学童保育は何年生まで預けられますか?

 利用している学童保育所によって、何年生まで利用できるかについて指定をしている場合があります。その指定に従うことになりますが、そもそも、法律的には小学生を対象としている仕組みです。小学6年生の最後の日まで利用できることになっていますが、学童保育所を設置している市区町村や施設を運営している事業者が、「小学3年生まで」と一定の制限を課している場合もあります。
 法律が求める趣旨からは、そのような利用における制限は本来、好ましくありません。国は早急に、学童保育を利用したい子育て世帯や子ども本人の希望をかなえられるよう、施設の整備に取り組むことが必要です。

 なお、学童保育というのは、児童福祉法が定める「放課後児童健全育成事業」を含む一般的な概念です。放課後児童健全幾瀬事業を行う施設は「放課後児童クラブ」と呼ばれます。よって、学童保育所という施設には、放課後児童クラブを含み、保護者が留守の間に子どもを受け入れる施設全体が含まれます。つまり、放課後児童クラブではない学童保育所も存在します。

 そして「預ける」ということですが、放課後児童クラブは子どもを「預かる場所」を目的として設置されてはいません。これは通常、誤解されています。子どもは放課後児童クラブで過ごす間、集団生活を通して生活上の様々なことを学んでいきます。また遊びを通して子ども自身が主体的、自主的に人間関係の中で過ごせるチカラを身に着けていきます。児童クラブの職員は、そのような子どもたちの行動や生活を支え、援助し、丁寧に向き合うことで、子どもたちが育っていくことを後押しします。決して、放課後児童クラブは「単に子どもを預かる場所」ではないことをぜひご理解ください。預かるという外形的な行動の中に、子どもの成長を育む目的がある、ということです。

 (運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」)