<運営支援ブログ・ミニその4> 放課後児童クラブ・学童保育所の様子を見に行こう!

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」がアマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください!
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 いつも文章量が多い運営支援ブログですが、時々「ミニ」としてコンパクト版を投稿しています。今回は、放課後児童クラブの見学のお勧めです。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<将来、児童クラブを利用するかもしれない場合>
 放課後児童クラブの入所は、2つのパターンがあります。どちらのパターンでも、事前の見学は必須といえます。
1つめのパターンは「住んでいる地域や通うことになる小学校によって、入所する児童クラブが限定される場合」です。つまり、入所する児童クラブを選べない状態です。児童クラブの利用児童数が多い場合は、第1クラブ、第2クラブのように複数のクラブが設置されている場合もよくありますが、その場合でも「希望は出せても結果は左右されない」ということが多いですね。隣の小学校の学区の児童クラブが評判がいいからといって、そのクラブには入所できない、ということです。これが全国でも一般的です。どの地域にある児童クラブでも入所先に選べる地域は東京都八王子市などごくごく一部です。
 もう1つめのパターンは、いわゆる民間学童保育所に入所する場合です。これは市区町村の管理管轄外の施設、つまり一般的な学習塾やスポーツクラブと同様なので、利用する世帯が自由に入所先を選べるということです。

 いずれにせよ、事前の見学は必ず行いましょう。後者の民間学童保育所の場合は見学をした後で良さそうな施設を決めるのですから見学は当然ですが、「決められたクラブに入るしかない」場合であっても事前の見学は必須。どういう雰囲気の児童クラブなのかを把握しておくこと、保護者会など保護者の負担がどの程度なのかを知ること、それらが大切だからです。

<すでに児童クラブを利用している場合は、どんどん様子を見てみよう>
 お子さんがすでに児童クラブに入所している場合は、それこそ、機会があればどんどん様子を見てみましょう。保護者ですから、我が子がどのようにクラブで過ごしているかを知るのは当然の権利ですから、断られることはありません。もちろん、突然押し掛けるのは、児童クラブ側の事業の進行に影響しますから、事前に児童クラブの職員に「〇月〇日ですけれど、長めの時間、見学させてください」と伝えておきましょう。

 どうして見学が必要なのか? それは、あなたが保護者だからです。こどもの親として、こどもがどのように児童クラブで過ごしているのか、知っておいてほしいからです。こどもの様子と、そしてこどもを支援、援助する職員の仕事ぶりも併せて知っておいてほしいからです。こどもが楽しく過ごしているか、つまらないのか、物足りないのか、こどもたちの集団の中でどのような立ち位置にあるのか、あらゆることを親として把握してほしいからです。まともな児童クラブの職員であれば、同じように考えているはずです。「クラブで過ごしているお子さんの様子を、気持ちを、ぜひ知ってほしいのです」と。

 だからといって数日おきに見学する必要はありません。できれば1か月に1回ですが1学期に1回でもいいです。もっと実は重要なことは、日々のお迎えのときに、ちょっとした時間(10分前後)でも児童クラブの施設の中に入って、こどもたちや職員の様子を見る、職員と話を交わすことができていることです。新型コロナウイルス流行前は、全国の多くの児童クラブでそのような光景がありました。新型コロナ流行後に一気にすたれていった印象が私にはあります。
 ぜひ日常の児童クラブの様子と、そこで過ごすこども「たち」の様子を保護者が知っていれば、児童クラブとしてもうれしいのです。

 ぜひ、児童クラブの見学を積極的に考えてみてくださいね。なおくれぐれも、アポなし見学はおやめください。まして利用していない状態の方が児童クラブに突然「様子を見させてほしい」と言っても断られるのが当然です。「将来、利用することになるので」と事前に相談して見学を申し込んでくださいね。

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 弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。

 放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)