放課後児童クラブ(学童保育所)を利用する人、職員へのヒント集。「児童クラブのトリセツ」シリーズ9は「がくどう大ピンチ集!」

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の成長や保護者の子育ての現実を描く人間ドラマであり成長物語「がくどう、 序」がアマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください!
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 運営支援ブログでは、児童クラブの利用を始めた保護者さんやすでに利用中の保護者さん、将来的に利用することを考えている保護者さん、また児童クラブの職員や、今後は児童クラブで働いてみたいという人に向けて、不定期ですが、児童クラブのことについて運営支援の独断と偏見による「児童クラブのトリセツ」シリーズを掲載しています。今回は9回目です。児童クラブで遭遇する大ピンチの状況、中でも保護者の立場での大ピンチを集めてみました。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<その33:こどもが学童に行きたくないと泣き叫んでいます!>
 これは最強の超絶大ピンチ。会社に出勤できない! でも実は、こどもにとってこそまさに大ピンチなのです。こどもが全身全霊で、学童や児童クラブは「自分の居場所になっていない!」と本気で否定しているわけですから、こどもにとってこそ生きるか死ぬかの大問題、大ピンチなんですね。
 そう考えてみると、おのずと、保護者も取るべき行動が決まってきます。そう、「覚悟を決めて」何もかも背負い投げる覚悟でこの大ピンチを乗り切りましょう。
「児童クラブや学童に連絡し、状況と情報を共有して連携して対応する。連携してくれない児童クラブの場合は、市区町村に厳しくクレームを出しつつ他のこどもの居場所を探す」
「他の居場所となりうる場所、お金はかかるけれど民間学童保育所、週の限りはあるけれど、そろばん、書道、公文式、絵画、音楽、スイミングなど習い事を居場所代わりにできるかどうか検討する。特に、そろばんや書道、公文式は、教室によって柔軟に対応してくれることがあるのでお勧め」
「児童クラブと相談し、はじめのうちは保護者同伴で児童クラブに行ってよいかどうか相談し、可能であれば保護者付き添いで登所してみる」
「学校からのひとり帰り時、帰宅後の1人で過ごす留守番時間への不安を減らすために、キッズ用スマートフォンを持たせる、室内にライブカメラを設置して子ども様子を手元のスマホで随時、確認できるようにする」
「同じような留守番家庭、待機児童になってしまった家庭で仲良しさんの家庭がある場合は、放課後を一緒に過ごせるように相談する」
「年次有給休暇を早めに使いきることも覚悟のうえで、4月や5月の間は、週に数日は半日休を取得するなどして子どもの帰宅後の時間に一緒にいられる日数を増やす」
「自身のキャリアに影響が出ることも覚悟のうえで、就業時間が短い場所への人事異動を希望する」

 絶対にダメなのは「無理やり、行かせる」ことです。実際に無理やり児童クラブに行かせると、そのようなことを数回繰り返すと次第にこども自身が慣れる、あきらめる、まあ種々の理由でなんだかんだで児童クラブに行くようになる子どもは、確かにいます。児童クラブの職員はよほどのことがない限り、こどもが安心して児童クラブで過ごせるように種々の配慮ができる専門職ですから、児童クラブを嫌がるこどもも、そのうちしばらくすると、児童クラブの職員の丁寧な関わりが功を奏して、児童クラブを泣いて嫌がるような事態は減っていくものです。ただし、上級生がいじめる、同級生にいじめっ子がいる、という明確な要因がある場合は別ですよ。
 よって、子どもが泣いて嫌がっても無理やり児童クラブ、学童に行かせるという選択肢を選ぶ家庭は、それなりにいます。いますが、中には、もう取り返しのつかない結果、つまり学校にも行けなくなって引きこもりに近い状態になってしまうという状況にまで陥ってしまう家庭も、わずかですがあります。ですので私は、無理やり児童クラブに送り込むことはお勧めしません。「いざとなれば、おうちで過ごせるから安心して。徐々に児童クラブに慣れていこう」と、ゆっくりとこどもに働きかけていきましょう。

<その34:しまった! 予想外の残業! 学童のお迎え時間に間に合わない!>
 ありますよね、突然の残業。ただでさえ、児童クラブ、学童が閉まる時刻までぎりぎりの退勤時間なのに、「おいちょっと、この案件どうなってる?」と急に呼び止められたり、あるいは部下や上司のミスの尻ぬぐいで帰るに帰れなくなる状況に陥ったりで、午後6時30分や午後7時の児童クラブ閉所時刻に間に合わなくなることが。まして、児童クラブを利用し始めてまだ日にちがあまりたっていないこの時期に、何度もこのような「お迎え遅れ」になってしまうと、保護者としては心配になります。何より、こどもも不安に思ってしまいますね。

 あくまで突発的に起きるお迎え遅れは、それが直ちに判明した時点で児童クラブにすぐに連絡を入れましょう。この連絡があるかどうかで、児童クラブ側の印象は天と地ほど違ってきます。すぐに連絡を入れさえすれば何も問題がない、ということではありません。すぐに連絡がなければ、児童クラブ利用の最低限のルールすら守れない家庭、という烙印を押されるだけです。あまりにはなはだしいと、おそらくはどの事業者にも設けてあるであろう規則「お迎えに間に合わないことが続く場合は退所してもらう」という厳しい規則が発動される可能性がある、ということです。お迎えに間に合わないということが判明したその時点ですぐに連絡を入れているのであれば、その厳しい退所勧告、退所指示の発動まで猶予ができる、ということです。
 やっぱり最後は人間性なのですね。「本当に申し訳ございません」と言えれば、そうそうこじれません。それが「こっちだって仕事でしょうがないんですから」とツンケンしてしまうと児童クラブの職員や運営者も人間ですから態度を硬化させてしまいます。お迎え遅れで児童クラブ職員の業務に支障を生じさせるのはどんな理由であれ間違いないことなので、そこは「申し訳ございませんでした」と言えるようになりましょうよ。

 あまりにも残業が多い職場であるなら、お迎えを他の人に行ってもらうことができる手立てをとりましょう。一番理想的なのは「ファミリー・サポート・センター」の利用です。すぐに利用できる制度ではなく若干の準備期間が必要で、かつ、自宅近くのエリアに対応してくれる人がいるかどうかによって、利用の可否が左右されるという制度ですが、もしファミサポが利用できるのであれば心強いです。
 利用している児童クラブで、仲良くなった保護者、いわゆるママ友、パパ友がいるなら、「困ったときはお互い様」として、お迎えをお願いする、一緒に連れて帰ってもらう、ということが良いです。今の「孤育て」の時代、こういうことは遠慮される傾向にありますが、人間なんてそもそもお互いに面倒をかけ、かけられて生活していく存在ですよ。仲がいい友達がいるなら、お互いに頼り合えばいいんですよ。児童クラブの職員は、保護者同士の「頼り合い」をうまくできるように保護者同士の人間関係を成熟化させることもまた、職務のスキルとしてぜひ磨きましょう。それは結果的に自分たちの仕事を楽にするのですから。

 なお、交通機関の乱れによるお迎え遅れは、これはどうしようもないので、退所勧告のようなペナルティー発動には通常はなりません。「遅延証明書」は必ず入手しましょう。ネットで簡単に入手できます。悪用は絶対ダメですよ。

<その35:お弁当(おやつ)を忘れた!>
 残念ですね、児童クラブ側で代わりの昼食をご用意することはできません。という児童クラブがほとんどです。実は児童クラブには食べ物はあります。おやつを提供しているクラブなら、そのおやつがありますし、ましておやつを時々手作りしているクラブであれば、麺類やコメはあるものです。ですが、それを、弁当の持参忘れの世帯のこどもに「かわいそうだから」と提供してしまうと、あっという間に、「うちも忘れたから児童クラブでお願いね」という家庭が相次いでしまい、収拾がつかなくなります。ですから、「食事の用意はできません」と児童クラブであれば通常は断ります。私は児童クラブの経営者でしたが「断るように」と指示を出していました。当たり前です。

 ですので、保護者が、こどもに持たせるはずの弁当を忘れた場合は、たった1つの手段しかありません。「なんとかして、保護者側で、食べ物を届ける」ことです。
 いったん帰宅して弁当を児童クラブに届けるのか、あるいは知り合いに頼むのか。知り合いに頼む場合はコンビニで食べ物を買ってもらって(お代はのちほどご精算で)児童クラブに届けてもらう。あるいは、歯痛く可能な弁当店があるなら、そこに注文して弁当を児童クラブに届けてもらうとか。

 いずれにしても保護者サイドで弁当、食べ物を届けることになります。探せば、いろいろと手段はあるものですよ。がんばってあちこち電話、LINE、メールをしてみましょう。

 おやつの場合は、弁当は違って児童クラブ側で対応してくれる可能性は広がります。ただし、「アレルゲン対応のために、持参のおやつしか、食べられない」場合はダメです。こどもの命に関わります。昼食も含めてアレルゲン対応のために家庭から持参した食事でないとこどもに食べさせられない場合は、持参を忘れた場合は、食べ物が食べられないという事態になります。それは、どうしようもありません。その際はお手上げですから、保護者はできる限り早い時間に退勤、早退して、こどもを迎えに行ってあげてください。児童クラブ側とて、なんとかしたくても、こと、命にかかわる場合にはどうしようもないのです。

<その36:利用料(保護者負担金、保育料)の支払いを忘れた! 支払いたくてもお金がない!>
 この場合は、その事態が判明したらその場で、直ちに、児童クラブ側に連絡しましょう。公営なら市区町村の担当者に、民営クラブならクラブの運営本部など、料金の窓口になっている部署に連絡しましょう。これもまた、まずは人間性が問われる場面です。「きょうが締切日なのに支払いを忘れてしまいました」「口座引き落としの日までに入金を忘れてしまいました」ということをすぐに連絡しておけば、その後の対応も比較的円滑に進みます。

 これを「あー、忘れちゃったんだよね」とか「後で払えばいいんでしょ」というような対応をされると、これまた児童クラブの運営側も人間ですからね、そうそういい感情は持てません。そういうことが、こどもへの対応に影響することは絶対にありません(これは本当にそう。滞納、未納が多い家庭だからといって児童クラブ側はこどもへの支援、援助に差をつけません。そんなことをしたら重大な人権侵害です。その点は大丈夫です)。絶対にありませんが、児童クラブの利用は現在のところ、契約で成り立つ制度です。料金を支払うことが無ければ契約が成り立ちませんから、いずれ契約解除、つまり強制的に退所ということになります。

 うっかりで支払いを忘れてしまったらすぐに連絡。その後は児童クラブ事業者側の指示に従って行動する、このことを心がけてください。そうしている限り、大丈夫です。

 さて、支払いたいけれど経済的に苦しくて利用料が支払えない場合です。これもまたすぐに児童クラブ事業者に包み隠さず相談してください。事情を相談しないで、滞納、未納を繰り返していると強制的な退所を命じられる可能性があります。経済的に苦しい場合は、また違った対応となってきます。ですので、何らかの事情で利用料などを支払うことができない場合は、すぐに児童クラブ側に相談してください。必ずですよ。相談すれば、何らかの道は開けます。私の場合ですが、相談の上、数年間かけて分割払いで、ということもやっていました。毎月1万円近くになる利用料を1,000円や2,000円という低額で、利息を付けずに支払う約束をしてもらって対応してみました。また、就学援助の相談に乗って手続きの支援をしたことも何度もあります。児童クラブ側も、それが事業者による運営の場合は、そのような経済的な困窮への対応についてはそれなりに経験を積んでいますから、相談しましょう。恥ずかしいことはありません。現実に、児童クラブの利用料を支払うことが大変な家庭は、それほど少なくはありません。

<その37:うちの子が、他の子に、けがをさせてしまった!>
 これは超絶大ピンチになるか、案外あっさりと事態が収拾となるか、どちらに転ぶかは、対応次第であり、かつ、こちら側の態度次第であり、そして相手側の態度次第です。超絶大ピンチという事態、つまり警察沙汰、裁判沙汰になる可能性もありますし、案外とほんの一言、二言で片付く場合もあります。しかも、児童クラブの対応が大きな影響を持ちます。

 超絶大ピンチになる場合は、「児童クラブ側が上手に対応をしてくれない」で、「相手側(けがをさせられた側)への謝罪が遅くなった、あるいは雑な謝罪だった」ときがほとんどです。つまり、「児童クラブ側が、事態が起こったことを早期に把握して、相手側に連絡して、原因を説明し、再発防止について約束し、こちら側の謝罪の意思を伝えている」場合は、超絶大ピンチになることはめったにありません。(それでも超絶大ピンチになる場合は、残念ながら「相手が極端に攻撃的で、何かあったら相手の非につけ込んで責め続けて何らかの利益を得てやろうと考えている」場合です。これはもう、児童クラブにはどうしようもありません。弁護士に相談してください)

 とにもかくにも、その日のうちの謝罪です。できれば、児童クラブに迎えに行ったときに相手の保護者に「申し訳ありません」と謝ることができればいいのです。それもまた児童クラブ側の調整がないとなかなかできません。つまり、トラブルについては児童クラブの調整能力が大いに問われるということです。これは児童クラブ側にとって重要です。職員が、こじれにこじれたトラブルの間で疲弊するか、あるいは保護者どうしてすぐに円満に和解してむしろ仲良くなっていくかどうか、児童クラブの対応が命運を握るのですから、「その日のトラブル、その日のうちに」の精神で対応しましょう。私の小説「がくどう、 序」でも、そのことをページを割いて描写していますよ。

 謝罪の時に菓子折りは必要なの? どこまで謝罪すればいいの? と気になるのでしょう。明確な基準や水準はありませんが、何日も病院で治療が必要な程度のけがを負わせてしまった場合は、菓子折り持参でお詫びにお伺いしたいと打診することは、あっていいでしょう。この時に気を付けたいのは、突然自宅に訪問する、ということです。逆効果です。アポなし自宅訪問はかえって事態を悪化させます。すでにお互いの連絡先を知っている場合は直接、やりとりをして謝罪の場所や時間を決めればいいでしょう。そうでない場合は児童クラブの職員を介して調整すればいいでしょう。見知らぬ世帯のこどもにけがをさせてしまった場合、自宅の住所や連絡先を知られることすら相手に苦痛となりますから、児童クラブ側を介することが良いでしょう。菓子折りを持った謝罪を断れられた場合は、仕方ありません。特に断らないのであれば、お詫びに行きましょう。菓子折りの値段ですか? あまり安すぎても失礼ですから2,000円ぐらいでどうですか。根拠? ありませんよ。2,000円ぐらいの菓子折りであれば箱もそれなりに大きいですから、ということだけです。埼玉の話ですが、梅林堂のお菓子、彩果の宝石やシャトレーゼのお菓子などを用意するのもいいかもしれませんね。もちろん、なんでも良いのですが。相手が骨折してしまった場合は、それなりに値段も高いものをご用意しなければならないかもしれませんね。
 謝罪は、事態が完全に収束するまで続きます。一度、頭を下げたからもう下げることはない、こども同士のことなんだから、では今の時代、収まりません。事態が完全に収束とは、「もうこの件でお互いに話し合うことが無くなった」という状況になること。そうなるまでは「申し訳ありません」と言わねばなりません。大事なことは、「主導権は、けがをさせられた相手側が持っていることを理解する。この状況を終わらせられるのは相手方の判断だけ、であることを理解すること」です。何より大事なことは「相手のおこさんに、申し訳なかった。ごめんね」という素直な気持ちです。それがあれば、一気に事態がこじれることは防げる可能性が高ります。あとは児童クラブ側とよく相談して対応していきましょう。

※このシリーズ、今後も不定期に掲載します。取り上げてほしいテーマ、課題がありましたら、ぜひリクエストしてくださいね。旧ツイッター(X)にポストしていただいても構いません。
 
掲載履歴:第1回は2024年12月20日掲載です。
<その1:放課後児童クラブって?>
<その2:放課後児童クラブと学童保育所は違うの?>
<その3:放課後児童クラブとか学童保育所は、なんのためにあるの?>
<その4:児童クラブに入るのに条件が必要?>
<その5:必ず入れる児童クラブがあるって本当?>
第2回は2025年1月4日掲載です。
<その6:新1年生の保護者が放課後児童クラブで気を付けておきたいことは?>
<その7:児童クラブに行っていると勉強の時間が足りなくなりそう。もっと勉強させててもいいんじゃない?>
<その8:うちの子、とてもおとなしいので4月から児童クラブになじめるかどうか心配です>
第3回は2025年1月13日掲載です。
<その9:入所する放課後児童クラブは学校が休みの日に弁当持参ですが、カップラーメンは禁止です。なぜ禁止するのですか、理解できません>
<その10:児童クラブに持っていく弁当は、コンビニ弁当ではダメなのですか?冷凍食品は恥ずかしい?>
<その11:子どもの発熱は何度ぐらいまでなら大丈夫ですか? 発熱しても児童クラブを利用できますか?>
<その12:児童クラブの職員は、どういう人たちが多いのですか? 資格はあるのですか?>
第4回は2025年1月27日掲載です。
<その13:入所ができる放課後児童クラブには保護者会(父母会)があります。入りたくないので入らないでも大丈夫ですか?>
<その14:子どもが入る予定の児童クラブは午後5時ごろまでは希望者が全員入所できるのですが、それも放課後児童クラブですか?>
<その15:児童クラブの利用料が月ぎめなんですけれど、利用する日だけ料金を支払えばいいじゃないですか。おかしいです>
<その16:児童クラブでは子ども同士のトラブルが多いと聞きます。トラブルを起こす子どもは厳しく対応して、クラブをどんどん辞めさればいいと思うのですが、間違っていますか?>
第5回は2025年2月8日掲載です。
<その17:放課後児童クラブを退所、退会、辞めるタイミングはいつごろがベストですか?>
<その18:高学年になっても児童クラブに通っていることは恥ずかしいですか?自立していないと思われますか?>
<その19:夏休みや冬、春休みだけ児童クラブを使いたいのですが、わがままですか?むしろリーズナブルですよね>
<その20:児童クラブの職員が、子どもたちに「先生」と呼ばせています。教員でもないのに、なんで先生なのですか?おかしくないですか?>
第6回は2025年2月18日掲載です。
<その21:夏休みの留守番が不安なので夏休みだけ放課後児童クラブを利用したいのですが、夏休みだけの入所が難しそうなので4月から放課後児童クラブに入所します。学校がある日は留守番させるので、夏休みになるまでクラブを利用しなくてもいいですよね?>
<その22:放課後児童クラブの職員にかなりの年齢を重ねた高齢者がいます。不安ですが、大丈夫ですか?>
<その23:放課後児童クラブの職員には誰でもなれると聞きました。過去に子どもへの卑劣な犯罪をした人が入り込んでいないかどうか不安です。対策はしているのですか?>
<その24:SNSを見ると、保育所では配置されている保育士の人数が少ないので子どもへの不適切な関わりが起きても仕方がないと投稿している人がいます。児童クラブでも同じなんですか?>
第7回は2025年3月10日掲載です。
<その25:子どもが新1年生となって4月1日から児童クラブの利用を始めます。注意点を教えてください>
<その26:うちの子は花粉症です。児童クラブで薬を飲ませてほしいのですが、やってくれますよね?>
<その27:うちの子どもにはアレルギーがあります。しっかり対応してくれますよね?>
<その28:できる限り、早く迎えに行った方がいいですか?仕事を早退した方がいいですか?>
第8回は2025年4月3日掲載です。
<その29:「行き渋り」とは、なんですか? 何がそんなに大変なのですか?>
<その30:「行き渋り」の前兆、兆候はどうやって見つける?>
<その31:行き渋りになりかけているみたい! どうしたらいい?>
<その32:行き渋りを予防するには?>

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 弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。

 放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)