3分30秒で読めます!先週の運営支援ブログ・短縮版(8月4日~8月10日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年8月4日から8月10日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。

・ 放課後児童クラブの入所要件を週3日以上の利用がある世帯に厳格化すると8月5日、読売新聞が報じました。これは悪手も悪手、児童クラブを必要とする人の利用を遠ざける、公共の児童福祉サービスとしては疑問のある施策です。利用が週数日でも十分、居場所としている子どもの居場所を奪うことにもなります。反響が強かったのか、こども家庭庁は後日、大臣会見で、この報道内容を否定しました。旧ツイッター(X)でも「報道された施策を検討している事実はない」と、火消しに躍起です。(8月5日掲載)

・心理的な負荷によってうつ病などを発症したとき、それが業務災害にあたるかどうかを判定する時に使う「認定基準」というものがあります。この認定基準が改定され、心理的な負荷による精神障害の労災認定基準が少しだけ働く側に有利になりました。以前は、生死にかかわるような出来事があって心理的な負荷が極度に重いものや、発病1か月前におおむね160時間を超える時間外労働を行った、という「特別な出来事」がなければ労災認定が難しかったものが、改定によって、「特別な出来事がない」場合であっても、過去6か月の間に業務において「強い」心理的な負荷があってうつ病が発病したうという場合は、労災認定される可能性がでてきたのです。(8月6日掲載)

・放課後児童クラブを含む保育施設での重大事故発生数が過去最高との報道がありました。児童クラブの事業者にとって対応が必要なのは訴訟リスク、損害賠償の可能性です。もちろん、子どもの重大事故を減らすために必要なことはもれなく実施されねばなりません。被害に遭った側に最大限の誠意を示すことは当たり前なので論じないとして、「誠意を尽くす側」にはどのような対応が必要でしょうか。それは、重大事故を起こしたことによって、その後の事業継続が不可能になる、あるいは不可能な状況に追い込まれる事態を避けることを考えることです。(8月7日掲載)

・ 2024年の夏は、児童クラブの昼食提供をめぐって報道が相次いでいます。「学童の夏、弁当の夏」といった様相です。児童クラブに関する報道は今まで少なかったので、今こそチャンスです。児童クラブについてもっと社会の目を向けてもらうチャンスです。きっかけは昼食提供でいいのです。そこから先にも、じつはこういう問題が存在しているんだよと知ってもらうとかっかりになればいいのです。そのとっかかりになるかならないかは、自分たち児童クラブ側の努力と工夫次第。私の本も、私なりのその努力の1つの形として、皆様のお手に取ってもらえれば幸いです。(8月8日掲載)

・2024年8月8日、国から「南海トラフ地震臨時情報 巨大地震注意」が発表されました。放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)は、同情報の対象地域はもちろん、そうではない地域にある施設でも、今日から直ちに防災、減災の対応を必ず行おう。児童クラブで犠牲者が1人たりとも出さないために。必要なことを列記しました。(8月9日掲載)

・放課後児童クラブは税金を支払う側、つまり国民のために存在してるのです。児童クラブ職員たちの休みは法に従って取得することは当然として、児童クラブ職員の休みを盆期間に確保することで休日数を確保したいだの、職員の福利厚生で盆期間は仕事を休んでもらってリフレッシュしてほしいだの、それは、社会に奉仕するべき存在であるはずの児童クラブとしては、全く無視していいとは言いませんが、二の次、三の次にするべき事情です。「まずは、働く子育て世帯のためにクラブは開所する」ことが最優先になるべきだと、私は考えています。(8月10日掲載)

・3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは8月4日から8月10日まで、以下の17市区町村を紹介しました。(紹介済み706市区町村/全1741市町村)
埼玉県さいたま市
宮崎県西都市
宮城県蔵王町
佐賀県佐賀市
広島県坂町
福井県坂井市
大阪府堺市
茨城県境町
香川県坂出市
鳥取県境港市
山形県寒河江市
千葉県栄町
長野県栄村
長野県坂城町
山形県酒田市
埼玉県坂戸市
岐阜県坂祝町

インターネット上で扱われる、放課後児童クラブに関する質問や疑問に、運営支援の観点から回答する記事を掲載しています。8月10日までに掲載した記事は次の通りです。
「小4の壁」とは? (8月4日掲載)
学童の先生を何と呼びますか?(8月5日掲載)
児童クラブを民間委託するデメリットは?(8月6日掲載)
学童保育は必要ですか?(8月7日掲載)
児童クラブを保護者が運営するって本当ですか?(8月8日掲載)
学童保育の「連絡協議会」「連絡会」とは何ですか?(8月9日掲載)
放課後児童クラブの職員配置は?(8月10日掲載)

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 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文は出版社「寿郎社」さんへ直接メールで、または書店、ネット、または萩原まで直接お寄せください。お近くに書店がない方は、アマゾンや楽天ブックスが便利です。寿郎社さんへメールで注文の方は「萩原から勧められた」とメールにぜひご記載ください。
(関東の方は萩原から直接お渡しでも大丈夫です。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください!事業運営資金に困っている非営利の児童クラブ運営事業者さんはぜひご相談ください。運営支援として、この書籍を活用したご提案ができます。)

※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。運営事業者に第三者の有識者理事・監事で加わることで運営を支えることが可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演や、放課後児童クラブについて地方議員向けの勉強会講師のご依頼、大歓迎です。学童保育に関する職員、保護者の方の個別の相談には原則、無料で応じております。お気軽にお問い合わせください。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
 メールアドレスは、info@aiwagakudou.com  になります。