放課後児童支援員は資格ですか
都道府県知事が認定する公的資格です。資格の性質でいえば、その仕事に就いているときに名乗れる資格である「名称独占資格」(保育士がその典型例)に近い位置付けです。
放課後児童支援員という資格が「役に立つ」のは、放課後児童クラブに対して国が補助金を出す際に、補助金を出すか出さないかの判断基準として使われるためです。放課後児童クラブとは、学童保育所に含まれる事業形態で、児童福祉法に規定する放課後児童健全育成事業が行われる施設を指します。その放課後児童クラブに対して国は補助金を出して運営を支えていますが、放課後児童支援員がクラブに配属されているかどうかで補助金の額が変わる仕組みが設けられています。
放課後児童クラブは収入の6割前後を国、都道府県、市区町村が出している補助金に頼っていますから、放課後児童支援員が存在しなければ放課後児童クラブの運営は成り立ちません。よって、この資格を持つ人が勤めていない児童クラブは存亡の危機に追いやられます。それほど、大事な存在です。
もちろん放課後児童支援員は、その専門性によって放課後児童クラブに通う子どもたちの成長を支え、保護者の子育てを支えます。業務面においても放課後児童クラブに欠かせない役割を発揮しています。
放課後という資格を取得するには、都道府県や指定市、中核市が行う通称「認定資格研修」に参加して講義を受ける必要がありますが、試験はありません。資格取得は極めて容易です。なお、資格取得の条件はいくつかありますので、地元の市区町村に問い合わせをして確認することが重要です。
(運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」)