<運営支援ブログ・ミニその14> 体力的にも気力的にもしんどい時期でしょうか。職員さんたち、頑張って。保護者さんにもお願い。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンのみで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
本日は所用のため、ミニです。ハードな夏休み勤務もまさにピーク。がんばれ支援員。がんばれパートさんアルバイトさん。がんばれ加配専門職さん。そして保護者さんにはお願いがあります。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<来週になれば>
40度が続出している今年の夏、クラブ室内のエアコンもあまり効かないかもしれません。職員が普段から足りていないクラブは、おそらく、まともに休憩が取れない勤務の日々でしょう。どれだけ大好きな仕事であっても、こどもたちを支えることでやりがいを感じられても、毎日、体力を消耗してヘトヘトになる仕事が続けば、気力も萎えてしまって当然です。
ですが今度の週末は3連休の人もいるでしょう。「今週頑張れば。きょうと明日の金曜日を頑張れば」と、それを励みにしているクラブ職員さん(そして保護者さん)はきっと多いでしょう。そうです、来週はお盆ウイークです。開所しているクラブにおいては、登所するこどもの人数がぐっと減るクラブが多いでしょうから、何をするにも余裕が生まれます。今年春から働き始めた新人職員には、今がもっとも急な坂を上っているとベテランは教えてあげてください。来週になれば、うんと楽になるよ、と。「やる気を続けさせる夏」を工夫して実現しましょう。
なお運営支援は、社会インフラとしての児童クラブは盆期間の閉所はするべきではないという立場ですが、利用する世帯は減るのが通例ですから、開所クラブ数を減らすなどの対応は行って当然とも考えます。
<今は、楽することを選択してもいい。プツンと、糸が切れないこと>
どんなに好きなことだって、大切に思っていることだって、毎日毎日、それが対応できる量を超えてのしかかってきたら、そりゃイヤになります。気力がしぼまないように、楽することを考えましょう。今の時期だけは、あえて、「さぼる」こともいいんです。もちろんこどもの安全管理をさぼってはだめですよ。例えば、おやつ。とても簡単な品にしてもいい。仕事を終えて帰宅してからの家事も簡単でいいんです。家族がいるなら家族に押し付けましょう。「やる気を萎えさせない夏」が大事です。
頑張りすぎて消耗しきると、そのままもう児童クラブの仕事へ意欲を盛り上げることは難しい。何もかもが嫌になってしまうんです。大好きなこどもの声だって騒音にしか聞こえなくなる。もう児童クラブに行きたくなくなるんです。そして秋に辞めていく。そういう人を大勢見てきました。
今この胸突き八丁の坂を乗り切ること。乗り切れば次の坂は春休み。その間にはクリスマスもお正月もありますよ。
<保護者さんに、これだけはお願いです>
何度もこのブログに書いていますが、保護者さんにはぜひにお願いしたいこと。それは「こどもの体調が少しでも良くないなら、児童クラブに登所させないでください」です。
いま、新型コロナウイルスの感染者が激増しているという報告がSNSで相次いで上がっています。この数年、夏には新型コロナの感染が拡大していたことを思い出してください。おこさんの体調が良くないなら、もしかすると新型コロナかもしれません。少ない職員数でギリギリのシフトで働いている児童クラブは、この時期、病気で休む職員が出ると、もうお手上げです。まして数日間は休むことが必要となる新型コロナがクラブで流行したら、もう夏休みに安定して児童クラブを営むことができなくなってしまうのです。
お願いですから、具合が悪いときは、クラブを休んでください。新型コロナも水ぼうそうも、普通の風邪でも、どんな症状でも同じです。とにかく職員の病気の発症リスクを軽減させたいのです。児童クラブが職員不足で回らなくなったら、結局は利用する側に跳ね返ってきます。「どんな状況であっても安定してクラブを開所しろ。それが当然だろうが」と言うのは、正しいようで現実的には間違いであると、私は断言します。児童クラブの運営が不安定なのは、児童クラブ事業者の経営がダメな場合ももちろんあります。大雑把に言えば、あちこちで児童クラブを運営している企業であれば、「職員がたりませーん!」というのは経営がダメな可能性が高いと私は考えます。「あんたね、時給を挙げれば求人に応募があるでしょうが、利益ばっかり積み上げて人件費をケチるから、そんな最低賃金じゃ、きつい児童クラブの仕事に人は来ないよ」ということです。一方で保護者運営系のクラブは、(人間関係が悪すぎてすぐに職員が辞めてしまう)ことはまあまあありますが、職員が採用できないのは経営がダメというより、人を雇えるカネがないからです。そういう状況は児童クラブのせいではない。それを「あんたたちがしっかり運営すればいいこと」というのは、単なる意地悪にしか聞こえませんよ。
職員が健康で働けるよう、おこさんの具合がちょっと良くないなら、選択はたった1つ。「きょうは、お休みします」です。それが、児童クラブを守ることになるんです。本当にそれだけは、お願いします。「児童クラブを、守る夏」は保護者さんの配慮で実現できます。
なお、休憩時間が取れなかった職員さん、そして休日返上で働くことになった職員さん。しっかりそれは記録しておきましょう。タイムカードでもICカードでも記録を自分用にコピーしておきましょう。証拠は第三者が見て確認できるものが一番効果があるのです。余計に働かざるを得なかった分の割増賃金が仮に支給されなかったら、しっかりと会社に請求すること。その時は無視されても、請求することで時効はその時点から改めて進行します。やがてそのうち、とても円満ではない状態で退職することになったら、弁護士さんに頼んで、未払いの割増賃金をどかんと請求しましょう。「放課後児童支援員の、復讐の夏」も、大いに結構。そうでもしないと、このよどみきった業界はとてもキレイになりませんからね。
暦の上では秋になりましたが、暑さはあと2か月は続きます。気力体力、なるべく減らさぬようにして、食欲の秋を迎えよう!
(お知らせ)
<新着情報!>
2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/)
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)
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弊会代表萩原ですが、必要な手続きを経て2025年9月1日付で、社会保険労務士として登録となります。埼玉県社会保険労務士会大宮支部となります。同日付で「あい和社会保険労務士事務所」を自宅にて開業いたします。詳細は後日、ブログに投稿いたします。同日以降は、社会保険労務士としての業務は「あい和社会保険労務士事務所」で、放課後児童クラブ(学童保育所)の個別具体的な運営支援については「あい和学童クラブ運営法人」で分離してお引き受けいたします。「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽に児童クラブについての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応についてご依頼ください。
※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
(放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)