3分30秒で読めます! 運営支援ブログ&社労士ブログの短縮版(2025年10月5日~10月11日)
「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」と「あい和社会保険労務士事務所」では、それぞれ「運営支援ブログ」と「社労士ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年10月5日から10月11日までに掲載した両ブログ(運営支援ブログ、社労士ブログ)の内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日のブログをご高覧ください。
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※基本的に運営支援ブログと社労士ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(ただし放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
・高市早苗新総裁、児童クラブの待機児童を直ちに減らしたいなら方策があります。簡単です。「児童クラブの補助金予算を2倍、できれば3倍にする」だけです。もっといえば「今後5年間は、国庫負担を引き上げ今の6分の1から3分の2とする」と決めれば効果てきめんです。補助金全体の3分の2を国庫負担として残る3分の1をそれぞれ「保護者:都道府県:市区町村」で等分すればよろしい。児童クラブの待機児童が生まれるのは、児童クラブが少ないからです。少ないのはなぜか。「施設」と「職員」の2つが足りないからです。カネがあれば、施設を確保できます。職員を雇えます。実に簡単です。(10月5日掲載・運営支援ブログ)
・さいたま市が2024年度から実施している「放課後子ども居場所事業」について、本格実施の最初の年度と位置付けられている2026(令和8)年度の実施計画が先ごろ明らかになりましたので紹介します。さいたま市内には2025年度は104の小学校があり、2026年度にもさらに増えるようです。放課後子ども居場所事業はいずれ全市域で実施を目指すようですが、果たして本当に実現するのでしょうか。さいたま市の放課後子ども居場所事業が必ずそうだ、ということでは全くありませんが、一般論として、人口が多い都市部に立地する、「だれでも利用ができる」前提の放課後全児童対策事業においては、利用する児童数の多さと職員数の少なさから、こどもの過ごす環境としては当然、職員の労働環境としても、大変に厳しい、率直に申せば「ひどく悪い」状況にあります。(10月6日掲載・運営支援ブログ)
・児童クラブでは確かに、偶然に起きるバッティング、衝突や接触があります。ありますが、児童クラブ側の日ごろの注意や心がけで、減らすことができる事故や衝突があるはずです。故意ではない、わざとではないにしても、「どうしても防ぎようがなかった、予見できなかった」事故やけが、アクシデントはともかく、「児童クラブ側が留意して配慮を続けていれば、防げた可能性がある」事故やけがは、なるべく減らす努力をしなければなりません。それが、大勢のこどもの生命身体を守る存在である児童クラブの当然の責務です。はさみや、とがった物を手にして歩き回るこどもたちがいるなら、そのような状況を防ぐ努力をしなければなりません。(10月7日掲載・運営支援ブログ)
・2026年12月25日からスタートする、いわゆる日本版DBS制度。放課後児童クラブは、この制度を受け入れるかどうかを選択することになります。選択する、つまり「認定事業者」となると、「認定マーク」を広告として世間に示すことができ、保護者からの安心を得やすくなるでしょう。一方で認定事業者となるには、現時点においても相当複雑で難解な事務手続き作業が必要となると想定されています。この日本版DBS制度の内容と手続きについて分かりやすく発信している行政書士で「一般社団法人こども性暴力防止ネットワーク」代表理事の戸田大介先生のnoteから、2025年10月3日付の「【日本版DBS】認定対象事業者が直面する複雑な事務負担の実態」(https://note.com/firm_parrot4575/n/ncaa82d6091f8)の内容を紹介いたします。日本版DBS制度に直面している児童クラブ関係者の方は、どうか是非とも戸田先生のnoteをご覧ください。(10月8日掲載・運営支援ブログ)
・SNSではNPOに対して辛らつな意見が目につきます。放課後児童クラブはNPOが運営しているクラブもありますが、児童クラブを運営するNPOはほとんどがしっかりした組織です。ただし、「ひどい、ずさんな運営」をしている児童クラブNPOは、残念ながらごく少数でしょうが存在することは間違いなかろう、ということです。わたくしのもとには、広域展開事業者と運営支援が称する大規模なNPO運営クラブで働く職員からの情報提供が時々届きます。全国各地でクラブを運営している規模の大きなNPO法人で働く複数の人からは、時間外労働に対する賃金を一切支払ってもらえないとか、労災申請の手続き助力を拒否されたとか、職員が起こしたと思われる不祥事の解明に非協力的でそれを行政に告発したら解雇されたとか、いろいろと問題がありそうなことを平気で行っているNPOの振る舞いが、わたくしのところに情報として寄せられてきています。そうった問題行為を重ねているごく少数のNPO法人の振る舞いは、いつか、世間様にバレるでしょう。(10月9日掲載・運営支援ブログ)
・いわゆる日本版DBS制度への対応について国は取り組み始めるよう呼びかけました。なぜ、国はまだ制度が始まっていないのに就業規則モデル案を出したのか。この問いに関する答えは簡単です。「もう実質的に、日本版DBS制度がスタートしているから」です。日本版DBS制度は2026年12月25日スタートです。まだ始まっていませんね。しかし、この制度は、児童クラブで働いている人に、仮に、特定の性犯罪の前科があることが判明した場合、勤務先を変更したり異動したりする必要が生じます。出勤を控えてもらうかもしれません。なるべくあっては困るのですがどうしようもない場合には解雇せざるをえないかもしれません。それらの方策を事業者が考えて実施するには、就業規則にルールが定められていないと、実施できないからです。(10月10日掲載・運営支援ブログ)
・国は育成支援討議の重要性を理解した上で市区町村を通じて、児童クラブの事業者に「育成支援の質を上げることは当然に重要。そのために育成支援討議の時間を定期的に十分、確保すること」と説得してください。 この育成支援討議が当たりまえの業務となれば、その時間帯は当然、勤務時間に組み込まれます。開所時間前に行うことが適当でしょうから、午後1時から午後7時までの1日6時間とか、週に30時間の所定労働時間では、児童クラブの正規(常勤)職員は、とても勤務時間が足りません。仮に週に3回の育成支援討議を1日2時間確保するとしたら、プラス6時間です。週に35時間程度の所定労働時間が当たり前に必要となるのです。当然に所定労働時間の延長となりますから、児童クラブ職員が得られる報酬が増えることになります。週2日でも4時間の所定労働時間の延長です。時給2000円なら週に8000円の報酬増となります。(10月11日掲載・運営支援ブログ)
※放課後児童クラブに興味関心のある専門職同士で交流し、意見交換し、情報共有する場として、(仮称)「学童保育が好きな士業の会」を立ち上げました。年内にオンラインによる初回会合を目指します。ぜひゆる~く、参加してみてください。会合に関する情報は弊会ブログ記事を時々参照することでご確認くださいませ。(2025年9月25日から告知記事掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、最後となる埼玉県蕨市まで到達し、1巡目が終了しました。2025年9月から2巡目に突入しています。2巡目の確認事項は特設ページで順次、掲載していきます。また、2巡目の調査で新たに確認したデータは、1巡目の投稿記事に反映させていきます。更新頻度がかなり遅くなっています。ご了承ください。
(お知らせ)
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ事業者様の経営の改善、事業運営の効率化、また児童クラブで働く人たちや運営に関わる保護者(会)の雇用労働条件や運営ノウハウのより良い改善のために、専門的な見地で助言、アドバイスを行います。また、中小企業様の労務関係の改善にご尽力いたします。児童クラブの方、埼玉県内の中小企業の方はぜひとも顧問契約をご検討ください。
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(ここまで、よくぞこの大変長いブログをお読みいただき誠にありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)