3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年4月27日~5月3日)
あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年4月27日から5月3日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
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※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
※運営支援ブログは、1,000記事を超えました。放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)について知りたいことは、運営支援ブログにお任せください!
・やむを得ず保護者が児童クラブの保護者会の役員を引き受けざるを得ない構造にある場合は、こどもや保護者に不利益が生じないような工夫をするべきです。役員を免除するためには誰もが「それは無理だよね」と思う理由を全員に開示しないと、その免除の機会が与えられないという仕組みは一見すると分かりやいですが、そのために個人のプライバシーを第三者に明かさねばならない、児童クラブの内部とはいえあまり親しくもない保護者に知られてしまうことは、人権上の深刻な問題があります。(4月28日掲載)
・大型連休の時に働いてしっかりと稼ぐ。その稼いだ金で、後日、改めて、こどもや家族と一緒にのんびり過ごしたり、おでかけしたり、ごちそうを食べてその時に家族でめいっぱい楽しむ。それでいいじゃないですか。そのためにこそ、こういう大型連休の期間にこそ、子育て支援の施設はこどもを受け入れる態勢を整えるべきなのです。社会インフラであることをより社会に理解して受け入れてもらうには、祝日の社会経済活動を支える人たちを支える機能を目に見える形で、多くの人たちが実感できる形で児童クラブが実践することです。それがすなわち、社会からの高い評価と感謝を得ることになり、それがやがて児童クラブの職員に高い報酬を導くのです。(4月29日掲載)
・放課後児童クラブで働き始める新人への教育研修は、やみくもにあれもこれも全部教えていく、ということは、あらゆるコストを余計に消費することになります。トータル30時間で終わる新人の初期の研修が40時間かかっていたら10時間分がもったいない、ということです。児童クラブにおいて人材の育成は絶対に欠かせない重要事項ですが、無駄を省いて合理的な教育研修のプログラムを用意しましょう。事業者それぞれに掲げている育成支援の理念と目標を実現するために必要な考え方を新人に教えるために事業者ごとに必要なプログラムがあるはずです。育成支援の根底となる「放課後児童クラブ運営指針」の内容などは、(育成支援を軽視しない限りにおいて)重要視されるでしょうが、それが土台としたら、その上の建物の上物部分にあたる具体的な教育研修プログラムは事業者ごとに異なってくる、ということです。(そうした研修プログラムの作成や実施について、運営支援は協力ができます)(4月30日掲載)
・千葉県習志野市のHPに、「放課後児童会・放課後子供教室における児童性暴力等の防止及び調査に関する協定を締結しました」とするページが掲載されています。内容ですが、児童クラブと放課後子供教室において、こどもに対する性暴力を防ぐための取り組みを行政が進めるというものです。「令和7年3月14日、放課後児童会及び放課後子供教室における性暴力の防止、根絶に向けて体制を整備し、子どもを性暴力から守るため、千葉県弁護士会及び公益社団法人千葉犯罪被害者支援センターとそれぞれ次の通り協定を締結いたしました。児童会職員等に起因する児童への性暴力等における両者との協定は県内で初めてとなります。」とあります。市が、県の弁護士会と、犯罪被害者支援センターと協定を結んだということです。その協定について2つの項目が紹介されています。「児童に関わる支援員等を対象とした研修の実施」と、「児童への性暴力等が発生した場合の事実確認の調査」となります。私が評価するのは、いわゆる「ビフォー・アフター」、性暴力事案を起こさない取り組みと、不幸にも発生した時の速やかな対応の2つを並立させて総合的に性暴力事案を起こさない、事態の解明に努め被害者を守るという姿勢です。車の両輪といってもいい、どちらが欠けてもバランスが取れません。行政が協定をしっかりとした専門団体と結んだことも素晴らしいですね。(5月1日掲載)
・下校中のこどもたちを狙った、許しがたい事案がまた報道されました。児童クラブの側も、児童クラブを設置している市区町村なども、こどもの安全確保には常に敏感でいていただきたい。例えば今回の事案を受けて、「下校路を通らせるのが不安になった。ちょうど児童クラブが学校敷地内になる。不安が収まるまで児童クラブを利用したい」という要望が届いたとします。私は、その要望にはできる限り寄り添っていく、要望を受け入れる姿勢が必要だと考える立場です。たとえ定員超過の状態であっても、臨時的な措置として受け入れるべきだとします。大規模状態の児童クラブは「悪」の状態であることは疑いませんが、少なくとも二度と取り返せない「人命」は確保できる可能性が格段に高まります。当分の間はどのぐらいなのかは自治体ごとに決めるとして、こどもの命をまもりたいという保護者の願いを、「入所申請期間ではありません」とか「児童クラブはもう満員で入れません」といった、機械的な理由でそっけなく排除するような姿勢は、私は人間性に欠ける恥ずかしいふるまいと感じます。 (5月2日掲載)
・ゴールデンウイーク(大型連休・GW)特別版・上 「だから放課後児童クラブ、学童のこと、私は大好きです!」をお送りします。こどもが、いろいろな経験を重ねて成長していく。自分の家のこどもだけではなくて、クラブにいるこどもたちが、集団の中で、様々な思いを積み重ねて育っていく。1年前は、何をするにも不安そうな表情だったこどもが、半年や1年も過ぎると、自信たっぷりになって新しくクラブに入ってきた年下のこどもたちに向かって面倒を見たり、あるいはお兄ちゃんお姉ちゃんのように振舞ったりしている様子が見られる、それが児童クラブです。(5月3日掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年4月27日から5月3日まで31の市区町村を紹介しました。データの救出作業が完了次第、更新を再開します。(紹介済み1,374市区町村/全1,741市町村)
茨城県ひたちなか市
岐阜県七宗町
北海道比布町
熊本県人吉市
東京都日野市
滋賀県日野町
鳥取県日野町
福島県檜枝岐村
宮崎県日之影町
東京都日の出町
東京都檜原村
北海道美唄市
北海道美深町
北海道美幌町
富山県氷見市
兵庫県姫路市
大分県姫島村
宮崎県日向市
岩手県平泉町
山口県平生町
大阪府枚方市
青森県平川市
福島県平田村
神奈川県平塚市
長崎県平戸市
北海道平取町
青森県平内町
長野県平谷村
北海道広尾町
和歌山県広川町
福岡県広川町
ご存じの方がおられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。とりわけ、2026年12月までに始まる、いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。上尾市に比較的近い地域であればお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)