行動に何らかの制限を加えざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。
こどもの声がうるさいと言われても本当に困るのですが、私が直面したケースでは、どうしようもないこともありました。最初は、ボールが敷地内に入り込むことが度々でその都度、謝っていたのですが、やがて近隣の住民から「学童のエアコンの室外機から電波が出ている。それで頭痛がする。気分が悪い」となり、はては「怪電波のせいで気が狂いそうだ。このままではこどもを傷つけそうだ」とまでエスカレートしてしまったのです。もうここまでくるとどうしようもありません。大規模化が進行していたこともあり行政に相談し、優先順位を無理やり一番上にすることでクラブそのものを移転した、ということもありました。移転が完了するまでのそれなりの期間、現場のクラブ職員にはとてもストレスをかけさせる状況が続いたことは今も私には申し訳ない思いとして残っています。
保護者に近隣トラブルの原因がある場合もあります。特に送迎時の車や自転車のトラブル。違法駐車や、うるさいエンジン音です。これは事業者側が保護者に送迎マナーを徹底することで近隣トラブル発生の可能性を減らせますから、徹底しなければなりません。また、保護者運営や保護者会がある場合、ついつい、夜遅くまで保護者が談話にいそしんでしまって夜間まで大人の話し声が周囲に響くこともあります。これもまた、保護者会の終了時刻を早めに設定して終了後は速やかに児童クラブから退去すること、話を続けたいなら別の場所、店などに移って行ってくださいと徹底することが重要です。
年度替わりや新年などの適当なタイミングで、近隣住民に、ちょっとしたお礼のお品を渡すこともいいでしょう。少なくとも事業者は必ず行うべきです。保護者会が機能しているなら事業者と一緒に保護者の代表も、お礼のお品を渡すときに同行したり、あるいはメッセージを寄せるなどして、少しでも近隣住民の理解を得る努力をしましょう。
理想としては、地域住民も参加できる年に1~2回のイベントを開催して、「地域と共にある児童クラブ」を印象付ける試みをしましょう。こうしたイベントが続いている児童クラブはまず近隣トラブルは起こりません。
それでも、近隣トラブルはなかなか難しい問題です。特に、先に児童クラブがあって、その近隣地域に新たにできた戸建て住宅の住人から「児童クラブがうるさい」と言われるのは、本当に困ります。不動産会社には「児童クラブがありますよ。多少、こどもの声がしますよ」ということはしっかり説明してもらいたいものです。たいていは「児童クラブが近くにあるのでこどもの居場所には便利ですよ」というメリットしか説明しませんからね。また、こどもがいない世帯、はっきり言ってしまうと高齢者世帯で短気の方がお住まいになっている場合は、「こどもが安全安心に過ごす場の必要性」を説明しても理解を得られない場合も多いですね。音によるトラブルの場合は行政と相談し、あるいは地域の議員とも相談して、防音と断熱性に優れた壁や窓に替える、リフォームするなどしてもらうことを目指しましょう。熱中症防止のために断熱性に優れた壁材を入れることは児童クラブの快適性も向上させるものですから。
そのほか児童クラブには、給料が低すぎる、人が足りなすぎる、休みが取れない、休憩時間すらも取れない、いろいろな問題があります。それは現場職員の工夫ではどうしようもないものです。運営事業者が解決に責任を負うものです。ですが、知らんぷりをする事業者、会社が多いものですね。なんとか困ったことを解決しようと取り組んでいる運営事業者ならともかく、そうではない事業者、「現場で何とかしてくれ」としか言わない事業者は、みなさん、見限って退職して、少しでもまともな事業者に転職することを運営支援は勧めます。そうすることで、ダメな事業者は人手不足倒産に追い込み、まともな事業者が勢力を拡大できるようにすればいいのです。こどもたちが残念な児童クラブを利用し続ける状況を固定化させないことが何より大事。短期的な視点で「いま、私が辞めたらこの子たちがかわいそう」の気持ちよりも「こんなひどい児童クラブがずっと残ることがこの社会にとって害悪である」という判断をしてもらいたいです。転職先には不自由しないことを逆手にとって、どんどん行動しましょう。
※このシリーズ、今後も不定期に掲載します。取り上げてほしいテーマ、課題がありましたら、ぜひリクエストしてくださいね。旧ツイッター(X)にポストしていただいても構いません。
掲載履歴:第1回は2024年12月20日掲載です。
<その1:放課後児童クラブって?>
<その2:放課後児童クラブと学童保育所は違うの?>
<その3:放課後児童クラブとか学童保育所は、なんのためにあるの?>
<その4:児童クラブに入るのに条件が必要?>
<その5:必ず入れる児童クラブがあるって本当?>
第2回は2025年1月4日掲載です。
<その6:新1年生の保護者が放課後児童クラブで気を付けておきたいことは?>
<その7:児童クラブに行っていると勉強の時間が足りなくなりそう。もっと勉強させててもいいんじゃない?>
<その8:うちの子、とてもおとなしいので4月から児童クラブになじめるかどうか心配です>
第3回は2025年1月13日掲載です。
<その9:入所する放課後児童クラブは学校が休みの日に弁当持参ですが、カップラーメンは禁止です。なぜ禁止するのですか、理解できません>
<その10:児童クラブに持っていく弁当は、コンビニ弁当ではダメなのですか?冷凍食品は恥ずかしい?>
<その11:子どもの発熱は何度ぐらいまでなら大丈夫ですか? 発熱しても児童クラブを利用できますか?>
<その12:児童クラブの職員は、どういう人たちが多いのですか? 資格はあるのですか?>
第4回は2025年1月27日掲載です。
<その13:入所ができる放課後児童クラブには保護者会(父母会)があります。入りたくないので入らないでも大丈夫ですか?>
<その14:子どもが入る予定の児童クラブは午後5時ごろまでは希望者が全員入所できるのですが、それも放課後児童クラブですか?>
<その15:児童クラブの利用料が月ぎめなんですけれど、利用する日だけ料金を支払えばいいじゃないですか。おかしいです>
<その16:児童クラブでは子ども同士のトラブルが多いと聞きます。トラブルを起こす子どもは厳しく対応して、クラブをどんどん辞めさればいいと思うのですが、間違っていますか?>
第5回は2025年2月8日掲載です。
<その17:放課後児童クラブを退所、退会、辞めるタイミングはいつごろがベストですか?>
<その18:高学年になっても児童クラブに通っていることは恥ずかしいですか?自立していないと思われますか?>
<その19:夏休みや冬、春休みだけ児童クラブを使いたいのですが、わがままですか?むしろリーズナブルですよね>
<その20:児童クラブの職員が、子どもたちに「先生」と呼ばせています。教員でもないのに、なんで先生なのですか?おかしくないですか?>
第6回は2025年2月18日掲載です。
<その21:夏休みの留守番が不安なので夏休みだけ放課後児童クラブを利用したいのですが、夏休みだけの入所が難しそうなので4月から放課後児童クラブに入所します。学校がある日は留守番させるので、夏休みになるまでクラブを利用しなくてもいいですよね?>
<その22:放課後児童クラブの職員にかなりの年齢を重ねた高齢者がいます。不安ですが、大丈夫ですか?>
<その23:放課後児童クラブの職員には誰でもなれると聞きました。過去に子どもへの卑劣な犯罪をした人が入り込んでいないかどうか不安です。対策はしているのですか?>
<その24:SNSを見ると、保育所では配置されている保育士の人数が少ないので子どもへの不適切な関わりが起きても仕方がないと投稿している人がいます。児童クラブでも同じなんですか?>
第7回は2025年3月10日掲載です。
<その25:子どもが新1年生となって4月1日から児童クラブの利用を始めます。注意点を教えてください>
<その26:うちの子は花粉症です。児童クラブで薬を飲ませてほしいのですが、やってくれますよね?>
<その27:うちの子どもにはアレルギーがあります。しっかり対応してくれますよね?>
<その28:できる限り、早く迎えに行った方がいいですか?仕事を早退した方がいいですか?>
第8回は2025年4月3日掲載です。
<その29:「行き渋り」とは、なんですか? 何がそんなに大変なのですか?>
<その30:「行き渋り」の前兆、兆候はどうやって見つける?>
<その31:行き渋りになりかけているみたい! どうしたらいい?>
<その32:行き渋りを予防するには?>
第9回は2025年4月10日掲載です。
<その33:こどもが学童に行きたくないと泣き叫んでいます!>
<その34:しまった! 予想外の残業! 学童のお迎え時間に間に合わない!>
<その35:お弁当(おやつ)を忘れた!>
<その36:利用料(保護者負担金、保育料)の支払いを忘れた! 支払いたくてもお金がない!>
<その37:うちの子が、他の子に、けがをさせてしまった!>
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弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。
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放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)
(宣伝です:放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。上尾市に比較的近い地域であればお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)