放課後児童クラブ(学童保育所)の、けがの報告がありました。大けがはダメですが「あそびの中」でのちょっとしたけがは、あります。

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンのみで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
 こども家庭庁から、「令和6年教育・保育施設等における事故報告集計」が公表されました。これは、保育所や幼稚園、認定こども園、そして放課後児童クラブなどの施設で起きた死亡事故、意識不明事故(どんな刺激にも反応しない状態に陥ったもの)及び治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を伴う重篤な事故で、令和6年1月1日から令和6年12月31日までの期間内に国に報告があったものの件数をまとめたものです。児童クラブに関する調査結果を取り上げて紹介します。そして運営支援として児童クラブに関するけがの考え方を紹介します。要は「あそんでいる最中に起きた、数日で治るけがは、致し方ないもの。保護者さんは、そこを理解してくださいね」ということです。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<全体まとめ>
 まず、全体の「規模」を確認しておきましょう。今回の調査結果における放課後児童クラブの「利用者数」は1,519,952人、「施設数」は25,635か所となっています。施設数であって支援の単位数ではないようですね。ちなみに、認可保育所は1,724,396人、21,789か所となっています。

 この調査は「件数」の集計ですが、当ブログでは「人数」と置き換えて記載します。厳密に考えると件数と人数は同一ではない、つまり1件のけがの報告で数人の負傷者がいる、ということだって考えられますが、「まあ、そんなことはそうそうないだろう」ということで、分かりやすさを優先して人数に置き換えます。ご容赦ください。
 放課後児童クラブにおいて2024年の1年間で、こどもの死者数は0人でした。これは前年より3人減っています。前年つまり2023年は滋賀県内のプール死亡事故などがありました。ということは東京都小金井市で起きた死亡事案がありますから、来年の今頃に発表される2025年のこの調査報告では、児童クラブの死者数は計上されてしまうことになります。
 負傷者数ですが、「意識不明」が1人。前年と同数でした。「骨折」は636人で、85人の増加でした。「火傷」は2人で、これは2人増加つまり2023年は0人でした。「その他」は122人で、前年より26人増加しました。全体では761人で前年より110人増えました。死者は3人減りましたがそれ以外の負傷で113人増え、トータルで110人の増加となっています。つまり2024年は前年よりも、全治1か月以上の「大けが」をしたこどもの人数が113人増えましたよ、ただ死者は3人減りましたよ、ということです。
(この調査による「意識不明」は、事案当時に意識不明になってその後に回復したケースを含むとのことです。「骨折」は切り傷やねん挫が同時にある場合も含むとのことです。「その他」は指の切断、唇、歯の裂傷を含む、とあります。)

 死者が0人だったのは何よりです。ただ、113人も、大けがをした人が増えたのは気がかりですね。また火傷ですが、全治1カ月以上の火傷は相当重いものでしょう。しかも痛みが非常に激しいはずです。2人(2件)と非常に少ないといえば少ないですが、児童クラブで、どんな火傷の事案が起きたのか非常に気になります。なお、こども家庭庁は「集約した事故情報は、「教育・保育施設等における事故情報データベース」として、こども家庭庁Webサイトで公表している。」とありますが、これが非常に見にくい。使い物になりません。例えば、児童クラブで起きたとするこの2件の火傷について、どういう事案の概要だったのか調べようとしても、どこに載っているのか分かりません。「火傷」で検索してもみつかりません。これ、なんとかしなければデーターベースとしては使えません。

 ちなみに認可保育所はどうでしょう。死亡1人、意識不明6人、骨折1099人、火傷3人、その他340人の計1448人、合計1449人です。児童クラブより利用者数で20万人以上多いですが、保育所の方が事案の件数が起きやすいと言えます。やはり保育所の職員の配置基準はもっと手厚くするべきでしょう。

<詳細をみる>
 この調査では「場所別」の集計がありますので紹介します。児童クラブ全体で761人(件)が、どこで起きた大けがなのか、ということです。施設内・室内が270、施設内・室外(つまりテラスや玄関扉の外側でしょうか?)が387、施設外が104、合計761人です。施設内の室外が最も多い発生場所であることが分かります。室外に関するこども家庭庁の注釈は見当たりません。

 平成27年からの件数も掲載されています。なお児童クラブでの死亡は2023年の3人のみ、発生が報告されていますので、以下は「けが」の件数というか人数についての紹介です。掲載する年は適当に選びました。参考までにその年の登録人数(5月1日時点)も紹介します。
平成27年(2015年) けが 228件 登録児童数 1,024,635人  割合 0.022%
令和元年(2019年)  けが 445件 登録児童数 1,299,307人  割合 0.034%
令和2年(2020年)  けが 429件 登録児童数 1,311,008人  割合 0.032%
令和3年(2021年)  けが 475件 登録児童数 1,348,275人  割合 0.035%
令和4年(2022年)  けが 565件 登録児童数 1,392,158人  割合 0.040%
令和5年(2023年)  けが 648件 登録児童数 1,457,384人  割合 0.044%
令和6年(2024年)  けが 761件 登録児童数 1,519,952人  割合 0.050%

 約152万人が利用している児童クラブで、大けがをした人数が761人ですから、絶対数としてはごくわずか、といえます。ですが、私(萩原)は決して過小評価してはならないと考えます。この761人(件)の、大けがをしたこどもと家庭には、とてつもなく大変な状況がふりかかったといえるからです。確かに現実的に、「絶対にゼロ」とすることは不可能かもしれません。世の中に絶対は無い。しかし、限りなくゼロに近づけることはできる。その努力は決して惜しんではならず、年々、その努力を強化していく。工夫をしていくことが必要です。

 わたしの書いた「がくどう、 序」にも、大けがをするこどもの描写があります。児童クラブでは、どうしてもけがが起こります。次に述べる「あそびの最中のけが」は代表的です。しかしそれ以外のけが、まして大けがは、起きないように起こさないようにすることがクラブ事業者に求められます。「がくどう、 序」では、本来なら起こさないことができたけがを描いています。あのような事例に直面したことはありませんが、ああいう形態でけがをしたこどもは何人もいました。また、あの時期にけがをしてしまって家庭に迷惑をかけた事例も現実にありました。

<あそびの最中で起こるけがは、受け止める覚悟も必要>
 まず先に申し上げますが、あそびの最中であっても、「死亡事故」や「後遺症が出るけが」は絶対に起こしてはなりません。児童クラブ運営事業者は肝に銘じなければなりません。「大けが」も、児童クラブ事業者側が防げる場合にはふせがなければなりません。
 また、「こどもが校庭や公園で走り回って遊んでいて、転んだ。そうしたら地面にくぎがささっていて、そこに当たって大けがをした。あるいは大きな石にぶつけて大けがをした」というようなものは、遊びの最中のけがであっても、「やむを得ない」とはなりません。遊具の腐食や破損によって遊具使用中にけがをした、ということも同様。児童クラブ事業者側は、あそびに入る前に、その場所において、こどもがけがをすることがないか、事故に巻き込まれる恐れがあるかどうかを、点検する安全確認の義務があります。この義務を怠った結果、起きたけがについては、遊びの最中で起きたけがであっても、別のけがとして考えます。起こしてはならないけが、です。

 遊びの最中でやむを得ないと運営支援が考える大けがは、「発生事由」が通常のけが(全治1か月未満)であって、結果として起こったけがの状況が個人差などの影響で、結果として治療1カ月以上を要するものだった、という場合です。例えば、鬼ごっこをしていて、平坦な地面で、足の着き方がたまたまうまくいかなったため足をくじいて転んだ。結果として足首の骨に亀裂骨折で全治1か月だった、というものです。他のこどもも同じように足をくじいて転んだけれど、別のこどもは全治2週間で済んだ、というものです。もちろん、全治2週間であってもこどもと保護者の生活に影響が出るのは必至ですから、けがに至らないことにこしたことはありません。足をくじいて転んだとしても1~2日で痛みが取れて普通に体育の授業も受けられるようであってほしいのは、言うまでもありません。

 あそびの最中では大けがは起きないに越したことはありません。しかし、大けがではないけがについては、児童クラブの事業者側に身を置いていた者として、あえて言いますが、「軽いけがであれば、それは、やむを得ないものだという理解を保護者さんには、ぜひ持ってほしい」ということです。すべての軽いけがを無条件で受け入れろ、とは申しません。例えば、数日後から家族旅行するのに足をねん挫しちゃった、口の中を裂傷してごちそうを食べるのが難しくなった、というのは、それは保護者にしても、何と言っても当のこどもにとってしても、残念な事態になってしまいます。そういう、個別的な影響が大きい場合もまた、けがが起きないことが望ましいですね。

 ですので、保護者さんには、何か数日後に特別な状況が予想される場合には、事前に児童クラブ側に伝えてください。例えば、「こんどの日曜日に、ピアノの発表会があるから、手足のけがだけは絶対に困るんです」と一言、言ってくださいね。そうすれば児童クラブ側はそれに対応してあそびを考えます。例えば突き指のリスクがあるドッヂボールではなくて、ほかの遊びをこどもに勧めることができます。

 なぜ遊びの最中に起こるけがを大目に見てくれと言うのでしょうか。それは、あそびにはリスクが伴うからです。放課後児童クラブ運営指針の解説書には、あそびについての説明が載っています。また、あそびにおけるリスクとハザードについて記載(元ネタは、「「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂第3版)」があります。
 運営指針の解説書であそびについて記載がある部分だけでも、児童クラブ側はぜひ、保護者さんに説明するべきです。こども家庭庁がインターネットでも公開していますから、保護者さんにも、該当部分をコピーして配布するのが良いでしょう。ちなみに少しだけ、ここに引用して紹介します。
「遊びの場面では、こどもの好奇心や意欲も大切にしながら、危険なことについてこども自身が考え、判断できるよう援助していくことが求められます。そのため、想定される危険の内容によっては、安全を確保するための行動のあり方についてこども自身が学ぶ機会を設けることも望まれます。」
 この、危険なことについてこどもが挑戦し、乗り越えていく過程が、「こどもが楽しめる」あそびに含まれているのであって、時には乗り越えることに失敗してけがをすることがあるのです。ただ、乗り越えようと思っても到底乗り越えられないほど危険だったり、こども(そして支援員も)予測ができていなかったりする危険性があるのはリスクではなくて「ハザード」、つまり存在してはならない危険な状態です。こどもは、リスクをこどもなりに予知して乗り越えたり回避したりしてそのドキドキわくわくをあそびとして楽しむ。ウォータースライダーへの挑戦などはそのとおりでしょう。うんていに挑戦するのもそうでしょう。
 一方で、ウォータースライダーの角度が急すぎたり、加速が非常に付きやすく危険な速度に達したりするのは、こどもには予測、察知できないのでハザードです。うんていも、落下してその衝撃を吸収できる砂場がしっかり整備されていればいいのですが、そこに大きな尖った石が埋もれていたらハザードになります。(しかし今ここに記したハザードは事前の点検をしっかり行えば、各自に発見、排除できるものです)

 こどもが鬼ごっこで走り回る。それは鬼に捕まらないように必死で走るので、ドキドキです。わくわくです。それを「走ると危ないから、鬼ごっこは禁止」となったら、こどもにはがっかりです。つまらないです。(しかし、そういう状況で、走らない鬼ごっこ、スローモーション鬼ごっこなるあそびを自分たちで開発して見つけ出すのもまた、こどもの、こどもゆえの才能ですね。ただそれは、積極的に評価するべきものではなくて、苦肉の策ですから)

 こどもがけがをしないように、危険な目にあわないようにと、管理する側、とりわけ市区町村や事業者本部は気にします。それを徹底しようとすればするほど、児童クラブで過ごす時間はこどもにとって味気ない時間になります。児童クラブが、監視ばかりされる監獄のような空間となります。そんな児童クラブは、もはや児童クラブではありません。これは、児童クラブ側が、こどもの行動を制約する、指定した行動以外は許さないという状況において共通します。鬼ごっこやドッチボールはあそびになりますが、それを児童クラブ側が「強制」したら、あそびが途端に「苦役」に変わるのです。もちろん、気乗りをしないこどもを何かのあそびに参加させてもやがて夢中にさせる力量が支援員にあれば、また話は変わります。むしろその能力は必要でしょう。

 あそびは児童クラブにおいて必要不可欠な活動です。こどもが大人になる上で必要な能力を、あそびを通じて身に着けるからです。そしてその遊びには、リスクが含まれる。そのリスクに挑むこどもの能力や状態によって、ちょっとしたけがをすることがあるのです。それを保護者さんには理解してほしいのです。市区町村には、起きてはならないけが、事案と、起きてもまあやむなしでしょうというけがの区別をしっかりとして評価をしてほしいのですね。「どんな理由であれけがは起こすな!」という市区町村の児童クラブは、あえて言います。ただのこども監獄です。

 ただし、児童クラブ側が、あそびとリスク、あそびとけがの関係について、そして個々の状況について保護者に説明をすることを欠いているならば、全ては水の泡です。それはダメです。遊んでいてこどもが指をねじった、手指を切った、転んだ、ということは事実として当日中に保護者に伝えなければなりません。それを欠いていて、「こどもは遊びの中でけがをするのは仕方ない」というのは、単なる開き直りです。そんな職員は失格です。
 ここでよく児童クラブ側から話が上がるのが「けがをしたことを伝えるのは分かる。でもそのとき、毎回必ず、ごめんなさい、申し訳ありません、痛い思いをさせてしまって、という風に伝えますが、それが嫌なんです」ということです。けがの様子を伝えるときに謝りつつ伝えるのが重荷、ストレスになるということですが、私にはよく意味がわかりません。「勝手にこどもが転んだ。なのになぜ、職員が謝る必要があるのか」ということですが、謝ってください。こどもが児童クラブで過ごしていて、児童クラブの事業活動中に起きたけがですから、その事業に従事する、事業を管理する職員として謝ってください。なお、その謝りが「百パーセントの過失責任を認めている」ということは思わないでください。ありていに言えば、「潤滑油としての効能も期待しての謝罪」です。仮に、「こどもが転んだ。その結果、予定していたことができなくなったから。その責任を賠償金で償ってほしい」と請求されたら、それはそれで責任の度合いを争えばいいだけの話です。全面降伏を決して意味するものではない、ということですが、どうも児童クラブの職員には「不可抗力なのに謝るのが意味不明」とムカムカしている人が多いので、あえて私の意見を披露しました。まあ突き放して言えば、そんなことでいらだっている人は児童クラブの仕事に向かないよ、と私は思いますがね。「伝えようとしても保護者がすぐに帰る」というのであれば、どういう方法なら伝えられるか工夫してください。それも支援員の仕事です。

 こどもがけがをした、痛めたことはしっかりとその日のうちに伝える。児童クラブ側はこれを欠かさないことを守りましょう。保護者さんは、「あそびには、けががつきもの。日常生活にさしたる影響が出ない軽いけがは仕方がない」と思ってください。そして決してこどもを責めないでください。チャレンジしたことを褒めてください。そして次、同じことをしてけがをしなかったら、もっとこどもを褒めてください。そのうれしさをクラブの職員と共有していただけると、運営支援は嬉しいです。

(お知らせ)
<新着情報!>
 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
 弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
 佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
 児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
 もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)

 弊会代表萩原ですが、必要な手続きを経て2025年9月1日付で、社会保険労務士として登録となります。埼玉県社会保険労務士会大宮支部となります。同日付で「あい和社会保険労務士事務所」を自宅にて開業いたします。詳細は後日、ブログに投稿いたします。同日以降は、社会保険労務士としての業務は「あい和社会保険労務士事務所」で、放課後児童クラブ(学童保育所)の個別具体的な運営支援については「あい和学童クラブ運営法人」で分離してお引き受けいたします。「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽に児童クラブについての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応についてご依頼ください。
 ※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
 さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
 この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)