<運営支援ブログ・ミニその13> 夏休み業務が始まりましたね。放課後児童クラブ(学童保育所)で働く人、がんばれ!

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンのみで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
 7月の3連休が済んで、全国的に夏休みに突入したでしょうか。放課後児童クラブで働く人にとってはこれから1か月前後の超絶G難度勤務期間ですね。本日の運営支援ブログはミニ版で、夏休み勤務の児童クラブ職員のみなさんを応援します。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<まずはメンタル!>
 とにかく人手が足りない児童クラブ勤務ですから、朝から晩まで、あるいは1年単位の変形労働制で連日8~10時間勤務の職員さんも多いでしょうか。夏休みは長時間勤務の肉体的な疲労が大変ですが、メンタル面をどうかいたわりながらこの時期を乗り切ってくださいね。
 夏場は、熱中症の心配で気を使います。宅配弁当で昼食提供をしているなら結局は受け取りと保管の業務は職員に負担となってきます。暑すぎてこどもたちがイライラしたらけんかやトラブルも起きますね。だからってガンガン冷房を効かそうとすると本部から「電気料金のことを考えて」と頭にくるお達しがきたりして。。。
 いくらこどもたちの支援、援助のお仕事が大好きで夏休勤務そのものはイヤでなくても、肉体的な疲労以上に、気疲れしてしまう時期です。ご自身のメンタルを十分にいたわってください。
 例えば、毎日、自分自身にちっちゃなご褒美を用意しましょう。帰りにコンビニでスイーツを買うのも、アルコールを買うのもいいでしょう。それで、例えばその週の最後の勤務日や休日の前の日の夜は、いつもは(値段を気にして)飲まない、ちょっと高めのビールで乾杯する、半額シールの弁当もいつもより200円ぐらい高い弁当を買っちゃうとか。
 頑張った自分自身を一番、褒めたたえることができるのは自分自身ですからね。どんどん自分を褒めていきましょう。

<肉体的な疲労は睡眠と食事で解消>
 とにかく時間があれば食って、寝ましょう。食っちゃ寝、食っちゃ寝です。睡眠こそ大事。どうすればぐっすり眠りやすくなるのか、質の高い眠りが得られるのかは、いくらでもネット情報があります。ぬるめの湯ぶねかシャワーで、ちょっとアルコールでも入れればいいのでしょうかね。仕事で疲れているからすぐに値付けると思いきや、「あしたはどうしよう、あのトラブルがなかなか解決しなからどうしよう」と心配事ばかり気にしてしまうのも、まじめな人が多い児童クラブならでは。
 無責任に言わせてもらいますが、「もう、寝る時間になってしまったらその時点では何もすることがないですよ。だったら一切合切気にせず寝てしまおう。明日起きて、大変なことになっていたら、なんとか解決できるよう頑張ろう。案外なんとかなるよ。それでいい」。

 体力を維持できる食事メニューもいくらだってネット情報で入手できますね。栄養バランスをきにしつつ、「自分がとにかく大好きな好物メニュー」をがっつり食べるのもいいですよ。元気メンタルの補給にもなりますし。好きなものを沢山食べて体力を落とさぬようにしましょう。私のお勧めはやっぱりニンニク、そしてセロリ。とにかく料理にはできる限りニンニクをぶちこみます。業務スーパーの冷凍むきにんにくは、安いし、あんまり臭わないんですね。さすがにみそ汁には入れませんが。セロリは葉っぱも遠慮なく食べましょう。堅くなっても気にしない。

<ブラックな職場を変えるための証拠集めを>
 せっかくの長時間労働だらけの夏休み勤務ですから、ひたすら耐えるだけではなくて、未来を変えるための準備期間にしてはどうですか。夏休みの児童クラブは年間一番の繁忙期です。心理的なストレスは新1年生が入ってくる春休み勤務の方がしんどいかもしれませんが、1か月半ほどの長時間勤務で、まして職員数が充実していなかったら毎週毎週、体力の限界まで働かないとどうしようもない、という実態に追い込まれてしまうのは、残念ですがあまり珍しくないんですね。

 当たり前ですが、働くにあたっては1日あたりの労働時間が決まっていますから、それを超えたら時間外勤務です。また職員が足りないからと休憩がとれなかったらそれも違反です。シフト上は公休日なのに人が足りないから出勤するとしたら、時間外勤務分の賃金をしっかり得なければなりません。それがきちんとできている児童クラブの運営事業者ならまだいいんですが、当初の勤務シフト上の勤務時間分しか、賃金を支払わない事業者であればそれは許されないブラック事業者です。

 記録を取りましょう。当初の勤務シフトと、実際に自分が働いた時間数を客観的に証明できる証拠を毎日集めておきましょう。ICカード打刻ならデータをこっそり保存しておきましょう。タイムカードならコピーやスマホで撮影しておきましょう。メモを毎日書き溜めて置くのもOK。休憩が取れなかったら、どうして休憩がとれなかったのか、理由を詳しくメモしておきましょう。
 そういう証拠を集めておくと、例えば同じようにひどい目に遭っている他の職員たちと連携して事業者に改善を求めるときの力強い証拠になります。腐りきってどうしようもない事業者であればいずれ退職するでしょうから、その際に、未払いの割増賃金があるとして支払いを請求する動きを出してもいいんです。証拠を押さえていれば強いんですよ。数年間まとめですと100万円単位になりますし、何よりタダ働きだった残業代を取り返したということで気分がスカッとします。弁護士に依頼して交渉することになるでしょうが、弁護士への依頼料を差し引いてもお金が入って来るんですからね。実際に活用する、しないに関わらず、証拠は集めましょう。なお、「付加金」(=裁判所に請求してそれが裁判所に認められれば事業者が支払うことになるもの)としていわゆる倍返しを請求できるのは「解雇予告手当」「休業手当」は縁が薄いでしょうが「割増賃金」「年次有給休暇中の賃金」は対象ですよ。

<保護者さんへ>
 子育てしながら働いたり勉強したり介護看病したり、子育て中の保護者もいつだってとても大変です。それに仕事ですから、児童クラブの夏休みの仕事が朝から晩まで長時間で大変だとしても、「仕事ってそんなものだから。プロとしてしっかりと児童クラブの仕事をしてほしい」と割り切っておられるかもしれません。それはそうです。
 仕事はどんな仕事でも大変です。責任はあるし、失敗やミスで怒られたり相手に迷惑をかけたり、かけられたり。とにかく神経をすり減らします。お互いに仕事をしている大変な立場である者同士、ぜひとも児童クラブの職員たちにも、ひとことでいいので、何か言葉をかけてあげてください。もちろん、いい加減な働きぶりの職員は批判していいんですよ。でも一生懸命やっていると思った職員には、たったひとことでいいので、ねぎらいの言葉をかけてあげてください。それは職員の明日の仕事を支える勇気となります。ぜひ、おねがいしますね!
 そして家ではこどもにご飯を食べさせて睡眠時間をたっぷり与えて健康で規則的な生活を心がけてくださいね。体調が悪いときにはむりやり児童クラブに押し込まないようにしてくださいね。万が一、感染症であったらそれが職員に感染したらクラブの開所も、ままならなくなってしまいますから。これだけはくれぐれもよろしくお願いいたします。 

(お知らせ)
<新着情報!> 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
 弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
 佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
 児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
 もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)

※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
 さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
 この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)