学童保育は何歳まで利用できますか

 法律上は小学生が対象です。児童福祉法で定められています。一方で、学童保育所(放課後児童クラブはそのうちの一つの形態)は、市区町村が行う事業となっていて、市区町村が実情に合わせて行うことができます。そのため、市区町村によっては「小学3年生まで」「小学4年生まで」と、利用できる学年に規定を設けていることがあります。(正確には、市区町村が行うことができるのは、放課後児童健全育成事業)

 また、小学6年生まで利用できるとなっていても、現実には、小学4年生程度になると、学童保育所の退所を迫られることがあります。小学1年生の新規入所希望者を入所させるためです。「小1の壁」を発生させないために高学年児童が学童保育所を退所させられる例は全国で多発しています。これも事実上の待機児童です。公共の児童福祉サービスであり、小学生であれば学童保育所を利用できると法律で定められていながら、現実に守られていない状況は異常なことで、市区町村には学童保育所の整備や、学童保育所に代わる子どもの居場所作りが求められます。

(運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」)