3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(10月27日~11月2日)
あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年10月27日から11月2日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。
・衆議院議員選挙が終わりましたね。選挙のこと、職員同士で雑談でもいいので話題にしてみましょう。社会のことに関心を持つことは大事です。そして、子どもたちにぜひ語ってほしい。子どもたち同士で話をする時間、考える時間を作ってほしいのは、「選挙」という仕組みと、「自分の意思を表明することの大切さ」に関することです。 (10月28日掲載)
・放課後児童クラブで管理、運営に従事していた者が児童への性犯罪で検挙されたと報道がありました。役員でもある者の犯罪が事実であれば強く批判されるべきです。児童クラブの業務において職員が行う違法な行為について、もし、周囲の職員が何らかの異変や疑問を生じていたとしても、その疑念を持たれた者が運営法人の役員であり何らかの威光を振りかざせる立場、あるいはすでに威光を振りかざした振る舞いをしていたとしたなら、おぞましい行為の発覚になかなか至らなかったということは想像できます。この点においても、児童クラブの職場において、被疑者をめぐる他の職員との関係性がどのような状況であったのか、法人はしっかり調査して公表するべきでしょう。(10月29日掲載)
・放課後児童クラブにおいて不法行為、違法行為を起こしにくくする、起きてしまったらすみやかに見つけ出すことができるとして、私が提唱している、放課後児童クラブにおける「早期発見行動」について説明します。実はとても簡単なことで、「児童クラブの事業者は、違法な行為をまず起こしにくい状況を作ること。違法な行為が行われたら早期にその端緒をつかむこと」です。そのために、必要な行動、取り組みがいくつかあります。(10月30日掲載)
・放課後児童クラブに理想の運営モデルはあるか。シリーズ第4弾は、保護者が運営する児童クラブの利点と不便な点を取り上げます。保護者が運営する児童クラブにおける最大の弱点は、児童クラブを利用するために児童クラブに関わった者が運営の責任を負わねばならないことです。運営に関する負担=時間のコストや労力のコストもそうですが、何より重要なのは「運営に関して法的な責任を課せられる」ということです。人を雇って事業を行うことですから、ありとあらゆる法令に従って運営することが求められますが、保護者はほぼ全員が非常勤、つまり日本的な意味でのボランティアです。どうしたって片手間になります。つまり、児童の育成支援事業サービスの実施において不完全となります。(10月31日掲載)
・運営支援が考える、理想の放課後児童クラブの運営モデルは、「放課後児童クラブ運営を中心的業務として営む非営利法人であり、主要な役員は常勤であること、運営本部(事務局)に常勤職員を雇用して複数の児童クラブを運営している形態」です。「非営利法人であることから収入(補助金と利用者負担金)の大部分を事業の経費に投下でき、剰余分もまた事業に投下することになる」こと、「常勤の役員と組織運営従事者も常勤職員のため、組織運営に関して専門的な知識、ノウハウを積み上げやすい」こと、そして「運営するクラブ数が増えれば増えるほど、事業の規模が拡大し、事業体としての安定性を確保しやすい」、であるからです。(11月1日掲載)
・児童クラブの側は社会に向けて意見や情報を発信していると信じて疑わないかもしれない。でも、伝わっていませんよ。残念ながら。これも以前、運営支援ブログで紹介しましたね、「え、学童って保育士が働いているんじゃないんですか?」と思っていたメディア関係者のことを。児童クラブは学童保育所と呼ぶことが一般的ですが、その「学童保育所」という言葉から、「保育所そのもの」だと理解していたのです。世間の、児童クラブへの理解は、この程度だという認識から始めましょう。もっと児童クラブに関して、あらゆることを発信しましょう。(11月2日掲載)
〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは10月27日から11月2日まで18の市区町村を紹介しました。(紹介済み926市区町村/全1741市町村)
群馬県高崎市
兵庫県高砂市
滋賀県高島市
宮城県多賀城市
北海道鷹栖町
宮崎県高千穂町
大阪府高槻市
奈良県高取町
宮崎県高鍋町
栃木県高根沢町
茨城県高萩市
岡山県高梁市
山形県高畠町
愛知県高浜市
福井県高浜町
宮崎県高原町
香川県高松市
新潟県田上町
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文は出版社「寿郎社」さんへ直接メールで、または書店、ネット、または萩原まで直接お寄せください。寿郎社さんへメールで注文の方は「萩原から勧められた」とメールにぜひご記載ください。
(関東の方は萩原から直接お渡しでも大丈夫です。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください!事業運営資金に困っている非営利の児童クラブ運営事業者さんはぜひご相談ください。運営支援として、この書籍を活用したご提案ができます。)
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現在、放課後児童クラブを舞台にした小説を執筆中です。とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説になりそうです。放課後児童クラブを舞台にした小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。出版にご興味、ご関心ある出版社さんからの連絡をお待ちしております。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。運営事業者に第三者の有識者理事・監事で加わることで運営を支えることが可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演や、放課後児童クラブについて行政担当者・議員への勉強会講師のご依頼、大歓迎です。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
メールアドレスは、info@aiwagakudou.com になります。