3分30秒で読めます! 運営支援ブログ&社労士ブログの短縮版(2025年10月26日~11月1日)
「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」と「あい和社会保険労務士事務所」では、それぞれ「運営支援ブログ」と「社労士ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年10月26日から11月1日までに掲載した両ブログ(運営支援ブログ、社労士ブログ)の内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日のブログをご高覧ください。
※放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリーの小説「がくどう、 序」が、アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)
※New! 「放課後児童クラブ(学童保育所」)用語辞典・運営支援版の掲載を始めました。運営支援の独断と偏見による、運営支援流の「児童クラブの業界でよく使われることば」の紹介です。「児童クラブでのあそび」について投稿をお待ちしています!
※基本的に運営支援ブログと社労士ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(ただし放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
・おいしいナポリタンスパゲッティができたので、作り方を紹介します。ケチャップに、トマトペーストを加えました。とにかく安い食材で、手軽にできます。喫茶店の味でしたよ。(10月26日掲載・運営支援ブログ身辺雑記)
・JTC、という言葉をSNSでよく見かけます。「ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー」、つまり「伝統的な日本の会社」で今の時代に敬遠されることを体質として残している企業のことを指しているとのこと。飲み会重視とか、上司が帰らないと部下も帰宅できないとか、成果よりも上司へのおべっかで出世が決まるとか、サービス残業当たり前とか、まあ、そんなことです。JTCでメンタル面を崩してしまったというSNSへの投稿も数多く見かけます。「JTG」つまりジャパニーズ・トラディショナル・ガクドウは、今の時代どうなの? やっていけるの?を、運営支援が考えます。(10月27日掲載・運営支援ブログ)
・放課後児童クラブの利用料(保育料)の未納を防ぐには、適正な利用料額の設定が重要です。適正な利用料には2つの意味があります。1つは、多くの世帯において無理なく支払える額の利用料を設定すること。もう1つは、「受けるサービスに見合った額であるという理解を得ること」です。前者は応能負担や減免制度の充実です。後者こそ非常に重要であると運営支援は考えます。簡単に言えば「児童クラブを利用できて本当に助かっている。こどもも喜んでいる」と保護者が思えば思うほど、児童クラブを困らせるような行動を保護者は本質的に保護者は選択しない、ということです。わたくしの児童クラブ運営経験に限ったことですが、「やむを得ない事情とはいえ職員の異動や退職が多く、こどもたちの集団も落ち着かない。児童数も多くて、トラブルが目立つクラブ」と、「常勤も非常勤も職員の顔ぶれがそれなりに長い期間、変わらずにいて、児童数も適正規模で、保護者会にはいつも大勢の保護者が参加しているクラブ」では、圧倒的に後者の、保護者と職員との間の関係性が良好なクラブの方が、未納額は圧倒的に少額でした。しかも未納が生じたのは本当にうっかりで、未納を指摘すると直ちに振り込んでくれていました。(10月28日掲載・運営支援ブログ)
・精神疾患による労働災害認定が過去最高となったとの報道がありました。運営支援が考える、児童クラブにおいて職員に最もきつい心理的負荷をもたらす要因は「育成支援に対する方針の食い違い」です。育成支援に対する考え方(それはよく「保育観」という単語で示される)は、個々の職員のこどもに関する価値観や判断基準等にも影響されるので、完全に一致することは、そうありません。方向性としては同じ方向を向いていればいいじゃないか、と考えられるのですが、結構多くの人においては方向性が同じだけでは安心せず、育成支援の手法や技法、ひいては手順そのものが「自分の考え、自分がいつも行うこと」と一致していなければ安心しない、理解しない、受け止められないという人がいるのですね。例えば「おやつ」のとき、室内全体が静まらないと「いただきます」をしない職員がいます。また「班ごとに静かにできれば、いただきますをしてOK」な職員もいます。その違いを頑として受け入れない職員もいます。そういう場合、他のやり方がまかり通っている職場や、他のやり方を許容している人が、ストレスの原因となり、そういう人と連日、顔を合わせてコミュニケーションを繰り返すことが、精神的な負荷を増大させて、最悪の場合は適応障害に陥ったり、うつ病を発症したりするのです。(10月29日掲載・運営支援ブログ)
・2つのテーマを取り上げます。1つは深刻な災害となっている「クマ対策」のこと。もう1つは文部科学省が2025年10月29日に公表した「問題行動・不登校調査」について、引き続き運営支援の持論である「不登校のこどもと、不登校のこどもがいる保護者の支援、援助に放課後児童クラブを積極的に活用するようにするべきだ」を訴えます。(10月30日掲載・運営支援ブログ)
・がくどう思い出話その4。「児童クラブの事業体の経営と事業運営は、その覚悟とスキルを常に磨く専従の立場の者が担うべし。児童クラブでの育成支援を継続的に安定させていくには、クラブで働く人の雇用労働条件を改善して、優秀な人材がずっと長く働き続ける環境を整えるべし」。そんなことを思いながら児童クラブの運営に関わってきたわたくしですが、2022年の10月31日でその立場を去って、こんどは全国の児童クラブにわたくしのその強い想いを伝えようと一歩を踏み出すこととしました。ですから10月31日は、この「あい和学童クラブ運営法人」の登記をした11月4日と並んで、わたくしにとってはとても大事な記念日なのです。(10月31日掲載・運営支援ブログ)
・放課後児童クラブの運営主体が替わるとは、単に、児童クラブを運営する会社や団体の看板が掛け替わるだけではすまないのです。児童クラブで「あそび、生活する」こどもの「生活の質」というか「人生の質」が、大きく変わることを余儀なくさせる、とても重大な出来事なのです。さらにいえば、クラブに従事している職員の雇用の安定すなわち家計の安定も損なわれる可能性が大いにある。いわば「児童クラブのカタストロフィ(大惨事)」が、運営主体の変更です。(11月1日掲載・運営支援ブログ)
※放課後児童クラブに興味関心のある専門職同士で交流し、意見交換し、情報共有する場として、(仮称)「学童保育が好きな士業の会」を立ち上げました。年内にオンラインによる初回会合を目指します。ぜひゆる~く、参加してみてください。会合に関する情報は弊会ブログ記事を時々参照することでご確認くださいませ。(2025年9月25日から告知記事掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、最後となる埼玉県蕨市まで到達し、1巡目が終了しました。2025年9月から2巡目に突入しています。2巡目の確認事項は特設ページで順次、掲載していきます。また、2巡目の調査で新たに確認したデータは、1巡目の投稿記事に反映させていきます。更新頻度がかなり遅くなっています。ご了承ください。
(お知らせ)
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
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New! ※当運営支援ブログにも時々登場する、名古屋の弁護士、鈴木愛子氏による「子どもが行きたい学童保育」(高文研)が発売されました。放課後児童クラブのあり方とその価値、本質が、具体的な事例に基づいて紹介されています。放課後児童クラブ、学童保育に関わるすべての方に読んでいただきたい、素晴らしい本です。とりわけ行政パーソンや議員の方々には必読と、わたくし萩原は断言します。この運営支援ブログを探してたどり着いた方々は、多かれ少なかれ児童クラブに興味関心がある方でしょう。であれば、「子どもが行きたい学童保育」をぜひ、お求めください。本には、児童クラブに詳しい専門家の間宮静香氏、安部芳絵氏のこれまた的確な解説も併せて収録されています。本当に「どえりゃー学童本」が誕生しました!
(https://amzn.asia/d/3QWpbvI)
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ事業者様の経営の改善、事業運営の効率化、また児童クラブで働く人たちや運営に関わる保護者(会)の雇用労働条件や運営ノウハウのより良い改善のために、専門的な見地で助言、アドバイスを行います。また、中小企業様の労務関係の改善にご尽力いたします。児童クラブの方、埼玉県内の中小企業の方はぜひとも顧問契約をご検討ください。
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(ここまで、よくぞこの大変長いブログをお読みいただき誠にありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。この運営支援ブログも投稿記事数が1,200を超えました。選りすぐりの投稿を出版してくださる出版社さん、どこかにいらっしゃいませんかね。マニアックなブログですが連日、数百から1,000前後の閲覧はありますよ!)



