多人数の子どもが過ごす施設は、安全な場所に設置されるように行政側の支援を望みます。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。

 5月9日に、学童保育所(保育所も)の設置運営者にとっては肝を冷やすような事故が起こりました。千葉県内の保育園に車が突っ込んだという事故です。幸いにも、子どもたちに被害はありませんでした。同日午後6時6分配信の共同通信のネット配信記事を一部引用します。

 「9日午前10時40分ごろ、千葉県柏市の保育園に「車が突っ込んだ」と110番があった。柏署によると、市内の無職男性(69)の乗用車が、(保育園の固有名詞、省略します。筆者付記)教室に突っ込み、窓ガラスを割るなどして停止した。園児は全員が外出中で、巻き込まれずに無事だった。(中略)乗用車は、園の向かいの病院駐車場から出ようとしたところ、右から来た車と接触、そのまま直進して園に突っ込んだ。男性は「ブレーキを踏もうとしたら誤ってアクセルを踏んでしまった」と説明したという。」(引用ここまで)

 テレビのニュース映像を見ましたが、子どもが過ごす部屋にガラスが散乱しており、もし子どもたちがそこにいたなら確実に大惨事になっていたでしょう。その時間帯に外出していたのはまったくの偶然であって、子どもたちや保育士さんたちが事故に巻き込まれていたらと思うと、本当にぞっとする事故でした。

 この報道から私が思ったことは、やはり子どもたちが多数過ごすような施設は、より安全な場所に設置されたほうがよい、という当たり前の印象でした。むろん、このような事故は通常、想定しえないもので、車を運転していた者に過失があって、道路沿いに施設を設置していた側の責任が問われることはまずないでしょう。車が、道路を超えて建物に突っ込んでくるというのは異常な事態であって、そこまでの危険の予見可能性は問われることがないからです。

 しかしながら、現実は、このような事故が発生しているのです。しかも残念ながら、高齢者(65歳以上が高齢者)の運転による突っ込みや暴走事故は後を絶ちません。高齢化社会ですから65歳以上のドライバーは確実に増えているわけで、今回のような突っ込み事故、それも子どもが多数過ごす施設に車が突っ込むというような事故が、再び日本のどこかで起きる可能性はあるのです。

 よって、道路沿いに子どもが過ごす施設に対して車が突っ込んでくることまでの予見可能性は問われないとしても、そのような事故が起きる可能性は以前より増しているわけですから、子どもが過ごす施設の立地場所について、行政が真剣に考えて対応することが必要なのではないでしょうか。

 学童保育所の世界では、保護者や、学童保育所を運営する民間事業所が施設を設置することはごく普通に行われています。私もかつて、多くの施設を「この場所にしよう」と決めて設置してきた経験があります。送迎の便利さを考えても、道路沿いにある空き物件を利用することが多いのですが、やはりすぐそばを通る道路の交通量は気になったものです。本来なら、行政がしっかりと予算を確保して、学校敷地内に別棟の施設を建設し、そこに学童保育所を開設するのがベストなのですが、全国どこもかしこも予算が学童保育所には回ってこないので、なかなかそうはいかず、結果的に、道路沿いの空き物件に学童保育所が設置開設されることが、当たり前のようになってます。

 しかし、改めて行政側に考えてほしいのです。子どもが多数過ごす施設です。より安全な場所に設置されてしかるべきなのです。国は主に予算の効率的な使用方法から小学校の余裕教室を活用して学童保育所を設置するよう以前から自治体に求めていますが、それすらなかなか進まないのが現状です。

 施設の整備が致命的なほどに遅れているのです。
 さらにいえば、先日の能登半島の震度6強を持ち出すまでもなく、日本のどこでも、強い地震に襲われる可能性はあるわけです。狭い場所に子どもが数十人過ごしているところに、大地震が襲ってきたら、すんなりと避難できますか?あるいは火災発生時、すんなりと避難できますか?児童数が20人と60人の施設でも、その広さがあまり変わらないのが今の学童保育の実態です。20人なら1~2分で避難完了できたとしても、60人ならどうなりますか?押し合いへし合いでスムーズな避難ができるとは、到底思えないのです。

 いざ事故や地震、火災があって、子どもや職員が犠牲となって、「あれは想定外だった」と責任は問われないとしても、失われた人名、子どもや職員の未来は、二度と帰ってこないのです。

 学童保育は、法で定められた児童福祉事業です。であるなら、国や行政は、もっと、その設置について、子どもの命(もちろん職員の命もですが)を確実に守れるに十分たる、安全性に余裕のある施設を設置するように十分な配慮をしていただきたいと、私は切に願います。それも広い意味でのリスクマネジメントです。お金の問題はあるとしても、最終的には、お金の問題で片づけてはならない重大な問題だと、指摘しておきます。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育所の運営に関して絶対に必要な「子どもの命を守る」ことで理解が必要なリスクマネジメントとクライシスコントロールについて、学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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