3分30秒で読めます! 運営支援ブログ&社労士ブログの短縮版(2025年12月14日~12月20日)

 「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」と「あい和社会保険労務士事務所」では、それぞれ「運営支援ブログ」と「社労士ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年12月14日から12月20日までに掲載した両ブログ(運営支援ブログ、社労士ブログ)の内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日のブログをご高覧ください。

※New! いわゆる日本版DBS制度を専門分野の1つとして事業者の取り組みを支えたいと事業活動を始めた新進気鋭の行政書士さんをご紹介します。「行政書士窪田法務事務所」の窪田洋之さんです。なんと、事務所がわたくしと同じ町内でして、わたくしの自宅から徒歩5分程度に事務所を構えられておられるという奇跡的なご縁です。窪田さんは、日本版DBS制度の認定支援とIT・AI活用サポートを中心に、幅広く事業所の活動を支えていくとのことです。「子どもを守り、あなあたの事業も守る。」と名刺に記載されていて、とても心強いです。ぜひ、ご相談されてみてはいかがでしょうか。お問い合わせは「日本版DBS導入支援センター | 行政書士窪田法務事務所」へどうぞ。
※基本的に運営支援ブログと社労士ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(ただし放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。

・いま、スーパーマーケットに行けば時々、大根1本が100円以下、キャベツも100円しない値段で売っていますね。それをみるとわたくし、「うほっ! あっー! 胃薬が並んでるっ!」とうれしくなります。「でもさ、使いきれないんよ。最後に結局余っちゃう」という人、多いでしょう。それはよく分かります。使いきれず野菜室の主になってしまって最後はショボショボになってしまうの、割と普通です。大丈夫。使い切れますよ。(12月14日掲載・運営支援ブログ身辺雑記)

・群馬県高崎市が、児童クラブ職員の賃金を引き上げることとしたクラブ事業者に、賃金引き上げ原資の一部を補助するという報道がありました。常勤の児童クラブ職員であれば12万円、非常勤で3万円、給与を引き上げる「原資を補助」とあります。何が素晴らしいのか、それは児童クラブ職員個々の収入を増やすことだけではなく、人手不足の解消につなげることを視野に入れていることです。崎市の担当者は間違いなく、児童クラブの職員が足りないのは職員の所得が低いことで成り手がいないことを理解した上で、児童クラブを整備しても働く人がいなければどうしようもないことを分かっているので、人手不足の元凶である低賃金を改善しようという意志があると、わたくし萩原は想像しました。(12月15日掲載・運営支援ブログ)

・放課後児童クラブの運営主体が公募で変わる事態が相次いでいます。公の事業は安定性が重要です。継続して安定的に事業を営めることこそ、公共のサービスでは重視されます。児童クラブだって同じです。運営支援が常に残念に思うのは、児童クラブの運営主体変更に関して現状維持を望む側が、得てしてそれは保護者や職員ですが、常に真っ先に口に出すのは「企業が運営すると、質が落ちる」ということなのに対して、設置主体として責任がある立場の自治体は「安定して継続的に児童クラブという公共サービスを提供できるかどうか」こそ「質」と考えるのであって、安定して事業を営める企業こそ質が高いと考えがちになるのです。この双方のズレは、埋まりません。どちらも「これこそが大事」と信じているからです。(12月16日掲載・運営支援ブログ)

・読者の注目をよく集める「子育てしやすい街ランキング」の調査や記事。小学生を子育てしながら保護者が活動するため児童クラブが必要である世帯や、将来的に児童クラブを利用したいと思っている世帯には、ぜひとも、「児童クラブの中身について、できる限りリサーチをしましょう」とわたくし萩原は呼びかけます。家を買う、マンションを買うには、通勤事情を考えたり物件の相場を考えたりして「どこに住むか」を考えることでしょう。そのときに、こうした「子育てしやすい街ランキング」も参考にするかもしれません。家やマンションを買うという大きな決断の前には、ちょっとぐらい、手間ひまをかけて、「学童はどうなっているのかな?」という調査、リサーチもぜひしてください。(12月17日掲載・運営支援ブログ)

・冬休みや夏休みなどの長期休業期間中に児童クラブを利用してこどもを受け入れることに運営支援は賛成です。ただし、行政や社会には次の点を踏まえていただきたいと考えます。
「長期休業期間中における児童クラブでのこどもの受け入れは、普段からこどもが生活の場として過ごしている児童クラブという社会資源を活用するということ。場とシステムの一時的な活用であること」
「児童クラブの本質は、こどもの育成支援を行う場であって、長期休業期間中における受け入れで過ごすこどもへの育成支援は極めて限定的な効果しかないか、もしくは全く期待ができないこと。なぜなら長期休業期間中の児童クラブにおけるこどもの受け入れはまさに<預かり>であって、つまり児童クラブの本旨を外れた事業であるということを社会が理解すること」
「児童クラブの本旨から外れる事業を行うことは、その一時的に増大する使命を果たすに足る財政的な支援がなければ、行政や社会が考える以上の負荷を児童クラブ側に強いることになること」
(12月18日掲載・運営支援ブログ)

・児童クラブで重要な要素である、おやつ。児童クラブで毎日、職員が行う業務、所作は、毎日のことなのでその業務や行動が習慣化していきます。いわゆるルーティン業務です。ご存じ、ルーティンと化した業務は、緊張感が失われます。そしてそういうときに、ミスが生まれるのです。送迎バスでバス車内にこどもを取り残すということは、ルーティン業務で緊張感を失った職員による、あってはならない失態です。おやつ業務も同じです。おやつも、手作りだろうが市販品の購入だろうが、おやつの選定から提供、こどもの摂食まで、一連の業務がルーティン化してしまうと、重大なミスを起こしうるのです。おやつは、食べて人体の中にモノが入り込むのですから、非常に慎重な取り組みが必要な業務です。(12月19日掲載・運営支援ブログ)

・児童クラブで行われるイベントに関して真剣に事業者側が考えねばならないのが「イベントでの工作、飾りつけを、どこまで職員が、クラブ側が、おこなえばよいのか」の問題です。決して、イベントでの工作や飾りつけそのものを運営支援は否定しません。否定するのは「労働への対価が伴っていない、イベントでの工作や飾りつけ制作業務に費やした勤務時間の存在」です。「児童クラブにおいてイベントは絶対に必要。こどもが喜ぶ飾りつけは絶対に必要」という「イベント絶対主義」「イベント原理主義」は運営支援は賛成できません。(12月20日掲載・社労士ブログ)

※更新! 放課後児童クラブに興味関心のある専門職同士で交流し、意見交換し、情報共有する場として、(仮称)「学童保育が好きな士業の会」を立ち上げました。2026年1月9日(金曜日)23時から30分、オンラインによる初回会合を開催します。ぜひゆる~く、参加してみてください。参加ご希望の方は、萩原までメール(info@aiwagakudou.com)か、X(ツイッター)でのダイレクトメールでお知らせください。開催日までに、参加用URLをお伝えいたします。(2025年9月25日から告知記事掲載)

〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、最後となる埼玉県蕨市まで到達し、1巡目が終了しました。2025年9月から2巡目に突入しています。2巡目の確認事項は特設ページで順次、掲載していきます。また、2巡目の調査で新たに確認したデータは、1巡目の投稿記事に反映させていきます。更新頻度がかなり遅くなっていますが、2025年12月13日時点で、「長野県飯綱町」まで進んでいます。

※ここまで3分半!
(お知らせ)
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc
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※「放課後児童クラブ(学童保育所」)用語辞典・運営支援版の掲載を始めました。運営支援の独断と偏見による、運営支援流の「児童クラブの業界でよく使われることば」の紹介です。「児童クラブでのあそび」について現場の支援員や保護者の皆様からの投稿をお待ちしています。弊会までメールでお送りください。
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※当運営支援ブログにも時々登場する、名古屋の弁護士、鈴木愛子氏による「子どもが行きたい学童保育」(高文研)が発売されました。放課後児童クラブのあり方とその価値、本質が、具体的な事例に基づいて紹介されています。放課後児童クラブ、学童保育に関わるすべての方に読んでいただきたい、素晴らしい本です。とりわけ行政パーソンや議員の方々には必読と、わたくし萩原は断言します。この運営支援ブログを探してたどり着いた方々は、多かれ少なかれ児童クラブに興味関心がある方でしょう。であれば、「子どもが行きたい学童保育」をぜひ、お求めください。本には、児童クラブに詳しい専門家の間宮静香氏、安部芳絵氏のこれまた的確な解説も併せて収録されています。本当に「どえりゃー学童本」が誕生しました!
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 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ事業者様の経営の改善、事業運営の効率化、また児童クラブで働く人たちや運営に関わる保護者(会)の雇用労働条件や運営ノウハウのより良い改善のために、専門的な見地で助言、アドバイスを行います。また、中小企業様の労務関係の改善にご尽力いたします。児童クラブの方、埼玉県内の中小企業の方はぜひとも顧問契約をご検討ください。

(ここまで、よくぞこの大変長いブログをお読みいただき誠にありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。この運営支援ブログも投稿記事数が1,200を超えました。選りすぐりの投稿を出版してくださる出版社さん、どこかにいらっしゃいませんかね。マニアックなブログですが連日、数百から1,000前後の閲覧はありますよ!)

投稿者プロフィール

萩原和也