(衆議院選挙編:最後)放課後児童クラブ、児童館、プレーパーク、放課後子供教室、子どもの居場所づくりに予算を!
子どもが放課後や長期休業期間中、安全安心な環境で過ごせる場所が必要です。それは、放課後児童クラブ(児童福祉法に規定されている放課後児童健全育成事業を実施する施設のこと。学童保育所もその多くが該当します)だけとは限りません。
子どもは100人いれば100人通り。全員が全員、児童クラブで心地よく、あるいはある程度我慢をしていれば過ごせるかと言えば、そんなことはありません。現在の児童クラブはおおむね、それほど広くないところに40、50人もの児童が入所しています。全員が登所するわけではありませんが、登所してきた子どもが30人いれば、実はもう「子どもたちが大勢いる!」という環境になります。そういう環境が苦手な子どもは、必ずいます。
児童クラブでは集団生活を送ります。予算が少なく大勢の職員が雇えないので、ある程度のスケジュールによって管理された行動を余儀なくされます。それが苦手な子どももいます。のんびりと室内で過ごしたいのに外遊びをせざるを得ない状況になって苦痛を感じる子どもだっています。
子どもが、子どもの望む過ごし方を過ごすことができる。それこそ「こどもまんなか」です。それは決して難しいことではありません。児童館やプレーパーク、児童遊園、図書館、放課後子供教室、そしてファミリー・サポート事業を充実させて、子どもとその保護者が一番希望する過ごし方を選択できるようにすることが重要です。そのためには予算が必要です。放課後児童クラブも、育成支援を重視するクラブや、育成支援と学習支援をバランスよく行うクラブ、あるいは学習や技能の伸長の支援を重んじるクラブと、それぞれ個性や特徴があっていいでしょう。それを子ども、保護者が選択できればいいのです。
放課後児童クラブだけではない、子どもの過ごし方がある社会を作りたいと、公約に掲げて戦う立候補者が現れますように。
(運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」特別編)
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