放課後児童クラブの成功は人材が左右する。児童クラブ事業者は、職員の性格や考え方を把握して教育研修の重点分野を決めよう。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたらSNSに投稿してくださいね!
放課後児童クラブという事業、商売(=あえて商売と呼びますが、児童の健全育成を提供してその対価を得る、または補助金を得ることは、立派な事業でありビジネス、つまり商売です。児童福祉サービス業です)がうまくいくには、何が必要でしょうか。それは他の事業、商売と同じように、結局のところ、「いい人材」です。ではそのいい人材をどうやって確保すればよいのかが大問題ですが、児童クラブの世界は売り手市場ゆえ「採用できた人材を、しっかりと育てていく」ことが重要です。人材育成が重要だということですが、その人材育成について運営支援の見解を紹介します。
(お知らせ:きたる5月4日と5日は、当ブログの更新を休止します。奈良へロングドライブの予定です。大仏と、シカさんと、法隆寺と、石舞台を見学したいと楽しみにしている運営支援です。なおブログは6日以降に再開します。)
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<最初から即戦力の人材はそうそういない。育てていく努力が必要>
放課後児童クラブの世界は、児童の健全育成と子育て支援に確たる志と決意、覚悟をもって就業を決めている人たちが、それぞれ属する組織やクラブの中核となって、その他大勢の人たちを引っ張っていく、支えていくという構図に、私には思えます。残念ながら、他業種と比較して明らかに低い報酬や少ない休日数で大きく見劣りするので、社会人として優れた資質の人材が集まりにくい状態にあります。さらにもっと厳しいのは、「こどもの面倒を見るだけ」「こどもを見守るだけ」という安易な考え方で、この業界での仕事を希望する人が後を絶たず、本来なら業界を健全な方向にリードしていくことが期待される事業規模の大きな企業や法人(=広域展開事業者)でも、求人広告に「児童を見守る簡単なお仕事」「マネジャー募集。未経験でも大丈夫。2~3か月の研修で学べます」と、いかにも誰でもできるという易しい仕事であることを大々的にアピールする悪習が、それこそ「はびこっている」ので、児童クラブの仕事に適した優れた能力と志の双方を兼ね備えた優れた人材がさらに集めにくいのですね。
ですので、児童クラブの事業者は、兎にも角にも、就職先として選んでくれた人たちをしっかり育てて、児童クラブを支える人材として活躍できるまでにしていく必要があります。それがどんなに難しいことか、児童クラブの世界で教育研修を担当した経験がある人は身に染みているでしょう。
(なお、人材を育成する難しさに頭を抱える人や事業者は、私に言わせれば、とても真摯な態度です。残念ながら児童クラブの世界には、どんな人材でもいいので応募してきた人はどんどん採用して現場に送り込んでは辞める人の穴埋めにまたどんどん採用して送り込む、ということを繰り返す事業者があります。現場の職員配置基準さえ守って補助金がもらえればよい、という考えにしか思えません。そういう児童クラブが実際にあることは本当に残念です)
人材を育てるにも、教育研修の費用が潤沢にある事業者が少ない児童クラブの世界では、研修の指導役や教官役の職員を確保するにも、教育研修の時間を捻出するにも、その分の賃金を払うにもいずれにも苦労します。指導役や教官役の職員はえてして現場の大黒柱だったり巡回で事業を支えるエリアマネジャーやスーパーバイザーだったりするので、ずっと新人につきっきりということはなかなか難しい。新人そのものも現場の職員の「頭数」に数えられているので教育研修の時間だけでも現場を離れられると他の職員の負担が増す、ということで、事業者も頭が痛いのです。
よって、新人への教育研修は、もちろん、その先にずっと活躍してもらうために必要十分の質と量を施さねばなりませんが、やみくもに、あれもこれも全部教えていく、ということは、あらゆるコストを余計に消費することになります。トータル30時間で終わる新人の初期の研修が40時間かかっていたら10時間分がもったいない、ということです。
児童クラブにおいて人材の育成は絶対に欠かせない重要事項です。まして「児童クラブの仕事? 簡単なんですよね? 子どもを見張っていればいいんですよね? それならできます」という程度の理解と覚悟で求人に応募してきて、面接のときには「頑張ります!」と言っていながら本音では「楽して給料をもらいたい」という人をやむなく採用することが珍しくない業界です。そういう新人に対して教育研修を実施することで、「育成支援って、こんなに専門性のある重要な仕事なんですね!」と理解してもらうまでに育てていくことは並大抵のことではない。でも、そうしなければならないのです。
だからこそ、無駄を省いて合理的な教育研修のプログラムを用意しましょう。そのプログラムについては一概に「こうあるべきです」とは申し上げにくい。というのは、事業者それぞれに掲げている育成支援の理念と目標を実現するために必要な考え方を新人に教えるために事業者ごとに必要なプログラムがあるはずだからです。もちろん、育成支援の根底となる「放課後児童クラブ運営指針」の内容などは、(育成支援を軽視しない限りにおいて)重要視されるでしょうが、それが土台としたら、その上の建物の上物部分にあたる具体的な教育研修プログラムは事業者ごとに異なってくる、ということです。(そうした研修プログラムの作成や実施について、運営支援は協力ができます)
それ以外の部分で注目してほしいのが、教育研修を受ける新人職員の、個々の考え方や価値観、物事の把握の方向性をできる限り、事業者側が把握しておくことです。
<教育研修の対象者の考え方や価値観を知ることの意味と方法>
教育研修の対象者となる新人職員の考え方や物事のとらえ方、あるいは子育てや、こどもの育ちに関する考え方や価値観は、当たり前ですが人それぞれです。個人によって異なる性格や考え方の方向性に関して、「仕事に従事している限りは」、その仕事に求められる方向性や、その仕事を与える事業者が掲げる理念や目標に従って、職員には職務を遂行してもらう必要があります。
実のところ、ここの部分を重視していないのが多くの児童クラブ事業者であって、それは「こどもの育ちを大事にしていく」ことを掲げている事業者ほど皮肉なことに根強いものがあると、私はとらえています。こどもの育ちを大事にする、保護者と手を取り合ってこどもを真ん中に育てていくという理念は、その育成支援の遂行において個々の職員の業務執行に全般的に信頼を置くがゆえ、結局のところ、属人性に頼った育成支援に傾きがちなのです。雇用主である事業者が掲げる育成支援の理念や目標より、現場における職員個人のこどもへの思い、働きがけを大事にしがちなので、結果的に個々の職員によって育成支援の目標がズレたり、育成支援の理解そのものが異なったりすることが多いのです。ここもまた、事業者にとって要注意なのです。
事業者が掲げている育成支援の理念や目標は、新人職員は一度は目を通しているでしょうし、採用選考の場では「御社のその考え方にとても共感します」ぐらいのお世辞は言っているでしょう。それは採用されるために当然の作法であって、本心からそう信じて言っているとは限りません。だいたいのところ、方便です。よって、採用した後の教育研修の場で、事業者が掲げている育成支援の理念や目標、つまり事業方針については、新人にこれはきっちりと明確に伝え、信じ込ませることが欠かせません。それは、新人職員がどんな性格や考え方を持っていても変わることがありません。乱暴な言葉でいえば「つべこべ言うな。この会社に採用されたんだから、この会社の理念と目標を理解して実行しなさい」ということです。
問題は、新人職員の性格や考え方によって、理解度に差が生じることですね。理解度がなかなか上昇しないと、教育研修において必要な時間がどんどん増えてしまう。それは運営コスト増にほかなりません。ですから、新人職員の理解のクセ、どのような考え方なのかを事業者は絶えず把握する努力が必要である、ということです。
どんな方法があるのか。実はあらゆる機会を使えるのです。事業者はあらゆる機会を使うことができるのです。
①普段のコミュニケーション。上司、上長との会話の場面
②教育研修の場における会話、質問への回答、書面で提出する受講後レポートの内容
③採用時における面接や提出書面の内容
④現場で実務についているときのこどもや保護者、同僚や上司への対応の場間。
事業者側が注目しておきたい要素を紹介します。
A 組織で働くことへの理解度、親和性はどうか。「自分は組織を構成する1人である」という理解が十分であれば、許可なく勝手な行動は取らないし、上司へ報告、確認を求める行動を嫌がることはない。「自分の考え<組織の姿勢、方針」であることを理解しているか。
B 決まりを守ることへの理解度、親和性はどうか。法令順守の重要性をどこまで理解して実行しているか。児童クラブの場合は中途採用で経験者が別の事業場で働くことが珍しくなく、新人とはいえそれまでのキャリアを土台にした育成支援に対する理念や価値観、考え方を持っていることが多い。そのような場合、自分の理解や知識による判断を優先してしまって組織やその現場におけるルールを逸脱したり無視したりする新人がいる。「自分の考え方<組織のルール」であることを理解しているか。また業務以外でも、一般的に守らねばならないルール、決まりを平然と無視したり軽視したりしてはいないか。例えば、赤信号でも平気で渡ってしまうとか、電車やバスなどの「キセル」(ただ乗り。昔は「薩摩守」と言ったものですがね)を平気でしてしまうとかは、問題があります。ルールを守れない人は結局のところ、非違行為を忌避する姿勢に疑問があるからです。
C コミュニケーションに不安はないか。会話が成立するか。聞かれたことにしっかり答えを戻してくるか。
D マルチタスク能力に不安はないか。 教育研修の場で、ロールプレイを取り入れるなりシミュレーションするなりして同時に複数の対応を求められる場面にてどのように反応するかを見てみること。例えば、こども同士のトラブルに仲裁しているときに運営本部から緊急の連絡が入り、小学校から教頭先生が児童クラブに尋ねてきた、さらにこどもがけがをした、という場面でどのように新人が行動、対応するかその様子を観察すること。その際に肝心なことは、正解をしっかりと提示できるようにしておくことです(例えば、同僚に指示や依頼をして構わないこと、優先順位を付けて順番に処理していくことも構わないこと、パート職員に指示をして組織運営に関する業務を行うことを事前に認めているという事業者であることを理解させておくこと、など)
E 空間における位置関係、距離感の認識の程度をすること。対人、対物において三次元での位置関係が把握できているかを確認することで、目には見えない「人間関係の距離感のとらえ方」を推測することができます。一番簡単なのは、「地図」を描いてもらうこと。自宅から勤務先までの地図は、事業者に提出する通勤手当の申請書類や職員個人に関する書類にて記入してもらう機会があるでしょう。地図の描き方で、おおまかではあるもののその人の空間認知の傾向をうかがい知ることができます。また作業に向き合う上での細やかさなども想像できます。
私の経験した例では、自宅から職場となるクラブまで、もちろん一本道でたどり着くことができないのに、自宅からクラブまで一直線に太い棒を描き、途中に交差点らしきものを描いてそこに大きな木の絵を描いて提出した人がいました。空間認知の面で要注意とみていましたが、想像通り、こどもや保護者、職員との「距離感覚」がつかめない性格で、まだそれなりに関係性ができていない段階で濃密な関わりを求めると思えば、丁寧な関わりが求められるこどもとの間で好き嫌いがはっきりしていたり、書類仕事など仕事への向き合いも実におおざっぱな方でした。普通に会話をする分にはまったく問題のない好印象の人物でしたので、あれこれ手を尽くしましたが、残念ながら仕事は長続きしませんでした。
F 文章を書かせる。採用選考時に作文を提出させるのが最も良いのですが、「作文があると応募者が無くなる」という理由で作文を課さない事業者ばかりです。残念ですね。しかし幹部級の職員を募集したいのであれば、また事業者がそれなりに他の事業者より雇用労働条件において好条件を提示できているのであれば、作文は課しましょう。どんなテーマでもいいのですが、事業者が見たいところは「主語と述語が対になっており、伝えたいことが明確に伝えられているか」です。これができていれば短文でも長文でも構いません。もちろん、題、タイトルと、作文そのものの内容がズレてしまっては問題ですね。
G 育成支援に関する基本的な向き合い方の確認。こどもの自主性に委ねたい方向なのか、こどもを管理しつつ自分の目指す方向に導いていきたい姿勢が強いのか。私が行っていたのは、児童クラブのキャンプの場面で、川岸にそり立った岩からこどもが川に向かって足から飛び降りるシーンの写真を見せて、「この場面において児童クラブ側として対応、準備しておきたいことには何が考えられるか、この状況がふさわしいかどうかも含め、自身の見解を述べよ」というものでした。正解は無いのですが、「危険なのでさせるべきではない」という人もいれば、「こどもの挑戦する心を育てるために必要」という見解を示す人もいて、それぞれの方向性がうかがい知れてその後の教育研修の内容を組み立てるのに参考になったものです。こども自身の気持ちや向き合い方を大事にしていく方向性でしたので、管理的な考え方が強くにじみでる新人には、「挑戦して失敗する、その繰り返しがあってもいい。もちろん失敗したときに自身や周囲に具体的物理的な重大な損害を及ぼさないように事前に安全対策は取っておく」ということを繰り返し、丁寧に伝えていく、ということです。先ほどの例でいえば、入水地点に危険な岩がないことを確認し、水深がこどもの身長を超えることがない入水地点に誘導すること、入水地点のすぐそばに大人が数人待機して即座にこどもの体を確保すること、下流や上流にも見張り役の大人がいること、全体の状況を確認して映像で記録している大人もいること、救急救命役の保護者もスタンバイしていること、などです。
(これは私の経験では遭遇しませんでしたが、逆に「最近の子どもにはスリリングな体験が少ないので、どんどんやらせたらよい」という見解を示した人にこそ、安全確保の重要性、つまりリスクマネジメントを徹底して伝える必要がありますね)
<コストを節約しつつ、頼りになる職員になるべく早く育てていく>
児童クラブは本当に人材の育成について不利な条件ばかりです。本来なら資金力では不安のない広域展開事業者であっても、利益の確保に躍起になっているので教育研修は画一的な資料を使って職員の個々の性格や価値観にとらわれない、単なる知識とルールの詰め込みに終始しています。それは、「それなりに社会人としての資質がある」場合にはさほど問題になりませんが、児童クラブの世界には、なかなかそのような人材は少ないのです。この運営支援ブログを時折であっても読んでくださっている人は問題意識をもって業務に従事しているので全く不安も問題もないのですが、「こどもなんて、言うことを聞かせれば大丈夫よ」と軽く考えている人がどんなに多いことか。そういう人は教育研修に、ある意味、文句もケチもつけないので事業者にとっては御しやすい面もあります。本当に困ったものです。そんな事業者は低コストで職員を使い捨てにしますし、辞めたら新しい人をまた気軽に採用し、どうしてもの場合はスキマバイトに頼る。
よって、人材の育成に悩むのは、資金力に乏しい、地域に根差した児童クラブの事業者です。指導役の人材は現場の貴重な事業の柱ですから、そうそう長く教育研修の業務に就かせることができません。ですから、コストを節約して、日々の児童クラブの業務の遂行に影響を及ぼすことを極力、最小限にしつつ、雇った人が一日も早く頼りになる人材に育つようにしなければなりませんね。そのためにこそ、職員個人の性格や考え方を常に把握しておくことが必要なのです。もちろん、教育研修を受ける側からの不安や相談を、すべからく受け止めて、一緒にその不安や相談を解決していく姿勢は絶対に必要です。
そういう一切合切のことをなるべく軽減しようとして、また、最初からすべてを教えるのは面倒だし時間もかかるとして、経験者の採用がとても多いのが児童クラブです。子育て経験のある方を歓迎するのもそうです。しかし本来は、そういった経験者等を教育研修するほうが大変なのです。簡単に例えれば、真っ白な紙に描きたい絵を描くのと、すでにたくさんの描写がある紙に事業者が描きたい絵を描こうとしたら、先に描かれている絵を消すか、描きたい絵に似せるように書き足すか、新たな紙を張るか、そういった手間がかかるものです。絵の描く手法は知っているかもしれないですが、描いてほしい絵とは違った絵なら得意だけれど、、、ということになりがちなのですね。
とはいえ、まっさらな新人だろうが、よその事業者でキャリア十数年のベテラン職員だろうが、新たに働くことになった事業者が目指す育成支援をしっかりと実践してもらうために、教育研修は様々な手法をもって、コストを節約して、頼りになる職員に育てていくことが、業務の成功です。運営支援は、まさにそのような局面に関して、児童クラブの事業者ごとに適切な教育研修を一緒に考えて組み立てていくことができます。そうして無事に成長した職員を増やしていくことで、急激に事業が安定していきますし、職員の教育研修もまた、必要なコストの捻出に余裕が出てくるのです。
事業者は新人職員を知ること。そして事業者側は新人職員に余すことなく全てを伝えること。教育研修はそれが基本です。
<PR>
弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。
☆
放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。
☆
弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
☆
放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
☆
「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆
(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)
(宣伝です:放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。上尾市に比較的近い地域であればお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)