3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年1月19日~1月25日)
あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年1月19日から1月25日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。
・「こども性暴力防止法」が児童クラブの業界に与える影響は激震以上の激震となることが必須である以上、今すぐにでも、児童クラブにとって、できる限り、問題なく適応できる制度に持っていくことを訴える必要があります。運営支援としては、児童クラブに深くかかわっている団体等がすみやかに、児童クラブに関わる関係各位による意見交流や検討会、シンポジウムを数多く開催して社会に意見を発出していく必要があると訴えます。(1月20日掲載)
・わたくしが取り組んでいる「全国市区町村データーベース」は、2025年1月20日時点で、1,107市区町村を確認しましたが、このうち、福祉系の部局(つまり首長部局)が児童クラブを管轄している市区町村が663、教育委員会や教育部が児童クラブを担当している市区町村が324あります。児童クラブを担当するのは、福祉系がいいのか、教育系がいいのか。育成支援という観念からすると、福祉の視点も教育の視点もどちらも必要です。そもそも保育は養護と教育の2つの概念を一体として営むものです。私の感想に過ぎませんが、市区町村データーベースで各市区町村の児童クラブの説明を読んでいると、教育部局の地域は、児童クラブの説明においても教育的な視点に立った記述が多いように感じられます。学習をしたり生活習慣を習得したりすることを押し出しているイメージです。福祉の中でも「こども部局」系では、適切な遊び及び生活の場、という法律の規定をベースにして「子どもたちが集団生活の中で健やかに育っていくこと」を掲げる地域が多いという印象を持ちます。(1月21日掲載)
・山梨県笛吹市は、あえて人口が少ない過疎地域に児童クラブを新規開所するとのことです。その政策判断は、極めて優れていると運営支援は高く評価します。職員確保の困難はずっとついてまわるでしょうが、市の方針として「地域社会を維持する」として、その方策の1つとして、放課後児童クラブの整備に注目したことこそ、素晴らしいのです。このことで市の予算は当然増えるでしょう。開設にかかる経費も補助金を活用し、今後の運営費も3分の1が自治体の負担となります。新設されたクラブだけで今後は年間100万円近い経常経費の増額となるでしょうが、それでも市長は「高い買い物ではない」と言い切りました。こういう首長が増えてくれるといいですね。(1月22日掲載)
・放課後児童クラブ(民営)の職員異動、配置を考える。日本版DBSの時代を迎える前に検討が必要です。(上)では、児童クラブの職員異動、配置について有利な点、困る点を考えます。異動がない場合、つまり同じ職員がずっと同じ児童クラブに勤めている場合、児童クラブ事業者が定めている「育成支援の理念、目標」よりも、そのクラブで長く勤めている職員が考える「育成支援の理念、目標」が優越=一言でいうと、「クラブのヌシ(主)」が生まれてしまうということです。例えばA職員が数十年務めている児童クラブは、「A職員の児童クラブになる」、つまり、A職員の考える育成支援がそのクラブの育成支援の方針となる、ということです。(1月23日掲載)
・放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)が、その運営において念頭に置くこととされる「放課後児童クラブ運営指針」が改正され、こども家庭庁から都道府県知事などに通知されました。改正された指針(=改正指針と称します)4月1日から運用されますが、児童クラブ側は当然、改正指針について理解し、実際の運営が改正指針にそぐわないようにすることが必要です。運営支援が最も訴えたいことは、「運営指針は、児童クラブの運営主体、つまり事業の経営責任者、運営責任者、市区町村の担当者こそ、しっかり読み込んで、運営指針が目指す児童クラブ運営を実現するための環境整備に全力を尽くせ」ということです。運営の責任者が、「現場職員は、指針に沿った仕事をしなさい」と命じるだけでは全くダメだということです。(1月24日掲載)
・放課後児童クラブ(民営)の職員異動、配置を考える(下)。日本版DBS時代の職員人事対応は不可能なことだらけとなるでしょう。過去に特定の性犯罪の前科がある職員を配置転換して子どもと関わらない職場に異動させても、他の職員は「うちの会社、うちの法人、子どもに手を出した人をクビにしないで雇い続けているよ。考えられない。うちの会社、うちの法人、本当に子どものことを大事に考えてない、本当に最悪の事業者。気持ち悪くてもう働き続けられない!」となるでしょう。現場の心情を、中央のお役所や法律を作るエリートには理解できないので、机上の作業で一見すると合理的に思える方策が出来上がるのですが、具体的な実効性は全く期待できません。(1月25日掲載)
〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは2025年1月19日から1月25日まで17の市区町村を紹介しました。(紹介済み1,118市区町村/全1741市町村)
愛知県豊明市
北海道豊浦町
兵庫県豊岡市
長野県豊丘村
愛知県豊川市
北海道豊頃町
滋賀県豊郷町
愛知県豊田市
北海道豊富町
大阪府豊中市
愛知県豊根村
大阪府豊能町
愛知県豊橋市
愛知県豊山町
茨城県取手市
青森県十和田市
大阪府富田林市
(これで「た行」で始まる市区町村は終了しました)
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を完成させました。2025年2月にPOD出版する予定で準備を進めています。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)