3分30秒で読めます! 運営支援ブログ&社労士ブログの短縮版(2025年9月21日~9月27日)
「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」と「あい和社会保険労務士事務所」では、それぞれ「運営支援ブログ」と「社労士ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年9月21日から9月27日までに掲載した両ブログ(運営支援ブログ、社労士ブログ)の内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日のブログをご高覧ください。
※放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリーの小説「がくどう、 序」が、アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)
※基本的に運営支援ブログと社労士ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(ただし放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
・放課後児童クラブに関わる基礎知識を運営支援独自の解釈で説明する「基礎知識シリーズ8」は、児童クラブでの「アレルギー事故」を防ぐ工夫、心がけの紹介です。特に保護者さんにお伝えしたい内容です。児童クラブ側は当然ながらアレルギー事故には最大限の注意を払っていますが、こと、「こどものアレルギー情報」については保護者との情報共有がなされなければ、アレルギー事故防止の努力にも限界があるからです。はっきり言いますが、保護者が、こどものアレルギーにしっかり関心を持って情報を児童クラブ側と共有しようとしない限り、こどもがアレルギー事故の被害に遭う可能性は高くなります。もちろん児童クラブ側はアレルギーに関する情報をしっかり活用しなければなりません。(9月22日掲載・運営支援ブログ)
・小1の壁の解消策として、小学校の開門時刻を早める手法が流行中です。運営支援は小1の壁解消に関して、2つの観点が必要だとしています。
「いま、困っている子育て世帯を支えるために、どんな形であろうとこどもの居場所は国と行政が整備する」
「できる限り早く、朝のこどもの居場所に悩む子育て世帯を大幅に減らせる効果的な施策を国が導入する」
「今とりあえず対処療法的に早朝のこどもの居場所づくりは必要。しかし問題はそれで解決していない。発熱した熱を下げただけ。早朝のこどもの居場所が必要とならざるを得ない社会の仕組み、働き方の仕組みをできる限り変える施策を、国が法令を使って実施すること」が必要だと訴えます。(9月23日掲載・運営支援ブログ)
・自民党総裁選で候補者から「学童保育」というワードが飛び出してきました。企業主導型の学童が必要というのです。民間企業が設置運営する児童クラブは今後、増えていくでしょう。運営支援は今後の児童クラブのあり方について、多種多様なこどもの居場所を社会が用意することで、こどもと保護者が相談して自分たちに一番向いていると、あるいは希望に近い過ごし方を提供しているサービスを利用できるようにすることが必要だと考えます。児童クラブ、ファミリー・サポート・センター、シッター、児童館、放課後子供教室、図書館、こども食堂、規模の小さなこどもの居場所事業、などなど。何も必ず児童クラブで過ごすことが必要だとは運営支援は言いませんが、児童クラブは小学生の育成支援を専門的に行う仕組みを備えた児童福祉ですから、大いに児童クラブが活用されるべきだとも考えます。(9月24日掲載・運営支援ブログ)
・運営支援ブログのミニ版。あい和が提携している横浜の行政書士、佐久間彩子氏と面会してきました。これからの児童クラブ、とりわけ地域に根差した系の児童クラブ側は専門家に頼ることが必要でしょう。そうでもしなければ、どんどん運営クラブを増やしている広域展開事業者の持つノウハウや勢いに対抗できません。「自分たちの目指す児童クラブを守りたい」と考える限り、児童クラブの事業運営に強い士業の力を得ることが必要です。社労士もそうですが行政書士も弁護士も、どんどん児童クラブに必要とされる時代になるはずです。(9月25日掲載・運営支援ブログ)
・放課後児童クラブの運営にAIが活用できると、行政書士で生成AIアドバイザーの佐久間彩子氏は考えています。児童クラブでこどもの具体的な援助を考える育成支援討議において、職員はこどもへの具体的な関わり合い方について話し合います。その場において、過去の育成支援の実践記録を「十分に学んだ」AIが出す意見は、第三者の意見として参考とすることができるでしょう。ややもするとクラブ職員だけの限られた視野で導かれがちな関わり合いの意見について広がりと深みをAIが打ち出す可能性があるのです。(9月26日掲載・運営支援ブログ)
・東京都東久留米市の学童保育所の職員が、こどもの頭を足で小突いたという不適切な行為が報道されました。この事案に関して市と事業者の両者は、「税金と、利用者から頂戴しているお金で運営している公の事業、公共の児童福祉行政サービスとして、起こしてはならないことが起きてしまった。しっかり反省し、再発防止に取り組みます」という姿勢を社会への公表という形で示すことが重要です。この事案に関して、事業者は公の事業を任されているという責任をどう感じているのでしょう。本来であれば、事業者は率先して事案について公表して謝罪し、再発防止について早急に取りまとめる姿勢が必要です。そして行政は管理監督責任を真摯に受け止め謝罪し、本当に質の高い児童クラブ運営のあり方について考えるべきです。(9月27日掲載・運営支援ブログ)
※放課後児童クラブに興味関心のある専門職同士で交流し、意見交換し、情報共有する場として、(仮称)「学童保育が好きな士業の会」を立ち上げました。年内にオンラインによる初回会合を目指します。ぜひゆる~く、参加してみてください。会合に関する情報は弊会ブログ記事を時々参照することでご確認くださいませ。(2025年9月25日告知記事掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、最後となる埼玉県蕨市まで到達し、1巡目が終了しました。2025年9月から2巡目に突入しています。2巡目の確認事項は特設ページで順次、掲載していきます。また、2巡目の調査で新たに確認したデータは、1巡目の投稿記事に反映させていきます。
(お知らせ)
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ事業者様の経営の改善、事業運営の効率化、また児童クラブで働く人たちや運営に関わる保護者(会)の雇用労働条件や運営ノウハウのより良い改善のために、専門的な見地で助言、アドバイスを行います。また、中小企業様の労務関係の改善にご尽力いたします。児童クラブの方、埼玉県内の中小企業の方はぜひとも顧問契約をご検討ください。
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(ここまで、よくぞこの大変長いブログをお読みいただき誠にありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)