夏休みの昼食(弁当)提供、放課後児童クラブ(学童保育所)は「あって当然」。次は「誰もが頼みやすい」料金の実現に取り組もう。

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンのみで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
 小学校の夏休みが近づいてきました。放課後児童クラブの夏休みといえば、例年のように「弁当作り、どうしよう」という話題がSNSで盛り上がってきました。夏の学童の「弁当の壁」です。ところがこの数年ですが、全国各地で相次いで昼食の提供サービスが進んでいます。今年も新規導入や本格導入のニュースが報じられています。もう児童クラブ側も国も、次のステージに取り組むべきです。それは「もう、児童クラブの昼食提供は行われて当然。次は、だれもが利用しやすい仕組みにすること」です。ズバリ、料金の見直しです。今の弁当は高すぎる!
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<1食600円で、毎日頼めますか?>
 先日、神奈川県川崎市が「わくわくプラザ」で夏休みの昼食を提供する、ということが報じられました。カナロコ(神奈川新聞)が2025年7月12日5時50分に配信した、「川崎市、全小学校の「わくわくプラザ」で夏休みの昼食提供」との見出しの記事を一部引用します。
「川崎市は、市立小学校に設置する全115校の「わくわくプラザ」で、夏休み期間中の昼食提供を開始する。利用者からの要望が多く、昨夏の一部試行を踏まえ、注文方法や食事の量などを改善したという。」
「希望者はスマートフォンなどを利用して、専用のサイトから配食サービスを提供する事業者に直接注文する。1食当たり600円前後(配送料など込み)で、ご飯の量などを調整できる。」
「昨夏は平均注文率が約32%にとどまったが、弁当のメニューや味付けを子ども向けにしたり、オンライン決済を可能としたりするなどの改善を図った。」(引用ここまで)

 1食、600円前後とのことです。これが高いか安いかは、それぞれ家庭の経済力によるものですから個々の家庭における経済的負担の度合いは何とも言えません。ただ、試行した昨年夏は約3割の注文率ということですから、どの世帯も相次いで利用したとは、言えないでしょう。もちろん、本格実施になって「これで弁当作りの負担から解放される!」と喜んでいる家庭もきっと多いでしょう。
 ちなみに「わくわくプラザ」は、いわゆる放課後全児童対策事業です。この仕組みのため川崎市は指定市である大都市ですが児童クラブの待機児童は0人です。一方で、わくわくプラザでは難しい、こども1人1人に寄り添った純然たる放課後児童健全育成事業は民間事業者(保護者会など)が行っていますが補助金を受けておらず、利用料に頼る運営を余儀なくされているとのことです。このことは弁当以上に早急に解消されるべき問題であると運営支援は考えます。札幌や大阪は同じような状態で民間児童クラブに補助金が出ていますからね。

 運営支援ブログでも2025年6月11日に投稿しましたが、東京都調布市も2025年の夏から児童クラブでの昼食提供を弁当配達の仕組みで本格実施します。本日(7月15日)に調布市のホームページを検索しましたが、まだ弁当の料金についての情報提供はされていないようです。

 東京都練馬区は区立クラブにおいて弁当提供を開始すると発表しています。2025年6月17日に、練馬区こども家庭部子育て支援課が出したリリースには「令和 7 年度の夏季休業期間から、保護者の希望に応じて、区立学童クラブ入会児童の昼食を各学童クラブに配達するサービスの提供を以下のとおり開始する」とあり、7月22日から8月29日までの間、土日休日を除いて1食あたり550円から600円で提供する、とのことです。ここでも600円ですね。川崎も練馬も大都会ですからもろもろのコストが高くなるのは分かりますが、600円ですか。

 東京都東村山市は7月7日付の広報で「令和7年夏休み期間における昼食(弁当)提供(有料)実施のお知らせ」として弁当提供の開始を発表しています。こちらは2つの事業者(立川給食株式会社、ワタミ株式会社)を選択でき、「450 円(ごはん150g)」(立川給食)と「650 円(ごはん150g)、580 円(ごはん110g)、おかずのみ(大690 円・中620 円・小550 円)」(ワタミ)の選択となるようです。
 選択肢が増えることは保護者にもこどもにも、うれしいでしょう。

<次は質の向上だ>
 以前も紹介しましたが、児童クラブにおける昼食提供は進んでいます。国の調査(令和6年実施状況)で、「長期休暇期間における昼食の提供の状況」として、昼食提供が初めて調査項目となってその結果が掲載されました。 「昼食の提供有り」が11,026クラブ(全体の43.0%)、「昼食の提供無し」が14,609クラブ(57.0%)ですした。本年12月に公表されるであろう、令和7年の実施状況では提供有りが50%を超えるでしょう。

 もはや雪崩を打ったように児童クラブの昼食提供は進みます。

 制度も昼食提供を後押しします。東京都が2025年度から開始した「東京都認証学童クラブ事業」では、昼食提供が認可の条件となっています。都が公表した運営基準に「長期休業期間における昼食提供の仕組みの導入」が盛り込まれています。国では当然ながら昼食提供は基準となっていませんので、都は国に大きな差をつけています。都の認証学童クラブは極めてハードルが高いので、一気に認証クラブが登場するわけではなさそうですが、数年かけてじわじわと増えていくでしょうし、何より「昼食提供を基準とした」ことの意義は大きいでしょう。周辺自治体に波及する可能性もあります。何より保護者の支持は紛れもないでしょうから、「児童クラブに昼食が無いのは、いまどきどうなの?」という意識が拡大するでしょう。それは事業者、自治体はおいそれと無視できないでしょう。

 もう児童クラブの昼食提供は、あって当たり前。児童クラブも昔は「あってよかった学童保育」というスローガンが広まっていましたが、今では「あって当然学童保育」の時代です。(まだまだ待機児童問題は解決されていませんがね)
 昼食提供も「あって当然」から、その内容が問われることになります。

 先に紹介した「実施状況」では、昼食提供の方法についても調査結果が紹介されています。
事業所内部での調理が、1,753クラブ(全体の15.9%)
事業所による手配が、5,420クラブ(全体の49.2%)
保護者会等による手配が、535クラブ(全体の4.9%)
その他が、3,318クラブ(全体の30.1%)
 その他が全体の3割ですから、その中身が気になりますね。こども家庭庁は次の調査で、その他の内訳について注釈をつけるべきでしょう。給食センター調理が入って来るのでしょうか。
 調査結果では事業所による手配、これは弁当の手配でしょうが、それがおよそ半分です。児童クラブの弁当提供が今は主流ですから、弁当提供に関するガイドラインをこども家庭庁が作るのも良いでしょう。

 横浜市は前年度のモデル事業を踏まえて、2025年度ではいくつかの改善点を加えて実施するようです。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hokago/houkago-lunch.html
 例えば、ご飯の量が前年とは異なって中(160グラム)と大(200グラム)から選択できるようになっています。重要な変更として、「ご飯の状態」があります。前年度は冷たい状態だったものが今年度は温かい状態になった、とあります。児童クラブへの宅配弁当は食中毒など衛生状態への考慮から、冷凍状態で届けられることがあり、お昼ご飯を食べるときでも半ば凍っていた、という話を聞きます。「冷たいものは冷たい状態で、温かくておいしいものは温かい状態で」食べられるなら、それはとても素晴らしいことです。食べるということは生きることの中核的な活動で、それこそ質が問われます。その他、横浜市の変更はおかずの品が増えたとか、追加注文ができるようになったとか、細かい点で改善を図っており、評価できるものです。

 滋賀県野洲市は、ごはんとパンの2種類から選択できるようです。これもまた、こどもにとってうれしいでしょう。こどもが、昼食を満足して食べられるための工夫を、社会は心がけるべきです。「翔んで埼玉 」ではありませんが、「学童のこどもにはそこらへんの草でも食べさせておけ!」ではダメです。こどもだから、つまり1人の人間ですから、人間として当然にふさわしい食の環境を社会が整えるべきでしょう。

<運営支援が期待する理想の児童クラブ昼食提供>
 児童クラブの職員数を充実させ(つまり補助金の増額!)、かつ、児童クラブの調理設備の充実という、2つの点を整備することが前提ですが、児童クラブでの調理がもっと拡大することを期待します。私(萩原)が理事を務めている愛知県津島市は、保護者運営を由来とする地域に根差した民主的な運営の児童クラブですが、創立当初からクラブ調理での昼食(当地では、給食、と称しています)提供を実施しています。1食あたり250円です。料金は昨今の物価高騰の影響で厳しいのですが、クラブ調理ならではのコストカットも可能で、クラブ調理での提供が続いています。人手不足もあって現場の職員はとても大変なのは事実ですし、状況によって弁当持参を要請することもこれから増えるでしょうが、それでも、温かい食べ物を温かい状態で食べられることは、こどもも、保護者も、安心して利用できており、歓迎されています。クラブにおける調理、または小学校の給食センター利用による、適温での食事提供はこれから必要となるでしょう。

 メニューを増やしたり、こどもが食べるものを選べる工夫も必要です。横浜市や野洲市のように、おかずを増やす、ご飯とパンの選択ができるという工夫を、他の自治体も積極的に導入を検討するべきでしょう。現に実施している自治体があるということは、不可能ではない、ということです。

 そして料金です。食事は実費負担という当たり前の考え方、それはいつまでも「当たり前」という考えを捨てましょう。児童クラブでのおやつをはじめ、食べる品については受益者負担という考え方ですが、児童クラブは家庭代わりの場所で、生活の場です。生活に必要な環境を提供するのが放課後児童健全育成事業であり、児童福祉です。であれば、食事こそまさに生活の大きな柱ですから、そこにも福祉として公益の提供があってしかるべきです。
 児童クラブにおける昼食、そしておやつの提供もですが、運営支援は2つの考え方をぜひ社会として考えてほしいと願います。1つは、応能負担的に、個々の家庭の所得に応じた料金設定です。同じ弁当や給食について支払う値段が違うことになりますが、負担できる程度に応じた負担をお願いすることは決して不条理ではありません。例えば就学援助対象世帯から負担額0円として、昼食提供に必要な財政コストの不足分は自治体が補うことになります。
 もう1つの考え方は、一律に低価格として、昼食提供に必要な財政コストの不足分はやはり自治体が補うことです。この場合でも生活保護世帯は0円にするなど一定の福祉的な配慮は必要です。この場合は津島市や奈良市のように1食250円前後、上限300円が限度となるでしょうか。横浜市は400円(税込み)で、相当頑張っていると思いますが、世界に名の知られた横浜市ですから、もうひとふんばりして300円での提供となれば評価はさらに向上するでしょう。もちろん、以前に被害児童が出たアレルゲンの誤提供(昼食提供業者がこともあろうにアレルゲンの確認をせずに弁当を調理していた)などはあってはなりません。
 どんなに値段は安くても、こどもに健康被害が出たらそれはダメです。

 結局のところ宅配弁当であれば、弁当事業者が背負うコストの壁をいかにクリアするかが重要です。弁当業者にすれば宅配の経費や季節注文による一時的な弁当製造に必要な人件費の確保、感染症の流行による一時閉鎖など急なキャンセルが出た時のコストを考えると、それが児童クラブのためとはいえ、1食200~300円前後で継続的に提供できることは難しいでしょう。弁当業者が「児童クラブ向けの商売は手間ばかりかかって儲からないわ」と撤退されても困るので、そこは弁当事業者が「これなら続けても良い」と思ってくれるように、行政が補助を出すことで、急に弁当事業者が撤退することがないように配慮するべきでしょう。

 児童クラブの昼食提供は、もう当たり前です。何らかの事情で実施できない事業者は、実施できない旨をしっかりと利用者に説明するべきですし。実施できないがゆえに、実施できる事業者にクラブ運営を取って代わられるリスクもまた背負うことになる覚悟は必要です。
 そして昼食提供を実施している地域や事業者は、「弁当提供できた。1食600円でも、頼める人が頼めばいいんだ」で思考停止せずに、「1人でも多くのこども、世帯が利用できるにはどうしたらよいか。児童福祉としてその視点が大事だ」という考えに至ってほしいのです。福祉のことですから自治体の予算を使うことに遠慮はいりません。むしろ子育て世帯の住民から感謝されます。特定の住民のために自治体の予算を使うのはできない、という考え方は「やりたくない」という考えの理由付けでしかありません。少子化対策に有効であると国が認め、子育て支援の社会インフラたる児童クラブの事業の質の向上に直結する昼食提供に、自治体は予算を積極的に投入することを、運営支援は強く望みます。 

(お知らせ)
<新着情報!> 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
 弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
 佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
 児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
 もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)

※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
 さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
 この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)