3分30秒で読めます! 運営支援ブログ&社労士ブログの短縮版(2025年9月28日~10月4日)
「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」と「あい和社会保険労務士事務所」では、それぞれ「運営支援ブログ」と「社労士ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年9月28日から10月4日までに掲載した両ブログ(運営支援ブログ、社労士ブログ)の内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日のブログをご高覧ください。
※放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリーの小説「がくどう、 序」が、アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)
※基本的に運営支援ブログと社労士ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(ただし放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
※9月29日はブログを投稿しませんでした。
・最低賃金が10月以降、順次引き上げられます。引き上げ幅はかつてないほど大きい額になっています。児童クラブも当然、対応することになりますが、児童クラブの収入は基本的に2つです。1つは利用者から徴収する保護者負担金(利用料、保育料と呼ばれるもの)、もう1つは補助金です。この2つの収入額は、おいそれと増やせない構造があります。つまり最低賃金の大幅な引き上げになかなか対応できない児童クラブ事業者が多いのです。国の支援が必要です。(9月30日掲載・運営支援ブログ)
・こども家庭庁が、いわゆる日本版DBS制度について一般向けに周知広報に乗り出しました。動画とリーフレットが公開されました。運営支援が児童クラブの世界に伝えたいことは事業者向けリーフレットにはっきり書かれている2点です。
「就業規則等を整備して従事者に周知しておくこと」
「採用選考の際に、誓約書等により性犯罪前科の有無を確認しておくこと」
この2点について「制度開始前のいまから事前に行っておくことが重要」と、リーフレットに明記されています。運営支援がもっとはっきり言いましょう。「すでに日本版DBS制度は実質的に、始まっている!」ということです。(10月1日掲載・運営支援ブログ)
・運営支援は放課後児童クラブの仕事に「複眼的思考」が重要であると伝えたい。ある事象に直面したときに、「これはどういうことだろう」と、様々な立場に自分の身を置いていると想定して思考をめぐらすことが、複眼的思考です。児童クラブにおいては、複数人のこどもが思い思いに活動している時間帯が長くありますね。こどもたちの様々な行動を把握し、その先の展開を予測し、こどもたち(又は同僚職員や保護者等も)から寄せられる要望や意見、依頼を「いまとりかかる、先送りする、それはしないと決める」など時間をかけずに(むしろ、瞬時に)判断することが、児童クラブで働く職員には求められます。いわゆるマルチタスク能力です。そのマルチタスク能力の信頼性を支えるのが複眼的思考です。(10月2日掲載・運営支援ブログ)
・埼玉県入間市が公表した8地区20施設のクラブ運営に対する公募型プロポーザルにおいて、公表された運営業務委託仕様書に、こども性暴力防止法への対応と、いわゆる日本版DBS制度への対応を求める記載が盛り込まれていました。児童クラブの運営を行政から任されることを望む児童クラブ事業者は、日本版DBS制度への対応が不可避になると心得ておきましょう。(10月3日掲載・運営支援ブログ)
・「どうして放課後児童クラブ(学童保育所)の仕事は、なかなか大変なのかシリーズ」を不定期に掲載していきます。初回は「人間関係」を運営支援流の視点で考えます。人間関係をなるべくこじらせないようにするために運営支援は3つの要素を運営支援は考えます。いずれも組織的な対応となります。組織として職場の人間関係の円滑な成立を念頭に置いた事業運営をすることです。人間関係をこじらせてしまう前に手当てをすることが大切ですね。(10月4日掲載・運営支援ブログ)
※放課後児童クラブに興味関心のある専門職同士で交流し、意見交換し、情報共有する場として、(仮称)「学童保育が好きな士業の会」を立ち上げました。年内にオンラインによる初回会合を目指します。ぜひゆる~く、参加してみてください。会合に関する情報は弊会ブログ記事を時々参照することでご確認くださいませ。(2025年9月25日から告知記事掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、最後となる埼玉県蕨市まで到達し、1巡目が終了しました。2025年9月から2巡目に突入しています。2巡目の確認事項は特設ページで順次、掲載していきます。また、2巡目の調査で新たに確認したデータは、1巡目の投稿記事に反映させていきます。更新頻度がかなり遅くなっています。ご了承ください。
(お知らせ)
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ事業者様の経営の改善、事業運営の効率化、また児童クラブで働く人たちや運営に関わる保護者(会)の雇用労働条件や運営ノウハウのより良い改善のために、専門的な見地で助言、アドバイスを行います。また、中小企業様の労務関係の改善にご尽力いたします。児童クラブの方、埼玉県内の中小企業の方はぜひとも顧問契約をご検討ください。
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(ここまで、よくぞこの大変長いブログをお読みいただき誠にありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)