3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(12月1日~12月7日)
あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年12月1日から12月7日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。
・東京都が検討を進めている、新たな認証制度による放課後児童クラブ。利便性向上は大事です。新型認証クラブの開所時間が最低11時間あること、昼食提供を必須とすることは評価しますが、それらの事業を実際に遂行する人の処遇がより良いものでないと、これらの事業の質を高い水準で遂行できる優れた人材の確保が困難になるでしょう。ギリギリの賃金水準でなんとか働く人を確保できる程度の体制では、子どもの支援に関する業務が高い水準で実施できるとは、とても思えません。(12月2日掲載)
・運営支援の立場として、この求人広告は即刻、文言を変えてほしいと運営支援が考えるPR。大都市を中心に多くの放課後児童クラブを運営する広域展開事業者が掲載しているものです。「学童で放課後に子どもたちと一緒に過ごしていただける方大募集!! 必要なのは「子どもが好き!」という気持ちだけ!」。なにがダメなのか。ズバリ、「子どもが好き!という気持ちだけ!」の「だけ」、という文言がダメなのです。子どもが好きなだけで勤まる仕事ではないことは、児童クラブの職員であれば、あるいは運営に関わる保護者であれば、先刻ご承知でしょう。(12月3日掲載)
・職員を新たに採用した後で重要なことは、実際に勤務を始めるまでの間にしっかり講習、研修をすることです。講習、研修で伝えることは、事業者の理念や事業目標を説明した上で、さらに、実務において取り組んでほしい業務の骨格も重要です。基本的にあらゆる業務について責任を持つためあらゆることを「自分の仕事」として理解する必要がある正規職員よりも、「そこまで仕事の範囲とは事前に聞いていない」ということでトラブルになりやすい、パートアルバイト職員には、特に丁寧に、業務の骨格の説明が必要です。(12月4日掲載)
・沖縄県内の児童クラブの職員が子どもへの性加害で検挙されたという報道。相次いでいます。県は事業者に再発防止を求めたようですが、児童クラブの運営事業者は、県から再発防止を求められた後、組織内で、いかにして不適切な行為の発生を防ぐために、どういう対応をしたのでしょうか。ただ話を聞いて終わりだったのでしょうか。ただ配られた資料を掲示するかメールで職員に配信する程度だったのでしょうか。本当に、いったい何をやっていたのか。また、児童クラブの職員たちは、いったい何をやっていたのか、疑問しかありません。(12月5日掲載)
・ 東京都の新しい認証制度による児童クラブの骨格が固まりました。子ども1人あたり約2㎡、児童数40人以下、常勤職員は3人という条件は、運営にかなりの費用が伴います。都の上乗せ補助金で、その費用がある程度補えればいいのですが、その点に不安があります。結果的に、事業を行えるだけの財務的な体力がある事業者が、新たな認証制度の児童クラブを運営することになるのではないかと私は想像します。ことに、新たな認証制度では人件費の負担がかなり大きくなると想定できます。子どもへの育成支援の向上、保護者への利便性の向上を実現しつつ、その運営は大きな企業や組織(ここでいう大きな、とは、地域に根差した保護者会や非営利法人との対照としての意味)が担っていく、市場化のさらなる進行をもたらすのではないか、という懸念があります。(12月6日掲載)
・全国の市区町村における放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所の中核的な存在です)を、市区町村のHPから確認する「放課後児童クラブ全国市区町村データーベース」がこのほど、ようやく1,000番目の市区町村まで到達しました。これまでに見てきた中で特徴的なことを紹介します。全児童対策事業の拡大、広域展開事業者同士の交代劇、市内を巡回して子どもを集めてくる方式の児童クラブ、などです(12月7日掲載)
〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは12月1日から12月7日まで17の市区町村を紹介しました。(紹介済み1,005市区町村/全1741市町村)
茨城県筑西市
福岡県筑前町
長野県筑北村
長野県千曲市
愛知県知多市
埼玉県秩父市
鳥取県智頭町
北海道秩父別町
北海道千歳市
鹿児島県知名町
長野県茅野市
千葉県千葉市 ←1,000番目!
大阪府千早赤阪村
島根県知夫村
沖縄県北谷町
東京都中央区
山梨県中央市
弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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放課後児童クラブを舞台にした小説を完成させました。とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を描いた作品ではありません。例えるならば「大人も放課後児童クラブで育っていく」であり、そのようなテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。出版にご興味、ご関心ある方はぜひ弊会までご連絡ください。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ぜひご連絡、お待ちしております。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)