2023年度、学童保育をめぐる環境が変わったと思える年になることを期待します!

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。

 「少子化社会対策大綱(たたき台)」が公表され、6月の「骨太方針」を注目しています。学童保育にも何かしらの波及があるでしょう。おそらく、保護者(ユーザー)視点で「より、利用がしやすくなる制度」の充実にテコ入れがされるでしょう。処遇改善も若干は期待できそうです。

 2023年度は、後世からみて、学童保育をめぐる環境が変わった年、と認知されることを願います。
 それとは別に、私個人の、2023年度から学童保育をめぐる環境で、好転してほしい、と期待することを勝手に列挙します。もちろん、個人の主観であり希望です。

 その1「学童保育運営支援が、学童保育の質の向上に有益な業務であると認知されること」
 これについては説明を省略しますが、まずはトップバッターに挙げないと、ですね。本音を付け加えれば「事業として完全に成立すること」が真意となります。

 その2「学童保育所のうち、育成支援系の学童保育所(放課後児童クラブ)に従事する職員の雇用労働環境が改善されること」
 これは、賃金が補助金の額で左右される業態である以上、補助金の増額を意味します。賃金引き上げだけでなく、増加した人件費で、学童保育所で従事する職員数の増員も当然、含みます。

 その3「小1の壁打破のため、取り急ぎ、子どもの居場所を大至急、数をそろえること」
 これは、優先順位として「居場所の確保」を最上位とすることです。当然、質の低下は発生しますが、同時に「大規模問題を解消する方策を同時に実施すること」、つまりその間に設備の新設を急ぎ、1年後には新しい施設に移れることを期待するものです。

 その4「育成支援系の学童保育の業界は、社会や第三者の視点を十分に考慮すること」
 これは、ともすれば「子どもの最善の利益を守る」ことが錦の御旗となって自らの立ち位置こそ最善である、という考え方を排除するべきだという、厳しい希望です。具体的には「指導員」という呼称にこだわっていることを、任用資格名の「放課後児童支援員」と言い換えることなどがあります。そのような小さなことさえ取り組まないようでは、社会の動き、社会の変革、社会のニーズに敏感とは言えず、最終的には「学童保育のガラパゴス化」になり、社会から取り残されます。その危機感が、あまりにもなさすぎます。自分たちだけの既得権益を守ることに固執するようでは、先細りするだけです。

 その5「子どもの健全な育ちには、あそび、が必要であることの理解。非認知能力の伸長こそ、こどもまんなか社会であることの理解」
 学童保育に従事する方の劣悪な雇用条件は、ある意味で社会の理解の反映です。それは「学童の人は、子どもと、遊んでいるだけでしょ。それで高い賃金は、ありえない」という、ごく一般的な社会の考え方です。学童保育に従事する方は、その考え方は違うと分かりますが、外部の人、一般的な社会には理解されていません。この理解を広めていくこと。いわば、学童保育の本来の役割が認知されることを期待します。

 本当はまだまだたくさんあります。学童に関わるすべての人が「学童保育が、あってよかった」と思えることは、大前提として存在していますが、とりあえずはこの5点。いずれ、2023年度を振り返った時、「学童はあの年に、良い方向に変わったんだな」と思えるようになってほしいのです。

 そのために本当に微力ながら、「あい和学童クラブ運営法人」も孤軍奮闘していく覚悟です。

 この国の社会が、子育てについてもっともっと深くかかわっていくために必要な学童保育。それを支える存在でありたい。そう願っているのが「学童保育運営支援」なのです。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、社会を支える学童保育に関して、幅広く豊富な実務経験をもとにした具体的かつ適切な助言、アドバイスを行うことができます。

 2023年度が、「学童保育運営支援」の理解と取り組みの最初の1年になることを期待してやみません。

 学童保育の運営者の方、行政担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る学童保育所の発展のために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく学童保育です。学童保育の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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