<運営支援ブログ・ミニ>放課後児童クラブの「あるある」シリーズ2
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。とても長くて読みづらい運営支援ブログですので、「ミニ」バージョンを時折、展開していきます。1分で読める分量を目指します。児童クラブのあるあるシリーズの2回目。児童クラブ、学童保育の充実と発展を心より応援している児童クラブ大好き筆者ならではのシニカルな視点でいきます。」
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<子どもにはできるのに、大人同士(職員同士)ではできないのね>
児童クラブの現場で働く支援員さんたちは、子どもの育ちを支えるプロフェッショナル。あ、あそこで子ども同士のいさかいが起こったみたい。明らかにどちらか一方に非がある場合はともかくとして、トラブルの原因を起こした方が明確でないことも多いのですね。こんなとき、児童クラブの「しごでき」職員たちは、さっとその場に入って、無理やり子どもを「お互いゴメンナサイしようね」なんて解決法は絶対に選ばずに、ちょっとぐらい時間がかかっても、お互いの話を聞きます。周りにいた子どもたちからも話を聞きます。センセイも間に入って、子ども同士でも話し合う時間を作ります。 「ちょっとよく聞いてね。相手の立場になって考えることって、とても大事なの」
クラブ職員たちは、子ども同士の関係性を徐々に確実に作り上げていく仕事をしているのですよ。すごいでしょう。
ところがそんな児童クラブの職員たちも、「職員同士」のことになると、とたんに様相が変わってしまう人が多いのです。
「あの人の保育のやり方は絶対に子ども本位じゃない」「自分の我ばっかり押し通そうとする」「職員同士の連携なんてあの人の頭にないみたい」「面倒なことになりそうになると、スーッといなくなるの、うまいよね」
こういう会話が(陰でこっそり)交わされるのは日常茶飯事、とは言いすぎかもしれませんが、実際、職員同士の人間関係に悩んでいる児童クラブの職員はかなり多いのです。先輩と後輩、施設長や主任といった上司とその部下という組織にありがちな人間関係だけではなくて、若手正規職員と、ヌシのようなパート職員との間もそう。なんなら、そのクラブの職員全員の人間関係がバチバチ、ということだってあります。
子どもたちには「相手のことを思いやってね」なんて言うけれど、職員同士ではなかなかできない。これが児童クラブのリアルな人間関係なのです。もちろん、保護者さんには見せませんよ。(時々、保護者に向かって他の職員、ひいては組織の悪口を言う職員がいますが、まともな保護者なら、そんな職員のことを一段と低く見ていますよ)
人間ですから、「あう、あわない」があるのはしょうがない。さてここで「仕事なんですから、仕事と割り切って連携して業務ができるでしょう。それが社会人」という正論をよく聞きますが、それは児童クラブの現場を知らないから言えること。
「少人数職場」であり、かつ「児童の情報の共有や状況の度重なる報告など濃密なコミュニケーションを前提として組み立てられる業務」ですから、「割り切って仕事は仕事で淡々と」とは、そんなに長期間耐えられるものではないのですよ。嫌な相手と半日以上、吐く息が感じられる距離で会話を交わしながら仕事をする状態、どれほど頑張っても長期間は無理。「社会人なら割り切ってできるでしょ?」の割り切りはせいぜい1か月が限度でしょう。(もっとも、人間関係に悩んでいるのが施設長や主任などの立場なら、ほかの職員相手の気持ちに合わせる気遣いを切り捨てれば、それなりに長く仕事は続けられるでしょうが、悲惨な現場になってしまうのは間違いないですね)
児童クラブは、人が人に為す仕事。だから人間が一番大事。だからこそ、人間関係を常に良い状態に保つ工夫が大事ですよ。そしてそれは運営事業者の仕事。現場任せではダメ。運営事業者のみなさん、その点、考えなければだめですよ。
<おわりに>
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