放課後児童クラブ(学童保育所)の改善には議員の力強い取り組みが絶対に必要です。その動きを歓迎します。そして大事なことはこれ!

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたらSNSに投稿してください! 口コミ、拡散だけが頼みです!
 先ごろ、放課後児童クラブに関してその改善に取り組むという立憲民主党議員による国会議員の会が旗揚げしたようです。国会の場、地方議会の場、その双方において選挙で選ばれた議員による放課後児童クラブへの取り組みが広がり、進んでいくことは最も重要なことであり、運営支援は大歓迎です。放課後児童クラブが充実することは、すなわち、質の高い健全育成事業が実施され、こどもの充実した育ちが保障されることになり、こどもの最善の利益をもたらすと同時に、子育てしつつ就業や介護、看護、学業等の活動に従事している保護者の生活を支えることを意味します。この社会が健全に機能するため必要不可欠な社会インフラが、放課後児童クラブです。しかし放課後児童クラブには深刻な問題だらけです。行き詰った現状を解決するためには、議員の活動が欠かせません。僭越ながら運営支援から、ぜひとも議員の皆様方に、押さえておいてほしい点をお伝えします。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。) 

<超緊急的に取り組みが必要なこと>
 「熱中症対策」が児童クラブで確実に取り組まれているかどうか、国会の場、地方議会の場、どちらにおいても直ちに確認していただきたいのです。児童クラブは、「暑い」いや「熱い」空間です。7月、8月の児童クラブに、ぜひとも訪れてどれだけ暑いか経験もしてみてください。
 なぜ暑いのか。児童クラブは千差万別ですから暑くなる要因は個々のクラブの施設によって異なるのですが、おおむね以下の通りです。
「エアコンがあっても機種が古くて、室温が下がらない」
「エアコンがあっても台数が足りなくて、室温が下がらない」
「エアコンがあってもフル稼働すると電気料金が膨らんでしまい予算的に耐えられない」
「エアコンがあってもフル稼働すると電気容量が足りずブレーカーが作動してしまう」
「そもそもエアコンが、無い」(特に従来は夏場のエアコンが不要と思われていた地域)

 児童クラブは、室温を上げる「発熱体」であるこどもが何十人もいる場です。室温なんてすぐに上がります。大規模児童クラブならなおさらです。エアコンが設置されているから大丈夫、ではないのです。さらにエアコンがあってもフルに使えない事情を抱えているクラブ、運営事業者もあるのです。

 議員さんにはぜひとも議会で質問してください。夏場の児童クラブの熱中症対策は大丈夫なのか、こどもと職員が熱中症になる恐れは極力、ゼロに近づけられているのか。熱中症対策が義務化されたのですから、タイムリーな質問です。
 質問する際は、次のことに留意してください。
 「単に、エアコンの設置状況を確認するだけの答弁に満足しないこと」。行政執行部にエアコンの状況について質問しても、普通はクラブに設置されたエアコンの台数と、その能力のカタログスペックを行政が紹介するだけで、あくまでデータ上において「問題ありません」という答弁になるでしょう。それで満足しているようでは、残念です。「そのエアコンの直近の清掃状況」も確認してください。特に、天井埋め込み式のいわゆる天カセ式や、天井から吊り下げするエアコンは、冷房能力はかなり強力です。しかしその分、フィルターが汚れやすく、メンテナンスをしっかり行わないとカタログ上の能力を発揮できません。そしてエアコンの清掃には、費用がかかります。その分まで、行政が補助金で面倒を見てくれることは期待できません。となると事業者が自腹で予算を確保することが必要ですが、「エアコン清掃するカネが無い」のです。なので、何年間も清掃しないままで、エアコンの能力が落ちていることが、ごく当たり前にあるのです。
 カタログスペックだけで「なるほど、確かに十分に設置されていますね」と満足しているようでは、議員としては残念です。

 ぜひとも、室温の具体的な測定値を測るように求めましょう。天気の様子、クラブに登所したこどもの人数と従事した職員数はもちろん記録しつつ、室温の状況を定時で測定することを行政側に求めましょう。すでにそのような記録がクラブ側にあるなら(たぶん、ないと思いますが)、その記録の提示を求めましょう。この夏の室温の状況を記録させることで、夏場の児童クラブの状況がどれだけ厳しいか、データ上でも理解することができるでしょう。

 同時に、夏場におけるエアコンなどの電気料金の自治体独自の補助を求めてください。東京都は、公明党の要望を都知事が受け入れて個人家庭と個人商店の水道基本料金を一定期間無償化して、その分、家計で浮いたお金をエアコンの電気代に使ってくださいとする施策をぶち上げました。その政治的な効果はさておき、その施策そのものはとてもありがたい。児童クラブにおいてもぜひ、そのようなことができるように、市区町村に求めてみてはいかがでしょう。
 エアコンがあっても効かない、そもそもエアコンがない施設すらある、エアコンがあっても費用が気になってフルパワーで長時間使えない。そんな悲惨な状況があちこちの児童クラブにあるのです。大規模児童クラブは、こどもの人数が多すぎて室温が下がらないというように、他に改善が必要な事象も影響していますが、まずは熱中症による被害を出さないために、すぐに動いていただきたいと期待します。

<働いてくれる人が、確保できません。それでは児童クラブそのものが機能しません>
 ひとえに、予算が足りないのです。補助金、それも「運営費」の補助、上乗せを、ぜひとも求めてください。絶対的に運営費の額そのものが足りません。人件費に回すカネがないので人が雇えません。時給、月給も上げられませんから、人の応募がありません。人が足りないから、1人あたりの業務量が多すぎて現場はとても大変です。休憩が取れないという労働基準法違反がまかり通っている状況です。休日だって十分ではりません。
 また、あえてはっきり書けば、最低賃金レベルの報酬しか提示できないので、「とても社会人としての常識や資質が備わっていない人」ですら雇わずにいられません。そうするとさらに現場は苦労します。でも、そうであっても配置基準が国の補助金交付の要件になっている以上、その配置基準を満たすために雇わざるを得ない悲惨な現実があります。

 運営支援はぜひとも議員さんに、また議員集団において国や行政執行部に追及してほしいことがあります。追求ではなくて「追及」です。意味合いがまったく違いますよ。
「国が示している運営費など児童クラブの補助金を、どの程度まで市区町村は要求しているのか。満額を要求しているのか。交付要件は満たしているのに、交付を求めていない補助金のメニューがあるのかどうか」
 後で触れますが、放課後児童クラブの各種の補助金は、市区町村が、どのメニューをどれだけ求めるか、すべて市区町村に任されています。ここが保育所と決定的に異なるところです。本来なら、もっとクラブ事業者に補助金を交付できるのに市区町村の判断でそうしていないなら、事業の質が上がるわけはありません。ぜひとも行政執行部に、補助金の活用状況を問いただしてください。2025年度のこども家庭庁の放課後児童健全育成事業に関する予算は増えませんでした。それは市区町村が補助金を十分に活用していない(つまり、使いきれず余った)結果であった、ということと聞いています。
 また、今は3年間や5年間などの期間を定めて公募し、業務委託や指定管理者として児童クラブ事業を任せる地域が大変増えています。その間の業務委託料や指定管理料は当然ながら、毎年ほぼ変更(増額)される児童クラブの補助金に連動して、当初の提示額である業務委託料や指定管理料は見直されて当然です。しかし、そうしていない地域もあります。そうでなくても、最低賃金がかつてないほど高額な引き上げになっていること、コメやガソリンに象徴される物価高騰で、購入する物品の価格も上がっています。それなのに、当初に提示された委託料や指定管理料を見直さないことは、行政の怠慢です。議員はこの観点でぜひとも追及してほしいですし、議員集団はそういうことも調査項目として掲げていくことが重要です。

 何度でも言いますが、児童クラブがあらゆる面で困っている、悩んでいるのは、「カネ」が無いからです。保護者からどんどん利用料を増額して徴収することはできません。児童クラブの利用料は、ある意味、「子育て税」なのです。増税は無理です。補助金が児童クラブ事業者の収入の頼みなのですから、児童クラブにいきわたるカネを増やしてください。そうすれば、質の高い人材を必要なだけ雇用できるチャンスができるのです。今はそのチャンスすら、無いのです。

<本命は、なんといっても制度設計の見直し>
 議員、また議員集団、議員連盟において、運営支援が最も期待すること、つまり活動の中核としていただきたいことは、「放課後児童クラブの制度設計の抜本的な見直し」です。これができれば、先に挙げた2つの点も解決が容易になります。
 どういうことか。それは、現在は児童福祉法において「放課後児童健全育成事業」であるものを、児童福祉施設として位置づけを改めることです。「事業」から「施設」への変更です。これは、「任意でおこなわれるもの」から「市区町村が設置しなければならないもの」とすることを意味します。法定の任意事業から、法定の必置事業への切り替えです。こども家庭庁における、放課後児童健全育成事業の担当部門もまた、保育所と同じ部門、こどもの育ちを支える部門へ替えることも必要です。

 これが実現することで種々の問題もまた、自動的に解決が必要となりますし、解決の方向性が確定します。先に述べた、補助金を市区町村の裁量で使う、使わないといったこともなくなります。最近の例で言えば、愛知県岡崎市や長崎市のように、運営費という基本的な補助金であっても自治体の判断で使わない、あるいは必要十分な額を確保しないといった不可解なことも、回避できるのです。
 さらには、「資格問題」の解決にも役立つでしょう。放課後児童支援員という公的な資格が誕生したことは評価していますが、その資格の強化の動きは2015年度の運用開始後、まったく見られません。資格習得のあまりのたやすさから、資格者であっても育成支援の趣旨を理解できていない問題ある支援員が増えています。資格取得の難易度を上げるか、取得しても定期的に資格者の知識を確認するといった仕組みが必要です。最終的には、国家資格として、試験制度を入れて専門性に相当する程度の資格として育てていくことが必要でしょう。それもまた、必置の制度となれば道が開けます。

 東京都が、事業の質の高い児童クラブに多額の補助金を出す制度を開始しました。これは本来であれば全国的に取り組むべきものです。現状は、制度設計のあまりの緩さから地域によって独自の児童クラブが存在することが可能となっており、それが地域による児童クラブ格差を生み出しています。運営の理念や具体的な業務執行の手法において差が生じることは当然あるとしても、設備や職員配置など基準面において格差が生じることは、全国的に共通であるべき社会インフラとしては好ましくありません。この点もまた、全国同一の基準の底上げを政治家がそろって求めていくことが必要でしょう。そもそも東京都は多くの地域においていまだに小学低学年の受け入れしか行っていない地域があり、待機児童が生じている自治体も多い。基本的な整備を棚上げして、「東京都は制度の充実に取り組んでいます」感を与えるのは、政治のマジックかもしれませんが、現にこどもを抱えて過ごしている子育て世帯にとっては何の恩恵もありません。はっきり言えば、ごく一部の児童クラブ運営企業しか恩恵にあずかれません。高い基準を掲げることそのものは極めて素晴らしいのですから、理想は高くしつつ足元の現状を固めることを放置してはならない、ということです。

 大規模状態の進行は今後も続くでしょう。急激な少子化による児童クラブのニーズ減もあるでしょうが、地域によっては引き続き大規模状態は進行すると運営支援は見ています。そのためにも、この数年のうちに、児童クラブの制度設計を抜本的に見直すことが必要です。それは議員の力でしか成し遂げられません。行政が何十年も放置している限り、行政には期待できません。

<議員だからできること>
 制度設計を改めて補助金を増やす。すると児童クラブで働いている人の雇用労働条件が改善し、資質のある人がどんどん職員として雇用できるようになる。児童クラブの事業の質が向上し、安定した児童クラブ運営ができ、こどもの最善の利益が守られ、保護者も安心して社会活動ができる。
 というのは、単なる理想論です。現実にはそうはいきません。議員や議員連盟、議員集団に取り組んでほしい重大な点が1つ残っています。

 それは、「児童クラブの収益は、まずは事業活動に充てられるべきであり、健全な事業運営に取り組んで必要十分な経費を計上してなお手元に残ったならば、それは事業者の利益としても構わない」ということを徹底することであり、その点を確実にもたらす制度づくりです。具体的にいえば、営利企業、非営利法人に関わらず、児童クラブの運営を事業の中核としている企業や団体の、その事業活動が公益にかなったものであるかどうか、偉そうに言えば社会正義に反していないかどうかを確認できる制度の確立です。

 児童クラブをあちこちで運営している事業者が増えているのは、「儲かる」からです。わたくしは、児童クラブ事業で利益を上げてはだめだとは全く思いません。公営クラブだけが児童クラブの理想、とも全く思いません。公営クラブは児童受入時間が短い、土曜日は休み、年度末の平日は休み、施設がひどく古い等問題点が山積。まだ民営クラブの方がそれらの改善に積極的です。ですから民営クラブの事業者にはぜひ、儲かってほしいと願います。儲かるのだから、「まっとうな」事業者が児童クラブ運営事業にどしどし参画してほしいと期待します。ただしそれは、「必要十分に事業活動に使ってから」あまった儲けを利益として計上することですよ、ということです。

 その点を確実にする制度設計はいろいろあるでしょう。ぜひとも議員の力で作り出して実施してほしいのです。補助金はもちろん税金ですし、保護者から集める利用料、保育料は、いわば「子育て税」のようなもので、払わないと児童クラブサービスという必要不可欠な社会インフラを利用できないので仕方なく支払っているお金です。それらを受け取って事業をするものは、公の事業にしっかりとお金を使うことが最優先です。ここで、しっかりとお金を使わないとどういうことになるのか、議員の方々には知っていただきたい。

 例えば、昨年秋に明らかになった「スキマバイト」問題です。人件費を節約するあまり、スポットワーカーの利用に走る。これは経常的なこどもの育成支援を軽視しています。また、奈良県香芝市でしたか、夏休みの職員数が足りなくて外遊びをさせなかったことも明らかになりました。これもまた、人件費をしっかり使っていないからです。
 人件費をケチると、はっきり言いますが、児童クラブで働くための資質が備わっていない人を多く雇うことにつながります。そうなるとどういうことが起きるか分かりますか? 法令順守などみじんにも大事に思わない職員が増えるということです。運営支援ブログが2024年3月に取り上げた、車いすのこどもの児童クラブ入所を断った児童クラブ事業者の問題はまさにそれです。障碍者を差別することが法令で許されないこと、そのことすら知らなった者が児童クラブの責任者を務めていたのですよ。(なおこれはその地域の行政担当者も同じでした! 公務員が法律を知らなかったのです)
 カネをいかにして利益として多額に計上できるかどうかが、児童クラブの事業の目的となっている事業者があるのです。そういう事業者ばかりです。だから、都内では架空の人件費を計上せざるをえない事態に現場が追い込まれて補助金を不正に請求した、という事案も起こったのです。また、施設の責任者が地域や行政からの高い評価を得ながら業務を着実に執行しているのに、突然、「あなたの施設は経費がかかりすぎている。それは責任者であるあなたの責任だ。よって、来月からあなたは健全育成事業部門から、施設清掃部門へ異動すること。いやなら辞めてください。どうしても残りたいなら有償ボランティアとしてなら存在は認めます」と、悪びれずに通知してくる児童クラブの運営事業者だって、現実にこの国に存在しているのです。しかもそのような事業者は、公募プロポーザルや指定管理者の選定委員会では、資料だけは立派なので高い評価を受けて相次いで児童クラブの運営権を手中に収めているのです。
 なお、小さな小さな保護者運営のクラブや非営利法人のクラブでも、法令順守何それ美味しいの?状態のクラブがあります。善意的に存在していると周囲から目されるからこそ、より陰湿で悪質な事態が進行し、まかり通っている実態すらあります。保護者運営だからこどもにも職員にも理想的な運営ができている、というのは地獄に天使の住処があると信じているようなものです。

 児童クラブを運営している事業者、それは大きな組織であろうが保護者運営であろうが、「本当はいったいどうなの?」「法令順守に問題はないの?」と、調べること、チェックすることが必要ですし、それが制度として整っていない現状において効果的に実施できるのは、議員と報道メディアだけです。報道機関もまた議員が動かないと資料や証拠が手に入らないのでなかなか報道に踏み切れない。ですから、議員が個人でも集団でも、しっかりと児童クラブについて学び、情報を集めて、児童クラブの改善を求めて活動することが、今こそ大事なのです。

 選挙で票を得たいというのは議員として当然ですから、選挙近くになって活動が派手になるのは私は否定しません。(選挙前だけしか活動しないのは、ノーサンキュー)。むしろ子育て中の有権者も、議員さんたちが児童クラブの改善に動いているなら、どんどんその議員が立候補したら投票しましょう。ただしその活動が、児童クラブ全体の質の向上に結び付いているということであれば、です。「児童クラブの現場を良くすることができるのは、私たちだけです! だから私たちに投票してください!」というのは、私は疑問に思います。では具体的に現場を良くするために何か策を立てましたか? 結果的に児童クラブの職員と保護者を厳しい状況に固定化したまま、毎年毎年又は選挙のたびに「児童クラブを良くするために私たちに投票を!」というのは、議員の「やるやる詐欺」ですよ。保護者負担を減らすと言いながら保護者に児童クラブ事業者経営のための無償労働を強いる構造を変えずに「児童クラブを良くします!」というのは、やるやる詐欺の際たるものです。有権者たる保護者は、そういう議員や議員集団に騙されずになりたいものです。
 また議員さんたちもそんなやるなる詐欺に身を落とすことをせず、児童クラブの健全な事業の発展にぜひともその公の立場をフル活用していただきたいと、運営支援は切に希望します。お呼びいただければ私はいつでも解説しますよ。 

<PR>※お時間のある時に、目を通していただければ幸いです。
 弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。

 放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)