放課後児童クラブ(学童保育所)のヒント。「児童クラブのトリセツ」シリーズ22は「ここがうれしい児童クラブ」です。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブの労務管理や事業運営をサポートする社会保険労務士でもあります。放課後児童クラブを舞台にした(とても長い)人間ドラマ小説「がくどう、 序」が、アマゾン (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)で発売中です。「ただ、こどもが好き」だからと児童クラブに就職した新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描くハッピーサクセスストーリーです。お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
久しぶりのトリセツシリーズは、これから放課後児童クラブを利用する保護者さんに特に伝えたい、放課後児童クラブの素晴らしさです。素晴らしさはわたくし萩原の主観です。なおいつもこの運営支援ブログは児童クラブ、学童保育の問題点ばかり粘着してとりあげているので、ブログ主は児童クラブのことが嫌いなんでしょう、と思われていそうですが、その正反対なんですよ。児童クラブの素晴らしいところが大好きだからそれをもっと充実してほしいと願いつつ声を上げているだけです。でも、これから放課後児童クラブを利用する人には不安になってしまいますね。ですので今回のトリセツは、児童クラブの素晴らしいところを紹介します。いまもうすでに児童クラブを利用している人や、児童クラブで働いている人も「そうだそうだ!」と再確認してください。そして残念ながら、あまりよろしくない児童クラブに関わっている人はぜひ、より良い児童クラブに変わるように行動してみませんか?
(※基本的に運営支援ブログと社労士ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブは、いわゆる学童保育所と、おおむね同じです。)
<その104:集団で、複数で、過ごす時間の大切さ>
ええと、「わりと1人で過ごすのが好き」「あまりにぎやかなのは苦手」というこどもの居場所もしっかりあるのが児童クラブですからそこはご心配なく。黙々と児童クラブで読書を続けるこどももいますよ。しっかりとした児童クラブ職員なら、こどもの気持ちを尊重して、集団で過ごすのが苦手なこどもを無理やり大人数の集団行動に放り込みませんからね。そこはまず前置きしておきます。
その上で、こどもたちの集団複数での行動経験を、うんと積み重ねることができるのが児童クラブです。「それって学校でも保育所でも同じでしょう?」というのは、ちょっと違うのですよ。全国の児童クラブをひととおりチェックしたわたくしは知っていますが、「低学年と高学年」や「1年生だけの児童クラブと、それ以外の学年を集めた児童クラブ」という学年別で入所させるこどもを区別している、とんでもない(もちろん残念な意味です)児童クラブもちょっとありますが、大多数は、1年生から上級生まで、同じ空間内で一緒に過ごす児童クラブです。学校などは、同じ年齢集団で過ごす場所ですし、指示をする人に従って行動する時間と空間です。児童クラブは違うのです。
児童クラブでは、異年齢のこどもたちの集団が、わいわいがやがやしながら過ごしています。その環境こそとても大事なのです。放課後児童クラブの運営について目指すべき目標地点となるように国がまとめた「放課後児童クラブ運営指針」という、児童クラブ運営にとって最も重要な手引きがあります。その運営指針の内容の解説書には、こう書かれています。(PDF版25ページ)
「集団や仲間で活動する機会が増え、その中で規律と個性を培うとともに、他者と自己の多様な側面を発見できるようになります。運動能力や言語能力、絵画や音楽の能力等の違いを認めながら、グループ学習や集団遊びにおいて、それぞれの特技を生かす方法を発見していきます。」
規律や個性を培う、つまり社会性も主体性も集団活動で育てていくのですね。それぞれの特技を生かす方法を発見するというのは、創意工夫を編み出していく創造力や発想力ですね。こどもは集団で過ごすと、人間として大事な能力をどんどん身につけていくのです。いまや、異年齢の集団生活は児童クラブが最も代表的な場所です。
ですからね、これから児童クラブを利用する保護者さん、大勢のこどもがわいわいがやがやして過ごしている児童クラブが、ごく普通なんですよ。「なんでこどもたちが礼儀正しくしていないのですか? しっかり座ってテーブルや机に向かっていないんですか?」と思わないでください。宿題している子がいれば、壁を背に本を読んでいるこどもがいる、ごろんと寝転がって天井を見つめているこどももいる、そういう児童クラブであれば、安心してくださいね。
<その105:遊びで身につく非認知能力!>
児童クラブの世界に初めて触れる保護者さんが物足りなく思ったり、不安に思ったりすることの中で、最もと言えるほど多いのが「いつもダラダラ遊んでいるだけで、その時間、勉強させた方がこどものためになるんじゃないですか!」という心配や不満です。
あえて言おう、杞憂であると。
児童クラブでこどもがする「遊び」と、大人が一般的にイメージする「遊び」は、まったく違うのですよ。それはどのくらい違うのかといえば、クロマグロとカツオぐらい違います。大人の遊びは、家庭を壊す火遊び(詳細な説明は省略)とか、ぽっかり空いた隙間の時間つぶしや、休日を親しい仲間とわいわいして過ごすことですね。楽しみを求めるものが多いでしょう。
こどもの遊びは、違うんです。これも放課後児童クラブ運営指針に説明してもらいましょう。解説書には、遊びのことが重大すぎてあちこちにその効果が説明されています。長いのですが、大事すぎるので引用紹介します。PDF版29ページです。
「こどもにとって遊びとは最も自主的で真剣な活動です。こどもは遊びの中で自らの知恵や技能を思う存分発揮することができます。そして遊びはどんな相手とも平等に交わることが保障された活動です。また、遊びは総合的活動であり、こどもは遊びの中で様々なことを学習し、遊びを通して運動能力や社会性、創造性等々を発達させます。このように、遊びは、こどもにとって認識や感情、主体性等の諸能力が統合化される他に代えがたい不可欠な活動です。
遊びは、こどもにとって最も自主的な活動です。何をして遊ぶか、誰と遊ぶか、いつまで遊ぶか等々、遊びへの関わり方は本来、こども自らが決めることができるものです。その意味では、「一人遊び」も「見ていること」も遊びへの参加として認められるものです。その時のこどもの体調や気分によって、選択される遊びの形態は異なるものですので、こどもの意思は尊重されなければなりません。
同時に、遊びは文化であり、大人世代からこども世代へと、ある地域から他の地域へと継承されていくものでもあります。大人には、より楽しい様々な遊びについて探究して、適切な形でこどもに伝えていくことが求められますし、こどもとともに遊びを創造していく必要もあります。そうした意味では、現代の放課後児童クラブは、遊び文化を伝承し広げていくために大切な役割を担っているといえます。」(引用ここまで)
伝えたいことは、「遊びは、大人が社会で生きていく上で必要な能力を自身の中で連携させるために必要」であり、「運動能力も、社会性も、自分自身で判断できること(=自己肯定感)をも、育てていくために必要なプロセス」です。
放課後児童クラブ運営指針は一言も言っていないですが、わたくしは、この運営指針こそ、こどもの非認知能力を育てていく活動の重要性をうたっているものだと考えています。運営指針を愚直に守っていこうという児童クラブは、保護者運営系の児童クラブや公営系のクラブに目立ちます。数としてはかなり多くのクラブです。そういうクラブにこどもが入った保護者さんは、こどもをクラブに迎えに行くたびに、「学童で遊んでいるだけ?」と、思うかもしれませんし、実際にそう思う保護者さんは多いのです。
ですがね、大丈夫なんです。遊びで身につけた非認知能力は「生きる力」そのものです。遊びはいろいろな試行錯誤、失敗がつきものです。勝ち負けがある遊びも多い。失敗や負けがあっても、次にはうまくいったり勝利したりする。それが楽しくて遊びをすることは普通です。その「次はきっとうまくいくぞ!」「次こそ失敗しないで勝とう!」という前向きな気持ちを、遊びは育てていきます。その前向きな気持ちを存分に身につけていると「自己肯定感」が育ったこどもになります。それは将来の受験勉強や部活動で、「次は失敗しないから」とか「こうしてみたら、うまくいくかも」という創意工夫のチャレンジ精神を養っていくのです。
よく遊ぶこどもは、なんでもうまくいくんですよ。もし、たくさん遊んでいるこどもがいる児童クラブに入ったら「当たり!」と思っていいですよ。なおちょっとだけ注意しますとね、児童クラブの職員が「次はこれで遊んで。その次はあの遊びでね」と、遊びのメニューを指示して決めている場合は、それは遊びではないんですよ。遊びではなくて作業です。そういうクラブでしたら、保護者さんはやんわりと「ところで、放課後児童クラブ運営指針についてはどの程度参考にされています?」と、質問するといいですよ。
児童クラブの遊びでこどもは育つ。その先、高校や大学に進んだり働き出したときに必要な能力を、児童クラブ時代の遊びで身につけていくんですから。期待していいですよ。
<その106:こどもの安全安心>
当たり前なのですが再確認しておきましょう。児童クラブの本質は、こどもの健全育成です。言い方はアレですが、立派な大人になるように社会がこどもの成長を後押しする、という意味です。何が立派なのか人それぞれですけどね。
こどもが健やかに育つためには、こどもの権利が守られていなければなりません。ですから通常、まともな児童クラブは、こどもの安全安心を第一にしています。(ここは残念ながら、当たりはずれは、あります。こどもを怒鳴りつけて心的外傷後ストレス障害にさせてしまうひどい児童クラブも事実としてあります。そういうクラブは早く廃業してほしいですし、行政は、そういうおそれがあると指摘を受けた児童クラブを徹底的に調査して指導するべきですね。)
こどもが安全安心な場所にいるからこそ、保護者は、働けたり、勉強できたり、介護や看護に打ち込めたりするのです。そのことってとても大切なことです。
時たま、「見学に行ったけれども中を見せてくれなかった。ひどいじゃないですか。これから利用する上で参考になればと思ったのに、人を人として見られないほど児童クラブ職員ってバカなんですか?」とクレームを受けたことがあります。わたくしはもう、そういう対応をした児童クラブ職員を褒めましたね。なぜなら、事前予約やアポイントメントを取っていない、突然やって来た「自称・将来の保護者」を児童クラブの中に招き入れてこどもたちの面前に連れていくことはもう、絶対にしてはならないからです。こどもの安全安心をしっかり守っている現れです。児童クラブには、こどもの安全安心を何より大事に守りたいと考えている職員たちが大勢いるということを知っておいてくださいね。
(とはいえ、点検に訪れた行政側の職員を追い返したときにはさすがにわたくしは役所に頭を下げに行きました。名札を見せても信じてもらえなかったってことでした。。。)
<その107:保護者の世界も広がるよ>
良くも悪くも、特に同じ学年のこどもの保護者同士で、顔を合わす機会があるでしょう。もしかすると、イベントなどで活動を(無理やりにでも)共にするかもしれません。
同じ世代のこどもを育てている保護者同士、話が合いますよ。「もしかして何かプリントが配られた?」という情報交換ができますいよ。「あした、水筒持っていくって知ってた?」という危険回避も、児童クラブで顔見知りになった保護者間でできるようになりますよ。
そうです。児童クラブをきっかけに、保護者同士のコミュニケーションが広がっていきます。無理やり、仲良くなる必要はないですし、当たり障りのない関係でやりとりすることでも、誰も気にしません。もしも、気が合いそうな人がいたら仲良くなれればいいね、のことに過ぎないのですが、児童クラブというのは、「同じような子育て環境」で過ごす人が、ある意味、強制的に、運命的に出会う場所です。その一期一会、袖振り合うも他生の縁、ということが希薄な現代社会において児童クラブはなかなかに、レトロな場所なのですね。児童クラブで仲良くなった保護者との付き合いは、結構長く続きますよ。友達が増えたらいいな、と思っている人でしたら、児童クラブつながり、学童つながりの知り合いを沢山つくれますから、積極的に活用しちゃってください。
(ひと昔、ふた昔前の児童クラブ、学童と呼ぶ方がしっくりくる世界線では、夏休みに泊りがけの学童キャンプをよくやっていましてね。こどもたちを寝付かせた夜10時過ぎ、キャンプに参加した保護者同士、大人同士の酒盛りが始まるのです。そこで意気投合する人も大勢いたものです。ああ懐かしや学童キャンプ(遠い目))
<その108:様々な魅力の児童クラブがある!>
児童クラブは、「こうでなければダメ」というものが、ほとんどない仕組みです。国からの補助金をもらうために有資格者を配置しなければならないとか、決まっている開所時間通りに開所しなければダメですよ、こども1人あたりだいたい1.65平方メートルは確保しましょうね、ぐらいです。放課後児童クラブ運営指針を参考にしない児童クラブも(困るのですが)あるにはあります。それぐらい、良くも悪くも、ユルユルの世界です。(まあわたくしは、制度そのものはもっと厳格に、運営内容についてはフリーダムに、という考えですが)
いまの児童クラブでは、英会話や中学受験、スイミング、ダンス、プログラム、工作な食育、漢字検定などいろいろなことを体験できたり勉強できたりする内容の施設が、うんと増えています。運営支援は、放課後児童クラブ運営指針をとても重要に考えていますが、その運営指針だけに縛られた運営を世の中すべての児童クラブに義務付ける必要はないと考えています。運営指針をしっかり守るクラブがあれば、運営指針のエッセンスを参考に独自の取り組みを展開する児童クラブだってあってよい、できれば保護者とこどもが相談して、通いたい児童クラブを選択できるようになればいい。地域に複数の児童クラブがあって選択できるようになればいいんです。
さて、特に都市部を中心に、いろいろなプログラムを用意している児童クラブがあります。そういうクラブで、かつ、運営指針もまたしっかり踏まえているクラブであれば、「遊ぶときはがっつり遊ぶ、そしてプログラムを楽しむときも集中してやろう」というメリハリがついた活動を展開できているでしょう。そういうクラブは、ちょっと料金が高めです。運営指針を素朴に守る伝統的な児童クラブは職員の無期雇用で人件費を多く使う場合でもおおよそ1万円台後半ですが、プログラムを展開するクラブですと月5、6万円になっても不思議ではありません。(なお放課後児童健全育成事業ではない、いわゆる民間学童保育所ではもっと料金が高いことも。まして夏休みなど期間限定ではそれこそ20万円ぐらいになりますね)
プログラムが充実している児童クラブでは、こどもの知的好奇心をしっかり育むことができるでしょう。なお、運営支援から余計な一言を言えば、いわゆる「公設民営」の、料金が高くても1万円台後半の児童クラブでも、活動内容として各種プログラム充実をうたっている児童クラブがあります。そういう公設民営のプログラム重視の児童クラブと、料金がちょっと高めの児童クラブ(まずほとんどの場合、民設民営型の児童クラブです)でのプログラムは、それこそ「生クリームとホイップクリーム」ぐらいの差があります。
これはもう完全にわたくし萩原の主観ですが、「公設民営でプログラム重視をうたっているクラブ」は「全国展開している児童クラブが熱心にPRしている」ことが多いのですが、なぜかといえば「どんな職員でもマニュアル通りにプログラムを動かしているから。裏返せば、児童の健全育成=育成支援がその中核=はとても高い技量、スキルと膨大な研修の積み重ねが必要だけれども、会社が用意したプログラムのマニュアル通りにこどもを「動かす」ことは、誰でもできるから。つまり職員の技量、スキルの低さを隠すためにプログラム型学童運営が利用されている」ということです。全国あちこちで児童クラブを運営している事業者の場合、当然「児童クラブ運営事業」で収益を得ているわけです。人件費を増やして事業者の収益を減らすことはしません。当然、プログラムに専門性のある人を用意せず、自前の職員がマニュアルを使ってプログラムを行うのですが、「職員はマニュアルを読み上げるだけ。あとはこどもたちがタブレットを動かして勝手にやっている」という、ひどいプログラムを導入している事業者もあるのですね。見た目の説明、いわゆるカタログスペックからは、なかなか分かりません。自治体はそういう事業者のプレゼンテーションに(実は内情をうすうす知っていても)高い評価を与えてしまうものです。残念ですね。
一方で、高い料金を設定している代わりに、そのプログラムの専門者を招いて担当させていることが多い、民設民営のプログラム型児童クラブは、さすがに内容がしっかりしていることが多い。公設民営のプログラムの内容を比べると、雲泥の差があり得るということを意味しているのです。ですから、保護者のみなさんは、「そのプログラムを担当している人は専門性のある人なの?」を、常に気にしておきましょうね。
(もちろん、残念ですが高い料金を求める民設民営クラブでも、安全性がおざなりになって大事故を招いてしまったという悲惨な例もあります。最終的には、児童クラブを運営する事業者が、真摯に「こどもの安全安心を守ることこそ、最大のこどもの最善の利益につながる」という当たり前のことを理解しているかどうかに、かかっています。)
<その109:保護者自身の社会貢献>
これはもう少数派、ごく限られたことと前置きします。児童クラブは、こどもの健全な成長を支える場所であり、子育て世帯の日々の生活を支える社会インフラです。かつてのような保護者運営のスタイルはだいぶ減り、児童クラブ事業を専業で行う企業や団体によるクラブ運営が増えてきました。その結果、保護者が実際に児童クラブの組織運営、事業者の経営に関わる機会は激減しました。それはそれで良いことでもありますが、そうであっても、「児童クラブにおける、こどもの成長」については、保護者である限り、児童クラブに丸投げでは保護者としての立場が果たせないとも、わたくしは考えています。
なにも難しいことではないのですよ。「クラブでこどもはどうやって過ごしている?」と気にするだけの話です。それは自然に、自分のこどもだけではなくて、他の家のこどもにも気が向くでしょう。そうです、児童クラブでどうやってこどもたちは育っているのだろう、何か困ったことがないだろうか、今は何が楽しくてみんな過ごしているのだろうかと思うことで、自然に、児童クラブの保護者は「クラブにいるこどもたちみんなのお父さん、お母さん、おじいちゃんおばあちゃん」になれるのです。そこには、「うちの子だけ」という視点ではなくて、「みんなにとってより良い児童クラブであるために」という公共的な視野が知らず知らずに根付いているのです。
児童クラブがよりよい内容で運営されることに保護者が関心を向け始める、児童クラブの質の向上のことを大事に思うということは、児童クラブは社会インフラですからね、もう立派に、社会をより良くしていこうということへつながっているのです。それが、こどもまんなか社会に大事なことだと運営支援は考えています。児童クラブの質の大事さは、そこで働く人の待遇の改善を求めることと同じことにも、ぜひ理解してくださいね。
こうした児童クラブの大切さは、残念ですがなかなか気づくのが難しいのです。最近では、運営する事業者が替わるときに次の事業者への不安と相まって、「いままでの児童クラブでは、どうしてダメなの?」と保護者が気づくことが多いのですが、運営事業者が替わるプロセスに入りだした、あるいは次の事業者が決まってしまった、からでは手遅れです。でもそれは、次の機会につながります。児童クラブにこどもが通っている間はぜひ、児童クラブからこどもが巣立った、もう利用しなくなったということでも、児童クラブの質の向上、そこで働く人の立場のことをずっと思いやってくれる保護者であると、児童クラブにとって本当に力強い存在になれます。ここまで来ることは難しいですし、児童クラブの保護者数千人に1人ぐらいですが、せめて数百人に1人ぐらいまで増えてほしいなあとわたくしは願っています。
最後に、「児童クラブは、とても大切な場所。楽しいこと、メリットがたくさんあります。ぜひ、もっともっと楽しくなるように、保護者のみなさんも、気づいたことはどんどん提案していってくださいね」と、わたくし萩原からのお願いでした。
※「トリセツ」シリーズは不定期に掲載しています。
第21回は2026年1月20日掲載でした。テーマ「受けてほしい研修」
<その98:これから児童クラブで働く人に対して>
<その99:初任者、新人職員に対して>
<その100:キャリア3年目前後>
<その101:キャリア5年~10年未満>
<その102:キャリア10年目以上>
<その103:保護者もぜひ受けてみましょう>
第20回は2025年12月12日掲載でした。
<その90:こどもの考えを最重視しよう>
<その91:こどもが退所を希望する。「旅立ち型」>
<その92:こどもが退所を希望する。「離脱型」>
<その93:こどもが退所を希望する。「欲求追求型」>
<その94:保護者が退所を希望する。「負担感忌避型」>
<その95:保護者が退所を希望する。「利用条件不適合型」>
<その96:保護者が退所を希望する。「経済的負担型」>
<その97:こどもも保護者も利用したいのに難しくなる「不可抗力型」>
第19回は2025年11月20日掲載でした。
<その82:放課後児童クラブで必要なお金:利用料>
<その83:おやつ代>
<その84:延長利用料>
<その85:時間外料金>
<その86:保護者会費(父母会費)>
<その87:(傷害)保険料>
<その88:昼食代>
<その89:その他の費用>
第18回は2025年10月24日掲載でした。
<その76:児童クラブ職員側から保護者へは「普段からこまめな声掛け」をしよう>
<その77:児童クラブ職員側から保護者へは「こどもが、どんな小さなことでも進歩、前に進んだことがあれば、褒めて伝える」こと。>
<その78:トラブルや困ったことこそ、「事実」を「すぐに」そして「丁寧に」>
<その79:児童クラブの保護者から職員には、「保護者ができる限り質問して!」が理想です>
<その80:児童クラブの保護者から職員には、「お願いですから、小さなことでも評価してあげて」がさらなる理想です>
<その81:児童クラブの保護者さんには「みんなが過ごす場」という意識を持ってください>
第17回は2025年9月20日掲載でした。
<その71:そもそも児童クラブの公立とか民間って何?>
<その72:公営、民営の区別を押さえておこう>
<その73:公立学童とは? 民間学童とは?>
<その74:利用料が高くなる原因は?>
<その75:公設公営、公設民営、民設民営、民間学童保育所、それぞれの特徴>
(お知らせ)
<社会保険労務士事務所を開設しました!>
2025年9月1日付で、わたくし萩原が社会保険労務士となり、同日に「あい和社会保険労務士事務所」を開業しました。放課後児童クラブ(学童保育所)を中心に中小企業の労務サポートを主に手掛けて参ります。なお、放課後児童クラブ(学童保育所)に関して、労働関係の法令や労務管理に関すること、事業に関わるリスクマネジメント、生産性向上に関すること、そしていわゆる日本版DBS制度に関しては、「あい和社会保険労務士事務所」を窓口にして相談や業務の依頼をお受けいたします。「あい和社会保険労務士事務所」HP(https://aiwagakudou.com/aiwa-sr-office/)内の「問い合わせフォーム」から、ご連絡のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」は、引き続き、放課後児童クラブ(学童保育所)の一般的なお困りごとや相談ごとを承ります。児童クラブの有識者として相談したいこと、話を聞いてほしいことがございましたら、「あい和学童クラブ運営法人」の問い合わせフォームからご連絡ください。子育て支援と児童クラブ・学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と児童クラブ・学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)

