放課後児童クラブ(学童保育所)をこれから利用する人、働く人へのヒント集。「児童クラブのトリセツ」シリーズ8。行き渋りの特集!

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリー小説「がくどう、 序」がアマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください!
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 運営支援ブログでは、これから児童クラブを利用する保護者さんや、将来的に利用することを考えている保護者さん、また児童クラブでお仕事をしたいという人やに向けて、不定期ですが、児童クラブのことについて運営支援の独断と偏見による「児童クラブのトリセツ」シリーズを掲載しています。今回は8回目です。この4月から新たに児童クラブの利用を始めた学童ビギナーさん向けのトリセツを集めました。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<その28:「行き渋り」とは、なんですか? 何がそんなに大変なのですか?>
 放課後児童クラブ(学童保育所)に、こどもが行きたがらなくなる現象のことです。とりわけ、新1年生に起こりやすいので注意が必要です。ただ、新1年生だけではなく、年度の途中で児童クラブに入所する、どの学年でも起こる可能性があります。

 行き渋りが大変な理由は次の通りです。
・特に新1年生の場合、児童クラブへの行き渋りに陥ると、保護者が安心して仕事等をすることができなくなるのです。会社を休んだり年次有給休暇をたくさん使ったりすることになります。それがきっかけで、職場に居づらくなってしまうこともあります。
・児童クラブに行きたくないという気持ちが強まった子どもは、学校への登校も嫌がる、つまり不登校状態に陥る可能性があります。学校に登校すれば児童クラブに行くことになる、だったら学校にも行きたくない! という子どもの気持ちです。こうなると、保護者は、もう仕事どころではなくなります。仕事をずっと休んで子どもに寄り添う選択が重要となってくるからです。会社を辞めることにもなりかねません。
・結果として、仕事と子育ての両立が事実上、不可能となるのが「行き渋り」です。

 行き渋りが大変なのは、なかなか気が付かないからです。行き渋りの対策としては「起こさない」という予防と、「起きた場合に直ちに対策を講じる」という手当てですが、起きた場合に以前のような状態に戻すのはとても大変です。となると予防に力を入れるべきですし、それは後ほど紹介しますが、なかなか気が付かないのが行き渋りの特徴であるので、保護者はたいてい、「行き渋りの状態が起きてしまった」ということで深刻な事態に突然、向き合うことになります。
 なぜ、なかなか気が付かないのか、それは単純な理由で、「こどもが親を困らせたくないと我慢するから。こどもは、親のことをとても真剣に、まじめに考えているから」です。こどもは、自分が児童クラブに行くことで親が仕事をできたりほかの用事ができたりすることを理解しています。だからこそ、自分は頑張って児童クラブに行こうと思うのです。「行きたくない」と言って親を困らせたくないからです。児童クラブの環境や状況が自分にとって嫌で辛い場所であっても、親のことを考えてずっと我慢する。我慢をして「学童、楽しいよ」と、時には本心ではないことも親に話してしまう。そして、児童クラブで嫌な時間を過ごすことがずっと続いて子どもの心の我慢の限界を超えてしまったときに、どっと「もう学童は嫌だ!」という圧倒的な本音で覆い包まれてしまい、行き渋り状態に陥るのです。お分かりの通り、こうなってしまったら、こどもの心を、行き渋りの前の状態に戻すのは本当に大変です。

<その29:「行き渋り」の前兆、兆候はどうやって見つける?>
 行き渋りの前兆、兆候は、なかなか見つけにくいです。「どう?学童は楽しい?」と、こどもに質問しても、まじめないい子ほど、本音は違っていても「楽しい」と答えるものです。では、「嫌なことはない?」と尋ねても、結果としては同じことです。

 こどもには、児童クラブや学童で、起きた出来事、気になった出来事、職員や友達の様子を尋ねましょう。こどもの気持ちの喜怒哀楽を直接に尋ねるのではなくて、こどもが児童クラブで見聞きしたできごとを、1~2つでいいので、しかもごく自然な形で、さりげなく、でも毎日、聞きましょう。ここで、こどもが具体的にいろいろ話してくれたり、あるいは「こんなことがあったよ」と教えてくれるのが、わりとスムーズであれば、行き渋りの不安は相当、少ないでしょう。
 しかし、こどもがなかなか話してくれない、教えてくれない、あるいは「うーん、別に」「分からない」「覚えていない」ということを繰り返す、あるいはそのような対応ばかりであれば、こどもは児童クラブで楽しく過ごしていない可能性が高いと考えられます。それこそ、行き渋りの前兆、兆候です。こどもは、自分がその場にいて楽しいと思う、又は興味を持てる出来事があると思うときは、その場、この場合は児童クラブになりますが、その場が「自分の居場所」となっているのです。この場合の居場所とは、物理的に時間と空間を過ごしている場所のことではありません。こどもの心が安息の場としてその場を受け入れているかどうかで、居場所であるかどうかが決まります。安息の場として理解しているのであれば、その場で起きた出来事などをこどもは覚えていて、それを親にも話してくれます。話してくれないのは、その場が、そのこどもにとって居場所となっていない可能性が高いと考えるべきだ、ということです。

 有効なのは、児童クラブ職員の観察です。もっともこの場合は「こどもの様子をしっかりと見て、普段から育成支援に尽力している、優秀な児童クラブ職員、支援員であること」が必要です。ただ単に、子どもを見張っているだけの給料泥棒的な児童クラブ支援員では、こどもの本当の様子をつかめないのですが、まじめで才能のある児童クラブ職員であれば、特に新1年生のこどもの様子には敏感になっています。「まだ、上級生との関係で慣れていないようですね」とか「同じ保育所の友達を中心に、徐々に交友の関係を広げているようですよ。笑顔の時間もだいぶ増えてきましたよ」などと、丁寧にこどもの様子を教えてくれます。その中で、「なかなか、まだ、なじんでいないようです」という報告があるかもしれません。それもまた、重要な、行き渋りの前兆、兆候です。

 ほか、「お弁当を(好物ばかりをそろえたのにも関わらず)たくさん残している」、「時々、ぽつりとでも、児童クラブのことを否定的に伝える言葉を漏らす。例えば、学童にいる何年生が嫌だとか、学童の先生が怖い、とか、否定的なニュアンスの言葉を何気なく話す」ということも大事な前兆です。「児童クラブに登所すると体調が悪くなる。学校でも放課後に近づく時間に具合が悪くなって保健室にたびたび行くようになる」というのは典型的な前兆、兆候です。心理的なストレスが肉体的な変調に現れたのですから、もう危険水域に入ってします。

 前兆や兆候はとてもささいなことです。逃さないように普段から意識してキャッチするようにしましょう。

<その30:行き渋りになりかけているみたい! どうしたらいい?>
・児童クラブ職員と綿密な連携を!
 →家庭だけでは対処できない難問です。児童クラブの職員に相談しましょう。そもそも行き渋りは、児童クラブの場が原因となって起きる現象ですから、児童クラブ側の全面的かつ主体的な対応がないと、とても解決しません。児童クラブの職員、まして放課後児童支援員であれば、「こどもの育成支援」の専門職ということになっています。「こどもが、児童クラブに進んで通うための援助をすること」が重要な職務になっています。ですので、児童クラブの職員と連携して、「そのこどもにとって、児童クラブが、居場所として認識されるために、ありとあらゆることをする」という態勢を確立することが必要です。当然ですが、児童クラブ側に丸投げでは、絶対に解決しません。家庭での対応ももちろん必要ですし、児童クラブ職員にしてみれば「家庭の協力が得られないと、行き渋りの解決はとてもできない」という気持ちになります。その点はくれぐれも理解が必要です。

・いったん「リセット」も必要
 →行き渋りに入ってしまったら、無理に児童クラブ利用を強要してはなりません。学校の不登校状態や引きこもり状態になる可能性を考えてください。こどもが、頑張って児童クラブにいっている間は保護者さんも頑張って仕事ができたはずでしょうから、仮にこどもが行き渋り状態に陥ってしまったら、まずは、それまでに使わないで済んだ年次有給休暇を使って、こどもがまっすぐ下校できるような日を増やしましょう。日によって、「今日は学童に行く」という日があるものですから、その時はこどもの言葉を信じて児童クラブに行ってもらうのも、もちろんいいでしょう。しかし一方で「今日は絶対に学童に行きたくない」というのであれば、「いいのよ。きょうは下校班でおうちに帰ってきて。その時間には、もしかしたらちょっと遅れるかもしれないけど、パパ(ママ)がお家に帰ってくるようにするから」として、こどもを迎え入れる態勢を、無理してでも作りましょう。つまり、いったん、こどもの児童クラブ利用をリセットすることです。
 仕事を早く切り上げられないなら、知り合いに相談することも考えましょう。とにかく、こどもの安全を見守ってくれる人を確保する努力をしましょう。
 そうして1~2か月、親も頑張ってこどもの心の回復を待つことになります。

<その31:行き渋りを予防するには?>
 その30で記したように、行き渋りになってしまったら対応がとても大変です。ですので、「予防」に重点を置きましょう。

・こどもに「必要以上な心配」を与えない。
 →行き渋りをこども自身が必要以上に我慢することがないように、保護者はくれぐれも「あなたが学童に行ってくれないと、親が困る」「学童に行かないと仕事を休まなきゃいけないから、学童には行ってね」と、プレッシャーをかけないでください。むしろ「時々は学童、さぼってもいいからね」ぐらいに伝えて、必要以上に学童の重要性を、特に低学年のうちに心理的に押し付けないようにしましょう。それが小学4年生や5、6年生ともなるとこども自身の理解力も急激に高まりますし、児童クラブを利用しない選択肢もそろそろ取りうるようになれば、また状況は変わってくるでしょう。家庭で1人で留守番させるのにはあまりにも不安すぎる低学年のうちは、「あなたが頑張って学童に行かないと、パパとママは困る」ということを口にしないでくださいね。言われなくてもしっかり子どもは理解していますし、言われることで必要以上の重圧をこどもが感じるのです。それが、行き渋りを限界突破まで耐えてしまう原因になるのです。

・こどものちいさなリクエストに積極的に応じる。
 →こどもは、特に新1年生や、上級生であっても転校生でその地域に初めて入る場合は、とても人間関係、コミュニケーションで、心理的なストレスを抱えているものです。児童クラブは「濃密な人間関係が複雑に入り混じっている」場所です。そこで過ごすことは、とても複雑で濃密な人間関係に直面しながら心理的な負担を毎日、無意識でも負いながら過ごしているということを、まず保護者は理解しましょう。
 ですから、児童クラブに我が子を迎えに行ったあと、必ず「何かしたいことある? 何か食べたいものある?」などと気軽に声をかけましょう。「今日はマックがいいな」とあったら「じゃあ、夕食はそうしちゃおうか」ぐらいの心の余裕を保護者はもってください。
 こどもに「児童クラブを利用すれば、何か高価なものが手に入る。ご褒美が必ず手に入る」ということを誤学習させることになってはいけませんが、習慣化してもさして困らないことであれば、こどものリクエストになるべく応じてあげてください。その時間帯にこどものリクエストに応じられない場合は、例えば、次に児童クラブに弁当を持っていく機会があるときに子どもの大好きなおかずを入れてあげるから、ということで代替させるなど、そこはうまいこと、やってくださいね。

・とにかく、こどもに関わろう。時間の長短ではありません。濃密さ、です。
 →児童クラブを利用すればどうしてもこどもと一緒に家庭で過ごす時間は短くなります。宿題をして早寝をすれば2~3時間程度しかないでしょうか。その時間の短さに「ごめんね」と思う保護者さんは多いのです。でも、5時間、一緒に家庭の中で過ごしていても親も子もそれぞれ動画に夢中である場合と、1時間であっても親子で会話をして動画を見るにしても2人一緒に動画を見て話し合って笑い合っているのであれば、それはもう、1時間であっても親子で「関わり合って」過ごしている時間の方が圧倒的に、こどもにとってはうれしい時間です。
 時間の長短ではありません。児童クラブ、学童から家に戻れば、夕食でしょう。宿題でしょう。ゲームや動画の時間でしょう。お風呂があって明日の支度もあります。そして就寝です。それぞれのタイミングで、親子が関われる時間ばかりです。その時間を親子で関わりましょう。その中で「ねぇ、きょう学童で気になったこと、あった?」とさりげなく聞いてみてください。「きょうね、こんなことがあったよ」とこどもが話してくれるのなら、行き渋りは、まず大丈夫です。

・残念な場合もある。
 →残念ながら、児童クラブの職員の資質は千差万別です。現実に、乱暴な言葉遣いをしたり、こどもを威圧させてその場と空間を支配しようとする程度の低い職員も、います。そのような場合は児童クラブに相談しても無駄なことが多いのです。そういうダメな職員を従事させていることがそもそも児童クラブ運営事業者の程度が低い、ろくな事業者ではないということの現れだからです。このような、児童クラブそのものに、こどもの行き渋りの原因がある場合も、残念ながらありえますし、案外と多い可能性すらあります。
 この場合は、市区町村から児童クラブの運営を任されているのであればその市区町村に伝えて善処を要求することになります。市区町村とは関係がない、事業者の自主的な事業(いわゆる「民間学童保育所」というのが、この場合に相当します)の場合は、本社や相談窓口に対して意見や抗議を伝えることになります。
 いずれにしても、直ちにそれで事態が大幅に改善することは期待薄です。それだけ実は児童クラブの世界は、なかなか、前近代的なのです。人を替えたくても人がいない、そもそも「そんなことぐらい我慢すればいい。わがままを言うな」という本末転倒な考え方で問題を解決しようとする態度が往々にして見られるのです。
 こういう残念な場合は、児童クラブ側と相談して行き渋りを解決することができません。むしろ、とっととそんな児童クラブは辞めて、何とか別のこどもの過ごす方法を考えるほうがマシです。そんなひどい児童クラブに数千円であっても利用料を払うことは無駄です。

 こどもは、児童クラブという環境に対して自分なりに徐々に適合していくように準備してはいるものの、そのこどもなりの順応のペースがあります。すぐに慣れる子もいれば、数か月かかる子もいます。そのこどもにとって、今の児童クラブの状況がうまく合わない場合、児童クラブに対してあまり良い感情を持てなくなり、結果として「行き渋り」に発展する可能性があるのです。
 保護者のみなさんには、仕事が早く終わった日は、いつもよりちょっとだけでもいいので早めに児童クラブに迎えに行って、その足で買い物に行くとか、ファストフードに寄るとか、親子の時間を楽しんでください。それもまた、子どもなりの「うれしい体験」となります。その日々の積み重ねが、やがて児童クラブ利用が自身の日常の生活の一部、と子どもが自然に理解していくことにつながり、行き渋りも遠ざけることになりますよ。

※このシリーズ、今後も不定期に掲載します。取り上げてほしいテーマ、課題がありましたら、ぜひリクエストしてくださいね。旧ツイッター(X)にポストしていただいても構いません。
 
掲載履歴:第1回は2024年12月20日掲載です。
<その1:放課後児童クラブって?>
<その2:放課後児童クラブと学童保育所は違うの?>
<その3:放課後児童クラブとか学童保育所は、なんのためにあるの?>
<その4:児童クラブに入るのに条件が必要?>
<その5:必ず入れる児童クラブがあるって本当?>
第2回は2025年1月4日掲載です。
<その6:新1年生の保護者が放課後児童クラブで気を付けておきたいことは?>
<その7:児童クラブに行っていると勉強の時間が足りなくなりそう。もっと勉強させててもいいんじゃない?>
<その8:うちの子、とてもおとなしいので4月から児童クラブになじめるかどうか心配です>
第3回は2025年1月13日掲載です。
<その9:入所する放課後児童クラブは学校が休みの日に弁当持参ですが、カップラーメンは禁止です。なぜ禁止するのですか、理解できません>
<その10:児童クラブに持っていく弁当は、コンビニ弁当ではダメなのですか?冷凍食品は恥ずかしい?>
<その11:子どもの発熱は何度ぐらいまでなら大丈夫ですか? 発熱しても児童クラブを利用できますか?>
<その12:児童クラブの職員は、どういう人たちが多いのですか? 資格はあるのですか?>
第4回は2025年1月27日掲載です。
<その13:入所ができる放課後児童クラブには保護者会(父母会)があります。入りたくないので入らないでも大丈夫ですか?>
<その14:子どもが入る予定の児童クラブは午後5時ごろまでは希望者が全員入所できるのですが、それも放課後児童クラブですか?>
<その15:児童クラブの利用料が月ぎめなんですけれど、利用する日だけ料金を支払えばいいじゃないですか。おかしいです>
<その16:児童クラブでは子ども同士のトラブルが多いと聞きます。トラブルを起こす子どもは厳しく対応して、クラブをどんどん辞めさればいいと思うのですが、間違っていますか?>
第5回は2025年2月8日掲載です。
<その17:放課後児童クラブを退所、退会、辞めるタイミングはいつごろがベストですか?>
<その18:高学年になっても児童クラブに通っていることは恥ずかしいですか?自立していないと思われますか?>
<その19:夏休みや冬、春休みだけ児童クラブを使いたいのですが、わがままですか?むしろリーズナブルですよね>
<その20:児童クラブの職員が、子どもたちに「先生」と呼ばせています。教員でもないのに、なんで先生なのですか?おかしくないですか?>
第6回は2025年2月18日掲載です。
<その21:夏休みの留守番が不安なので夏休みだけ放課後児童クラブを利用したいのですが、夏休みだけの入所が難しそうなので4月から放課後児童クラブに入所します。学校がある日は留守番させるので、夏休みになるまでクラブを利用しなくてもいいですよね?>
<その22:放課後児童クラブの職員にかなりの年齢を重ねた高齢者がいます。不安ですが、大丈夫ですか?>
<その23:放課後児童クラブの職員には誰でもなれると聞きました。過去に子どもへの卑劣な犯罪をした人が入り込んでいないかどうか不安です。対策はしているのですか?>
<その24:SNSを見ると、保育所では配置されている保育士の人数が少ないので子どもへの不適切な関わりが起きても仕方がないと投稿している人がいます。児童クラブでも同じなんですか?>
第7回は2025年3月10日掲載です。
<その25:子どもが新1年生となって4月1日から児童クラブの利用を始めます。注意点を教えてください>
<その26:うちの子は花粉症です。児童クラブで薬を飲ませてほしいのですが、やってくれますよね?>
<その27:うちの子どもにはアレルギーがあります。しっかり対応してくれますよね?>
<その28:できる限り、早く迎えに行った方がいいですか?仕事を早退した方がいいですか?>

※この投稿で、運営支援ブログは995の投稿記事を数えます。まもなく、1,000記事の投稿となります。

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 弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。

 放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

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